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第6部
第二章 白亜の王城ラスセーヌ②
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「よし。これでOKっと」
時刻は昼過ぎ。クライン工房の作業場にて。
パンパンと軽く手を払い、アッシュはひと息ついた。
彼の前には一機の農作業用鎧機兵が鎮座している。常連のお客様から預かっている鎧機兵であり、たった今、メンテナンスを終えたばかりの機体だった。
「これで納期が迫ってんのは、あらたか片付いたか」
アッシュは肩を回してそう呟く。
この間まで休業していたのだが、クライン工房はそこそこ盛況だった。
長期休業にも拘わらず、固定客が待っていてくれたことが実に有難かった。
もしかすると田舎という立地条件が、幸いしたのかもしれない。
「……さてと」
ともあれ、一通りの仕事を終わらせたアッシュは作業場内を見渡した。
少し薄暗いその場所には、壁沿いにアッシュの《朱天》とオトハの《鬼刃》を含め、四機の鎧機兵が待機している。
そして中央付近の作業机には、椅子に座るユーリィの姿。
彼女は黙々と工具を整頓していた。その顔は分かりやすいほど無愛想だ。
アッシュは腰に片手を当て、わずかに苦笑を浮かべる。
(……やっぱ、ご機嫌斜めだな)
最近は笑顔でいる事も多くなってきたのに、久しぶりの常時無愛想モードだ。
原因として考えられるのは、やはり昨日の一件か。
(そんなに楽しみにしていたのか。建国祭)
やれやれと呟き、アッシュは小さく嘆息した。
昨日、アッシュ達が模擬戦から戻ってくると、サーシャ達が遊びに来ていた。
その時、サーシャ達から建国祭を一緒に回らないかと誘われたのだ。
アッシュとしては三日間もあるので、一日二日ぐらいはそれもいいかと大して考えもせずに了承したのだが、それに対しユーリィは愕然とした。
(まあ、結構な剣幕だったしなあ……)
アッシュはその時のユーリィの様子を思い出し、思わず苦笑した。
察するに、ユーリィは建国祭の三日間は、ずっとアッシュと一緒に過ごすのだと思っていたのだろう。家族の憩いの時間が減ったのがご不満のようだ。
そこまで楽しみにしてくれていたこと自体は、まさに『お父さん』冥利に尽きるものなのだが、かと言って、ずっと無愛想になるのもいかがなものか。
(う~ん……)
アッシュは内心で唸る。これはあまり良くない傾向のように思えた。
そして、ふと作業場の壁時計に目をやった。
時刻は午後一時半。
すでに今日の分の作業は終わっており、客がくるような気配もない。
(……おし)
アッシュはしばし悩んだ後、決断した。
それからユーリィの元まで歩み寄り、気軽な口調で声をかけた。
「よう、ユーリィ。御苦労さん」
ピタリ、と。
ユーリィは作業を一旦止め、アッシュの方に振り向いた。
「………………うん」
しかし、返事が遅く、声がとても頼りない。
やはり少しばかり不機嫌なようだ。
アッシュは苦笑を浮かべ、「なあ、ユーリィ」と少女に語りかける。
すると彼女は椅子に座ったまま、じいっとこちらを見つめた。
「…………なに?」
と、尋ねてくる。アッシュは頬をかきながら、
「ん。今日は一通り作業も片付いたし、これから二人で出かけるか」
気軽な口調でそう告げる。
ユーリィは「……えっ」と呟き、軽く目を瞠った。
「ほら、俺達ってまだ王城見物してねえだろ?」
アッシュは少女の髪をくしゃりと撫でる。
「まあ、建国祭の時には行くつもりだが、どうせなら普段の王城を見てからの方が、違いが分かって面白そうじゃねえか」
それはユーリィに家族サービスするための口実だったが、意外と本心でもある。
派手な建国祭の後に、普段の王城を見物しに行くのも流石に興醒めだ。
行くとしたら今が丁度いい機会だろう。
「なっ、ユーリィ。これから行ってみねえか?」
アッシュが再びユーリィに尋ねると、ユーリィはしばし呆然としていたが、
「う、うん。行く」
コクコクと頷いた。少しだけ頬が紅潮している。
どうやら愛娘のご機嫌具合は、良好な方へと転び始めたようだ。
アッシュはもう一度くしゃりとユーリィの頭を撫で、
「そんじゃあ、ちょい出かけるか!」
そう言って、ニカッと笑った。
そうして約三十分後。
二人は購入した栗毛の愛馬『ララザDX』に乗って王城区に赴いた。
比較的安価な木造家屋が多い市街区とは違い、王都の中心にあるこの王城区の周辺には石造りの上等な建物が多く並んでいた。
街路樹が並ぶ白い石畳の道を、パカパカと進むアッシュ達。
するとしばらくして、実に豪勢な建造物の姿が、前方に見えてきた。
「おお~」
手綱を持つアッシュの腕の中に納まったユーリィが感嘆の声を上げた。
「予想以上に豪華」
と感想を述べて、ユーリィはポスンとアッシュの胸板に頭を預けた。
愛馬を操りながら、アッシュもまじまじと王城を凝視した。
「ああ、結構豪華だし頑丈そうだな」
徐々に近付くラスセーヌは外壁を持つ城だった。
四本の塔を四方に持つ上空から見ると四角い城壁。その外堀には水が満たされており、開いているのは正門だけで、そこには吊り橋が架けられている。
その場所には赤い制服を纏う見張りの騎士もいて、他にも訪問者、もしくは観光客なのか、十数人の人の出入りがあった。
アッシュ達はのんびりと愛馬を進ませ、正門をくぐった。
「おお~」
ユーリィが再び感嘆の声を上げた。
そこに見えるのは芝生を敷き詰めた広い中庭。
所々に林のような木々の姿が見える庭園だ。
そしてその中央にあるのが、白亜の王城ラスセーヌだった。
城壁がなくなり、全容が見えた城は想像以上に美しい景観をしていた。
幾つかの塔を持つ石造りの四角い城で、恐らくは六階建て。
巨大な鉄製の城門は開かれており、そこでも通行人の姿が見受けられた。
このラスセーヌは王都ラズンの最大の観光スポット。城壁部と城の二階までは民間人にも開放されているらしく、平日でも人が絶えることがないのだろう。
「まあ、それはさておき」
アッシュはキョロキョロと周囲を見渡した。
流石に城の中に馬で入る訳にはいかなかった。城壁を騎乗したまま通過しても見張りの兵士に止められなかったので、多分この中庭には馬舎があるに違いない。
「おっ、あれだな」
それは、中庭の端にてあっさりと見つかった。
アッシュは愛馬を進めて木造の馬舎に向かった。そして目的地に到着すると、まず自分が降り、続けてユーリィの腰を掴んで地面に降ろした。
「んじゃあ、行くかユーリィ」
「うん」
アッシュ達は愛馬を馬舎の管理者に預けると、城門へと向かった。
まずは城内の見物だ。その後、城壁部に向かう。
この城は高台の上に建つ。
きっと、城壁の上からは王都ラズンの全容が見られるに違いない。
と、そんな風に楽しみにしていたら――。
「あれ? 師匠じゃないですか。それに妹さんも」
城門をくぐり、広いホールに出た時、不意にそう声をかけられた。
アッシュとユーリィが声のした方へと目をやると、
「ん? ライザーじゃねえか」
「あっ、チェンバーさん」
二人が知っている人物が、そこにいた。
黄系統の制服とサーコートを着込んだ青年。短く刈り込んだ黄色い髪が特徴的な、アッシュとほぼ同年代の人物だ。
ライザー=チェンバー。
とある事件で知り合った第三騎士団所属の青年騎士である。
「へえ、珍しいな」
アッシュは目を丸くする。
「お前って普段は市街区にいんだろ? なんで王城にいるんだ?」
「いや、実は理由がありまして」
アッシュに問いかけられたライザーは、ボリボリと頭をかいた。
それから、ふとあごに手をやり、
「ところで師匠達は王城見学ですか?」
「ああ、そうだよ。初見学だ」
ユーリィの頭を撫でながら、そう答えるアッシュ。
ライザーは「へえ~」と呟き、そして、
「あっ、なら、いい機会ですね」
ポンと軽く手を打つ。
「丁度いま休憩中なんですよ。ここにある食堂でお茶でもしませんか? 師匠には以前、食事を奢ると約束してましたし」
そう言って、ライザーは苦笑をこぼした。
時刻は昼過ぎ。クライン工房の作業場にて。
パンパンと軽く手を払い、アッシュはひと息ついた。
彼の前には一機の農作業用鎧機兵が鎮座している。常連のお客様から預かっている鎧機兵であり、たった今、メンテナンスを終えたばかりの機体だった。
「これで納期が迫ってんのは、あらたか片付いたか」
アッシュは肩を回してそう呟く。
この間まで休業していたのだが、クライン工房はそこそこ盛況だった。
長期休業にも拘わらず、固定客が待っていてくれたことが実に有難かった。
もしかすると田舎という立地条件が、幸いしたのかもしれない。
「……さてと」
ともあれ、一通りの仕事を終わらせたアッシュは作業場内を見渡した。
少し薄暗いその場所には、壁沿いにアッシュの《朱天》とオトハの《鬼刃》を含め、四機の鎧機兵が待機している。
そして中央付近の作業机には、椅子に座るユーリィの姿。
彼女は黙々と工具を整頓していた。その顔は分かりやすいほど無愛想だ。
アッシュは腰に片手を当て、わずかに苦笑を浮かべる。
(……やっぱ、ご機嫌斜めだな)
最近は笑顔でいる事も多くなってきたのに、久しぶりの常時無愛想モードだ。
原因として考えられるのは、やはり昨日の一件か。
(そんなに楽しみにしていたのか。建国祭)
やれやれと呟き、アッシュは小さく嘆息した。
昨日、アッシュ達が模擬戦から戻ってくると、サーシャ達が遊びに来ていた。
その時、サーシャ達から建国祭を一緒に回らないかと誘われたのだ。
アッシュとしては三日間もあるので、一日二日ぐらいはそれもいいかと大して考えもせずに了承したのだが、それに対しユーリィは愕然とした。
(まあ、結構な剣幕だったしなあ……)
アッシュはその時のユーリィの様子を思い出し、思わず苦笑した。
察するに、ユーリィは建国祭の三日間は、ずっとアッシュと一緒に過ごすのだと思っていたのだろう。家族の憩いの時間が減ったのがご不満のようだ。
そこまで楽しみにしてくれていたこと自体は、まさに『お父さん』冥利に尽きるものなのだが、かと言って、ずっと無愛想になるのもいかがなものか。
(う~ん……)
アッシュは内心で唸る。これはあまり良くない傾向のように思えた。
そして、ふと作業場の壁時計に目をやった。
時刻は午後一時半。
すでに今日の分の作業は終わっており、客がくるような気配もない。
(……おし)
アッシュはしばし悩んだ後、決断した。
それからユーリィの元まで歩み寄り、気軽な口調で声をかけた。
「よう、ユーリィ。御苦労さん」
ピタリ、と。
ユーリィは作業を一旦止め、アッシュの方に振り向いた。
「………………うん」
しかし、返事が遅く、声がとても頼りない。
やはり少しばかり不機嫌なようだ。
アッシュは苦笑を浮かべ、「なあ、ユーリィ」と少女に語りかける。
すると彼女は椅子に座ったまま、じいっとこちらを見つめた。
「…………なに?」
と、尋ねてくる。アッシュは頬をかきながら、
「ん。今日は一通り作業も片付いたし、これから二人で出かけるか」
気軽な口調でそう告げる。
ユーリィは「……えっ」と呟き、軽く目を瞠った。
「ほら、俺達ってまだ王城見物してねえだろ?」
アッシュは少女の髪をくしゃりと撫でる。
「まあ、建国祭の時には行くつもりだが、どうせなら普段の王城を見てからの方が、違いが分かって面白そうじゃねえか」
それはユーリィに家族サービスするための口実だったが、意外と本心でもある。
派手な建国祭の後に、普段の王城を見物しに行くのも流石に興醒めだ。
行くとしたら今が丁度いい機会だろう。
「なっ、ユーリィ。これから行ってみねえか?」
アッシュが再びユーリィに尋ねると、ユーリィはしばし呆然としていたが、
「う、うん。行く」
コクコクと頷いた。少しだけ頬が紅潮している。
どうやら愛娘のご機嫌具合は、良好な方へと転び始めたようだ。
アッシュはもう一度くしゃりとユーリィの頭を撫で、
「そんじゃあ、ちょい出かけるか!」
そう言って、ニカッと笑った。
そうして約三十分後。
二人は購入した栗毛の愛馬『ララザDX』に乗って王城区に赴いた。
比較的安価な木造家屋が多い市街区とは違い、王都の中心にあるこの王城区の周辺には石造りの上等な建物が多く並んでいた。
街路樹が並ぶ白い石畳の道を、パカパカと進むアッシュ達。
するとしばらくして、実に豪勢な建造物の姿が、前方に見えてきた。
「おお~」
手綱を持つアッシュの腕の中に納まったユーリィが感嘆の声を上げた。
「予想以上に豪華」
と感想を述べて、ユーリィはポスンとアッシュの胸板に頭を預けた。
愛馬を操りながら、アッシュもまじまじと王城を凝視した。
「ああ、結構豪華だし頑丈そうだな」
徐々に近付くラスセーヌは外壁を持つ城だった。
四本の塔を四方に持つ上空から見ると四角い城壁。その外堀には水が満たされており、開いているのは正門だけで、そこには吊り橋が架けられている。
その場所には赤い制服を纏う見張りの騎士もいて、他にも訪問者、もしくは観光客なのか、十数人の人の出入りがあった。
アッシュ達はのんびりと愛馬を進ませ、正門をくぐった。
「おお~」
ユーリィが再び感嘆の声を上げた。
そこに見えるのは芝生を敷き詰めた広い中庭。
所々に林のような木々の姿が見える庭園だ。
そしてその中央にあるのが、白亜の王城ラスセーヌだった。
城壁がなくなり、全容が見えた城は想像以上に美しい景観をしていた。
幾つかの塔を持つ石造りの四角い城で、恐らくは六階建て。
巨大な鉄製の城門は開かれており、そこでも通行人の姿が見受けられた。
このラスセーヌは王都ラズンの最大の観光スポット。城壁部と城の二階までは民間人にも開放されているらしく、平日でも人が絶えることがないのだろう。
「まあ、それはさておき」
アッシュはキョロキョロと周囲を見渡した。
流石に城の中に馬で入る訳にはいかなかった。城壁を騎乗したまま通過しても見張りの兵士に止められなかったので、多分この中庭には馬舎があるに違いない。
「おっ、あれだな」
それは、中庭の端にてあっさりと見つかった。
アッシュは愛馬を進めて木造の馬舎に向かった。そして目的地に到着すると、まず自分が降り、続けてユーリィの腰を掴んで地面に降ろした。
「んじゃあ、行くかユーリィ」
「うん」
アッシュ達は愛馬を馬舎の管理者に預けると、城門へと向かった。
まずは城内の見物だ。その後、城壁部に向かう。
この城は高台の上に建つ。
きっと、城壁の上からは王都ラズンの全容が見られるに違いない。
と、そんな風に楽しみにしていたら――。
「あれ? 師匠じゃないですか。それに妹さんも」
城門をくぐり、広いホールに出た時、不意にそう声をかけられた。
アッシュとユーリィが声のした方へと目をやると、
「ん? ライザーじゃねえか」
「あっ、チェンバーさん」
二人が知っている人物が、そこにいた。
黄系統の制服とサーコートを着込んだ青年。短く刈り込んだ黄色い髪が特徴的な、アッシュとほぼ同年代の人物だ。
ライザー=チェンバー。
とある事件で知り合った第三騎士団所属の青年騎士である。
「へえ、珍しいな」
アッシュは目を丸くする。
「お前って普段は市街区にいんだろ? なんで王城にいるんだ?」
「いや、実は理由がありまして」
アッシュに問いかけられたライザーは、ボリボリと頭をかいた。
それから、ふとあごに手をやり、
「ところで師匠達は王城見学ですか?」
「ああ、そうだよ。初見学だ」
ユーリィの頭を撫でながら、そう答えるアッシュ。
ライザーは「へえ~」と呟き、そして、
「あっ、なら、いい機会ですね」
ポンと軽く手を打つ。
「丁度いま休憩中なんですよ。ここにある食堂でお茶でもしませんか? 師匠には以前、食事を奢ると約束してましたし」
そう言って、ライザーは苦笑をこぼした。
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