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第15部
第二章 そして第二の幕が上がる①
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「……ふわぁあ」
翌日の早朝。
ボリボリと頭をかきながら、一人の青年が板張りの廊下を歩く。
やや痩身ではあるが、徹底的に鍛え上げられた肉体。
白いつなぎに、白髪と黒い瞳が印象的な青年。
アッシュ=クラインだ。
彼は、クライン工房の居住区である二階を歩いていた。
クライン工房は、鎧機兵の工房としてはこじんまりした店舗だと思われがちだが、実のところ、建屋自体は結構大きい。
なにせ、田舎の国の、さらにド田舎にある立地条件。
建屋が多少大きくなっても、誰にも迷惑をかけることはない。
ただ、周囲に同業の店舗がないため、こじんまりした印象が強いのである。
ともあれ、クライン工房の二階は意外と広い。
廊下自体はそこまで広くはないのだが、部屋の数が多いのである。
リビングやダイニング。調理場、洗面所や浴室。皆がよく集まる茶の間。基本的な間取り以外だと、アッシュやユーリィ、オトハの私室など。それだけの部屋を埋めても、物置にさえなっていない空き部屋が、まだ十部屋以上もあるぐらいだ。
元々、クライン工房に改装する前の工房自体が、大人数で暮らすことを前提にした住み込み型の工場寄りの建屋だったらしく、部屋の多さはその名残だった。
だから、居候が増えたところでさほど問題はない。
――今回のように。
「おはようございます。クライン君」
「おう。おはよう。シャル」
パタン、とドアを開けて。
藍色の髪のメイドさん―――シャルロットが、自室から出て来た。
その部屋は、シャルロットに割り当てられた部屋だった。
再会してから、シャルロットは何かと工房に泊まることが多かった。
時には、毎日泊まることもあった。
その都度、彼女には客室に泊まってもらっていたのだが……。
『……うむ、その、いっそシャルロットにも部屋を用意したらどうだ?』
というオトハの一言で、シャルロットの部屋も用意することになったのだ。
それが決まった後のシャルロットの行動は迅速だった。
懐かしさを感じる巨大なサックを背負って工房にまで訪れると、空き部屋の中から自分の部屋を決めて荷物を整理し始めた。
そうして、たった数日で内装まで整えたのである。
部屋が決まってからは、むしろ王城には仕事で行くといった感じになっており、今やシャルロットは、完全にクライン工房の住人となっていた。
オトハに続く第二の居候である。
ちなみに一時期だけ居候していたミランシャの部屋も、未だ健在だったりする。
閑話休題。
(……シャル)
アッシュは朝から凛々しく立つシャルロットを見つめて、少し唇を噛んだ。
シャルロットが、クライン工房専属のメイドになる気満々なのは、流石にアッシュも気付いていた。
アッシュにとって、それ自体は非常にメリットが大きい。
彼女は本当に頼りになるからだ。
現在、家事を一手に引き受けてくれているオトハの負担も激減するだろう。
ただ、そのために、シャルロットは、長年に渡って仕えてきたレイハート家を辞める決意までしているのだ。
――今度こそ、アッシュの傍にいるために。
彼女にそんな決断を強いらせたのも、すべてはアッシュの行動に起因する。
自分の行いこそが、すべての始まりなのである。
あの日、彼女の心を手折った自分の責任だ。
(……はァ、俺って奴は)
当時の自分の横暴さを振り返ると、思わず溜息が零れてしまう。
だが、自分の本心を知った今となっては――。
「……? どうしました? クライン君?」
不意に沈黙したアッシュに首を傾げるシャルロット。
アッシュは「いや、ちょっと考え事をな」と頭をかいた。
「それより、昨日は残念だったな。けど、ミランシャ相手にあそこまで喰いさがれるんだから、やっぱシャルはすげえよ」
「お褒めに預かり光栄です。ですが……」
シャルロットは、ムスッとした表情を見せた。
「やはり不満です。あるじさまからのご褒美をもらい損ねてしまいました」
「……いや、それは……」
アッシュは顔を強張らせた。
どうしてレナとサーシャに約束したことが、シャルロットにまで伝わっているのか。
それを聞いてみても、多分、シャルロットは不機嫌になるだけのような気がしたので、アッシュは黙り込んだ。
代わりに、真っ直ぐシャルロットを見つめて――。
「……なあ、シャル」
「……何でしょうか?」
シャルロットは不思議そうな顔で目を瞬かせた。
アッシュは小さく嘆息した。
「ここで顔を合わせたのもいい機会か……。いずれコウタたちも帰国する。これ以上、先延ばしにすんのも限界だな」
そう呟いて、おもむろに彼女の両肩に手を置いた。
「シャルは本気なんだな」
「……え?」
アッシュは、コホンと喉を鳴らした。
「その、クライン工房に――俺の傍に残ることだ」
「――ッ!」
シャルロットは目を見開いた。
「もし、シャルが望むのなら……いや、この言い草は何様だよな」
アッシュは真剣な眼差しで、緊張した様子のシャルロットの顔を見据えた。
「あの時、俺は、怯えていたシャルの心を無理やりねじ伏せた。どんな言い訳をしても最低な行為だったと思う。もし、シャルがあん時の気持ちにまだ囚われたままってんなら、ここで改めて問おうと思う」
一拍おいて、
「シャルの本心はどうなんだ? 本当にここに残りたいのか? 今まで築いてきたものを全部捨ててまで。リーゼ嬢ちゃんと別れてまでここに残りたいのか?」
数瞬の間。
シャルロットは静かな眼差しでアッシュを見据えた。
「……あるじさま」
そして唇を動かす。
「……確かにあの日、私の心は折られました。たとえお芝居であったとしても、あなたの前に屈しました。私はもう、あなたが本気で望むことに対しては、決して逆らうことは出来ません。それは今も実感しています」
「…………」
アッシュは無言のまま、静かに耳を傾ける。
シャルロットは言葉を続けた。
「けれど、あるじさまは一つだけ間違っています」
「……間違っている?」
アッシュは眉根を寄せた。シャルロットは微かに口元を綻ばせる。
「折られたと言っても、最終的に私は自分の意志であなたを受け入れたのです。お忘れですか? 私が、自分の口で私はあなたの女であると告げたことを」
「いや、それは俺が無理やり……」
アッシュがそう呟くと、シャルロットはかぶりを振った。
「それでも、私自身が決めたことです。あの時から私は覚悟しております。あなたの傍にいる覚悟です。私の愛しいあるじさま」
シャルロットは、少し怒ったような顔をした。
「私の想いを侮らないでください。たとえあるじさまであっても怒りますよ」
「………そっか」
アッシュは小さく呟いて、シャルロットの肩から手を離した。
「悪かった。お前が本気なら、俺も本気で答えるべきだよな。俺の気持ちを」
「…………ッ」
シャルロットは緊張した。
本気の答え。それは――。
「……シャル。俺は……」
アッシュは一度瞳を閉じた。
自分の答えは、すでに分かっている。
だからこそ、あやふやな態度ではダメだった。
それを形にするのならば、はっきりと示すべきだった。
(……マジで悪りい。サク。オト)
心の中で、愛する二人の女に謝罪する。
この決断は、彼女たちの寛容さにつけ込むような情けない行為だ。
だが、それでも。
アッシュは、覚悟を込めて瞼を上げた。
そして――。
「……………ッッ!」
シャルロットは目を見開いた。
気付いた時、愛しい人の顔が眼前にあったからだ。
腰には力強い左腕。うなじには右手を添えられている。
そして、唇には柔らかい感触があった。
シャルロットは震えた。
それは、力強い口付けだった。
最初は驚きが強かったシャルロットだったが、次第にゾクゾクと背筋が震え出し、力が抜けていく。いつしか瞳を閉じて、彼のつなぎを必死に掴んでいた。
そうして数秒後、互いの唇は離される。
シャルロットは、小さく息を吐き出した。
「……シャル」
アッシュは、シャルロットの頬に手を当てて、唇に親指で触れた。
彼女の蒼い瞳は、潤んでいた。
「……悪りい。驚かせたか?」
「い、いえ……」
ふるふる、とかぶりを振るシャルロット。
アッシュは、彼女の頬を片手で軽く押さえて、彼女の瞳を覗き込んだ。
その蒼い瞳に、改めて覚悟を決める。
「これが俺の答えだ。あの日、お前に告げた台詞。今度は偽りなく言うぞ」
一拍おいて、アッシュは告げた。
「シャルロット。お前はもう俺のモノだ」
数瞬の沈黙が訪れる。
そして、
「……はい。あるじさま」
シャルロットは口元を綻ばすと、背を伸ばしてアッシュの首筋に抱き着いた。
「シャルのすべては、あなたのモノです。だから、今度は、キャッチ&リリースのような真似だけはしないでくださいね」
「……いや、その表現は」
アッシュは一瞬だけ苦笑いを浮かべるが、すぐにかぶりを振った。
「……ああ、分かってるよ。シャル」
そう答えて、彼女をしっかりと抱きしめた。
シャルロットは、とても嬉しそうに微笑んでいる。
シャルロットは、アッシュにとって間違いなく大切な女性だ。
サクヤとオトハに比べても、決して劣るものではない。
確かに、彼女に対しては罪悪感もある。
だが、それ以上に、彼女の健気さや誠実さが愛しいのだ。
愛しい者は、絶対に離したくない。
自分の本心に気付いたアッシュには、彼女を離すという選択肢はなかった。
しかし、
(親父やお袋が見たら泣きそうだな)
見事なまでのクズ行為をする息子を見て、亡き両親はどう思うだろうか。
十五の頃の自分からは考えられないような選択だった。
どうしてこうなったのか。
思わず、深い溜息をついてしまいそうになるが、こんな自分を受け入れてくれたシャルロットの前で後悔するような真似は見せられない。
こうなれば、サクヤも、オトハも、シャルロットも。
愛する女全員を、全力で幸せにするまでだ。
世間の批判も、すべて受け止める。
たとえ、自分の主義や道義に反しようが、どんなジレンマや背徳感を抱こうが、愛する女は絶対に離さない。愛した以上、離すつもりはない。
あの失う恐怖を味わうぐらいならば、すべてこの腕の中に――。
とはいえ、それでも通したい筋もあった。
「……けど、あのな、シャル」
「? 何でしょうか? あるじさま?」
シャルロットは抱き着くのを止めて、アッシュに視線を合わせた。
「その、こうなった以上、夜の件についてなんだが……」
「――は、はいっ!」
シャルロットは両手をパンと重ねて、瞳を輝かせた。
「では遂に夜伽の命を! 試合には負けましたけど、私はご褒美を頂けるのですね!」
「え、いや、シャル? いや、確かに闘技場でそれっぽいことを叫んでたけど、お前、本気でそれを俺にお願いするつもりだったのか?」
少し頬を引きつらせるアッシュ。
一方、シャルロットは右手を胸元に、左手で盛んに髪をくるくると巻いていた。
「で、ですが、こんな早朝からとは想定外です。シャワーは一応浴びましたが、朝食の用意もしなければなりませんし、出来れば夜に……そ、そうです!」
シャルロットは、より瞳を輝かせてアッシュを見つめた。
「操手衣! あるじさま! 今宵、私はあの衣服を着て自室にてお待ちしております! あれはちょっとしたコツで簡単に脱げるんです! その脱ぎ方がちょっと特殊で、でも、その、きっとあるじさまにも気に入って頂けると――」
「い、いや、ちょ、ちょっと待て! 待つんだシャル! そんな用途で新商品を使われたらセドのおっさん、泣くぞ!」
何やら暴走し始めているシャルロットの肩をアッシュは掴む。
「その、少し落ち着けって」
「そ、そうですね……」
シャルロットは、コクコクと頷いた。
「わ、私は初めてですから、少し焦ってしまいました。そ、そうですよね。小道具など使わないで、まずは、ありのままの私をあるじさまに捧げて……」
「い、いや、そういう話じゃなくてな」
アッシュは少し動揺しつつ告げた。
「あのな。そいつはちょっと待って欲しいんだ」
「……待つ、ですか?」
シャルロットは、眉をひそめた。
アッシュは、気まずげな表情で「ああ」と頷いた。
「実はな。最低な話なんだが、俺にはシャル以外にも惚れた女が二人もいる」
「はい。それは存じております。オトハさまとサクヤさまですね。お二人とも今の状況を承諾されていると存じております」
「……なんで存じてんだよ」
アッシュは力なくツッコんだ。
どうして自分の秘事は、ここまで筒抜けなのだろうか?
多分、情報源だと思うサクヤとオトハを一度問い詰めるべきかもしれない。
「ともあれだ。どうも最近自覚した俺の本性って奴は、守りてえと思った女には全く自制が利かねえ最低な男らしい。それで俺が後ろ指さされるのはいい。自業自得だし、覚悟の上だ。けど、サクやオト、シャルまでそんな目に遭わせることだけは出来ねえ」
「…………」
シャルロットは、両手をスカートの前で組んで耳を傾けていた。
アッシュは、コホンと喉を鳴らした。
「以前ダチに聞いたんだが、この国は皇国と同じで一夫多妻制が認められているらしい」
「…………」
「ただ、平民ではダメで最低限の爵位――男爵位が必要らしいんだよ。購入もできるそうなんだが、それには相当な金がいる」
その話は、すでにルカから聞いたものだった。
驚くこともなく、シャルロットはあるじさまの言葉を聞き続けた。
ただ、少しだけ表情は冷たくなっている。
「そんで俺はまずその金を稼ぐつもりだ。少し時間はかかるだろうが、必ず男爵位を購入する。それから俺は、お前らを嫁さんとして迎えるつもりなんだが……」
「……まさか」
そこで、シャルロットはようやく口を開いた。
「……私の初めては、その日までお預けとは仰いませんよね?」
「…………」
今度はアッシュが沈黙する。視線は明後日の方角を見ていた。
シャルロットは、額に青筋を浮かべた。
「オトハさまとサクヤさまは、すでに愛されたとお聞きしております。それも激しく。彼女たちは正真正銘、身も心もあるじさまのモノです。なのに、私だけ――いえ、後に続く者たちは、キス程度まででお預けなのですか?」
「いや、その、な……」
シャルロットの迫力の前に、アッシュは冷や汗を流し始めた。
シャルロットは、ジト目でアッシュを睨みつけた。
「……あるじさま」
「……お、おう」
「今夜すぐにとは申しません。あるじさまのことですから、まず私のことをサクヤさまたちにもご報告するおつもりなのでしょう。そのための時間も必要でしょうから。また、私としましても、こうして確約していただけた以上、今回のイベントでは敗者である私が三人目として愛を賜るのも、いささか心苦しいところです。ですので」
一呼吸おいて。
「急かすような真似はいたしませんが、近日中にはどうか夜伽をお命じください。私を愛していると仰られるのならば」
「………ぐ」
アッシュは一歩後ろにたじろいた。
シャルロットは、ズズイっと前に詰め寄ってくる。
そしてジト目を向けて告げる。
「よろしいですね。あるじさま」
「わ、分かったよ」
アッシュとしては承諾するしかなかった。
シャルロットは「よろしい」と一言告げると、歩き出した。
途中で不意に振り返り、
「では、私は朝食の用意をしに参ります」
「お、おう。なら、俺はちょいと仕事を片付けておくよ。なんか、ダインさんが個人的に特急料金を支払うから、メンテナンスを仕上げて欲しいって話でな」
ダインが現れたのは、昨日の夕方のことだ。
かなり不貞腐れた様子だったが、「明日の九時ごろ、取りに来るっす」と前払いで特急料金を支払ってくれた。アッシュとしては特に問題もなかったので引き受けたのだ。
「まあ、昨日の内にほぼ終わってるしな。朝食前には片付くよ」
「承知いたしました。では、ご用意できましたらお呼びいたします」
言って、シャルロットは深々と頭を下げた。
そうして板張りの廊下を静かに歩き、廊下の角を曲がったところで。
「…………」
足を止めて長い沈黙。
シャルロットは、おもむろに両手で唇を抑えた。
細い肩が微かに震えてくる。
そして――。
「~~~~~~っっ」
ようやく、今の状況の実感が湧き上がってきた。
途端、喜びが抑えきれなくなる。
――そう。自分は、遂に彼の女であると正式に認められた。
そして近日中に『ステージⅢ』へ行く確約を。
三人目の座こそ、今回のイベントの勝者に譲るとしても、これで自分は四人目……少なくとも、五人目以内に入るのは確実となった。
いや、そんな順番も、もうどうでもいいことだった。
五年もの歳月を経て――。
遂に自分は、彼に愛されるのである。
「ッ!? ッ!? ッ!?」
ぴょんぴょんぴょん、と。
思わずその場で飛び跳ねてしまう。
(あるじさまぁ! 私の愛しいあるじさまぁ!)
ブルブルと体を震わせて。
今は喜びを噛みしめるシャルロットであった。
翌日の早朝。
ボリボリと頭をかきながら、一人の青年が板張りの廊下を歩く。
やや痩身ではあるが、徹底的に鍛え上げられた肉体。
白いつなぎに、白髪と黒い瞳が印象的な青年。
アッシュ=クラインだ。
彼は、クライン工房の居住区である二階を歩いていた。
クライン工房は、鎧機兵の工房としてはこじんまりした店舗だと思われがちだが、実のところ、建屋自体は結構大きい。
なにせ、田舎の国の、さらにド田舎にある立地条件。
建屋が多少大きくなっても、誰にも迷惑をかけることはない。
ただ、周囲に同業の店舗がないため、こじんまりした印象が強いのである。
ともあれ、クライン工房の二階は意外と広い。
廊下自体はそこまで広くはないのだが、部屋の数が多いのである。
リビングやダイニング。調理場、洗面所や浴室。皆がよく集まる茶の間。基本的な間取り以外だと、アッシュやユーリィ、オトハの私室など。それだけの部屋を埋めても、物置にさえなっていない空き部屋が、まだ十部屋以上もあるぐらいだ。
元々、クライン工房に改装する前の工房自体が、大人数で暮らすことを前提にした住み込み型の工場寄りの建屋だったらしく、部屋の多さはその名残だった。
だから、居候が増えたところでさほど問題はない。
――今回のように。
「おはようございます。クライン君」
「おう。おはよう。シャル」
パタン、とドアを開けて。
藍色の髪のメイドさん―――シャルロットが、自室から出て来た。
その部屋は、シャルロットに割り当てられた部屋だった。
再会してから、シャルロットは何かと工房に泊まることが多かった。
時には、毎日泊まることもあった。
その都度、彼女には客室に泊まってもらっていたのだが……。
『……うむ、その、いっそシャルロットにも部屋を用意したらどうだ?』
というオトハの一言で、シャルロットの部屋も用意することになったのだ。
それが決まった後のシャルロットの行動は迅速だった。
懐かしさを感じる巨大なサックを背負って工房にまで訪れると、空き部屋の中から自分の部屋を決めて荷物を整理し始めた。
そうして、たった数日で内装まで整えたのである。
部屋が決まってからは、むしろ王城には仕事で行くといった感じになっており、今やシャルロットは、完全にクライン工房の住人となっていた。
オトハに続く第二の居候である。
ちなみに一時期だけ居候していたミランシャの部屋も、未だ健在だったりする。
閑話休題。
(……シャル)
アッシュは朝から凛々しく立つシャルロットを見つめて、少し唇を噛んだ。
シャルロットが、クライン工房専属のメイドになる気満々なのは、流石にアッシュも気付いていた。
アッシュにとって、それ自体は非常にメリットが大きい。
彼女は本当に頼りになるからだ。
現在、家事を一手に引き受けてくれているオトハの負担も激減するだろう。
ただ、そのために、シャルロットは、長年に渡って仕えてきたレイハート家を辞める決意までしているのだ。
――今度こそ、アッシュの傍にいるために。
彼女にそんな決断を強いらせたのも、すべてはアッシュの行動に起因する。
自分の行いこそが、すべての始まりなのである。
あの日、彼女の心を手折った自分の責任だ。
(……はァ、俺って奴は)
当時の自分の横暴さを振り返ると、思わず溜息が零れてしまう。
だが、自分の本心を知った今となっては――。
「……? どうしました? クライン君?」
不意に沈黙したアッシュに首を傾げるシャルロット。
アッシュは「いや、ちょっと考え事をな」と頭をかいた。
「それより、昨日は残念だったな。けど、ミランシャ相手にあそこまで喰いさがれるんだから、やっぱシャルはすげえよ」
「お褒めに預かり光栄です。ですが……」
シャルロットは、ムスッとした表情を見せた。
「やはり不満です。あるじさまからのご褒美をもらい損ねてしまいました」
「……いや、それは……」
アッシュは顔を強張らせた。
どうしてレナとサーシャに約束したことが、シャルロットにまで伝わっているのか。
それを聞いてみても、多分、シャルロットは不機嫌になるだけのような気がしたので、アッシュは黙り込んだ。
代わりに、真っ直ぐシャルロットを見つめて――。
「……なあ、シャル」
「……何でしょうか?」
シャルロットは不思議そうな顔で目を瞬かせた。
アッシュは小さく嘆息した。
「ここで顔を合わせたのもいい機会か……。いずれコウタたちも帰国する。これ以上、先延ばしにすんのも限界だな」
そう呟いて、おもむろに彼女の両肩に手を置いた。
「シャルは本気なんだな」
「……え?」
アッシュは、コホンと喉を鳴らした。
「その、クライン工房に――俺の傍に残ることだ」
「――ッ!」
シャルロットは目を見開いた。
「もし、シャルが望むのなら……いや、この言い草は何様だよな」
アッシュは真剣な眼差しで、緊張した様子のシャルロットの顔を見据えた。
「あの時、俺は、怯えていたシャルの心を無理やりねじ伏せた。どんな言い訳をしても最低な行為だったと思う。もし、シャルがあん時の気持ちにまだ囚われたままってんなら、ここで改めて問おうと思う」
一拍おいて、
「シャルの本心はどうなんだ? 本当にここに残りたいのか? 今まで築いてきたものを全部捨ててまで。リーゼ嬢ちゃんと別れてまでここに残りたいのか?」
数瞬の間。
シャルロットは静かな眼差しでアッシュを見据えた。
「……あるじさま」
そして唇を動かす。
「……確かにあの日、私の心は折られました。たとえお芝居であったとしても、あなたの前に屈しました。私はもう、あなたが本気で望むことに対しては、決して逆らうことは出来ません。それは今も実感しています」
「…………」
アッシュは無言のまま、静かに耳を傾ける。
シャルロットは言葉を続けた。
「けれど、あるじさまは一つだけ間違っています」
「……間違っている?」
アッシュは眉根を寄せた。シャルロットは微かに口元を綻ばせる。
「折られたと言っても、最終的に私は自分の意志であなたを受け入れたのです。お忘れですか? 私が、自分の口で私はあなたの女であると告げたことを」
「いや、それは俺が無理やり……」
アッシュがそう呟くと、シャルロットはかぶりを振った。
「それでも、私自身が決めたことです。あの時から私は覚悟しております。あなたの傍にいる覚悟です。私の愛しいあるじさま」
シャルロットは、少し怒ったような顔をした。
「私の想いを侮らないでください。たとえあるじさまであっても怒りますよ」
「………そっか」
アッシュは小さく呟いて、シャルロットの肩から手を離した。
「悪かった。お前が本気なら、俺も本気で答えるべきだよな。俺の気持ちを」
「…………ッ」
シャルロットは緊張した。
本気の答え。それは――。
「……シャル。俺は……」
アッシュは一度瞳を閉じた。
自分の答えは、すでに分かっている。
だからこそ、あやふやな態度ではダメだった。
それを形にするのならば、はっきりと示すべきだった。
(……マジで悪りい。サク。オト)
心の中で、愛する二人の女に謝罪する。
この決断は、彼女たちの寛容さにつけ込むような情けない行為だ。
だが、それでも。
アッシュは、覚悟を込めて瞼を上げた。
そして――。
「……………ッッ!」
シャルロットは目を見開いた。
気付いた時、愛しい人の顔が眼前にあったからだ。
腰には力強い左腕。うなじには右手を添えられている。
そして、唇には柔らかい感触があった。
シャルロットは震えた。
それは、力強い口付けだった。
最初は驚きが強かったシャルロットだったが、次第にゾクゾクと背筋が震え出し、力が抜けていく。いつしか瞳を閉じて、彼のつなぎを必死に掴んでいた。
そうして数秒後、互いの唇は離される。
シャルロットは、小さく息を吐き出した。
「……シャル」
アッシュは、シャルロットの頬に手を当てて、唇に親指で触れた。
彼女の蒼い瞳は、潤んでいた。
「……悪りい。驚かせたか?」
「い、いえ……」
ふるふる、とかぶりを振るシャルロット。
アッシュは、彼女の頬を片手で軽く押さえて、彼女の瞳を覗き込んだ。
その蒼い瞳に、改めて覚悟を決める。
「これが俺の答えだ。あの日、お前に告げた台詞。今度は偽りなく言うぞ」
一拍おいて、アッシュは告げた。
「シャルロット。お前はもう俺のモノだ」
数瞬の沈黙が訪れる。
そして、
「……はい。あるじさま」
シャルロットは口元を綻ばすと、背を伸ばしてアッシュの首筋に抱き着いた。
「シャルのすべては、あなたのモノです。だから、今度は、キャッチ&リリースのような真似だけはしないでくださいね」
「……いや、その表現は」
アッシュは一瞬だけ苦笑いを浮かべるが、すぐにかぶりを振った。
「……ああ、分かってるよ。シャル」
そう答えて、彼女をしっかりと抱きしめた。
シャルロットは、とても嬉しそうに微笑んでいる。
シャルロットは、アッシュにとって間違いなく大切な女性だ。
サクヤとオトハに比べても、決して劣るものではない。
確かに、彼女に対しては罪悪感もある。
だが、それ以上に、彼女の健気さや誠実さが愛しいのだ。
愛しい者は、絶対に離したくない。
自分の本心に気付いたアッシュには、彼女を離すという選択肢はなかった。
しかし、
(親父やお袋が見たら泣きそうだな)
見事なまでのクズ行為をする息子を見て、亡き両親はどう思うだろうか。
十五の頃の自分からは考えられないような選択だった。
どうしてこうなったのか。
思わず、深い溜息をついてしまいそうになるが、こんな自分を受け入れてくれたシャルロットの前で後悔するような真似は見せられない。
こうなれば、サクヤも、オトハも、シャルロットも。
愛する女全員を、全力で幸せにするまでだ。
世間の批判も、すべて受け止める。
たとえ、自分の主義や道義に反しようが、どんなジレンマや背徳感を抱こうが、愛する女は絶対に離さない。愛した以上、離すつもりはない。
あの失う恐怖を味わうぐらいならば、すべてこの腕の中に――。
とはいえ、それでも通したい筋もあった。
「……けど、あのな、シャル」
「? 何でしょうか? あるじさま?」
シャルロットは抱き着くのを止めて、アッシュに視線を合わせた。
「その、こうなった以上、夜の件についてなんだが……」
「――は、はいっ!」
シャルロットは両手をパンと重ねて、瞳を輝かせた。
「では遂に夜伽の命を! 試合には負けましたけど、私はご褒美を頂けるのですね!」
「え、いや、シャル? いや、確かに闘技場でそれっぽいことを叫んでたけど、お前、本気でそれを俺にお願いするつもりだったのか?」
少し頬を引きつらせるアッシュ。
一方、シャルロットは右手を胸元に、左手で盛んに髪をくるくると巻いていた。
「で、ですが、こんな早朝からとは想定外です。シャワーは一応浴びましたが、朝食の用意もしなければなりませんし、出来れば夜に……そ、そうです!」
シャルロットは、より瞳を輝かせてアッシュを見つめた。
「操手衣! あるじさま! 今宵、私はあの衣服を着て自室にてお待ちしております! あれはちょっとしたコツで簡単に脱げるんです! その脱ぎ方がちょっと特殊で、でも、その、きっとあるじさまにも気に入って頂けると――」
「い、いや、ちょ、ちょっと待て! 待つんだシャル! そんな用途で新商品を使われたらセドのおっさん、泣くぞ!」
何やら暴走し始めているシャルロットの肩をアッシュは掴む。
「その、少し落ち着けって」
「そ、そうですね……」
シャルロットは、コクコクと頷いた。
「わ、私は初めてですから、少し焦ってしまいました。そ、そうですよね。小道具など使わないで、まずは、ありのままの私をあるじさまに捧げて……」
「い、いや、そういう話じゃなくてな」
アッシュは少し動揺しつつ告げた。
「あのな。そいつはちょっと待って欲しいんだ」
「……待つ、ですか?」
シャルロットは、眉をひそめた。
アッシュは、気まずげな表情で「ああ」と頷いた。
「実はな。最低な話なんだが、俺にはシャル以外にも惚れた女が二人もいる」
「はい。それは存じております。オトハさまとサクヤさまですね。お二人とも今の状況を承諾されていると存じております」
「……なんで存じてんだよ」
アッシュは力なくツッコんだ。
どうして自分の秘事は、ここまで筒抜けなのだろうか?
多分、情報源だと思うサクヤとオトハを一度問い詰めるべきかもしれない。
「ともあれだ。どうも最近自覚した俺の本性って奴は、守りてえと思った女には全く自制が利かねえ最低な男らしい。それで俺が後ろ指さされるのはいい。自業自得だし、覚悟の上だ。けど、サクやオト、シャルまでそんな目に遭わせることだけは出来ねえ」
「…………」
シャルロットは、両手をスカートの前で組んで耳を傾けていた。
アッシュは、コホンと喉を鳴らした。
「以前ダチに聞いたんだが、この国は皇国と同じで一夫多妻制が認められているらしい」
「…………」
「ただ、平民ではダメで最低限の爵位――男爵位が必要らしいんだよ。購入もできるそうなんだが、それには相当な金がいる」
その話は、すでにルカから聞いたものだった。
驚くこともなく、シャルロットはあるじさまの言葉を聞き続けた。
ただ、少しだけ表情は冷たくなっている。
「そんで俺はまずその金を稼ぐつもりだ。少し時間はかかるだろうが、必ず男爵位を購入する。それから俺は、お前らを嫁さんとして迎えるつもりなんだが……」
「……まさか」
そこで、シャルロットはようやく口を開いた。
「……私の初めては、その日までお預けとは仰いませんよね?」
「…………」
今度はアッシュが沈黙する。視線は明後日の方角を見ていた。
シャルロットは、額に青筋を浮かべた。
「オトハさまとサクヤさまは、すでに愛されたとお聞きしております。それも激しく。彼女たちは正真正銘、身も心もあるじさまのモノです。なのに、私だけ――いえ、後に続く者たちは、キス程度まででお預けなのですか?」
「いや、その、な……」
シャルロットの迫力の前に、アッシュは冷や汗を流し始めた。
シャルロットは、ジト目でアッシュを睨みつけた。
「……あるじさま」
「……お、おう」
「今夜すぐにとは申しません。あるじさまのことですから、まず私のことをサクヤさまたちにもご報告するおつもりなのでしょう。そのための時間も必要でしょうから。また、私としましても、こうして確約していただけた以上、今回のイベントでは敗者である私が三人目として愛を賜るのも、いささか心苦しいところです。ですので」
一呼吸おいて。
「急かすような真似はいたしませんが、近日中にはどうか夜伽をお命じください。私を愛していると仰られるのならば」
「………ぐ」
アッシュは一歩後ろにたじろいた。
シャルロットは、ズズイっと前に詰め寄ってくる。
そしてジト目を向けて告げる。
「よろしいですね。あるじさま」
「わ、分かったよ」
アッシュとしては承諾するしかなかった。
シャルロットは「よろしい」と一言告げると、歩き出した。
途中で不意に振り返り、
「では、私は朝食の用意をしに参ります」
「お、おう。なら、俺はちょいと仕事を片付けておくよ。なんか、ダインさんが個人的に特急料金を支払うから、メンテナンスを仕上げて欲しいって話でな」
ダインが現れたのは、昨日の夕方のことだ。
かなり不貞腐れた様子だったが、「明日の九時ごろ、取りに来るっす」と前払いで特急料金を支払ってくれた。アッシュとしては特に問題もなかったので引き受けたのだ。
「まあ、昨日の内にほぼ終わってるしな。朝食前には片付くよ」
「承知いたしました。では、ご用意できましたらお呼びいたします」
言って、シャルロットは深々と頭を下げた。
そうして板張りの廊下を静かに歩き、廊下の角を曲がったところで。
「…………」
足を止めて長い沈黙。
シャルロットは、おもむろに両手で唇を抑えた。
細い肩が微かに震えてくる。
そして――。
「~~~~~~っっ」
ようやく、今の状況の実感が湧き上がってきた。
途端、喜びが抑えきれなくなる。
――そう。自分は、遂に彼の女であると正式に認められた。
そして近日中に『ステージⅢ』へ行く確約を。
三人目の座こそ、今回のイベントの勝者に譲るとしても、これで自分は四人目……少なくとも、五人目以内に入るのは確実となった。
いや、そんな順番も、もうどうでもいいことだった。
五年もの歳月を経て――。
遂に自分は、彼に愛されるのである。
「ッ!? ッ!? ッ!?」
ぴょんぴょんぴょん、と。
思わずその場で飛び跳ねてしまう。
(あるじさまぁ! 私の愛しいあるじさまぁ!)
ブルブルと体を震わせて。
今は喜びを噛みしめるシャルロットであった。
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