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第5部
第三章 帰ってきた幼馴染④
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二日後。
学校が終わり、その少年は一人で下校していた。
年齢は八歳。小学二年生。
サラリとした黒髪に、整った顔立ち。凛々しさもある愛らしき少年だ。
黒いランドセルを背負い、小学校の制服に身を包んだ彼の名は、御影刀真。
御影家の次期当主。すなわち、御影刀歌の実弟である。
彼が今いるのは、人通りの多いショッピングモールの一角だった。普段からよく利用する、大型書店の入り口前である。
いつもなら、登下校は安全のために家の使用人に送ってもらっているのだが、今日はこの場所に用があったので断っていた。
(そろそろかな?)
刀真は、ポケットからスマホを取り出した。
時刻はそろそろ四時になる。
彼が、ここに来たのは、待ち合わせのためだ。
昨日の夜、メールを受け取ったのだ。
それは、とても懐かしい相手からのメールだった。
(本当に久しぶりだ)
スマホを見つめたまま、刀真は目を細める。
これを受け取った時はとても喜んだ。
今日、待ち合わせしたことも嬉しく思う。
けれども――。
「……………」
刀真は、今度は眉をしかめた。
そのメールと、ほぼ同時に送られてきた一つの動画。
送信者は別だ。たまたまタイミングが同じだったのである。
(……むむむ……)
八歳児とは思えない難しい顔をする刀真。
複雑だ。正直に言えば、この件にはまだ納得していない。
けれど、あの動画と来たら……。
(このことは、間違いなく聞かれるよね)
と、刀真が思っていた時だった。
「よっ!」
不意に肩を叩かれ、声を掛けられた。
刀真は、ハッとして顔を上げた。
そこには、懐かしき人が立っていた。
「久しぶりだな。刀真!」
そう告げるのは、浅黄色の髪を持つ、褐色の肌の少年だった。
年の頃は十五、六。身長は百八十越え。刀真が見上げるほどの高身長だ。大柄で筋肉質な体躯には、ポケットの多い黒主体の迷彩柄の服を着ている。
刀真のよく知る人物。それこそ生まれた時から知っている人だった。
「剛人兄さん!」
「おうっ!」
剛人と呼ばれた少年は笑った。
「少し大きくなったんじゃねえか。刀真」
言って、刀真の腰を両手で取って持ち上げた。
「うん! 剛人兄さんもまた少し体が大きくなったんじゃない?」
高々と抱え上げられ、刀真も笑った。
金堂剛人。
姉と、そして刀真にとっても幼馴染である少年との実に一年ぶりの再会だった。
――金堂家とは、新興の一族である。
歴史にして、わずか四代。
その始祖は、大正時代の女性だったという。
五百年以上、特に日本においては、千年以上も続く引導師の家系も多い中、わずか百余年程度の金堂家はまだまだ駆け出しの一族と言える。
新興とは、どこの世界においても厳しいものだ。引導師の世界も例外ではなく、三代と続かずに潰れることもあれば、大家に取り込まれる家系もある。
しかし、金堂家は、戦時さえも生き延び、今もなお続いている。
その大きな理由として、金堂家は、二つの良縁に恵まれていたことが挙げられる。
一つは黒鉄グループ。
国内でも屈指の霊具メーカーである『黒鉄工業』を有する巨大財閥である。
金堂家は、その黒鉄工業と良好関係にあり、代々に渡って潤沢なサポートを受けていた。いや、それどころか、今や縁戚にあるほどだ。
なにせ、金堂家の二代目当主は、当時の黒鉄重工の社長令嬢を妻に迎えているのである。
そしてもう一つは、始祖の代から、御影家と盟友の関係にあったことだ。
御影家は、八百年以上も続く由緒ある家系だ。
そんな家系がどうして新興の一族の盟友となったのか。
その理由は、極めてシンプルである。
金堂家の始祖と、かの剣神・御影刀一郎が、親友同士だったという話だからだ。
御影家において『剣神』の名は特別な意味を持つ。
そのため、二家は、まるで縁戚のように親しい間柄にあった。
そうしてそれは、今代にまで続いているのである。
「それで、剛人兄さん」
ショッピングモールの一角。
二人で入ったカフェで、刀真は注文したチョコレートケーキを頬張って尋ねる。
「どうだったの? アメリカでの修行は」
「おう。そうだな」
同じく注文したビッグパフェを、バクリと一口食べて剛人が答える。
「やっぱ、外には出てみるもんだな。あの国にも独自の戦法があったぞ」
剛人は帰国したばかりだが、もう遠い昔のように双眸を細めた。
「セイラ……まあ、向こうで世話になった奴なんだが、そいつなんか、我霊と戦うのに自動拳銃をぶっ放すんだぜ」
「え? ベレッタって拳銃のこと?」
刀真は目を丸くする。
「ああ」剛人は頷いた。「あの国では巧い具合に近代兵器と霊具を融合させていたな。遠距離戦用の霊具の扱いに関しちゃあ、日本よりも数段上にいるかもしんねえぞ」
「へえ~」
刀真は素直に感心する。
「きっと、環境に合った霊具に発展したんだろうな。ただ、最近は《DS》とかいう怪しいモンも出回ってたみてえだが……」
神妙な顔で、あごに手をやる剛人。
が、すぐにニカっと笑って。
「まっ、今は関係ねえことだな。それよりもだ!」
剛人はテーブルに手をつき、ずずいっと身を乗り出した。
「俺が一番聞きてえのは、やっぱ刀歌のことだよ! どうなんだ? 刀歌の近況は?」
「………う」
刀真は声を詰まらせた。
やはり聞いてきた。姉のことを。
刀真にとって兄のようなこの少年は、ずっと以前から姉に想いを寄せていた。
刀真は、それこそ五歳ぐらいの時から、それに気付いていた。
「もう一年になんのかあ、刀歌の奴、ますます綺麗になってんだろうなあ……。きっと、おっぱいもあの頃以上に……」
ちょっと邪な呟きも零れる。
その想いは、今も変わっていないようだ。
「そ、その……」
刀真は、恐る恐る尋ねてみた。
「剛人兄さんは、姉さまと全然連絡を取ってないの?」
「おう。この一年は、ほとんどな」剛人は言う。
「あいつは、まだ俺の帰国も知らねえよ。お互い修行に専念しようって理由で、一度も連絡もしてねえからな。だが、俺の真の狙いは違うぜ」
ギランッ、と双眸を輝かせて告げる。
「今まで当然のように傍にいた奴がいなくなれば寂しさも感じる。その想いは、どんどん募っていくはずだ。そこで俺はあえて連絡を絶った。その想いを溜め込むためにだ」
剛人はふっと笑う。
「刀歌には寂しい想いをさせちまったことだろう。だが、それだけに再会した時、刀歌もきっと自分の想いに気付いてくれるはずだ」
ググッと拳を掲げた。
「この俺が、刀歌にとって掛け替えのない存在であるとな!」
(……うわあ)
刀真は内心で呻いた。
剛人は、昔から姉に一途な少年だった。
しかし、姉は、そんな彼の想いをスルーしていた。
無視していたのではない。一切気付いていないのである。
姉は、男嫌いで知られているが、剛人のことだけは嫌っていない。
少なくとも、姉は、実直な性格の剛人を信頼できる友人だと思っている。
――そう。完膚なきまでに『友人』だと思っているのだ。
まさしく、純粋なるスルーであった。
そのため、一向に幼馴染から進展しない二人。
結果、剛人は一年間も連絡を絶つという捨て身とも呼べる行動に出た訳だ。
だが、その間に起きたのが、あの事件である。
――姉の今の状況。
それを思うと、刀真は、心から兄貴分を不憫に思った。
(……けど、言うしかないのか)
気が重い。
けれど、ムフーっと鼻息荒く姉との再会を期待している兄貴分を放置はできない。
刀真は、八歳児らしからぬ、非情なる覚悟を決めた。
「……剛人兄さん」
「おう。何だ?」
キョトンとした顔で、刀真を見やる剛人。
刀真は「う」と声を詰まらすが、
「ね、姉さまは、もう御影の家にいないんだ……」
「へ? なんでだ?」
剛人が、目を瞬かせて尋ねてくる。
刀真は「うぐぐ」と呻きつつ、
「その、姉さまは……」
震える声でどうにか告げる。
「お、お嫁に、行かれました」
その事実を。
……………………………………………………。
……………………………………………。
…………………………………。
長い、長い沈黙が降りた。
そうして、
「…………………は?」
剛人の目は、点となった。
学校が終わり、その少年は一人で下校していた。
年齢は八歳。小学二年生。
サラリとした黒髪に、整った顔立ち。凛々しさもある愛らしき少年だ。
黒いランドセルを背負い、小学校の制服に身を包んだ彼の名は、御影刀真。
御影家の次期当主。すなわち、御影刀歌の実弟である。
彼が今いるのは、人通りの多いショッピングモールの一角だった。普段からよく利用する、大型書店の入り口前である。
いつもなら、登下校は安全のために家の使用人に送ってもらっているのだが、今日はこの場所に用があったので断っていた。
(そろそろかな?)
刀真は、ポケットからスマホを取り出した。
時刻はそろそろ四時になる。
彼が、ここに来たのは、待ち合わせのためだ。
昨日の夜、メールを受け取ったのだ。
それは、とても懐かしい相手からのメールだった。
(本当に久しぶりだ)
スマホを見つめたまま、刀真は目を細める。
これを受け取った時はとても喜んだ。
今日、待ち合わせしたことも嬉しく思う。
けれども――。
「……………」
刀真は、今度は眉をしかめた。
そのメールと、ほぼ同時に送られてきた一つの動画。
送信者は別だ。たまたまタイミングが同じだったのである。
(……むむむ……)
八歳児とは思えない難しい顔をする刀真。
複雑だ。正直に言えば、この件にはまだ納得していない。
けれど、あの動画と来たら……。
(このことは、間違いなく聞かれるよね)
と、刀真が思っていた時だった。
「よっ!」
不意に肩を叩かれ、声を掛けられた。
刀真は、ハッとして顔を上げた。
そこには、懐かしき人が立っていた。
「久しぶりだな。刀真!」
そう告げるのは、浅黄色の髪を持つ、褐色の肌の少年だった。
年の頃は十五、六。身長は百八十越え。刀真が見上げるほどの高身長だ。大柄で筋肉質な体躯には、ポケットの多い黒主体の迷彩柄の服を着ている。
刀真のよく知る人物。それこそ生まれた時から知っている人だった。
「剛人兄さん!」
「おうっ!」
剛人と呼ばれた少年は笑った。
「少し大きくなったんじゃねえか。刀真」
言って、刀真の腰を両手で取って持ち上げた。
「うん! 剛人兄さんもまた少し体が大きくなったんじゃない?」
高々と抱え上げられ、刀真も笑った。
金堂剛人。
姉と、そして刀真にとっても幼馴染である少年との実に一年ぶりの再会だった。
――金堂家とは、新興の一族である。
歴史にして、わずか四代。
その始祖は、大正時代の女性だったという。
五百年以上、特に日本においては、千年以上も続く引導師の家系も多い中、わずか百余年程度の金堂家はまだまだ駆け出しの一族と言える。
新興とは、どこの世界においても厳しいものだ。引導師の世界も例外ではなく、三代と続かずに潰れることもあれば、大家に取り込まれる家系もある。
しかし、金堂家は、戦時さえも生き延び、今もなお続いている。
その大きな理由として、金堂家は、二つの良縁に恵まれていたことが挙げられる。
一つは黒鉄グループ。
国内でも屈指の霊具メーカーである『黒鉄工業』を有する巨大財閥である。
金堂家は、その黒鉄工業と良好関係にあり、代々に渡って潤沢なサポートを受けていた。いや、それどころか、今や縁戚にあるほどだ。
なにせ、金堂家の二代目当主は、当時の黒鉄重工の社長令嬢を妻に迎えているのである。
そしてもう一つは、始祖の代から、御影家と盟友の関係にあったことだ。
御影家は、八百年以上も続く由緒ある家系だ。
そんな家系がどうして新興の一族の盟友となったのか。
その理由は、極めてシンプルである。
金堂家の始祖と、かの剣神・御影刀一郎が、親友同士だったという話だからだ。
御影家において『剣神』の名は特別な意味を持つ。
そのため、二家は、まるで縁戚のように親しい間柄にあった。
そうしてそれは、今代にまで続いているのである。
「それで、剛人兄さん」
ショッピングモールの一角。
二人で入ったカフェで、刀真は注文したチョコレートケーキを頬張って尋ねる。
「どうだったの? アメリカでの修行は」
「おう。そうだな」
同じく注文したビッグパフェを、バクリと一口食べて剛人が答える。
「やっぱ、外には出てみるもんだな。あの国にも独自の戦法があったぞ」
剛人は帰国したばかりだが、もう遠い昔のように双眸を細めた。
「セイラ……まあ、向こうで世話になった奴なんだが、そいつなんか、我霊と戦うのに自動拳銃をぶっ放すんだぜ」
「え? ベレッタって拳銃のこと?」
刀真は目を丸くする。
「ああ」剛人は頷いた。「あの国では巧い具合に近代兵器と霊具を融合させていたな。遠距離戦用の霊具の扱いに関しちゃあ、日本よりも数段上にいるかもしんねえぞ」
「へえ~」
刀真は素直に感心する。
「きっと、環境に合った霊具に発展したんだろうな。ただ、最近は《DS》とかいう怪しいモンも出回ってたみてえだが……」
神妙な顔で、あごに手をやる剛人。
が、すぐにニカっと笑って。
「まっ、今は関係ねえことだな。それよりもだ!」
剛人はテーブルに手をつき、ずずいっと身を乗り出した。
「俺が一番聞きてえのは、やっぱ刀歌のことだよ! どうなんだ? 刀歌の近況は?」
「………う」
刀真は声を詰まらせた。
やはり聞いてきた。姉のことを。
刀真にとって兄のようなこの少年は、ずっと以前から姉に想いを寄せていた。
刀真は、それこそ五歳ぐらいの時から、それに気付いていた。
「もう一年になんのかあ、刀歌の奴、ますます綺麗になってんだろうなあ……。きっと、おっぱいもあの頃以上に……」
ちょっと邪な呟きも零れる。
その想いは、今も変わっていないようだ。
「そ、その……」
刀真は、恐る恐る尋ねてみた。
「剛人兄さんは、姉さまと全然連絡を取ってないの?」
「おう。この一年は、ほとんどな」剛人は言う。
「あいつは、まだ俺の帰国も知らねえよ。お互い修行に専念しようって理由で、一度も連絡もしてねえからな。だが、俺の真の狙いは違うぜ」
ギランッ、と双眸を輝かせて告げる。
「今まで当然のように傍にいた奴がいなくなれば寂しさも感じる。その想いは、どんどん募っていくはずだ。そこで俺はあえて連絡を絶った。その想いを溜め込むためにだ」
剛人はふっと笑う。
「刀歌には寂しい想いをさせちまったことだろう。だが、それだけに再会した時、刀歌もきっと自分の想いに気付いてくれるはずだ」
ググッと拳を掲げた。
「この俺が、刀歌にとって掛け替えのない存在であるとな!」
(……うわあ)
刀真は内心で呻いた。
剛人は、昔から姉に一途な少年だった。
しかし、姉は、そんな彼の想いをスルーしていた。
無視していたのではない。一切気付いていないのである。
姉は、男嫌いで知られているが、剛人のことだけは嫌っていない。
少なくとも、姉は、実直な性格の剛人を信頼できる友人だと思っている。
――そう。完膚なきまでに『友人』だと思っているのだ。
まさしく、純粋なるスルーであった。
そのため、一向に幼馴染から進展しない二人。
結果、剛人は一年間も連絡を絶つという捨て身とも呼べる行動に出た訳だ。
だが、その間に起きたのが、あの事件である。
――姉の今の状況。
それを思うと、刀真は、心から兄貴分を不憫に思った。
(……けど、言うしかないのか)
気が重い。
けれど、ムフーっと鼻息荒く姉との再会を期待している兄貴分を放置はできない。
刀真は、八歳児らしからぬ、非情なる覚悟を決めた。
「……剛人兄さん」
「おう。何だ?」
キョトンとした顔で、刀真を見やる剛人。
刀真は「う」と声を詰まらすが、
「ね、姉さまは、もう御影の家にいないんだ……」
「へ? なんでだ?」
剛人が、目を瞬かせて尋ねてくる。
刀真は「うぐぐ」と呻きつつ、
「その、姉さまは……」
震える声でどうにか告げる。
「お、お嫁に、行かれました」
その事実を。
……………………………………………………。
……………………………………………。
…………………………………。
長い、長い沈黙が降りた。
そうして、
「…………………は?」
剛人の目は、点となった。
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