76 / 205
第2部
第八章 怪物たちは躍る⑨
しおりを挟む
そこには蕾があった。
氷で創られた美しい蕾である。
それは、おもむろに亀裂を生んだ。
ピシピシピシ、と音を立てて、亀裂が広がっていく。
遂には割れた。
氷の蕾は、微細な破片と成って宙空に消えた。
そうして、花が現れた。
儚く美しい花――天堂院七奈である。
「………え」
七奈が茫然と呟く。
彼女は、状況が全く分かっていなかった。
八夜の元に、駆け付けようとしたのは間違いない。
冷気と灼熱が混在するような世界を、《餓者》を操って駆けていた。
しかし、絶大な炎が世界を包んだ時。
七奈は一瞬、意識を失った。
そして気付いたら、ここに居たのだ。
周囲を見渡すと、見慣れた庭園。白い軽石を敷き詰めた日本庭園だ。
まるで夢から覚めた直後のようだった。
七奈は、数瞬ほど茫然としていたが、ハッと気づく。
夢から覚めた訳ではない。
これは二体の怪物が創り上げていた封宮が解けて、現実の光景に戻った後なのだ。
そして、それは怪物たちの戦いも決着したことを示す。
「――八夜くん!」
七奈は叫んだ。
青ざめた顔で周囲を見やる。
「八夜くん! どこ! どこにいるの!」
必死に、少年の姿を探した。
――と、
「………あ」
七奈は目を見開く。
五十メートルほど先だ。そこに横たわる八夜の姿があった。
「八夜くん!」
七奈は、彼の元に駆け寄った。
彼は上半身が裸だった。衣服が焼け落ちて、皮膚に火傷を負っている。
「八夜くん! 八夜くんッ!」
七奈はその場に座り込むと、涙ぐんで彼の上半身を抱き上げた。
すると、
「………う、え……?」
少年が、おもむろに瞳を開けた。
次いで、自分を抱き上げる少女の姿に気付いた。
「……あれ? 七奈ちゃん?」
「……良かったぁ、八夜くん……」
七奈はボロボロと涙を零して、八夜の頭を抱きしめた。
八夜は、目を瞬かせて混乱した。
「あれ? なんで? なんで、ボクはまだ生きているの?」
七奈の温もりを心地よく感じつつも、頭の中は疑問でいっぱいだった。
と、その時だった。
「ふむ。どうやら生き延びたようだな」
不意に声がする。
八夜がそちらを見やると、そこには青年がいた。
彼の隣には、御影刀歌の姿もあった。
七奈も二人の姿に気付き、ぎゅうっと強く八夜を抱きしめた。
負傷した少年を庇っているのだ。
「ダ、ダメだよ、七奈ちゃん」
八夜が慌てて彼女の片腕を掴み、自分が前に出ようとする。
「なるほどな」
互いに庇い合う二人の様子に、真刃は少しだけ面持ちを優しくした。
「察するに、その少女が、お前の言っていた『七奈』という娘か」
「貴方は……」
負傷のせいか、押し負けた八夜の頭を抱きしめ直して七奈が尋ねる。
「誰なのですか? いえ……」
ちらりと、こちらを警戒するように睨みつける御影刀歌を一瞥し、
「貴方が報告にあった訪問者。『クドウ』という方ですか?」
「ああ、そうだ」
真刃は頷く。
「久遠真刃と言う。見知りおいてもらおうか」
「え?」
七奈が目を見開いた。
すると、八夜が、ポンポンと七奈の手を叩いた。
「あの久遠の一族なんだって。三代目『久遠真刃』さんだよ」
「いや、三代目ではないのだが……」
苦笑いを零す真刃。しかし、終始マイペースな八夜は気にすることもなく、
「ところでお兄さん」
自分が聞きたいことを聞く。
「どうして、ボクを殺さなかったの?」
最後の術。あの恐ろしい猛威を受ければ、八夜は確実に死んでいたはずだった。
こうして生きているのは、真刃が、あえて術を中断させた結果なのである。
「理由か?」
真刃は目を細めた。
それから、七奈を指差した。
「一言でいうなら、その少女だな」
「え?」
七奈が目を瞬かせる。真刃は言葉を続けた。
「小僧。お前、最後の瞬間、すべての魂力をその少女の防御に回しただろう?」
「……え?」
と、呟くのは、キョトンとした様子の刀歌だった。
「そうだったのか?」
『洞察が足りんぞ。参妃よ』
ボボボッ、と猿忌も現れる。
『最後の瞬間、その少年はあまりにも無防備だった。死を覚悟して受け入れた……割には、強い焦燥のようなものも感じた。そうだな。主よ』
「まあな」
真刃が呟く。
「その少女の存在に気付いたのは、かなり際どかったがな。無関係な少女を巻き込むのは己の本意ではない。咄嗟に封宮とやらを解かせてもらった。一度放った《災禍崩天》まで中断できるかは賭けではあったが……」
真刃は無傷の少女に目をやり、少し安堵する。
分の悪い賭けだと思っていたのだが、どうにか成功したようだった。
これまで一度も認識もしていなかった自分の力の一端であるという『封宮』。
意識するのとしないとでは、こうも影響力が違うのかと、自分でも驚いていた。
「ともあれだ」
真刃は、少年の方に目をやった。
「小僧。お前は随分と刹那的に生きているようだが、それでも死の瞬間には、自分よりもその少女の命を優先した」
真刃は、そこで一度瞳を閉じた。
数瞬の沈黙の後、瞼を開けて双眸を細める。
「お前は危険だと思っていた。ここで処分すべきだとも考えた。だが、その選択が出来るのならば、まだ生かす価値もあると思ってな」
「………貴方は」
七奈が呟き、ぎゅっと八夜を強く抱きしめる。
強い眼差しで、真刃を睨み据えた。
「いや、娘よ」
真刃は、渋面を浮かべた。
「そんな目をするが、先に手を出したのはその小僧だぞ。しかもいきなりだ」
「え……」
七奈は、自分の胸の中の少年に視線を向けた。
八夜は、「ごめん。七奈ちゃん」と笑っていた。
「……八夜くん」
うすうすは思っていたが、やはり先に手を出したのは八夜の方らしい。
「え、えっとね。一応ボクにも理由はあったんだよ」
と、八夜が言い訳をするが、七奈はずっとジト目だ。
そんな二人に嘆息しつつ、
「いずれにせよ、決着はついたな」
真刃が言う。八夜も「うん」と頷いた。
「お兄さん。本当に強いね。ボクの完敗だよ」
そこで頬をかく。
「ありがとう。七奈ちゃんを殺さないでくれたことには心から感謝だよ」
「……八夜くん」
七奈は、ぎゅうっと八夜を抱きしめるが、
「そもそも突発的に動くのが悪いのよ。あの夜もそうだけど、八夜くんって昔から思いつきの行動が多すぎるのよ。もう少し考えて行動しなさい」
言って、八夜の頬をつねり上げた。
「い、痛いよ、七奈ちゃん」
「反省しなさい。八夜くん」
と、言い合う二人。
端から見ると、仲良くじゃれ合っているようにしか見えない。
真刃が、少し呆れた様子で二人を見ていると、
――ぎゅうっと。
唐突に、刀歌が右腕に手を絡めてきた。
「……どうした? 刀歌?」
「むう。何だか、あいつらに負けたくなくてな」
言って、むにゅんっと豊かな胸を真刃の腕に押し付けてくる。
真刃は、やれやれと嘆息した。
そして――。
「さて。小僧」
本題に入る。八夜と七奈が真刃に目をやった。
「勝者は己だ。ならば分かっているな」
真刃は、不敵に笑った。
「敗者として、お前には、それなりの代償を払ってもらおうか」
氷で創られた美しい蕾である。
それは、おもむろに亀裂を生んだ。
ピシピシピシ、と音を立てて、亀裂が広がっていく。
遂には割れた。
氷の蕾は、微細な破片と成って宙空に消えた。
そうして、花が現れた。
儚く美しい花――天堂院七奈である。
「………え」
七奈が茫然と呟く。
彼女は、状況が全く分かっていなかった。
八夜の元に、駆け付けようとしたのは間違いない。
冷気と灼熱が混在するような世界を、《餓者》を操って駆けていた。
しかし、絶大な炎が世界を包んだ時。
七奈は一瞬、意識を失った。
そして気付いたら、ここに居たのだ。
周囲を見渡すと、見慣れた庭園。白い軽石を敷き詰めた日本庭園だ。
まるで夢から覚めた直後のようだった。
七奈は、数瞬ほど茫然としていたが、ハッと気づく。
夢から覚めた訳ではない。
これは二体の怪物が創り上げていた封宮が解けて、現実の光景に戻った後なのだ。
そして、それは怪物たちの戦いも決着したことを示す。
「――八夜くん!」
七奈は叫んだ。
青ざめた顔で周囲を見やる。
「八夜くん! どこ! どこにいるの!」
必死に、少年の姿を探した。
――と、
「………あ」
七奈は目を見開く。
五十メートルほど先だ。そこに横たわる八夜の姿があった。
「八夜くん!」
七奈は、彼の元に駆け寄った。
彼は上半身が裸だった。衣服が焼け落ちて、皮膚に火傷を負っている。
「八夜くん! 八夜くんッ!」
七奈はその場に座り込むと、涙ぐんで彼の上半身を抱き上げた。
すると、
「………う、え……?」
少年が、おもむろに瞳を開けた。
次いで、自分を抱き上げる少女の姿に気付いた。
「……あれ? 七奈ちゃん?」
「……良かったぁ、八夜くん……」
七奈はボロボロと涙を零して、八夜の頭を抱きしめた。
八夜は、目を瞬かせて混乱した。
「あれ? なんで? なんで、ボクはまだ生きているの?」
七奈の温もりを心地よく感じつつも、頭の中は疑問でいっぱいだった。
と、その時だった。
「ふむ。どうやら生き延びたようだな」
不意に声がする。
八夜がそちらを見やると、そこには青年がいた。
彼の隣には、御影刀歌の姿もあった。
七奈も二人の姿に気付き、ぎゅうっと強く八夜を抱きしめた。
負傷した少年を庇っているのだ。
「ダ、ダメだよ、七奈ちゃん」
八夜が慌てて彼女の片腕を掴み、自分が前に出ようとする。
「なるほどな」
互いに庇い合う二人の様子に、真刃は少しだけ面持ちを優しくした。
「察するに、その少女が、お前の言っていた『七奈』という娘か」
「貴方は……」
負傷のせいか、押し負けた八夜の頭を抱きしめ直して七奈が尋ねる。
「誰なのですか? いえ……」
ちらりと、こちらを警戒するように睨みつける御影刀歌を一瞥し、
「貴方が報告にあった訪問者。『クドウ』という方ですか?」
「ああ、そうだ」
真刃は頷く。
「久遠真刃と言う。見知りおいてもらおうか」
「え?」
七奈が目を見開いた。
すると、八夜が、ポンポンと七奈の手を叩いた。
「あの久遠の一族なんだって。三代目『久遠真刃』さんだよ」
「いや、三代目ではないのだが……」
苦笑いを零す真刃。しかし、終始マイペースな八夜は気にすることもなく、
「ところでお兄さん」
自分が聞きたいことを聞く。
「どうして、ボクを殺さなかったの?」
最後の術。あの恐ろしい猛威を受ければ、八夜は確実に死んでいたはずだった。
こうして生きているのは、真刃が、あえて術を中断させた結果なのである。
「理由か?」
真刃は目を細めた。
それから、七奈を指差した。
「一言でいうなら、その少女だな」
「え?」
七奈が目を瞬かせる。真刃は言葉を続けた。
「小僧。お前、最後の瞬間、すべての魂力をその少女の防御に回しただろう?」
「……え?」
と、呟くのは、キョトンとした様子の刀歌だった。
「そうだったのか?」
『洞察が足りんぞ。参妃よ』
ボボボッ、と猿忌も現れる。
『最後の瞬間、その少年はあまりにも無防備だった。死を覚悟して受け入れた……割には、強い焦燥のようなものも感じた。そうだな。主よ』
「まあな」
真刃が呟く。
「その少女の存在に気付いたのは、かなり際どかったがな。無関係な少女を巻き込むのは己の本意ではない。咄嗟に封宮とやらを解かせてもらった。一度放った《災禍崩天》まで中断できるかは賭けではあったが……」
真刃は無傷の少女に目をやり、少し安堵する。
分の悪い賭けだと思っていたのだが、どうにか成功したようだった。
これまで一度も認識もしていなかった自分の力の一端であるという『封宮』。
意識するのとしないとでは、こうも影響力が違うのかと、自分でも驚いていた。
「ともあれだ」
真刃は、少年の方に目をやった。
「小僧。お前は随分と刹那的に生きているようだが、それでも死の瞬間には、自分よりもその少女の命を優先した」
真刃は、そこで一度瞳を閉じた。
数瞬の沈黙の後、瞼を開けて双眸を細める。
「お前は危険だと思っていた。ここで処分すべきだとも考えた。だが、その選択が出来るのならば、まだ生かす価値もあると思ってな」
「………貴方は」
七奈が呟き、ぎゅっと八夜を強く抱きしめる。
強い眼差しで、真刃を睨み据えた。
「いや、娘よ」
真刃は、渋面を浮かべた。
「そんな目をするが、先に手を出したのはその小僧だぞ。しかもいきなりだ」
「え……」
七奈は、自分の胸の中の少年に視線を向けた。
八夜は、「ごめん。七奈ちゃん」と笑っていた。
「……八夜くん」
うすうすは思っていたが、やはり先に手を出したのは八夜の方らしい。
「え、えっとね。一応ボクにも理由はあったんだよ」
と、八夜が言い訳をするが、七奈はずっとジト目だ。
そんな二人に嘆息しつつ、
「いずれにせよ、決着はついたな」
真刃が言う。八夜も「うん」と頷いた。
「お兄さん。本当に強いね。ボクの完敗だよ」
そこで頬をかく。
「ありがとう。七奈ちゃんを殺さないでくれたことには心から感謝だよ」
「……八夜くん」
七奈は、ぎゅうっと八夜を抱きしめるが、
「そもそも突発的に動くのが悪いのよ。あの夜もそうだけど、八夜くんって昔から思いつきの行動が多すぎるのよ。もう少し考えて行動しなさい」
言って、八夜の頬をつねり上げた。
「い、痛いよ、七奈ちゃん」
「反省しなさい。八夜くん」
と、言い合う二人。
端から見ると、仲良くじゃれ合っているようにしか見えない。
真刃が、少し呆れた様子で二人を見ていると、
――ぎゅうっと。
唐突に、刀歌が右腕に手を絡めてきた。
「……どうした? 刀歌?」
「むう。何だか、あいつらに負けたくなくてな」
言って、むにゅんっと豊かな胸を真刃の腕に押し付けてくる。
真刃は、やれやれと嘆息した。
そして――。
「さて。小僧」
本題に入る。八夜と七奈が真刃に目をやった。
「勝者は己だ。ならば分かっているな」
真刃は、不敵に笑った。
「敗者として、お前には、それなりの代償を払ってもらおうか」
0
あなたにおすすめの小説
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
転職したら陰陽師になりました。〜チートな私は最強の式神を手に入れる!〜
万実
キャラ文芸
う、嘘でしょ。
こんな生き物が、こんな街の真ん中に居ていいの?!
私の目の前に現れたのは二本の角を持つ鬼だった。
バイトを首になった私、雪村深月は新たに見つけた職場『赤星探偵事務所』で面接の約束を取り付ける。
その帰り道に、とんでもない事件に巻き込まれた。
鬼が現れ戦う羽目に。
事務所の職員の拓斗に助けられ、鬼を倒したものの、この人なんであんな怖いのと普通に戦ってんの?
この事務所、表向きは『赤星探偵事務所』で、その実態は『赤星陰陽師事務所』だったことが判明し、私は慄いた。
鬼と戦うなんて絶対にイヤ!怖くて死んじゃいます!
一度は辞めようと思ったその仕事だけど、超絶イケメンの所長が現れ、ミーハーな私は彼につられて働くことに。
はじめは石を投げることしかできなかった私だけど、式神を手に入れ、徐々に陰陽師としての才能が開花していく。
彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中
桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。
やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。
「助けなんていらないわよ?」
は?
しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。
「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。
彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる