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第5部
第六章 帳が降りて、幕は上がる④
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「……むむうゥ」
同じ頃。
火緋神燦は、別室で頬を膨らませていた。
首筋で大きなリボンを造る赤いドレスを纏っている。
彼女はその姿で、ベッドの上で足を伸ばしていた。
「燦ちゃん」
そんな彼女に、蓬莱月子が声を掛ける。
彼女もまた着飾っていた。
真っ白なドレスに、金色の髪には、リボンで造られた大輪の白薔薇を飾ってある。
可憐な唇に、淡くリップを塗ってあるのも見逃さない。
その姿は、まるで白き華。
少し控えめにとお願いしたのに、本気の着飾り方だった。
「……最近、月子、こっそり裏切る」
「……う」
ジト目でそう告げる燦に、月子は頬を引きつらせた。
ここは彼女たちの部屋――ではない。
エルナとかなた、刀歌の部屋だ。
今回、部屋の予約は、真刃が個室、休暇予定だった山岡も個室。エルナたち三人で一室、そして燦と月子で一室だった。
この部屋へは、半ば偵察として訪れたのである。
そして、その流れで行われた例の戦いで、燦たちは敗北してしまった訳だ。
「……まだ拗ねているのですか?」
そう尋ねてくるのは、弐妃・杜ノ宮かなただった。
当然ながら、彼女もドレスを纏っている。
スカートや肩の部位にはレースが入っている黒のドレスだ。
素直に、綺麗だと思う。
月子が白き華なら、かなたは、夜空を思わせる黒い華だった。
唇に薄く紅を引いていることも、妖艶さを演出している。
エルナもそうだが、今のかなたを見て十五歳だと思う人間はいないだろう。
「月子さんと違い、まだあなたは真刃さまの妃としての自覚が足りないようですね」
そんなことを告げてくるかなたに、燦はムッとした。
燦が持つかなたの印象は、エルナのメイドさん的な感じだった。
実際に、かなたはエルナの従者らしい。
それなのに、おじさんの妃の一人に選ばれているという話なのである。
しかも、月子と並ぶほどに、おじさんはかなたに甘かった。
そこが不満な相手でもあった。
「自覚ならあるよ」
燦は、不貞腐れた様子でそう返した。
「だから、ここで待っているんじゃない」
「確かにな。お前の性格でこれは少し意外だったな」
そう告げて、話に加わってきたのは参妃・御影刀歌だった。
今の彼女の姿を見るたびに、燦はこう思う。
(セーフ! あたし、ナイス判断!)
五人の中で最も背が高い彼女は、エルナやかなた以上にスタイルが整っている。
その抜群のプロポーションの上に、今は中華服を纏っているのだ。
金糸の鳳雛が刺繍された純白の中華服。スリットからは白い美脚が覗いている。
警戒していたまさかのチョイスである。
しかも、想像以上によく似合っている上に、やはり刀歌も唇に薄く紅を引いていた。
ちなみにこれは、蝶花が器用にリボンを動かしてしてあげたということは誰も知らない。
いずれにせよ、醸し出されるのは、圧倒的なまでの大人の色香だ。
もし、燦が中華服を選んでいたら、今頃さぞかし落ち込んでいたに違いない。
まあ、刀歌自身は、かなり恥ずかしそうではあったが。
「ちゃんとルールは守っているのだ。そこは評価してやってもいいだろう」
「……そうですね。確かに、少々言いすぎたかもしれません」
と、刀歌の言葉に、かなたは頷いた。
それから、燦へと目をやり、
「すみません。言いすぎてしまいました」
「あ、えっと」
燦は少し困った顔をした後、
「気にしなくていいよ。あたしも拗ねるなんてちょっと子供だった」
と、少し大人ぶって返す。それからベッドの上から降りた。
「今回はエルナに譲っただけだもんね。それより刀歌とかなたにはお願いがあるの」
「お願い、ですか?」「……何をだ?」
自分の方へと注目する二人に、燦は告げた。
「今夜にもエルナとも話そうと思ってるんだけど、かなたの言う通り、あたしは妃として自覚が足りなかったと思う。そろそろ、エルナとも仲良くなろうと思っているの」
「……ほう」「そうなのですか……」
刀歌とかなたが、それぞれ感嘆の声を零した。
まさかの燦からの和解の提案だった。
月子は「燦ちゃん、えらい!」と、パチパチと拍手していた。
燦は、ふふんと鼻を鳴らすと、赤いドレスの裾を揺らして回転した。
「同じ妃だもん。誰が壱妃になるのかは別問題だけど、あたしたちがいがみ合っても、おじさんが困るだけだもん。大人にならなくちゃ」
「「おお~」」
今度は声を揃えて感嘆の声を零すかなたと刀歌。
「けどね。妃として対等になる以上、あたしも……ううん。あたしと月子もしておきたいことがあるの」
続けてそう語る燦に、月子は「あ」とポンと柏手を打った。
「うん。私もしておきたい」
月子もそう告げる。
かなたと刀歌は、互いの顔を見合わせた。
「何をしておきたいのです?」
代表してかなたが尋ねた。すると、燦も月子もニコリと笑って。
「「《魂結びの儀》」」
………………………。
………………。
数秒の間。
「それは大人になりすぎです!」
珍しくかなたが叫んだ。その白い頬には朱が入っていた。
刀歌の方も顔を赤くして「何を言っているんだ!」と動揺している。
一方、燦たちはキョトンとしていた。
が、すぐに、燦も月子も顔を赤くして。
「ち、違うよ! 第一段階の話だよ!」
と、燦が叫び、
「だ、第二段階までは、流石にまだ……」
月子の方も、慌てた様子でそう告げる。
「かなたたちは第一段階の隷者なんでしょう? ならあたしたちもそうなっておきたいの」
「うん。第一段階までなら、私たちの歳でもしている人は多いから……」
と、双姫は補足するが、かなたと刀歌は神妙な表情を浮かべるだけだった。
当然である。
彼女たちは、魂を繋げたあの夜を経験しているのだから。
「ダメだ……」刀歌がかぶりを振った。「とても許容できない」
「えっ!? なんでっ!?」
燦が目を剥いた。月子も驚いた顔をしている。
二人とも、これを拒否されるとは思っていなかったのだ。
「お前たちを妃として認めていない訳ではない。これはエルナも同意見だ。だが、《魂結び》だけはまだ許可できない。できないんだ」
刀歌が、耳を赤くして告げる。
「流石にアウトだ。お前たちには早すぎる……」
「ええっ!? なんでっ!? 第一段階の話だよっ!?」
燦が愕然とした声を上げた。月子はおろおろとしている。
すると、かなたが部屋の隅に移動して、月子を手招きした。
「か、かなたさん?」
よく分からなかったが、月子はかなたの元へと駆け寄った。
「いいですか。月子さん。これから話すことをよく聞いてください」
「は、はい」
こくんと頷く月子。
かなたは、腰を少しだけ屈めて、月子に耳打ちする。
最初、月子は静かに聞いていたが、みるみる内に顔を赤くさせていった。
「え? え? それって授業で習ったのと全然違います……」
「真刃さまは特殊だそうです。そうですね。分かりやすくその体感を告げると……」
耳元でひそひそと語る。月子は、蒼い瞳を見開いた。
「う、うそっ!? あれよりもっ!?」
「……いえ。あれどころではありませんでした。当然です。直にあの人の温もりを感じるのですから。そして、それだけでは終わらないのです……」
かなたは、小声でさらに耳打ちする。
ふわふわして、激しくて、いずれ呼吸もままならなくなって……。
そうして。
「ひゃあっ!?」
月子が、ボンっと頭を爆発させた。
自分の唇を両手で覆って、かなたを凝視した。
かなたは普段通り無表情だったが、頬だけは微かに赤くして頷いた。
月子は、ふらふらと燦の元へと戻ってきた。
それから、燦の両肩を強く掴み、
「ムリ」
「え?」
燦が目を瞬かせる。
月子は、グルグルと回った瞳で告げる。
「私たちにはまだムリ。ムリムリ。まだ早いヨ。サンチャン」
「つ、月子……?」
燦は、ひたすら困惑した。
一方で、
「……かなた」
自分の元に帰ってきたかなたに、刀歌が苦笑いを零していた。
「教えたのか? 私たちが経験したあの夜のことを」
「はい」かなたは頷く。「今はまだ幼くとも彼女たちもまた妃ですから。いずれは避けては通れないことです。ですが……」
「ああ。そうだな……」
弐妃と参妃は、同時に嘆息した。
「「あれは流石にまだ早い」」
「えええ~っ! 月子、なんでええっ!」
燦が月子に向かってそう叫んだ、その時だった。
――ぞわり、と。
かなたと、刀歌。燦も、月子も。
全員の表情が一変する。
一斉に外に目をやった。
そして、
「え? なんで?」
燦が、茫然と呟いた。
同じ頃。
火緋神燦は、別室で頬を膨らませていた。
首筋で大きなリボンを造る赤いドレスを纏っている。
彼女はその姿で、ベッドの上で足を伸ばしていた。
「燦ちゃん」
そんな彼女に、蓬莱月子が声を掛ける。
彼女もまた着飾っていた。
真っ白なドレスに、金色の髪には、リボンで造られた大輪の白薔薇を飾ってある。
可憐な唇に、淡くリップを塗ってあるのも見逃さない。
その姿は、まるで白き華。
少し控えめにとお願いしたのに、本気の着飾り方だった。
「……最近、月子、こっそり裏切る」
「……う」
ジト目でそう告げる燦に、月子は頬を引きつらせた。
ここは彼女たちの部屋――ではない。
エルナとかなた、刀歌の部屋だ。
今回、部屋の予約は、真刃が個室、休暇予定だった山岡も個室。エルナたち三人で一室、そして燦と月子で一室だった。
この部屋へは、半ば偵察として訪れたのである。
そして、その流れで行われた例の戦いで、燦たちは敗北してしまった訳だ。
「……まだ拗ねているのですか?」
そう尋ねてくるのは、弐妃・杜ノ宮かなただった。
当然ながら、彼女もドレスを纏っている。
スカートや肩の部位にはレースが入っている黒のドレスだ。
素直に、綺麗だと思う。
月子が白き華なら、かなたは、夜空を思わせる黒い華だった。
唇に薄く紅を引いていることも、妖艶さを演出している。
エルナもそうだが、今のかなたを見て十五歳だと思う人間はいないだろう。
「月子さんと違い、まだあなたは真刃さまの妃としての自覚が足りないようですね」
そんなことを告げてくるかなたに、燦はムッとした。
燦が持つかなたの印象は、エルナのメイドさん的な感じだった。
実際に、かなたはエルナの従者らしい。
それなのに、おじさんの妃の一人に選ばれているという話なのである。
しかも、月子と並ぶほどに、おじさんはかなたに甘かった。
そこが不満な相手でもあった。
「自覚ならあるよ」
燦は、不貞腐れた様子でそう返した。
「だから、ここで待っているんじゃない」
「確かにな。お前の性格でこれは少し意外だったな」
そう告げて、話に加わってきたのは参妃・御影刀歌だった。
今の彼女の姿を見るたびに、燦はこう思う。
(セーフ! あたし、ナイス判断!)
五人の中で最も背が高い彼女は、エルナやかなた以上にスタイルが整っている。
その抜群のプロポーションの上に、今は中華服を纏っているのだ。
金糸の鳳雛が刺繍された純白の中華服。スリットからは白い美脚が覗いている。
警戒していたまさかのチョイスである。
しかも、想像以上によく似合っている上に、やはり刀歌も唇に薄く紅を引いていた。
ちなみにこれは、蝶花が器用にリボンを動かしてしてあげたということは誰も知らない。
いずれにせよ、醸し出されるのは、圧倒的なまでの大人の色香だ。
もし、燦が中華服を選んでいたら、今頃さぞかし落ち込んでいたに違いない。
まあ、刀歌自身は、かなり恥ずかしそうではあったが。
「ちゃんとルールは守っているのだ。そこは評価してやってもいいだろう」
「……そうですね。確かに、少々言いすぎたかもしれません」
と、刀歌の言葉に、かなたは頷いた。
それから、燦へと目をやり、
「すみません。言いすぎてしまいました」
「あ、えっと」
燦は少し困った顔をした後、
「気にしなくていいよ。あたしも拗ねるなんてちょっと子供だった」
と、少し大人ぶって返す。それからベッドの上から降りた。
「今回はエルナに譲っただけだもんね。それより刀歌とかなたにはお願いがあるの」
「お願い、ですか?」「……何をだ?」
自分の方へと注目する二人に、燦は告げた。
「今夜にもエルナとも話そうと思ってるんだけど、かなたの言う通り、あたしは妃として自覚が足りなかったと思う。そろそろ、エルナとも仲良くなろうと思っているの」
「……ほう」「そうなのですか……」
刀歌とかなたが、それぞれ感嘆の声を零した。
まさかの燦からの和解の提案だった。
月子は「燦ちゃん、えらい!」と、パチパチと拍手していた。
燦は、ふふんと鼻を鳴らすと、赤いドレスの裾を揺らして回転した。
「同じ妃だもん。誰が壱妃になるのかは別問題だけど、あたしたちがいがみ合っても、おじさんが困るだけだもん。大人にならなくちゃ」
「「おお~」」
今度は声を揃えて感嘆の声を零すかなたと刀歌。
「けどね。妃として対等になる以上、あたしも……ううん。あたしと月子もしておきたいことがあるの」
続けてそう語る燦に、月子は「あ」とポンと柏手を打った。
「うん。私もしておきたい」
月子もそう告げる。
かなたと刀歌は、互いの顔を見合わせた。
「何をしておきたいのです?」
代表してかなたが尋ねた。すると、燦も月子もニコリと笑って。
「「《魂結びの儀》」」
………………………。
………………。
数秒の間。
「それは大人になりすぎです!」
珍しくかなたが叫んだ。その白い頬には朱が入っていた。
刀歌の方も顔を赤くして「何を言っているんだ!」と動揺している。
一方、燦たちはキョトンとしていた。
が、すぐに、燦も月子も顔を赤くして。
「ち、違うよ! 第一段階の話だよ!」
と、燦が叫び、
「だ、第二段階までは、流石にまだ……」
月子の方も、慌てた様子でそう告げる。
「かなたたちは第一段階の隷者なんでしょう? ならあたしたちもそうなっておきたいの」
「うん。第一段階までなら、私たちの歳でもしている人は多いから……」
と、双姫は補足するが、かなたと刀歌は神妙な表情を浮かべるだけだった。
当然である。
彼女たちは、魂を繋げたあの夜を経験しているのだから。
「ダメだ……」刀歌がかぶりを振った。「とても許容できない」
「えっ!? なんでっ!?」
燦が目を剥いた。月子も驚いた顔をしている。
二人とも、これを拒否されるとは思っていなかったのだ。
「お前たちを妃として認めていない訳ではない。これはエルナも同意見だ。だが、《魂結び》だけはまだ許可できない。できないんだ」
刀歌が、耳を赤くして告げる。
「流石にアウトだ。お前たちには早すぎる……」
「ええっ!? なんでっ!? 第一段階の話だよっ!?」
燦が愕然とした声を上げた。月子はおろおろとしている。
すると、かなたが部屋の隅に移動して、月子を手招きした。
「か、かなたさん?」
よく分からなかったが、月子はかなたの元へと駆け寄った。
「いいですか。月子さん。これから話すことをよく聞いてください」
「は、はい」
こくんと頷く月子。
かなたは、腰を少しだけ屈めて、月子に耳打ちする。
最初、月子は静かに聞いていたが、みるみる内に顔を赤くさせていった。
「え? え? それって授業で習ったのと全然違います……」
「真刃さまは特殊だそうです。そうですね。分かりやすくその体感を告げると……」
耳元でひそひそと語る。月子は、蒼い瞳を見開いた。
「う、うそっ!? あれよりもっ!?」
「……いえ。あれどころではありませんでした。当然です。直にあの人の温もりを感じるのですから。そして、それだけでは終わらないのです……」
かなたは、小声でさらに耳打ちする。
ふわふわして、激しくて、いずれ呼吸もままならなくなって……。
そうして。
「ひゃあっ!?」
月子が、ボンっと頭を爆発させた。
自分の唇を両手で覆って、かなたを凝視した。
かなたは普段通り無表情だったが、頬だけは微かに赤くして頷いた。
月子は、ふらふらと燦の元へと戻ってきた。
それから、燦の両肩を強く掴み、
「ムリ」
「え?」
燦が目を瞬かせる。
月子は、グルグルと回った瞳で告げる。
「私たちにはまだムリ。ムリムリ。まだ早いヨ。サンチャン」
「つ、月子……?」
燦は、ひたすら困惑した。
一方で、
「……かなた」
自分の元に帰ってきたかなたに、刀歌が苦笑いを零していた。
「教えたのか? 私たちが経験したあの夜のことを」
「はい」かなたは頷く。「今はまだ幼くとも彼女たちもまた妃ですから。いずれは避けては通れないことです。ですが……」
「ああ。そうだな……」
弐妃と参妃は、同時に嘆息した。
「「あれは流石にまだ早い」」
「えええ~っ! 月子、なんでええっ!」
燦が月子に向かってそう叫んだ、その時だった。
――ぞわり、と。
かなたと、刀歌。燦も、月子も。
全員の表情が一変する。
一斉に外に目をやった。
そして、
「え? なんで?」
燦が、茫然と呟いた。
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