64 / 205
第2部
第七章 対談④
しおりを挟む
唇に紅を引く。
口紅ではない。指で引く。
まるで血のように赤い唇に目を細めた。
沈黙する。
……どうして、こんなことになったのか。
和装の少女。天堂院七奈は、鏡を前にして思った。
ここは、天堂院家の本邸にある彼女の自室。
一応は本邸の敷地内にはあるが、森に覆われた、半ば別邸となっている屋敷だ。
この二週間半、ずっとこの屋敷に引き籠っていたのだが、父の命により、今日、彼女はここから出ることになった。父より本邸の留守居を命じられたのだ。
(……私はどうして)
眉を、キュッと寄せる。
七奈は兄弟姉妹の中で、最も不出来な存在だった。
系譜術も、独界も発現しない。
魂力は平均よりも高いといっても、八人の中では最も低い。完全な失敗作だ。
自分が実験体と理解していたからこそ、七奈はいつも怯えていた。
いつ処分されてもおかしくなかったからだ。
しかし、父は、七奈を処分しようとは考えなかった。
実験である以上、失敗も当然ある。
むしろ、失敗作をどう生かすかを考えた。
『ふむ。とりあえず封宮師にするか。封宮は独界の入り口でもある。それが切っ掛けで独界に至れるかもしれんしな』
父はそう呟くと、当時十三歳だった七奈に《魂結び》を行えと命じた。
もちろん、第二段階までを前提にした指示だ。
七奈には、断ることなど出来なかった。
断れば、父の気が変わって処分……ということも考えられたからだ。
そうして迎えた儀式。
七奈の初めての隷者は二十歳の青年だった。天堂院家の分家の青年だ。
あの日から常に七奈の傍にいる、今の隷者筆頭でもある。
彼は、今も部屋の外で待機してくれている。
彼は優しい人だった。
いや、彼だけではない。
七奈の隷者たちは、みな優しい人ばかりだった。
いっそ、この屋敷から逃げだそう。そう言ってくれた人もいた。
けれど、七奈はこの二週間半、心配してくれる彼らと言葉も交わしていない。
それどころか、今となっては、もう彼らの顔を見ることも出来なかった。
「……ごめん、なさい」
グッと自分の胸元を強く掴む。
……どうして、こうなってしまったのか。
言い訳ならできる。
彼は――圧倒的な暴威だったからだ。
七奈とは違う、限りなく完成体に近いと呼ばれている少年。
気紛れだろうが、彼に狙われた以上、出来損ないの七奈に抵抗する術はなかった。
しかも、同世代と比べても貧相である自分の体のどこが気に入ったのか、毎夜のように七奈の元に訪れる。
もう逃げることも出来ない。
七奈は、このまま心を閉ざすつもりだった。
……そのつもりだった。
『七奈ちゃん! 七奈ちゃん!』
あの少年は、いつも笑顔を見せてくれた。
歪な少年だと思っていた。
けれど、夜を越えるたびに、少しずつ理解できた。
彼は歪というよりも、どうしようもなく『素直』なのだと。
常識がない。気遣いもなく、優しさもない。
ただ、純粋に。
素直に、七奈のすべてを求めていた。
体はすでに奪われていた。彼が触れていない部位などない。
八夜は、彼女の心さえも求めたのだ。
七奈を気遣う彼女の隷者たちは、そこまで求めることはなかった。
「……八夜くんの馬鹿」
七奈が表情を変えるだけで、彼は大喜びしてくれた。
そんな彼を、いつしか可愛いと感じていた。
そうして一度そう感じてしまうと、もうダメだった。
心を閉ざすことも、彼を強く拒絶することも、七奈には出来なくなっていた。
そして前日のこと。
『七奈ちゃん! ボクと結婚しよう!』
彼は、七奈の部屋にやって来るなり、そんなことを言い放った。
七奈にしてみれば、完全に寝耳に水だ。
八夜から詳しく話を聞いて、複雑な想いを抱いた。
――異母弟の妻。
自分でも歪な人生だと思う。
どうして自分は、ここまで運命に弄ばれるのかとも思った。
けれど、素直に喜ぶ彼の姿に、七奈は「……はい」と自然と頷いていた。
彼は、大喜びして、彼女を抱きしめてきた。
その場に偶然立ち会った隷者たちは、唖然とするばかりだった。
彼らにしてみれば、訳の分からない事態だろう。
本当に申し訳ない気分になった。
自分は、彼らの信頼を裏切ったに等しい選択をしたのだ。
「……だけど」
鏡の前で、七奈は一つの髪飾りを手にした。
八夜から贈られた、雪華の髪飾りだ。
七奈はそれをじっと見つめてから、髪に差す。
「……私は決めたの。彼と歩むって」
散々な運命ではあるが、これだけは自分で決めたことだ。
まずは、留守居をきちんと務めあげる。
その後、彼の妻となって、彼をちゃんと教育する。
彼はロクに教育を受けなかったせいで、あそこまで不純物がない状態になったのだ。
怯えて、流されるだけの人生はここまでだ。
彼の妻になる覚悟を決めた以上、彼をしっかりと教育し直す。
彼を、怪物から、人へと変えてみせる。
これは、そのための第一歩だった。
七奈は、立ち上がった。
そして自らの意志で襖を開ける。
視界に広がる森に覆われた庭園と、長い渡り廊下。そこには膝を突く隷者筆頭がいた。
いずれ解任になる予定と知ってなお、彼は七奈に忠誠を誓ってくれていた。
七奈は申し訳ない気分を抱きつつも、彼を従えた。
「……参ります」
「……は」
七奈は文字通り、新たな第一歩を踏み出した、その時だった。
「――七奈さま!」
突如、渡り廊下の端から一人の男性が駆け寄ってきたのだ。
天堂院家に仕える従者の一人だ。
七奈は眉根を寄せた。
彼は、七奈の足元で膝を突いた。
「どうしたのです?」
「大変です! 七奈さま!」
男は、息も絶え絶えに報告する。
「八夜さまがッ! 八夜さまがッ!」
「八夜くん? 彼がまた何かをしたのですか?」
七奈がそう尋ねると、
「ら、来客が……想定外の娘を連れていたので、まずは七奈さまにお伺いしようと屋敷に通したのですが、途中で八夜さまが……」
「想定外の娘? 一体誰が……」
「そ、それは……あッ!」
その時、男は目を剥いた。
彼の視線は森の木々の隙間。その先へと向けられていた。
七奈も、隷者筆頭の青年もそちらに目を向ける。
そしてギョッとした。
「………え」
遥か遠く。数キロは先か。
そこに途轍もなく巨大で広大な――壁が生み出されていたのだ。
蒼い壁。恐らくは氷壁だ。
「は、八夜くん?」
七奈は、ただ唖然と呟いた。
あんな真似が出来るのは、八夜しかいない。
しかし、あそこは天堂院家の敷地内だ。一体何があったのか――。
天堂院七奈の第一歩。
それは、いきなり波乱に満ちていた。
「な、何をしているの? 彼は」
今はただ、茫然と呟くしかなかった。
口紅ではない。指で引く。
まるで血のように赤い唇に目を細めた。
沈黙する。
……どうして、こんなことになったのか。
和装の少女。天堂院七奈は、鏡を前にして思った。
ここは、天堂院家の本邸にある彼女の自室。
一応は本邸の敷地内にはあるが、森に覆われた、半ば別邸となっている屋敷だ。
この二週間半、ずっとこの屋敷に引き籠っていたのだが、父の命により、今日、彼女はここから出ることになった。父より本邸の留守居を命じられたのだ。
(……私はどうして)
眉を、キュッと寄せる。
七奈は兄弟姉妹の中で、最も不出来な存在だった。
系譜術も、独界も発現しない。
魂力は平均よりも高いといっても、八人の中では最も低い。完全な失敗作だ。
自分が実験体と理解していたからこそ、七奈はいつも怯えていた。
いつ処分されてもおかしくなかったからだ。
しかし、父は、七奈を処分しようとは考えなかった。
実験である以上、失敗も当然ある。
むしろ、失敗作をどう生かすかを考えた。
『ふむ。とりあえず封宮師にするか。封宮は独界の入り口でもある。それが切っ掛けで独界に至れるかもしれんしな』
父はそう呟くと、当時十三歳だった七奈に《魂結び》を行えと命じた。
もちろん、第二段階までを前提にした指示だ。
七奈には、断ることなど出来なかった。
断れば、父の気が変わって処分……ということも考えられたからだ。
そうして迎えた儀式。
七奈の初めての隷者は二十歳の青年だった。天堂院家の分家の青年だ。
あの日から常に七奈の傍にいる、今の隷者筆頭でもある。
彼は、今も部屋の外で待機してくれている。
彼は優しい人だった。
いや、彼だけではない。
七奈の隷者たちは、みな優しい人ばかりだった。
いっそ、この屋敷から逃げだそう。そう言ってくれた人もいた。
けれど、七奈はこの二週間半、心配してくれる彼らと言葉も交わしていない。
それどころか、今となっては、もう彼らの顔を見ることも出来なかった。
「……ごめん、なさい」
グッと自分の胸元を強く掴む。
……どうして、こうなってしまったのか。
言い訳ならできる。
彼は――圧倒的な暴威だったからだ。
七奈とは違う、限りなく完成体に近いと呼ばれている少年。
気紛れだろうが、彼に狙われた以上、出来損ないの七奈に抵抗する術はなかった。
しかも、同世代と比べても貧相である自分の体のどこが気に入ったのか、毎夜のように七奈の元に訪れる。
もう逃げることも出来ない。
七奈は、このまま心を閉ざすつもりだった。
……そのつもりだった。
『七奈ちゃん! 七奈ちゃん!』
あの少年は、いつも笑顔を見せてくれた。
歪な少年だと思っていた。
けれど、夜を越えるたびに、少しずつ理解できた。
彼は歪というよりも、どうしようもなく『素直』なのだと。
常識がない。気遣いもなく、優しさもない。
ただ、純粋に。
素直に、七奈のすべてを求めていた。
体はすでに奪われていた。彼が触れていない部位などない。
八夜は、彼女の心さえも求めたのだ。
七奈を気遣う彼女の隷者たちは、そこまで求めることはなかった。
「……八夜くんの馬鹿」
七奈が表情を変えるだけで、彼は大喜びしてくれた。
そんな彼を、いつしか可愛いと感じていた。
そうして一度そう感じてしまうと、もうダメだった。
心を閉ざすことも、彼を強く拒絶することも、七奈には出来なくなっていた。
そして前日のこと。
『七奈ちゃん! ボクと結婚しよう!』
彼は、七奈の部屋にやって来るなり、そんなことを言い放った。
七奈にしてみれば、完全に寝耳に水だ。
八夜から詳しく話を聞いて、複雑な想いを抱いた。
――異母弟の妻。
自分でも歪な人生だと思う。
どうして自分は、ここまで運命に弄ばれるのかとも思った。
けれど、素直に喜ぶ彼の姿に、七奈は「……はい」と自然と頷いていた。
彼は、大喜びして、彼女を抱きしめてきた。
その場に偶然立ち会った隷者たちは、唖然とするばかりだった。
彼らにしてみれば、訳の分からない事態だろう。
本当に申し訳ない気分になった。
自分は、彼らの信頼を裏切ったに等しい選択をしたのだ。
「……だけど」
鏡の前で、七奈は一つの髪飾りを手にした。
八夜から贈られた、雪華の髪飾りだ。
七奈はそれをじっと見つめてから、髪に差す。
「……私は決めたの。彼と歩むって」
散々な運命ではあるが、これだけは自分で決めたことだ。
まずは、留守居をきちんと務めあげる。
その後、彼の妻となって、彼をちゃんと教育する。
彼はロクに教育を受けなかったせいで、あそこまで不純物がない状態になったのだ。
怯えて、流されるだけの人生はここまでだ。
彼の妻になる覚悟を決めた以上、彼をしっかりと教育し直す。
彼を、怪物から、人へと変えてみせる。
これは、そのための第一歩だった。
七奈は、立ち上がった。
そして自らの意志で襖を開ける。
視界に広がる森に覆われた庭園と、長い渡り廊下。そこには膝を突く隷者筆頭がいた。
いずれ解任になる予定と知ってなお、彼は七奈に忠誠を誓ってくれていた。
七奈は申し訳ない気分を抱きつつも、彼を従えた。
「……参ります」
「……は」
七奈は文字通り、新たな第一歩を踏み出した、その時だった。
「――七奈さま!」
突如、渡り廊下の端から一人の男性が駆け寄ってきたのだ。
天堂院家に仕える従者の一人だ。
七奈は眉根を寄せた。
彼は、七奈の足元で膝を突いた。
「どうしたのです?」
「大変です! 七奈さま!」
男は、息も絶え絶えに報告する。
「八夜さまがッ! 八夜さまがッ!」
「八夜くん? 彼がまた何かをしたのですか?」
七奈がそう尋ねると、
「ら、来客が……想定外の娘を連れていたので、まずは七奈さまにお伺いしようと屋敷に通したのですが、途中で八夜さまが……」
「想定外の娘? 一体誰が……」
「そ、それは……あッ!」
その時、男は目を剥いた。
彼の視線は森の木々の隙間。その先へと向けられていた。
七奈も、隷者筆頭の青年もそちらに目を向ける。
そしてギョッとした。
「………え」
遥か遠く。数キロは先か。
そこに途轍もなく巨大で広大な――壁が生み出されていたのだ。
蒼い壁。恐らくは氷壁だ。
「は、八夜くん?」
七奈は、ただ唖然と呟いた。
あんな真似が出来るのは、八夜しかいない。
しかし、あそこは天堂院家の敷地内だ。一体何があったのか――。
天堂院七奈の第一歩。
それは、いきなり波乱に満ちていた。
「な、何をしているの? 彼は」
今はただ、茫然と呟くしかなかった。
0
あなたにおすすめの小説
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中
桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。
やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。
「助けなんていらないわよ?」
は?
しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。
「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。
彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。
転職したら陰陽師になりました。〜チートな私は最強の式神を手に入れる!〜
万実
キャラ文芸
う、嘘でしょ。
こんな生き物が、こんな街の真ん中に居ていいの?!
私の目の前に現れたのは二本の角を持つ鬼だった。
バイトを首になった私、雪村深月は新たに見つけた職場『赤星探偵事務所』で面接の約束を取り付ける。
その帰り道に、とんでもない事件に巻き込まれた。
鬼が現れ戦う羽目に。
事務所の職員の拓斗に助けられ、鬼を倒したものの、この人なんであんな怖いのと普通に戦ってんの?
この事務所、表向きは『赤星探偵事務所』で、その実態は『赤星陰陽師事務所』だったことが判明し、私は慄いた。
鬼と戦うなんて絶対にイヤ!怖くて死んじゃいます!
一度は辞めようと思ったその仕事だけど、超絶イケメンの所長が現れ、ミーハーな私は彼につられて働くことに。
はじめは石を投げることしかできなかった私だけど、式神を手に入れ、徐々に陰陽師としての才能が開花していく。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる