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第10部(外伝)
第三章 彼女は一体誰のモノ?③
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シャルロットは静かな眼差しで少年の様子を窺っていた。
年の頃は十七、八か。かなり若い。
中肉中背。背は彼女よりも頭一つ分ほど高い。
身に纏うのは黒い革服だ。腰には短剣を帯剣しており、立ち姿はとても自然体で隙がなかった。間違いなく荒事に慣れた者――傭兵だろう。
しかし、
(実力はさほどでもないようですね)
対峙していても眼前の少年からはほとんど圧を感じない。自分を打ち負かした傭兵団の団長と比べるまでもなく、恐らくは新人に毛が生えた程度の実力と観た。
察するに傭兵団の新人。雑用係といったところか。
(これは僥倖です)
監禁さえ危惧される現時点において、監視役がこの程度なのは幸運だ。
いざという時には、この少年を人質にして脱出できるかもしれない。
と、シャルロットが内心で物騒な事を計画していたら、
「しかし姉ちゃんも災難だったな」
不意に白い髪の少年が話しかけてきた。
彼はタオルを肩にかけ、コツコツと無防備に近付いてくる。
「傭兵と喧嘩になるなんてな。傭兵の俺が言うのも何だけど、あいつらって本当に脳みそまで筋肉だからな」
少年の台詞にシャルロットは何も言えない。
同意見ではあるが、同意するとまた侮辱と取られそうだったからだ。
少年は、それは気にせずに言葉を続ける。
「けど、決闘を受けたのは失策だと思うぞ。勝算云々以前にからまれた時は受けちゃダメだ。恥だと思っても逃げるべきだぞ。敵前逃亡なら傭兵側のメンツも立つしな。なあ姉ちゃん、あんた気付いてたか?」
そこで少年は一拍置くと、とても神妙な顔を――シャルロットからは憐れみの表情にも見えた――見せて、
「あのエロ親父、姉ちゃんを自分の女にする気満々だったんだぜ」
「――――え」
シャルロットは唖然として口を開いた。
「……やれやれだよな」と少年は苦笑する。「傭兵ってのは強い奴を仲間に引き入れたがるからな。それが女の場合なら決闘を挑んで勝って自分のモノにする。まあ、昔からある風習っていえば風習なんだが――」
と、少年は語り続けるが、シャルロットには聞こえていなかった。
脳裏に響くのは、決闘時に聞いたあの男の台詞だ。
あの男は確か……。
『けどやるな嬢ちゃん。気に入ったぜ。よし。ついでだからこのまま嬢ちゃんを貰うことにしたぞ。今夜第二戦と行こうじゃねえか』
そんな台詞を言っていた。
あの時は何の話なのか分からなかった。
しかし冷静となった今ならば、はっきりと分かる。
要するに、あの男は自分を――。
(……い、いや)
――ぞわり、と。
全身の毛が逆立った。次いで一気に血の気が引く。
このまま、この場にいてはいけない。
絶対にいけない。
女の本能が強くそう告げていた。
「今時やる馬鹿がいるとは思わなかったよ、って、おい姉ちゃん? 聞いてっか?」
と、少年が尋ねてきたのが引き金だった。
シャルロットはその場でシャランと短剣を引き抜いた。
「お、おォい!? 姉ちゃん!?」
白い髪の少年が仰天の声を上げるが、知ったことではない。
今は自分の貞操の危機だ。一刻も早く脱出しなければならないのだ。
「ね、姉ちゃん!?」「え?」
ライクとユーリィの声も聞こえるが構っていられない。
――まずは目の前の敵を無力化しなければ!
(この少年には人質になってもらいます!)
瞬時に決断し、シャルロットは問答無用で短剣を突き出した。
狙いは眉間。無論そのまま刺すつもりはない。この少年を動揺させたところで取り押さえるのが目的だ。
しかし、その目論見はあっさりと覆される。
「お、おい。こら、幾ら何でも危ねえだろ」
そう告げる少年に切っ先を弾かれたのだ。
抜剣した訳ではない。無造作に剣腹を素手で弾いたのである。
目を丸くするシャルロットだが、ここで諦めることは出来ない。すぐに刃を戻し再び刺突。が、それもあっさりと素手で逸らされる。
「――くっ! なら!」
今度は斬撃も混ぜた連撃。しかし、それもそよ風を払うように凌がれ続けた。
流石にシャルロットも青ざめてきた。
(な、何なのですか! この人は!)
不意打ちで上段蹴りも放ってみるが、やはり届かない。
それどころか「スカートで足技はなぁ……」と窘められてしまう有様である。
シャルロットの攻撃はすでに見切られていた。血の気は完全に引き、蒼白になる。ここまで格の違いを感じる戦いは初めてだった。
よりにもよって自分の貞操の危機にこんな怪物が立ち塞がるとは――。
(――それでも私はッ!)
強く歯を食いしばる。
――この男は恐ろしく強い。
こうなれば殺すつもりで挑むしかない!
短剣を水平に構えるシャルロットは、気迫を込めた眼差しで少年を睨み付けた。
すると少年も彼女の覚悟に気付いたのか、少しだけ表情を改めた。
そして一瞬の沈黙の後、とても小さく嘆息すると、
「……流石にそんな目をさせちゃあまずいよな」
そう呟くなり、無造作に間合いを詰めてきた。
あまりにも無防備な行動だ。だが、それ以上に自然体だった。
まるで草原を散策するような自然な動きに、シャルロットは一瞬見入ってしまう。
(い、いけない!)
が、即座に表情を険しくする。この男は自分の貞操を狙う『敵』なのだ。
アッシュとは対照的に心を刃のように鋭くする。そして床を強く蹴り付けて加速。渾身の刺突を繰り出した!
――だが、それさえも届かない。
切っ先はするりと回避され、あっさりと間合いは詰められてしまった。
もはや密着と言ってもいい距離にシャルロットは焦りを抱く。そして後方に退避しようとするが、その前に少年は彼女の右手を押さえ込んだ。
シャルロットは「クッ!」と呻くが引き剥がすことが出来ない。それどころかツボでも突かれたのか右腕に激痛が走り、短剣を落としてしまった。
愕然とするシャルロット。最後に少年は左手を彼女のうなじに添えた。
「これでチェックメイトだ。姉ちゃん」
と、宣告する。
シャルロットは何も答えられなかった。
武器は奪われ、身動きも取れない。何よりうなじに添えられた手はいつでも彼女の首を砕けるという証明だった。
こうして、シャルロットの未来はある意味決してしまったのである。
年の頃は十七、八か。かなり若い。
中肉中背。背は彼女よりも頭一つ分ほど高い。
身に纏うのは黒い革服だ。腰には短剣を帯剣しており、立ち姿はとても自然体で隙がなかった。間違いなく荒事に慣れた者――傭兵だろう。
しかし、
(実力はさほどでもないようですね)
対峙していても眼前の少年からはほとんど圧を感じない。自分を打ち負かした傭兵団の団長と比べるまでもなく、恐らくは新人に毛が生えた程度の実力と観た。
察するに傭兵団の新人。雑用係といったところか。
(これは僥倖です)
監禁さえ危惧される現時点において、監視役がこの程度なのは幸運だ。
いざという時には、この少年を人質にして脱出できるかもしれない。
と、シャルロットが内心で物騒な事を計画していたら、
「しかし姉ちゃんも災難だったな」
不意に白い髪の少年が話しかけてきた。
彼はタオルを肩にかけ、コツコツと無防備に近付いてくる。
「傭兵と喧嘩になるなんてな。傭兵の俺が言うのも何だけど、あいつらって本当に脳みそまで筋肉だからな」
少年の台詞にシャルロットは何も言えない。
同意見ではあるが、同意するとまた侮辱と取られそうだったからだ。
少年は、それは気にせずに言葉を続ける。
「けど、決闘を受けたのは失策だと思うぞ。勝算云々以前にからまれた時は受けちゃダメだ。恥だと思っても逃げるべきだぞ。敵前逃亡なら傭兵側のメンツも立つしな。なあ姉ちゃん、あんた気付いてたか?」
そこで少年は一拍置くと、とても神妙な顔を――シャルロットからは憐れみの表情にも見えた――見せて、
「あのエロ親父、姉ちゃんを自分の女にする気満々だったんだぜ」
「――――え」
シャルロットは唖然として口を開いた。
「……やれやれだよな」と少年は苦笑する。「傭兵ってのは強い奴を仲間に引き入れたがるからな。それが女の場合なら決闘を挑んで勝って自分のモノにする。まあ、昔からある風習っていえば風習なんだが――」
と、少年は語り続けるが、シャルロットには聞こえていなかった。
脳裏に響くのは、決闘時に聞いたあの男の台詞だ。
あの男は確か……。
『けどやるな嬢ちゃん。気に入ったぜ。よし。ついでだからこのまま嬢ちゃんを貰うことにしたぞ。今夜第二戦と行こうじゃねえか』
そんな台詞を言っていた。
あの時は何の話なのか分からなかった。
しかし冷静となった今ならば、はっきりと分かる。
要するに、あの男は自分を――。
(……い、いや)
――ぞわり、と。
全身の毛が逆立った。次いで一気に血の気が引く。
このまま、この場にいてはいけない。
絶対にいけない。
女の本能が強くそう告げていた。
「今時やる馬鹿がいるとは思わなかったよ、って、おい姉ちゃん? 聞いてっか?」
と、少年が尋ねてきたのが引き金だった。
シャルロットはその場でシャランと短剣を引き抜いた。
「お、おォい!? 姉ちゃん!?」
白い髪の少年が仰天の声を上げるが、知ったことではない。
今は自分の貞操の危機だ。一刻も早く脱出しなければならないのだ。
「ね、姉ちゃん!?」「え?」
ライクとユーリィの声も聞こえるが構っていられない。
――まずは目の前の敵を無力化しなければ!
(この少年には人質になってもらいます!)
瞬時に決断し、シャルロットは問答無用で短剣を突き出した。
狙いは眉間。無論そのまま刺すつもりはない。この少年を動揺させたところで取り押さえるのが目的だ。
しかし、その目論見はあっさりと覆される。
「お、おい。こら、幾ら何でも危ねえだろ」
そう告げる少年に切っ先を弾かれたのだ。
抜剣した訳ではない。無造作に剣腹を素手で弾いたのである。
目を丸くするシャルロットだが、ここで諦めることは出来ない。すぐに刃を戻し再び刺突。が、それもあっさりと素手で逸らされる。
「――くっ! なら!」
今度は斬撃も混ぜた連撃。しかし、それもそよ風を払うように凌がれ続けた。
流石にシャルロットも青ざめてきた。
(な、何なのですか! この人は!)
不意打ちで上段蹴りも放ってみるが、やはり届かない。
それどころか「スカートで足技はなぁ……」と窘められてしまう有様である。
シャルロットの攻撃はすでに見切られていた。血の気は完全に引き、蒼白になる。ここまで格の違いを感じる戦いは初めてだった。
よりにもよって自分の貞操の危機にこんな怪物が立ち塞がるとは――。
(――それでも私はッ!)
強く歯を食いしばる。
――この男は恐ろしく強い。
こうなれば殺すつもりで挑むしかない!
短剣を水平に構えるシャルロットは、気迫を込めた眼差しで少年を睨み付けた。
すると少年も彼女の覚悟に気付いたのか、少しだけ表情を改めた。
そして一瞬の沈黙の後、とても小さく嘆息すると、
「……流石にそんな目をさせちゃあまずいよな」
そう呟くなり、無造作に間合いを詰めてきた。
あまりにも無防備な行動だ。だが、それ以上に自然体だった。
まるで草原を散策するような自然な動きに、シャルロットは一瞬見入ってしまう。
(い、いけない!)
が、即座に表情を険しくする。この男は自分の貞操を狙う『敵』なのだ。
アッシュとは対照的に心を刃のように鋭くする。そして床を強く蹴り付けて加速。渾身の刺突を繰り出した!
――だが、それさえも届かない。
切っ先はするりと回避され、あっさりと間合いは詰められてしまった。
もはや密着と言ってもいい距離にシャルロットは焦りを抱く。そして後方に退避しようとするが、その前に少年は彼女の右手を押さえ込んだ。
シャルロットは「クッ!」と呻くが引き剥がすことが出来ない。それどころかツボでも突かれたのか右腕に激痛が走り、短剣を落としてしまった。
愕然とするシャルロット。最後に少年は左手を彼女のうなじに添えた。
「これでチェックメイトだ。姉ちゃん」
と、宣告する。
シャルロットは何も答えられなかった。
武器は奪われ、身動きも取れない。何よりうなじに添えられた手はいつでも彼女の首を砕けるという証明だった。
こうして、シャルロットの未来はある意味決してしまったのである。
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