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第10部(外伝)
第六章 水晶の都②
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――キャシー=ニールは普通の少女だった。
生まれはホルド村。家族は母のみ。
父は物心つく頃にはいなかった。母は女手一つで自分を育ててくれた。
キャシーもまた積極的に農作業も手伝った。特に農耕用鎧機兵の扱いがとても巧いとよく母が褒めてくれた。
『キャシーは本当に鎧機兵の扱いが巧いのねえ』
『そうッスかあ』
母の言葉は今も耳に残る。そのたびにキャシーは八重歯を見せて笑っていた。
二人だけの家族だったが幸せな日々だったと思う。
しかし、そんな母も半年前に流行病であっさり死んでしまった。
孤独になったキャシーは新たな家族――拠り所を求めるようになった。
農作業もそっちのけで構って欲しくてあえて悪さをすることが多くなった。
男女交際も多くなった。
彼女は自分がそこそこ可愛い容姿をしていることを自覚していた。
桃色のふわりとした髪。子供体型とよく言われるが残念なのは胸だけだ。
脚はすらりとしているし、お尻のラインと張りには結構自信がある。そばかすは自分でも少し気になるが、母譲りの整った顔立ちは異性を惹き付けたものだった。
男と付き合っている間は孤独を感じなかった。ただ男女間に必ずあるやり取りだけは苦手だった。結局、キスまでの経験はあるが、体だけは許したことはなかった。
彼女は自分に手を出そうとする男に、常々こう言い放っていたからだ。
『ウチと家族になってくれるんなら抱いてもいいッスよ』
キャシー自身が軽い気持ちで付き合っているので当然相手の男も軽い。
大抵の男はその一言で距離を置くようになった。
が、中には乱暴な者もいる。強引に彼女を手に入れようとする者には力で応えた。母の残してくれた鎧機兵を使って叩きのめすのだ。
あまりに荒ぶるので付いたあだ名は《山猫》のキャシー。
その武勇伝は村中に知れ渡り、彼女に近付く男は激減した。
結果、彼女はそんな武勇伝をむしろ好む連中。裏路地に集まるような輩と連むようになった。彼女達は時折盗みなどをし、日々を虚しく過ごしていた。
――が、そんなある日のこと。
一人の男が彼女達の前に現れたのだ。
『ビジネスの話があります。あなた方にとっても良い話です』
執事服を着たその男の話は、実に魅力的だった。
仕事内容はサザンまでの護衛。そして少々の荒事――一人の少女の拉致だ。
後者は明らかに犯罪なのだが、元々ろくでなしの集まり。家族になってくれそうな人間以外には興味が無いキャシーも特に感慨を抱かなかった。
何より彼らは村に飽きていた。
執事の男はそこを巧みに突いてきた。報酬も破格だ。
そうして、キャシー達は新天地へと旅立つこの話を引き受けたのである。
『この仕事の報酬を資金にして俺らで傭兵団を立ち上げようぜ』
リーダー格の男はそう言った。仲間達は破顔して承諾した。
ただ、キャシーだけはそれに反対だったが、この村には自分の家族になってくれる人間はいないと感じていたので、サザンまでは付いていくことにした。
そしてサザンから旅立つのだ。自分の家族を求めて。
心を躍らせてそう考えていた。
だがしかし、そんな彼女の夢は――。
「――離せええッ! 離せえええええええッ!」
涙を流して肘でそいつの顔を強く打つ。
しかし、そいつは一滴の血も流さなかった。
キャシーの顔から血の気が引いた。
(き、聞いてないッス……相手がこんな化け物だったなんて!)
溢れる涙が一向に止まらない。
彼女は今、化け物の手によって抱えられていた。
まるで人の頭部を持つ猿。人間そっくりの顔に複眼を持つ化け物だ。
サザンへと続く街道で、こいつらは待ち構えていた。
その数はおよそ二十体。
遭遇した時は余裕だった。こちらは鎧機兵が七機。人間サイズの魔獣など敵ではない。事実、五体までは簡単に倒したのだが、そこでこいつらは逃げ出したのだ。
「――はン! 雑魚どもが! 逃がさねえよ!」
仲間の一人が後を追った。
が、それは致命的な判断だった。走り出して数秒後、いきなり地面が陥没して仲間の機体が倒れ込んだのである。
……救援は間に合わなかった。
倒れた仲間の機体は奴らに群がられ、あっという間に仲間は喉笛を掻き切られた。
「ひ、ひいィ……」
仲間の一人が怯えて後退する。と、
――ガガガガガガガガガッガッガガガガ!
突如森の奥から降り注ぐ無数の槍。
それは木の棒を尖らせただけの槍だった。子供が作るような粗悪な武器だ。だが、装甲に守られていない人を殺すには充分だった。
その時点で御者も含めて四人が死んだ。無残な針鼠となって。
後はもう瓦解だ。一人が悲鳴を上げて逃げ出すが木の上から飛びかかってきた奴らに捕らえられ、あっさりと殺された。
「や、やめろおおおおッ! お、俺が、俺がこんなところでええぇ――」
リーダーは最後まで足掻いていた。
だが、幾ら振り払っても群がってくる連中の前では無力だった。機体の両膝を破壊されて無残に転倒。その後は断末魔を上げることもなく、ただ殺された。
そして奴らに群がられているのはキャシーの愛機も同じだった。
「――や、やめろッス! ウチに近付くんじゃないッス!」
キャシーは七人の中で一番腕が立った。
そのためリーダーよりも長くは持ったが、それも十数秒の差だ。
ズズン、と愛機が倒れ込む。
両膝が破壊されていた。キャシーが子供の頃から慣れ親しんだ鎧機兵。母と自分をずっと支えてくれた機体が白煙を上げて沈黙した。
「あ、あああ……」
涙が出てきた。
周囲には二十体を越える化け物達。ギュッと瞳を閉じて死を覚悟した。
しかし、
――ギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチ。
化け物どもは歯を一斉に鳴らすと互いに頷き合う。その仕草は人間そっくりで怖気が走ったが、次の瞬間にはもっと背筋が凍り付いた。
いきなり化け物の一人が彼女を小脇に抱きかかえたのだ。
「な、何をするッスか!」
そんな悲鳴混じりの問いかけをするが、当然化け物は答えない。
無言のまま彼女を抱えて森の奥へと向かう。その時、馬車の方から少女の悲鳴が聞こえてきたが、キャシーに気にする余裕など一切なかった。
ただ、涙を流して青ざめる。
仲間はみんな殺された。しかし自分は殺されない。
――何故か。唯一の違いは自分が女であることぐらいだ。
この人間もどきの化け物が、何を目的にして自分を連れ去ろうとしているのかなど考えるまでもなかった。
「――離せえッ! 離せえええッ! 化け物オォォオッ!」
必死に足掻く。
だが、化け物のあごを打ってもまるで動じない。速度は一切衰えない。
『……………』
が、流石に四度もあごを打たれてこのままでは効率が悪いと考えたのか、化け物は徐々に速度を落とすと、キャシーを無造作に地面に放り投げた。
「い、痛っ!」
キャシーは森の奥で解放された。
仮初めでも自由になり、逃げだそうとするが腰が抜けて前には進めなかった。すると、化け物は彼女の腹を軽く蹴り、仰向けに転がした。そしておもむろに片足を屈めると邪魔な衣服を剥がすため、かぎ爪で彼女のベルトに触れようとする。
「お、お前……ま、まさかここで……」
キャシーは哀れなほど青ざめた。
この時、《蜂鬼》は欲情した訳ではない。そもそも情欲がない種族だ。
ただ、この初老の人面を持つ個体は過去の経験から類似種の雌は一度生殖してしまえばかなり大人しくなることを知っていた。だから、効率性から先に実行しておこうと思っただけだった。
しかし、そんなことはキャシーにとってはどうでもいい知識であった。
「いやあああああああああああああああああ―――ッ!?」
自分の胸元を押さえて絶叫を上げる。
「やだやだやだあッ! 誰かッ! 誰か助けてえええええ―――ッ!」
「ああ、キンキンうっせえな。特別に助けてやっからもう黙っとけ。ガキンチョ」
不意に、そんな無愛想な声が割り込んできた。
キャシーは「え?」と目を丸くした――次の瞬間、
――ドゴンッ!
彼女の目の前にいた化け物の顔が歪んだ。大きな軍靴で蹴り付けられたのだ。化け物は踏ん張ることも出来ず吹き飛び、木にぶつかった。
『――ギイイイイイイイイッ!』
しかし流石は魔獣。大したダメージはないようですぐさま立ち上がると歯を軋ませて警戒音を発した。《蜂鬼》を蹴り付けた人物は忌々しげに舌打ちする。
目に映るのは怒りに満ちた人間そっくりな顔。激怒していることがはっきり分かるところがまた不快な化け物だった。
「……化けモンが」
言って、軍靴の持ち主――バルカスは短剣を引き抜いて跳躍する。《蜂鬼》はかぎ爪を振りかぶった。勝負はまさに一瞬だった。
ぐらりと片方の影が倒れる。
「けッ、相手が生身なら勝てるとでも思ったか? ボケが」
短剣に付いた血を払うバルカス。心臓を一突きされた《蜂鬼》は絶命していた。
キャシーは呆然とその光景を見つめていた。
するとバルカスは短剣をカシャンと納刀し、キャシーの前で膝を屈めた。
そして顎髭に手をやり、まじまじと少女を見やる。
「な、何スか、おっさん? そ、それよりおっさんは誰ッスか?」
「あン? 俺か? 俺は通りすがりの傭兵だ。しかし、う~ん……」
バルカスは深々と溜息した。
「なんつうか助け甲斐が全くねえ奴だよなぁ。顔はそこそこで将来性はありそうだが、肉つきが貧相すぎるぞ。やっぱガキだったか」
いきなりそんな評価を下され、キャシーは目を丸くした。
「あ、あんた! 出会い頭になんつう失礼なことを言うんスか!」
「口調までガキかよ。助けてもらった礼も言わねえし」
バルカスは不愉快そうに吐き捨てる。
「まあ、いいさ。一番重要なのはこんなところにまで《蜂鬼》が来てるってことか。おいガキンチョ。さっさと立て。俺の仲間と合流すっぞ」
「な、仲間がいるんスか?」
そう呟いてキャシーは立とうとするが、未だ腰が抜けたままだった。
ピクリとも立ち上がれない。キャシーは無念そうに告げる。
「立てねえッス……」
「はあ? お前な。俺の楽しみを邪魔した挙句、まだ迷惑をかける気かよ」
バルカスは呆れ果てた表情を見せるが、救った人間を放置もする訳にもいかない。何よりいつまでも単独でいるのは危険だ。
「しょうがねえ」
言って、バルカスはキャシーの手を取ると自分の肩に彼女を担ぎ上げた。
「な、何をするんスか!?」
顔を真っ赤にしてジタバタと足を動かすキャシー。
バルカスは心底煩わしそうに舌打ちした。
「なんつう貧相な体だ。マジでガキだな。ジェーンの足下にも及ばねえ。一応肩におっぱいが当たってるはずなのにここまで感触がねえとは……」
そして、
「ひゃあん!」
キャシーが嬌声を上げた。いきなりバルカスにお尻を鷲掴みにされたのだ。
「――な、なななッ!? 何するんスか!? あんた変態ッスか!?」
と顔をより赤くさせて文句を言うが、彼女の恩人は聞く耳を持たない。
それどころか、さらに指先を何度も食い込ませて。
「尻だけはまだマシか。これもジェーンには及ばねえけどな。けど、はあ……なんでジェーンの代わりにこんなの担いでんだよ俺は」
「な、何を……はうっ!? お、おっさん! いい加減にするッス!」
「てめえこそ舐めきった口調をやめろや。苛つくんだよ。マジで揉み殺すぞ」
言って、バルカスはキャシーを肩に担いだまま歩き出した。
次いで小さく嘆息する。急ぐあまりかなり先行してしまったようだ。
果たして、ジェーン達は今どこら辺にいるのだろうか……?
バルカスはとりあえず自分が来た道を戻ることにした。
ただその間、キャシーが変な口調を使うたびに尻を揉み続けたか。
「やめろッス! 変態が! あ、ズボンの中にまで手を入れるな――ひゃん!」
もみもみもみもみもみ。
「は、はうゥっ!? も、もうやめて、や、やめるッスゥ……」
今度は太ももを撫でてみた。
「ひゃあ!? いきなり何するんスか! あ、そ、そこはダメ……」
触られるたびに大きく体を捩って声を零すキャシー。
(ああ、うっとしい。だからガキは嫌いなんだよ)
バルカスの額に青筋が立つ。
――仮にも命の恩人だというのに、人の上で暴れまくりやがって……。
ゴスゴスッと肘で後頭部を殴ってくる時は、かなり腹が立ったので強めに尻を握ってやった。すると「は、はうっ!」と呻く。肘は出さなくなったが、今度は文句ばかり言い始めた。「スッスッス」とうるさいのでまた揉む。文句が嬌声に変わった。幾度となく揉んでいる内に心なしか声に色気が出てきたような気がする。ふ~ん、こんなのでも絞ったら出るものなのか。そんなことに感心しながらバルカスは山道を進んだ。
「も、もうやめてお願い……お、おっさん……ううん、おじさん……口調も直すし、何でも言うこと聞くからもうやめてよぉ……」
そうして五分後。とうとうキャシーは涙目で懇願してきた。
バルカスは「……はあ」と嘆息する。
「分かった分かった。もう終いにしてやらあ」
「ホ、ホントッスか?」
「……おい。言った傍からその口調かよ」
再び額に青筋を立てたバルカスは、ぐわしと今まで以上に強く指を食い込ませた。キャシーは両目を見開いた。そして体を小刻みに震わせて「ふわッ!? ふわッ!?」と過呼吸のようになる。しかし苛立っている虎は容赦しない。さらにトドメとばかりに揉み続ける。こういった人生を舐めているガキは徹底して教育すべきなのだ。
「――っ! ~~~~っ!?」
キャシーはもう声さえ上げれなくなった。
華奢な体を頻繁に痙攣させる。いつしか左手の人差し指を口に咥えていた彼女は必死に何かに耐えていた。瞳は潤み、右手はバルカスの服をギュッと掴んでいる。が、その手の力も徐々に緩んでいき、遂には大きく仰け反り、「っ!? ふわあああっ!」と叫んでバルカスの肩に倒れ込んでしまった。
「……ひっ、ひうっ、ひっ……」
「おいおい、ガキンチョ。大丈夫か? 何か変な呼吸になってんぞ」
と、いけしゃあしゃあとバルカスは言い放つ。ただ本人も子供相手に少しばかり意地になり過ぎたと思ったのか、割と本気で心配している声だった。
それに対し、キャシーは涙目で睨みつけるも、流石に抵抗する気力も体力も尽きてしまったようだ。もう暴れる様子もない。一応確認のためにバルカスが軽くお尻を叩いてみると、キャシーは「ひぐっ!」と呻くだけでやはり暴れることはなかった。
完全に脱力する少女。「へえ。これぐらい密着すると平原のようなおっぱいでも感じ取れるものなんだな」と、またしてもろくでもない感心をするバルカス。
するとキャシーは、
「ひっぐ、あんまりだぁ、なんでウチがこんな目に……。うわあァん! ウチの夢がああああっ! おじさんのせいでお嫁にいけなくなったあああっ!」
とうとうギャン泣きし始めた。バルカスはうんざりした表情を見せた。
「耳元でわめくんじゃねえよ。もうしねえから。これに懲りたらお前ももう舐めた口調はすんなよな。分かった……ん?」
そこでふと気付く。靴から伝わる感触。地面に少しだけ傾斜がある。
どうやらここは高台のようだ。
(ホルド村にかなり近けえ。こりゃあ相当キナくせえな)
こんな近くまで《蜂鬼》が出没する。
もはや一刻の猶予もない。本当に計画を破棄する必要があるかもしれない。
(とりあえず後で村の様子を確認しておくか。小僧がまだ来てねえようなら一旦計画は見直しだ。報酬は後回しにして俺らで村を守るか……)
と、その時だった。不意に視界が開けた。見晴らしの良い崖に辿り着いたのだ。
木々のないその場所からは遠い風景まで一望できた。
月夜に照らされた光景は美しい。平時ならば中々の絶景だっただろう。
しかし今は――。
「なん、だと……こいつは……」
バルカスは大きく目を見開いた。
「ぐ、ぐすっ……ど、どうしたの? おじさん………え?」
ギャン泣きしていたキャシーも、その光景を目の当たりにした時は愕然とした。
二人とも数秒間ただ沈黙する。
そして少女を肩に担ぐ剛胆な虎は、この上なく険しい顔を見せて呟くのだった。
「……おいおい。何なんだよ、ありゃあ……」
生まれはホルド村。家族は母のみ。
父は物心つく頃にはいなかった。母は女手一つで自分を育ててくれた。
キャシーもまた積極的に農作業も手伝った。特に農耕用鎧機兵の扱いがとても巧いとよく母が褒めてくれた。
『キャシーは本当に鎧機兵の扱いが巧いのねえ』
『そうッスかあ』
母の言葉は今も耳に残る。そのたびにキャシーは八重歯を見せて笑っていた。
二人だけの家族だったが幸せな日々だったと思う。
しかし、そんな母も半年前に流行病であっさり死んでしまった。
孤独になったキャシーは新たな家族――拠り所を求めるようになった。
農作業もそっちのけで構って欲しくてあえて悪さをすることが多くなった。
男女交際も多くなった。
彼女は自分がそこそこ可愛い容姿をしていることを自覚していた。
桃色のふわりとした髪。子供体型とよく言われるが残念なのは胸だけだ。
脚はすらりとしているし、お尻のラインと張りには結構自信がある。そばかすは自分でも少し気になるが、母譲りの整った顔立ちは異性を惹き付けたものだった。
男と付き合っている間は孤独を感じなかった。ただ男女間に必ずあるやり取りだけは苦手だった。結局、キスまでの経験はあるが、体だけは許したことはなかった。
彼女は自分に手を出そうとする男に、常々こう言い放っていたからだ。
『ウチと家族になってくれるんなら抱いてもいいッスよ』
キャシー自身が軽い気持ちで付き合っているので当然相手の男も軽い。
大抵の男はその一言で距離を置くようになった。
が、中には乱暴な者もいる。強引に彼女を手に入れようとする者には力で応えた。母の残してくれた鎧機兵を使って叩きのめすのだ。
あまりに荒ぶるので付いたあだ名は《山猫》のキャシー。
その武勇伝は村中に知れ渡り、彼女に近付く男は激減した。
結果、彼女はそんな武勇伝をむしろ好む連中。裏路地に集まるような輩と連むようになった。彼女達は時折盗みなどをし、日々を虚しく過ごしていた。
――が、そんなある日のこと。
一人の男が彼女達の前に現れたのだ。
『ビジネスの話があります。あなた方にとっても良い話です』
執事服を着たその男の話は、実に魅力的だった。
仕事内容はサザンまでの護衛。そして少々の荒事――一人の少女の拉致だ。
後者は明らかに犯罪なのだが、元々ろくでなしの集まり。家族になってくれそうな人間以外には興味が無いキャシーも特に感慨を抱かなかった。
何より彼らは村に飽きていた。
執事の男はそこを巧みに突いてきた。報酬も破格だ。
そうして、キャシー達は新天地へと旅立つこの話を引き受けたのである。
『この仕事の報酬を資金にして俺らで傭兵団を立ち上げようぜ』
リーダー格の男はそう言った。仲間達は破顔して承諾した。
ただ、キャシーだけはそれに反対だったが、この村には自分の家族になってくれる人間はいないと感じていたので、サザンまでは付いていくことにした。
そしてサザンから旅立つのだ。自分の家族を求めて。
心を躍らせてそう考えていた。
だがしかし、そんな彼女の夢は――。
「――離せええッ! 離せえええええええッ!」
涙を流して肘でそいつの顔を強く打つ。
しかし、そいつは一滴の血も流さなかった。
キャシーの顔から血の気が引いた。
(き、聞いてないッス……相手がこんな化け物だったなんて!)
溢れる涙が一向に止まらない。
彼女は今、化け物の手によって抱えられていた。
まるで人の頭部を持つ猿。人間そっくりの顔に複眼を持つ化け物だ。
サザンへと続く街道で、こいつらは待ち構えていた。
その数はおよそ二十体。
遭遇した時は余裕だった。こちらは鎧機兵が七機。人間サイズの魔獣など敵ではない。事実、五体までは簡単に倒したのだが、そこでこいつらは逃げ出したのだ。
「――はン! 雑魚どもが! 逃がさねえよ!」
仲間の一人が後を追った。
が、それは致命的な判断だった。走り出して数秒後、いきなり地面が陥没して仲間の機体が倒れ込んだのである。
……救援は間に合わなかった。
倒れた仲間の機体は奴らに群がられ、あっという間に仲間は喉笛を掻き切られた。
「ひ、ひいィ……」
仲間の一人が怯えて後退する。と、
――ガガガガガガガガガッガッガガガガ!
突如森の奥から降り注ぐ無数の槍。
それは木の棒を尖らせただけの槍だった。子供が作るような粗悪な武器だ。だが、装甲に守られていない人を殺すには充分だった。
その時点で御者も含めて四人が死んだ。無残な針鼠となって。
後はもう瓦解だ。一人が悲鳴を上げて逃げ出すが木の上から飛びかかってきた奴らに捕らえられ、あっさりと殺された。
「や、やめろおおおおッ! お、俺が、俺がこんなところでええぇ――」
リーダーは最後まで足掻いていた。
だが、幾ら振り払っても群がってくる連中の前では無力だった。機体の両膝を破壊されて無残に転倒。その後は断末魔を上げることもなく、ただ殺された。
そして奴らに群がられているのはキャシーの愛機も同じだった。
「――や、やめろッス! ウチに近付くんじゃないッス!」
キャシーは七人の中で一番腕が立った。
そのためリーダーよりも長くは持ったが、それも十数秒の差だ。
ズズン、と愛機が倒れ込む。
両膝が破壊されていた。キャシーが子供の頃から慣れ親しんだ鎧機兵。母と自分をずっと支えてくれた機体が白煙を上げて沈黙した。
「あ、あああ……」
涙が出てきた。
周囲には二十体を越える化け物達。ギュッと瞳を閉じて死を覚悟した。
しかし、
――ギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチギチ。
化け物どもは歯を一斉に鳴らすと互いに頷き合う。その仕草は人間そっくりで怖気が走ったが、次の瞬間にはもっと背筋が凍り付いた。
いきなり化け物の一人が彼女を小脇に抱きかかえたのだ。
「な、何をするッスか!」
そんな悲鳴混じりの問いかけをするが、当然化け物は答えない。
無言のまま彼女を抱えて森の奥へと向かう。その時、馬車の方から少女の悲鳴が聞こえてきたが、キャシーに気にする余裕など一切なかった。
ただ、涙を流して青ざめる。
仲間はみんな殺された。しかし自分は殺されない。
――何故か。唯一の違いは自分が女であることぐらいだ。
この人間もどきの化け物が、何を目的にして自分を連れ去ろうとしているのかなど考えるまでもなかった。
「――離せえッ! 離せえええッ! 化け物オォォオッ!」
必死に足掻く。
だが、化け物のあごを打ってもまるで動じない。速度は一切衰えない。
『……………』
が、流石に四度もあごを打たれてこのままでは効率が悪いと考えたのか、化け物は徐々に速度を落とすと、キャシーを無造作に地面に放り投げた。
「い、痛っ!」
キャシーは森の奥で解放された。
仮初めでも自由になり、逃げだそうとするが腰が抜けて前には進めなかった。すると、化け物は彼女の腹を軽く蹴り、仰向けに転がした。そしておもむろに片足を屈めると邪魔な衣服を剥がすため、かぎ爪で彼女のベルトに触れようとする。
「お、お前……ま、まさかここで……」
キャシーは哀れなほど青ざめた。
この時、《蜂鬼》は欲情した訳ではない。そもそも情欲がない種族だ。
ただ、この初老の人面を持つ個体は過去の経験から類似種の雌は一度生殖してしまえばかなり大人しくなることを知っていた。だから、効率性から先に実行しておこうと思っただけだった。
しかし、そんなことはキャシーにとってはどうでもいい知識であった。
「いやあああああああああああああああああ―――ッ!?」
自分の胸元を押さえて絶叫を上げる。
「やだやだやだあッ! 誰かッ! 誰か助けてえええええ―――ッ!」
「ああ、キンキンうっせえな。特別に助けてやっからもう黙っとけ。ガキンチョ」
不意に、そんな無愛想な声が割り込んできた。
キャシーは「え?」と目を丸くした――次の瞬間、
――ドゴンッ!
彼女の目の前にいた化け物の顔が歪んだ。大きな軍靴で蹴り付けられたのだ。化け物は踏ん張ることも出来ず吹き飛び、木にぶつかった。
『――ギイイイイイイイイッ!』
しかし流石は魔獣。大したダメージはないようですぐさま立ち上がると歯を軋ませて警戒音を発した。《蜂鬼》を蹴り付けた人物は忌々しげに舌打ちする。
目に映るのは怒りに満ちた人間そっくりな顔。激怒していることがはっきり分かるところがまた不快な化け物だった。
「……化けモンが」
言って、軍靴の持ち主――バルカスは短剣を引き抜いて跳躍する。《蜂鬼》はかぎ爪を振りかぶった。勝負はまさに一瞬だった。
ぐらりと片方の影が倒れる。
「けッ、相手が生身なら勝てるとでも思ったか? ボケが」
短剣に付いた血を払うバルカス。心臓を一突きされた《蜂鬼》は絶命していた。
キャシーは呆然とその光景を見つめていた。
するとバルカスは短剣をカシャンと納刀し、キャシーの前で膝を屈めた。
そして顎髭に手をやり、まじまじと少女を見やる。
「な、何スか、おっさん? そ、それよりおっさんは誰ッスか?」
「あン? 俺か? 俺は通りすがりの傭兵だ。しかし、う~ん……」
バルカスは深々と溜息した。
「なんつうか助け甲斐が全くねえ奴だよなぁ。顔はそこそこで将来性はありそうだが、肉つきが貧相すぎるぞ。やっぱガキだったか」
いきなりそんな評価を下され、キャシーは目を丸くした。
「あ、あんた! 出会い頭になんつう失礼なことを言うんスか!」
「口調までガキかよ。助けてもらった礼も言わねえし」
バルカスは不愉快そうに吐き捨てる。
「まあ、いいさ。一番重要なのはこんなところにまで《蜂鬼》が来てるってことか。おいガキンチョ。さっさと立て。俺の仲間と合流すっぞ」
「な、仲間がいるんスか?」
そう呟いてキャシーは立とうとするが、未だ腰が抜けたままだった。
ピクリとも立ち上がれない。キャシーは無念そうに告げる。
「立てねえッス……」
「はあ? お前な。俺の楽しみを邪魔した挙句、まだ迷惑をかける気かよ」
バルカスは呆れ果てた表情を見せるが、救った人間を放置もする訳にもいかない。何よりいつまでも単独でいるのは危険だ。
「しょうがねえ」
言って、バルカスはキャシーの手を取ると自分の肩に彼女を担ぎ上げた。
「な、何をするんスか!?」
顔を真っ赤にしてジタバタと足を動かすキャシー。
バルカスは心底煩わしそうに舌打ちした。
「なんつう貧相な体だ。マジでガキだな。ジェーンの足下にも及ばねえ。一応肩におっぱいが当たってるはずなのにここまで感触がねえとは……」
そして、
「ひゃあん!」
キャシーが嬌声を上げた。いきなりバルカスにお尻を鷲掴みにされたのだ。
「――な、なななッ!? 何するんスか!? あんた変態ッスか!?」
と顔をより赤くさせて文句を言うが、彼女の恩人は聞く耳を持たない。
それどころか、さらに指先を何度も食い込ませて。
「尻だけはまだマシか。これもジェーンには及ばねえけどな。けど、はあ……なんでジェーンの代わりにこんなの担いでんだよ俺は」
「な、何を……はうっ!? お、おっさん! いい加減にするッス!」
「てめえこそ舐めきった口調をやめろや。苛つくんだよ。マジで揉み殺すぞ」
言って、バルカスはキャシーを肩に担いだまま歩き出した。
次いで小さく嘆息する。急ぐあまりかなり先行してしまったようだ。
果たして、ジェーン達は今どこら辺にいるのだろうか……?
バルカスはとりあえず自分が来た道を戻ることにした。
ただその間、キャシーが変な口調を使うたびに尻を揉み続けたか。
「やめろッス! 変態が! あ、ズボンの中にまで手を入れるな――ひゃん!」
もみもみもみもみもみ。
「は、はうゥっ!? も、もうやめて、や、やめるッスゥ……」
今度は太ももを撫でてみた。
「ひゃあ!? いきなり何するんスか! あ、そ、そこはダメ……」
触られるたびに大きく体を捩って声を零すキャシー。
(ああ、うっとしい。だからガキは嫌いなんだよ)
バルカスの額に青筋が立つ。
――仮にも命の恩人だというのに、人の上で暴れまくりやがって……。
ゴスゴスッと肘で後頭部を殴ってくる時は、かなり腹が立ったので強めに尻を握ってやった。すると「は、はうっ!」と呻く。肘は出さなくなったが、今度は文句ばかり言い始めた。「スッスッス」とうるさいのでまた揉む。文句が嬌声に変わった。幾度となく揉んでいる内に心なしか声に色気が出てきたような気がする。ふ~ん、こんなのでも絞ったら出るものなのか。そんなことに感心しながらバルカスは山道を進んだ。
「も、もうやめてお願い……お、おっさん……ううん、おじさん……口調も直すし、何でも言うこと聞くからもうやめてよぉ……」
そうして五分後。とうとうキャシーは涙目で懇願してきた。
バルカスは「……はあ」と嘆息する。
「分かった分かった。もう終いにしてやらあ」
「ホ、ホントッスか?」
「……おい。言った傍からその口調かよ」
再び額に青筋を立てたバルカスは、ぐわしと今まで以上に強く指を食い込ませた。キャシーは両目を見開いた。そして体を小刻みに震わせて「ふわッ!? ふわッ!?」と過呼吸のようになる。しかし苛立っている虎は容赦しない。さらにトドメとばかりに揉み続ける。こういった人生を舐めているガキは徹底して教育すべきなのだ。
「――っ! ~~~~っ!?」
キャシーはもう声さえ上げれなくなった。
華奢な体を頻繁に痙攣させる。いつしか左手の人差し指を口に咥えていた彼女は必死に何かに耐えていた。瞳は潤み、右手はバルカスの服をギュッと掴んでいる。が、その手の力も徐々に緩んでいき、遂には大きく仰け反り、「っ!? ふわあああっ!」と叫んでバルカスの肩に倒れ込んでしまった。
「……ひっ、ひうっ、ひっ……」
「おいおい、ガキンチョ。大丈夫か? 何か変な呼吸になってんぞ」
と、いけしゃあしゃあとバルカスは言い放つ。ただ本人も子供相手に少しばかり意地になり過ぎたと思ったのか、割と本気で心配している声だった。
それに対し、キャシーは涙目で睨みつけるも、流石に抵抗する気力も体力も尽きてしまったようだ。もう暴れる様子もない。一応確認のためにバルカスが軽くお尻を叩いてみると、キャシーは「ひぐっ!」と呻くだけでやはり暴れることはなかった。
完全に脱力する少女。「へえ。これぐらい密着すると平原のようなおっぱいでも感じ取れるものなんだな」と、またしてもろくでもない感心をするバルカス。
するとキャシーは、
「ひっぐ、あんまりだぁ、なんでウチがこんな目に……。うわあァん! ウチの夢がああああっ! おじさんのせいでお嫁にいけなくなったあああっ!」
とうとうギャン泣きし始めた。バルカスはうんざりした表情を見せた。
「耳元でわめくんじゃねえよ。もうしねえから。これに懲りたらお前ももう舐めた口調はすんなよな。分かった……ん?」
そこでふと気付く。靴から伝わる感触。地面に少しだけ傾斜がある。
どうやらここは高台のようだ。
(ホルド村にかなり近けえ。こりゃあ相当キナくせえな)
こんな近くまで《蜂鬼》が出没する。
もはや一刻の猶予もない。本当に計画を破棄する必要があるかもしれない。
(とりあえず後で村の様子を確認しておくか。小僧がまだ来てねえようなら一旦計画は見直しだ。報酬は後回しにして俺らで村を守るか……)
と、その時だった。不意に視界が開けた。見晴らしの良い崖に辿り着いたのだ。
木々のないその場所からは遠い風景まで一望できた。
月夜に照らされた光景は美しい。平時ならば中々の絶景だっただろう。
しかし今は――。
「なん、だと……こいつは……」
バルカスは大きく目を見開いた。
「ぐ、ぐすっ……ど、どうしたの? おじさん………え?」
ギャン泣きしていたキャシーも、その光景を目の当たりにした時は愕然とした。
二人とも数秒間ただ沈黙する。
そして少女を肩に担ぐ剛胆な虎は、この上なく険しい顔を見せて呟くのだった。
「……おいおい。何なんだよ、ありゃあ……」
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