99 / 499
第3部
第八章 妖しの《星》④
しおりを挟む
――ギンッ!
甲高い音を立て、刀とレイピアが交差し弾かれる。
続けて下段から斬り上げた刀をレイピアは横に払い、頭部を狙って繰り出された刺突を紫紺の鎧機兵は首を横に振って回避する。同時に刀が袈裟斬りに走った。
それを真紅の鎧機兵・《羅刹》はレイピアで受け止める。
一瞬のつば迫り合いの後、《羅刹》が後方に跳んだ。しかし、対峙する紫紺の鎧機兵・《鬼刃》は逃さない。
瞬時に《天架》を直線状に構築。滑走して間合いを潰す。そして上段からの斬撃を《羅刹》の肩めがけて繰り出した!
『――ふっ!』
小さく呼気を吐くカテリーナ。直後、《羅刹》の足元から雷音が轟く。
足の裏から恒力を噴出し加速する《黄道法》の放出系闘技――《雷歩》だ。《羅刹》はさらに後方へ跳ぶ。《鬼刃》の刃は虚空を切り、代わりに大地を割った。
砂煙が濛々と舞い上がり、《鬼刃》は刀を地面から引き抜いた。
(――チィ、この女……)
オトハは内心で舌打ちする。
先程からこんな攻防の繰り返しだ。少し圧され始めるとすぐさま間合いを広げる。勝ちはないが負けもない、明らかに時間稼ぎを目的にした戦術。
苛立ちから、思わず歯を軋ませる。
(……厄介な)
はっきり言えば《鬼刃》は《羅刹》より格上の機体だ。
速度も膂力も上回る。恒力値も一万ジン以上の差がある。しかし、だからといって強引に攻め入るのは危険だった。
煩雑な攻撃は隙に繋がる。カテリーナ=ハリスはそれを見逃さないだろう。
ここは油断なく攻撃し、戦況が崩れるのを持つしかなかった。
しかし――。
(……クライン。それにフラム……)
オトハは下唇をかむ。そして、ちらりと起動させている《万天図》を確認する。
少し離れた場所に輝く二つの光点。
その恒力値は共に三万五千ジンを越えている。
間違いなく《朱天》と《地妖星》が激突しているのだろう。
別行動をとる時、アッシュには撤退すると告げたが、今や状況は変わった。
カテリーナ=ハリスがここにいる以上、この女を早々に戦闘不能にし、アッシュの所に戻って加勢するのがベストだ。さすれば《九妖星》の一角を落とせるかもしれない。
それに、何よりもサーシャのことが気になる。
救出する前に戦闘に入った可能性も捨てきれないのだ。
(……くそ、状況が分からん)
オトハは焦りを抱くが、まずは眼前の敵を倒さねばどうしようもない。
《鬼刃》は一歩踏み出すと、刀を下段に構えた。
『……あの女、完全に時間稼ぎをする気満々ね』
そこは広場を囲う森の中。二機の戦闘を見据えつつ、菫色の鎧機兵・《ユニコス》に乗ったアリシアが苦々しい口調でそう語る。
「確かにな。防御主体の剣捌きに、不利になるとすぐ離脱。露骨なまでの逃げの姿勢だ。まあ、教官相手にあそこまで食い下がれるだけでも脱帽ものだが……」
《ユニコス》の傍ら、腕を組んで唸るロック。
すると、その隣に立つエドワードが首を傾げた。
「けど、なんでだ? あのババア、教官に勝てないのは分かってんだろ? なら、とっとと逃げりゃあいいじゃねえか」
あの《鬼刃》相手では逃走することも難しいかもしれないが、《羅刹》は《雷歩》が使える。逃げ切れる可能性はゼロではない。
しかし、それでもカテリーナがこの場に留まる理由は――。
『多分、あの女はボルド=グレッグのために時間を稼いでいる』
『まあ、そうよね。これを見る限り……』
ユーリィ、続いてアリシアがそう呟いた。
ロックが眉をひそめて「どういう意味だ?」と尋ねる。
『今、《万天図》を起動させているんだけど、ここから少し離れた場所――《シーザー》が停泊していた辺りで三万超えの恒力値が二つ対峙しているのよ』
と、答えるアリシアに、エドワードがすっとんきょうな声を上げた。
「はあ!? 三万超えが二つ!? なんだよそれ!?」
「……いや、なるほど。そういうことか」
ロックは状況を察して眉間にしわを寄せた。
ユーリィは二人の少年に淡々と告げる。
『この二つの恒力値は、間違いなくアッシュとボルド=グレッグ。あの女の目的は、多分オトハさんの足止めだと思う』
『まあ、オトハさんさえ封じれば、ボルドっておっさんがアッシュさんに勝てると思っている訳よね。それって……』
と、ユーリィの台詞にアリシアが続いた。どこかその声は不機嫌そうだった。
「……随分と苛立っているようだな、エイシス」
ロックがそう尋ねると、アリシアは《ユニコス》の中で肩をすくめた。
『流石にこうも眼中にないって態度をとられるとね。本当にムカつくおばさんだわ』
「……まあ、お前はともかく俺らはババアに惨敗したもんな」
はあ、と溜息をもらすエドワード。ロックも苦虫をかみ潰したような顔をする。
二人揃ってまたしても愛機を破壊された。手痛い出費だ。
アリシアは、二人に対して苦笑する。
『私の《ユニコス》が無事なのは、はっきり言って運が良かっただけよ。もしオトハさんが来てなければ私も倒されていたわ』
それは頑然とした事実だろう。きっと自分では損傷一つも付けられない。忌々しく思うが、それほどまでに実力差は開いている。
しかし、それでも納得できないこともあるのだ。
『……舐められたままで終わるほど、私は出来た人間じゃないのよ』
アリシアは険しい表情で広場に目をやった。
そこでは《鬼刃》と《羅刹》が未だ攻防を繰り返している。
互いに接近すると剣戟を交わし、拮抗が崩れ始めると《羅刹》が後退する。
剣戟だけでなく何度もかき消えるような高速移動も行っているのだが、敵機はまるで隙を見せなかった。明らかに《鬼刃》は攻めあぐねている。
決して《羅刹》は弱敵ではない。迂闊に力押しが出来ない状況なのだろう。
『あの女の目にはオトハさんしか映っていない。それが堪らなくムカつくのよ』
機体越しでも分かるピリピリとしたアリシアの様子に、少年達は頬を引きつらせる。彼女の腰を掴むユーリィも同様だった。
「し、しかし、そうは言ってもどうする気だ? お前一機では……」
と、ややおどおどとした口調で尋ねるロック。エドワードも彼の隣で「そ、そうだぜ、一体どうすんだよ」と壊れた人形のように繰り返し頷いていた。
『……どうするか、か』
アリシアは眉を寄せる。確かに、自分では足手まといになってしまう……。
彼女は再び戦場を見据えると、あごに手を当て少し考える。そして数秒後、ポンと手を叩き、後ろに座るユーリィの方へ振り向いた。
「ねえ、ユーリィちゃん。ちょっと《お願い》があるんだけどいい?」
「……《お願い》?」
ユーリィは小首を傾げる。
それは彼女の《星神》の能力を使いたいということだ。
そのこと自体は別に構わないのだが――。
「……何か良いアイディアが思いついたの?」
と、尋ねるユーリィに、アリシアはいたずらっぽい笑みを浮かべた。
あの女のために、実に面白い嫌がらせを思いついたのだ。
もし成功すればさぞかし驚くに違いない。
そんなことを考えつつ、アリシアはふふっと笑って告げる。
「ええ、あのおばさんに少し童心にかえってもらおうと思ってね」
甲高い音を立て、刀とレイピアが交差し弾かれる。
続けて下段から斬り上げた刀をレイピアは横に払い、頭部を狙って繰り出された刺突を紫紺の鎧機兵は首を横に振って回避する。同時に刀が袈裟斬りに走った。
それを真紅の鎧機兵・《羅刹》はレイピアで受け止める。
一瞬のつば迫り合いの後、《羅刹》が後方に跳んだ。しかし、対峙する紫紺の鎧機兵・《鬼刃》は逃さない。
瞬時に《天架》を直線状に構築。滑走して間合いを潰す。そして上段からの斬撃を《羅刹》の肩めがけて繰り出した!
『――ふっ!』
小さく呼気を吐くカテリーナ。直後、《羅刹》の足元から雷音が轟く。
足の裏から恒力を噴出し加速する《黄道法》の放出系闘技――《雷歩》だ。《羅刹》はさらに後方へ跳ぶ。《鬼刃》の刃は虚空を切り、代わりに大地を割った。
砂煙が濛々と舞い上がり、《鬼刃》は刀を地面から引き抜いた。
(――チィ、この女……)
オトハは内心で舌打ちする。
先程からこんな攻防の繰り返しだ。少し圧され始めるとすぐさま間合いを広げる。勝ちはないが負けもない、明らかに時間稼ぎを目的にした戦術。
苛立ちから、思わず歯を軋ませる。
(……厄介な)
はっきり言えば《鬼刃》は《羅刹》より格上の機体だ。
速度も膂力も上回る。恒力値も一万ジン以上の差がある。しかし、だからといって強引に攻め入るのは危険だった。
煩雑な攻撃は隙に繋がる。カテリーナ=ハリスはそれを見逃さないだろう。
ここは油断なく攻撃し、戦況が崩れるのを持つしかなかった。
しかし――。
(……クライン。それにフラム……)
オトハは下唇をかむ。そして、ちらりと起動させている《万天図》を確認する。
少し離れた場所に輝く二つの光点。
その恒力値は共に三万五千ジンを越えている。
間違いなく《朱天》と《地妖星》が激突しているのだろう。
別行動をとる時、アッシュには撤退すると告げたが、今や状況は変わった。
カテリーナ=ハリスがここにいる以上、この女を早々に戦闘不能にし、アッシュの所に戻って加勢するのがベストだ。さすれば《九妖星》の一角を落とせるかもしれない。
それに、何よりもサーシャのことが気になる。
救出する前に戦闘に入った可能性も捨てきれないのだ。
(……くそ、状況が分からん)
オトハは焦りを抱くが、まずは眼前の敵を倒さねばどうしようもない。
《鬼刃》は一歩踏み出すと、刀を下段に構えた。
『……あの女、完全に時間稼ぎをする気満々ね』
そこは広場を囲う森の中。二機の戦闘を見据えつつ、菫色の鎧機兵・《ユニコス》に乗ったアリシアが苦々しい口調でそう語る。
「確かにな。防御主体の剣捌きに、不利になるとすぐ離脱。露骨なまでの逃げの姿勢だ。まあ、教官相手にあそこまで食い下がれるだけでも脱帽ものだが……」
《ユニコス》の傍ら、腕を組んで唸るロック。
すると、その隣に立つエドワードが首を傾げた。
「けど、なんでだ? あのババア、教官に勝てないのは分かってんだろ? なら、とっとと逃げりゃあいいじゃねえか」
あの《鬼刃》相手では逃走することも難しいかもしれないが、《羅刹》は《雷歩》が使える。逃げ切れる可能性はゼロではない。
しかし、それでもカテリーナがこの場に留まる理由は――。
『多分、あの女はボルド=グレッグのために時間を稼いでいる』
『まあ、そうよね。これを見る限り……』
ユーリィ、続いてアリシアがそう呟いた。
ロックが眉をひそめて「どういう意味だ?」と尋ねる。
『今、《万天図》を起動させているんだけど、ここから少し離れた場所――《シーザー》が停泊していた辺りで三万超えの恒力値が二つ対峙しているのよ』
と、答えるアリシアに、エドワードがすっとんきょうな声を上げた。
「はあ!? 三万超えが二つ!? なんだよそれ!?」
「……いや、なるほど。そういうことか」
ロックは状況を察して眉間にしわを寄せた。
ユーリィは二人の少年に淡々と告げる。
『この二つの恒力値は、間違いなくアッシュとボルド=グレッグ。あの女の目的は、多分オトハさんの足止めだと思う』
『まあ、オトハさんさえ封じれば、ボルドっておっさんがアッシュさんに勝てると思っている訳よね。それって……』
と、ユーリィの台詞にアリシアが続いた。どこかその声は不機嫌そうだった。
「……随分と苛立っているようだな、エイシス」
ロックがそう尋ねると、アリシアは《ユニコス》の中で肩をすくめた。
『流石にこうも眼中にないって態度をとられるとね。本当にムカつくおばさんだわ』
「……まあ、お前はともかく俺らはババアに惨敗したもんな」
はあ、と溜息をもらすエドワード。ロックも苦虫をかみ潰したような顔をする。
二人揃ってまたしても愛機を破壊された。手痛い出費だ。
アリシアは、二人に対して苦笑する。
『私の《ユニコス》が無事なのは、はっきり言って運が良かっただけよ。もしオトハさんが来てなければ私も倒されていたわ』
それは頑然とした事実だろう。きっと自分では損傷一つも付けられない。忌々しく思うが、それほどまでに実力差は開いている。
しかし、それでも納得できないこともあるのだ。
『……舐められたままで終わるほど、私は出来た人間じゃないのよ』
アリシアは険しい表情で広場に目をやった。
そこでは《鬼刃》と《羅刹》が未だ攻防を繰り返している。
互いに接近すると剣戟を交わし、拮抗が崩れ始めると《羅刹》が後退する。
剣戟だけでなく何度もかき消えるような高速移動も行っているのだが、敵機はまるで隙を見せなかった。明らかに《鬼刃》は攻めあぐねている。
決して《羅刹》は弱敵ではない。迂闊に力押しが出来ない状況なのだろう。
『あの女の目にはオトハさんしか映っていない。それが堪らなくムカつくのよ』
機体越しでも分かるピリピリとしたアリシアの様子に、少年達は頬を引きつらせる。彼女の腰を掴むユーリィも同様だった。
「し、しかし、そうは言ってもどうする気だ? お前一機では……」
と、ややおどおどとした口調で尋ねるロック。エドワードも彼の隣で「そ、そうだぜ、一体どうすんだよ」と壊れた人形のように繰り返し頷いていた。
『……どうするか、か』
アリシアは眉を寄せる。確かに、自分では足手まといになってしまう……。
彼女は再び戦場を見据えると、あごに手を当て少し考える。そして数秒後、ポンと手を叩き、後ろに座るユーリィの方へ振り向いた。
「ねえ、ユーリィちゃん。ちょっと《お願い》があるんだけどいい?」
「……《お願い》?」
ユーリィは小首を傾げる。
それは彼女の《星神》の能力を使いたいということだ。
そのこと自体は別に構わないのだが――。
「……何か良いアイディアが思いついたの?」
と、尋ねるユーリィに、アリシアはいたずらっぽい笑みを浮かべた。
あの女のために、実に面白い嫌がらせを思いついたのだ。
もし成功すればさぞかし驚くに違いない。
そんなことを考えつつ、アリシアはふふっと笑って告げる。
「ええ、あのおばさんに少し童心にかえってもらおうと思ってね」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!
くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作)
異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」
チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活
仙道
ファンタジー
ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。
彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。
異世界帰りの少年は現実世界で冒険者になる
家高菜
ファンタジー
ある日突然、異世界に勇者として召喚された平凡な中学生の小鳥遊優人。
召喚者は優人を含めた5人の勇者に魔王討伐を依頼してきて、優人たちは魔王討伐を引き受ける。
多くの人々の助けを借り4年の月日を経て魔王討伐を成し遂げた優人たちは、なんとか元の世界に帰還を果たした。
しかし優人が帰還した世界には元々は無かったはずのダンジョンと、ダンジョンを探索するのを生業とする冒険者という職業が存在していた。
何故かダンジョンを探索する冒険者を育成する『冒険者育成学園』に入学することになった優人は、新たな仲間と共に冒険に身を投じるのであった。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる