231 / 399
第7部
第八章 《悪竜顕人》⑤
しおりを挟む
棘の鞭が大気を裂き、大地を抉る。
渦巻く突撃槍は触れるモノすべてを粉砕する!
『――クッ!』
コウタが呻き、《ディノ=バロウス》は後方に跳躍した。
しかし、棘は逃してくれない。荒れ狂う渦の中から、数本の棘の鞭が飛び出して《ディノ=バロウス》に襲い掛かる!
『させるかッ!』
《ディノ=バロウス》は、処刑刀を薙いで棘の鞭を凌いだ。
だが、続く光景に、コウタは険しい表情を見せた。
眼前に棘の渦が、立ち塞がっていたからだ。
この棘の渦は攻防一体の戦術だ。
その鞭は強靱かつ柔軟。生半可な攻撃では破壊できない。
(――だったら!)
コウタは、処刑刀に恒力を纏わせた。
――《黄道法》の構築系闘技。《断罪刀》。
剣の刃に沿って恒力で作った極小の刃。それを超高速で移動させる闘技。
コウタの持つ闘技の中で、最高の切断力を誇る技だ。
これをもって、棘の渦を両断する!
だがしかし。
『甘いぞ、小僧』
レオスの戦闘経験は、コウタよりも圧倒的に上だった。
棘の渦に込められる莫大な恒力。
(ッ!? マズイッ!?)
決して目には見えない力。だが、コウタは直感だけで危険を察した。
そして咄嗟にある防御方法を取ったが、
――ゴウッ!
炎を纏う悪竜の騎士は、棘の渦に触れることなく吹き飛ばされた。
同時に《ディノ=バロウス》の装甲のあちこちに亀裂が走る。
その様子を見やり、
『……ほう』
レオスは、感嘆の声を零した。
『俺の《天恵雨》を初見で凌ぐか』
――《黄道法》の構築系、放出系の複合闘技。《天恵雨》。
渦巻く棘の一つ一つから、鋭利な形で構築した恒力を噴出する闘技だ。
初見で受ければ、敵を穴だらけにする凶悪な技である。
しかし、《ディノ=バロウス》は損傷こそしているが、数カ所のみだった。
『なるほど。その炎。恒力を変質させたものだったのか』
レオスは、あっさりとカラクリを見破った。
あの瞬間、《ディノ=バロウス》は全身の炎に、弾力ある粘性を付与したのだ。
それが不可視の棘弾を絡め取り、致命傷を防いだのである。
『咄嗟のアイディアだったけど、上手くいったよ』
コウタは、苦笑する。
もし失敗していたら、今頃戦闘不能に陥っていただろう。
『けど、案外使えるかもね』
――ゴオオオオオオオオオオッ!
悪竜の騎士は、さらに炎を吹き上げた。
まさに炎の魔人となった姿で、悪竜の騎士は処刑刀を身構えた。
(ふん。淺知恵だな)
どうやら炎を防御膜にして《天恵雨》を凌ぐつもりのようだ。
だが、それは随分と見通しが甘い。
先程の一撃は不意打ち用だ。本来の《天恵雨》は激流にも等しい豪雨だ。
あの程度の炎の防壁など、気休めにもならない。
(だが、それを教えてやるほど俺は優しくないぞ)
レオスは、ニヤリと笑った。
恐らく狙いはカウンター。
こちらの攻撃を受けきり、必殺の一撃を繰り出す気だろう。
悪竜の騎士は、一歩も動こうとしない。
(光明に目が眩んだな。小僧)
相手がその気なら、それを利用しない手はない。
レオスは、愛機に突撃槍を身構えさせた。
そして――。
『行くぞ! 小僧!』
《木妖星》が跳躍した!
重量級の巨体が砲弾のような勢いで《ディノ=バロウス》に迫る。
異形の突撃槍は回転し、周囲へと華開く。
一方、《ディノ=バロウス》は――。
――ドゥンッッ!
『な、なにッ!?』
レオスは、大きく目を瞠った。
何故なら悪竜の騎士の炎が突如、爆発したからだ。
巨大な火柱が天を衝き、周囲へと炎の波が襲い掛かる。
『――チイィ!』
咄嗟に防御の構えを取る《木妖星》。
炎は容赦なく《木妖星》の巨体を呑み込んだ。強い粘性を持つ偽りの業火は、《木妖星》の機体全体に纏わり付き、わずかながらも動きを阻害する。
(――くッ! 小癪な手を!)
舌打ちしつつ、剛力で炎を振り払おうとする。
――が、その時であった。
『……これで終わりだ』
耳に届く少年の声。
レオスは、表情を険しくした。
『――貴様ッ!』
すぐさま横に目をやると、そこには悪竜の騎士の姿があった。
先程までの炎は何故か纏っていない。
代わりに、その右腕が、赤く赤く染まっていた。
グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ――ッ!!
真紅に染まった腕に力を込め、《ディノ=バロウス》は吠えた。
そして、魔竜のアギトが顕現する。
――ガォンッッ!
刹那、悪竜の騎士の右腕がかき消える。
次の瞬間には、《木妖星》の半身が食い千切られていた。
――《残影虚心・顎門 》
二十四回の斬撃を、刹那に繰り出す必殺の闘技である。
流石は《九妖星》。不意打ちであっても咄嗟に回避したが、それでも機体の上半身の内、半分は食い千切ってやった。完全に命に届いたはずだ。
(――やった!)
コウタは、勝利を確信した。
だがしかし。
「……これは、してやられたな」
その声にギョッとする。
反射的に《ディノ=バロウス》を跳躍させ、間合いを取る。
そして半壊した《木妖星》の胸部――操縦席を見やり、瞠目した。
『お前……その姿は……』
「まだお前を侮っていたようだ。今回ばかりは死ぬかと思ったぞ」
そう告げるレオスの姿は、実に無残なものだった。
まず右腕がない。肩辺りから消失している。恐らく傷の深さからすると、片肺も欠けているはずだ。顔も半分がない。
「……コ、コウタ」
メルティアが、怯えた声を零す。
この傷は、絶命しなければおかしいはずの重傷だ。
だというのに、レオスは血塗れながらも、平然としてた。
「ん? ああ、そう言えば、そこには少女もいたんだな。我ながら、この姿はショッキングだったか。すまんな。少し待て」
言って、レオスはコキンと首を鳴らした。
途端、傷口がボコボコと膨れあがる。肉塊は徐々に腕の形になり、数秒も経つ頃には完全に腕が復元していた。
しかも、変化はそれだけではない。
「……ふむ」
レオスはペチンと自分の頬を叩き、あごをさすった。
「これは、予想以上に若返ってしまったな」
そこには、深く刻まれていたしわも、顎髭もなくなっていた。
『お前……何なんだ、一体……』
流石にコウタも呆然とした。
『……人間、じゃないのか?』
「そう言われると辛いな」と自嘲気味に答えるレオス。
「俺の身体には特殊な薬物を投与していてな。少しばかり人間を辞めている。やろうと思えば自分の意志で細胞を活性化させることも出来るのさ。しかし、あれだけの傷を再生させるとなると、肉体が全盛期まで戻ってしまうのか……」
その姿は、もはや壮年の男ではなかった。
コウタと、ほぼ同年代の少年のものだった。
「だが、俺なんぞはどこまでいっても紛い物に過ぎんぞ。《九妖星》には本物の人外も二人ほどいるからな。そいつらに比べれば、俺はまだまだ人間さ」
『……そんな恐ろしい身内事情、聞きたくないよ』
そう言って、コウタは《ディノ=バロウス》を身構えさせた。が、
「まあ、待て」
少年となったレオスは、再生したばかりの右手を突き出した。
「流石に《木妖星》も限界だ。それに再生にカロリーを使いすぎた。正直、今は腹が減って堪らんのだ。悪いが今日はここでお暇させてもらうぞ」
あまりにも自分の都合ばかりを言う。
『お腹が減ったから帰るってどこの子供だよ』
コウタは嫌みを込めて吐き捨てたが、その程度ではレオスは揺らがない。
「仕方があるまい。今の俺の姿は紛う事なき子供なのだからな」
そこで皮肉気に笑い、
「とは言え、今回の勝者は間違いなくお前だ。ここのまま立ち去るのも気が引ける。なので一つ報償代わりに情報をやろう」
『……なに?』
コウタが眉根を寄せると、レオスは肩を竦めた。
「お前も早くここから立ち去ってハウル邸に向かった方が良い。今ならまだ、あの邸にサクヤ=コノハナがいるはずだ」
『…………え』
コウタは唖然とした。
「どうやら、あの女も色々と事情を抱えているようだからな。早く行った方がいいぞ。義姉に会いたいのならばな」
『ま、待て! それはどういう――』
「言葉通りの意味だ。俺に構っている時間はないと思うぞ」
言って、レオスは半壊した《木妖星》を動かした。
ゆっくりと左腕を上げ、地面へと恒力を叩きつける。
地面は揺れ、膨大な土煙が周囲に舞い上がった。
『――クッ!』
コウタは襲撃を警戒して身構えるが、特に動きはない。
そうして土煙が晴れる頃、そこには《木妖星》の姿はなかった。
(……逃げられたか)
仇敵を討ちもらし、ギリと歯を軋ませる。
「……コウタ」
その時、メルティアはギュッと抱きついてきた。
「あの男が最後に言った台詞。あれは真実なのでしょうか?」
「分からないよ。けど……」
確認してみる価値はある。
コウタは操縦棍を強く握り直した。
「行こうメル。ハウル邸へ」
コウタは、そう告げる。
メルティアは頷いた。
「はい。行きましょう。コウタ」
「うん。しっかり掴まって」
そして、再び全身を炎で覆う《ディノ=バロウス》。
次の瞬間、悪竜の騎士は天高く飛翔した。
渦巻く突撃槍は触れるモノすべてを粉砕する!
『――クッ!』
コウタが呻き、《ディノ=バロウス》は後方に跳躍した。
しかし、棘は逃してくれない。荒れ狂う渦の中から、数本の棘の鞭が飛び出して《ディノ=バロウス》に襲い掛かる!
『させるかッ!』
《ディノ=バロウス》は、処刑刀を薙いで棘の鞭を凌いだ。
だが、続く光景に、コウタは険しい表情を見せた。
眼前に棘の渦が、立ち塞がっていたからだ。
この棘の渦は攻防一体の戦術だ。
その鞭は強靱かつ柔軟。生半可な攻撃では破壊できない。
(――だったら!)
コウタは、処刑刀に恒力を纏わせた。
――《黄道法》の構築系闘技。《断罪刀》。
剣の刃に沿って恒力で作った極小の刃。それを超高速で移動させる闘技。
コウタの持つ闘技の中で、最高の切断力を誇る技だ。
これをもって、棘の渦を両断する!
だがしかし。
『甘いぞ、小僧』
レオスの戦闘経験は、コウタよりも圧倒的に上だった。
棘の渦に込められる莫大な恒力。
(ッ!? マズイッ!?)
決して目には見えない力。だが、コウタは直感だけで危険を察した。
そして咄嗟にある防御方法を取ったが、
――ゴウッ!
炎を纏う悪竜の騎士は、棘の渦に触れることなく吹き飛ばされた。
同時に《ディノ=バロウス》の装甲のあちこちに亀裂が走る。
その様子を見やり、
『……ほう』
レオスは、感嘆の声を零した。
『俺の《天恵雨》を初見で凌ぐか』
――《黄道法》の構築系、放出系の複合闘技。《天恵雨》。
渦巻く棘の一つ一つから、鋭利な形で構築した恒力を噴出する闘技だ。
初見で受ければ、敵を穴だらけにする凶悪な技である。
しかし、《ディノ=バロウス》は損傷こそしているが、数カ所のみだった。
『なるほど。その炎。恒力を変質させたものだったのか』
レオスは、あっさりとカラクリを見破った。
あの瞬間、《ディノ=バロウス》は全身の炎に、弾力ある粘性を付与したのだ。
それが不可視の棘弾を絡め取り、致命傷を防いだのである。
『咄嗟のアイディアだったけど、上手くいったよ』
コウタは、苦笑する。
もし失敗していたら、今頃戦闘不能に陥っていただろう。
『けど、案外使えるかもね』
――ゴオオオオオオオオオオッ!
悪竜の騎士は、さらに炎を吹き上げた。
まさに炎の魔人となった姿で、悪竜の騎士は処刑刀を身構えた。
(ふん。淺知恵だな)
どうやら炎を防御膜にして《天恵雨》を凌ぐつもりのようだ。
だが、それは随分と見通しが甘い。
先程の一撃は不意打ち用だ。本来の《天恵雨》は激流にも等しい豪雨だ。
あの程度の炎の防壁など、気休めにもならない。
(だが、それを教えてやるほど俺は優しくないぞ)
レオスは、ニヤリと笑った。
恐らく狙いはカウンター。
こちらの攻撃を受けきり、必殺の一撃を繰り出す気だろう。
悪竜の騎士は、一歩も動こうとしない。
(光明に目が眩んだな。小僧)
相手がその気なら、それを利用しない手はない。
レオスは、愛機に突撃槍を身構えさせた。
そして――。
『行くぞ! 小僧!』
《木妖星》が跳躍した!
重量級の巨体が砲弾のような勢いで《ディノ=バロウス》に迫る。
異形の突撃槍は回転し、周囲へと華開く。
一方、《ディノ=バロウス》は――。
――ドゥンッッ!
『な、なにッ!?』
レオスは、大きく目を瞠った。
何故なら悪竜の騎士の炎が突如、爆発したからだ。
巨大な火柱が天を衝き、周囲へと炎の波が襲い掛かる。
『――チイィ!』
咄嗟に防御の構えを取る《木妖星》。
炎は容赦なく《木妖星》の巨体を呑み込んだ。強い粘性を持つ偽りの業火は、《木妖星》の機体全体に纏わり付き、わずかながらも動きを阻害する。
(――くッ! 小癪な手を!)
舌打ちしつつ、剛力で炎を振り払おうとする。
――が、その時であった。
『……これで終わりだ』
耳に届く少年の声。
レオスは、表情を険しくした。
『――貴様ッ!』
すぐさま横に目をやると、そこには悪竜の騎士の姿があった。
先程までの炎は何故か纏っていない。
代わりに、その右腕が、赤く赤く染まっていた。
グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ――ッ!!
真紅に染まった腕に力を込め、《ディノ=バロウス》は吠えた。
そして、魔竜のアギトが顕現する。
――ガォンッッ!
刹那、悪竜の騎士の右腕がかき消える。
次の瞬間には、《木妖星》の半身が食い千切られていた。
――《残影虚心・顎門 》
二十四回の斬撃を、刹那に繰り出す必殺の闘技である。
流石は《九妖星》。不意打ちであっても咄嗟に回避したが、それでも機体の上半身の内、半分は食い千切ってやった。完全に命に届いたはずだ。
(――やった!)
コウタは、勝利を確信した。
だがしかし。
「……これは、してやられたな」
その声にギョッとする。
反射的に《ディノ=バロウス》を跳躍させ、間合いを取る。
そして半壊した《木妖星》の胸部――操縦席を見やり、瞠目した。
『お前……その姿は……』
「まだお前を侮っていたようだ。今回ばかりは死ぬかと思ったぞ」
そう告げるレオスの姿は、実に無残なものだった。
まず右腕がない。肩辺りから消失している。恐らく傷の深さからすると、片肺も欠けているはずだ。顔も半分がない。
「……コ、コウタ」
メルティアが、怯えた声を零す。
この傷は、絶命しなければおかしいはずの重傷だ。
だというのに、レオスは血塗れながらも、平然としてた。
「ん? ああ、そう言えば、そこには少女もいたんだな。我ながら、この姿はショッキングだったか。すまんな。少し待て」
言って、レオスはコキンと首を鳴らした。
途端、傷口がボコボコと膨れあがる。肉塊は徐々に腕の形になり、数秒も経つ頃には完全に腕が復元していた。
しかも、変化はそれだけではない。
「……ふむ」
レオスはペチンと自分の頬を叩き、あごをさすった。
「これは、予想以上に若返ってしまったな」
そこには、深く刻まれていたしわも、顎髭もなくなっていた。
『お前……何なんだ、一体……』
流石にコウタも呆然とした。
『……人間、じゃないのか?』
「そう言われると辛いな」と自嘲気味に答えるレオス。
「俺の身体には特殊な薬物を投与していてな。少しばかり人間を辞めている。やろうと思えば自分の意志で細胞を活性化させることも出来るのさ。しかし、あれだけの傷を再生させるとなると、肉体が全盛期まで戻ってしまうのか……」
その姿は、もはや壮年の男ではなかった。
コウタと、ほぼ同年代の少年のものだった。
「だが、俺なんぞはどこまでいっても紛い物に過ぎんぞ。《九妖星》には本物の人外も二人ほどいるからな。そいつらに比べれば、俺はまだまだ人間さ」
『……そんな恐ろしい身内事情、聞きたくないよ』
そう言って、コウタは《ディノ=バロウス》を身構えさせた。が、
「まあ、待て」
少年となったレオスは、再生したばかりの右手を突き出した。
「流石に《木妖星》も限界だ。それに再生にカロリーを使いすぎた。正直、今は腹が減って堪らんのだ。悪いが今日はここでお暇させてもらうぞ」
あまりにも自分の都合ばかりを言う。
『お腹が減ったから帰るってどこの子供だよ』
コウタは嫌みを込めて吐き捨てたが、その程度ではレオスは揺らがない。
「仕方があるまい。今の俺の姿は紛う事なき子供なのだからな」
そこで皮肉気に笑い、
「とは言え、今回の勝者は間違いなくお前だ。ここのまま立ち去るのも気が引ける。なので一つ報償代わりに情報をやろう」
『……なに?』
コウタが眉根を寄せると、レオスは肩を竦めた。
「お前も早くここから立ち去ってハウル邸に向かった方が良い。今ならまだ、あの邸にサクヤ=コノハナがいるはずだ」
『…………え』
コウタは唖然とした。
「どうやら、あの女も色々と事情を抱えているようだからな。早く行った方がいいぞ。義姉に会いたいのならばな」
『ま、待て! それはどういう――』
「言葉通りの意味だ。俺に構っている時間はないと思うぞ」
言って、レオスは半壊した《木妖星》を動かした。
ゆっくりと左腕を上げ、地面へと恒力を叩きつける。
地面は揺れ、膨大な土煙が周囲に舞い上がった。
『――クッ!』
コウタは襲撃を警戒して身構えるが、特に動きはない。
そうして土煙が晴れる頃、そこには《木妖星》の姿はなかった。
(……逃げられたか)
仇敵を討ちもらし、ギリと歯を軋ませる。
「……コウタ」
その時、メルティアはギュッと抱きついてきた。
「あの男が最後に言った台詞。あれは真実なのでしょうか?」
「分からないよ。けど……」
確認してみる価値はある。
コウタは操縦棍を強く握り直した。
「行こうメル。ハウル邸へ」
コウタは、そう告げる。
メルティアは頷いた。
「はい。行きましょう。コウタ」
「うん。しっかり掴まって」
そして、再び全身を炎で覆う《ディノ=バロウス》。
次の瞬間、悪竜の騎士は天高く飛翔した。
0
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
扱いの悪い勇者パーティを啖呵切って離脱した俺、辺境で美女たちと国を作ったらいつの間にか国もハーレムも大陸最強になっていた。
みにぶた🐽
ファンタジー
いいねありがとうございます!反応あるも励みになります。
勇者パーティから“手柄横取り”でパーティ離脱した俺に残ったのは、地球の本を召喚し、読み終えた物語を魔法として再現できるチートスキル《幻想書庫》だけ。
辺境の獣人少女を助けた俺は、物語魔法で水を引き、結界を張り、知恵と技術で開拓村を発展させていく。やがてエルフや元貴族も加わり、村は多種族共和国へ――そして、旧王国と勇者が再び迫る。
だが俺には『三国志』も『孫子』も『トロイの木馬』もある。折伏し、仲間に変える――物語で世界をひっくり返す成り上がり建国譚、開幕!
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。
昼寝部
キャラ文芸
俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。
その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。
とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。
まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。
これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる