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第一章 プロローグ ~出会いは…~
第2話 後編
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「髪の色、変わってるね。染めてるの?」
直人はすっかり落ち着いて、親しい人と話すように無防備な言葉を投げる。
「ああ。何となくこの色、好きでさ。別に悪ぶってるつもりはねぇけど」
それを受け取り、更に大きく膨らませて返す晶。
「つもりでなくても、充分そう見えるんだけど?」
「言ってくれるじゃん」
既に冗談の通じる友人のようだ。
ふと、思い出したように直人が訊く。
「そう言えば、今日はどうして病院に?」
「風邪だよ、風邪。春の風邪は、外で居眠りこいてる大馬鹿がひくもんだって先生に言われて、自分で納得したけどな」
「外で居眠りって?」
「いやー。あんまり日差しが気持ち良くて、公園の芝生でついウトウトしちまってよ。寒くて目が覚めたら、もう真っ暗になってた」
「その割に、咳もくしゃみもしてないね」
「それが今年の流行らしいぜ。自覚症状はなんもねぇのに、知らねぇうちに馬鹿になっていくんだと。――まぁ、俺はこれ以上なりようがねぇから大丈夫だけど」
プッと吹き出した直人に釣られて晶も笑い出す。こんなに腹の底から笑いっ放しなのは、随分久し振りのような気がした。
自分の話に綺麗な笑顔を見せる直人に視線を向ける。
(マジに…こんな綺麗な男見たことねぇよ。こんなに、話してて楽しくなれる奴にも逢ったことねぇ…)
晶には友人と呼べるような存在は無い。街へ繰り出して、その場その場で顔を合わせた悪ガキ共と遊び呆ける。夜半を過ぎ明け方が近付いて、深夜徘徊常習犯のガキ共が渋々家へ引き揚げれば、そこで本日のお友達ごっこは終わり。また独りに戻る――。
恋愛にしたってそうだ。今まで恋人を作ったことなど無い。直人ほどとは言わないまでも、晶だって充分に『端整』と評されるに足る容貌の持ち主なのだ。高い鼻、引き締まった眉。そしてその下の、人を射竦めるような灼熱色の眼差し。加えてこの上背だ。中高時代の下足箱の中は、押し込まれたラブレターでいつもいっぱいだった。告白してくる女子(まれに男子)も後を絶たなかった。だが、晶はその中の誰とも付き合ってはいない。そんな気になれなかった。そして、そんな気にさせてくれる相手もいなかった。
高校を辞めた後、何人もの女性と関係を持った。ナンパして誘った一夜限りの関係。聞く人間が聞けばその年でと蔑まれるのだろうが、今日びの若者の現実とはそんなものだ。
多くの他者と接した日々――しかし、それでも晶は心満たされる相手には出逢えなかった。いや、寧ろ出逢うのを避けていた感がある。
いつからか、晶は他人との深い繋がりよりも、浅く軽い付き合いを好むようになっていた。それにはある理由があったからでもあるが――。
強く固執したところで、所詮他人は他人だ。入れ込んだ分、自分が馬鹿を見る。こだわらず、曖昧に、軽く。それが、今の世の中の一番気楽な渡り方。傷付くことも傷付けることも無い、一番幸せな処世術――。
――今日初めて会った男。恐らく彼も、晶にとってはその他多数と同じ、他人の一人。なのに、胸に感じるこの刺激は何なのだろう。目の前の人物に心を開けと言わんばかりの衝動は、晶の与り知らぬところから湧き出してくるように思われた。
世捨て人のような生き方をする晶に、とうの昔に忘れた筈のこんな感情を思い起こさせる相手――直人。その美しさは独り占めしたくなるほどに独占欲を煽り、その無邪気さは心を許せる友になれるかも知れないという期待感を抱かせる。
今までに感じたことの無い高揚感が晶の心を開放した。が、やはり真剣にでは無い。飽くまでも軽く、だ。
(ま、ものは試しってヤツだ。一度くらいこんな奴相手にしてみんのもおもしれぇかも知んねぇ。どうせ『ノー』って言われる確率の方が高ぇけどな)
「…なぁ、直人…」
ひと頻り笑い合い、落ち着いた頃を見計らって、晶は笑い過ぎで出た涙を拭っている直人に声を掛ける。
「ん、何?」
「お前、彼女とかいる?」
「? …いや、いないけど」
「…じゃぁさ――」
「うん」
「――俺と付き合わねぇ?」
「……え?」
直人の目が点になる。
「…ごめん。もう一度…言ってくれる?」
「お、れ、と、つ、き、あ、わ、ね、え、かっつってんだけど」
一音一音、言い聞かせるように区切ってもう一度言う。これ以上無いほどに見開かれた灰色の瞳が晶を見詰めた。
「…それって…どういう意味で…?」
恐らく、遊びに付き合うとか買い物に付き合うという意味の『付き合う』だと考えようとしているのだろう。晶は腕組みして説明を始める。
「なんつーかさ、俺、お前のこと気に入ったんだよね。てゆうか、好きになっちまったみてぇ。お前すっげぇ綺麗だし。だからぁ、よく言うだろ? 『お友達から――』ってヤツ」
何とも身勝手でいい加減な告白だ。年来の友人から言われたのならからかっているとしか思えないような言葉を、初対面の晶がニコニコしながら投げてくる。
「どう? 別に損はしねぇと思うけど?」
返事を促す晶に、漸く意味を理解した直人がおずおずと口を開く。
「…俺…」
――そら来た。
晶は腕を組んだまま、目を閉じてベンチに凭れる。
今日知り合ったばかりのそれも男からあんなセリフを吐かれて、引かない男はいないだろう。答えは始めから分かっているようなものだ。さて、このあとに続くのは怒声か嘲りか蔑みか、はたまた御座なりの断り文句か――。
「…いいよ…」
「――は?!」
思いもかけない言葉に、晶の腰はベンチからずり落ちそうになった。
「…付き合ってもいいよ。…俺も、君のこと好きだし…」
「ま、マジで?」
コクリと頷いて美麗な笑みを零す直人。その微笑みの陰に、手の掛かる悪戯っ子を見守るような表情がチラリと見える。自らを『ふざけた性格』と言い放つ晶の、気分に任せた軽いお遊びだと気付いたらしい。
(我が儘なガキの遊び相手にでもなってやろうってトコか)
まあ、それでもいい。なまじ最初から解っている分、後で面倒なことにならなくて済む。
晶は立ち上がり、直人の正面に立つともう一度握手した。
「改めて、これからよろしくな、直人」
「こちらこそ、よろしくね」
「取り敢えずさ、今日ヒマ?」
「うん。午後は予定ないけど」
直人はカバンを肩に掛けて立ち上がる。どちらからともなく歩き出した。
「んじゃぁ、昼飯食ってから映画にでも行かねぇ?」
「いいけど――映画か。ちょっと意外」
「何が?」
「晶って、そういうトコ行きそうにない気がして」
「なんだよ、それ。映画っつったらデートの定番じゃん」
「そうだけどさ」
「心配すんなって。『お友達から』っつっただろ? 変なトコ連れてったりしねぇから。…まぁ、そのうち押し倒すかも知んねぇけど」
「…それって、ふざけてる?」
「当たり♪」
並んで大通りへと歩いていく二人の姿が、だんだんと小さくなる。
そう、これが二人の出会い。
時は四月、風光る季節のこと――。
★★★次回予告★★★
晶と直人の身の上がチョロチョロと出てきます。晶は――相変わらずです。
直人はすっかり落ち着いて、親しい人と話すように無防備な言葉を投げる。
「ああ。何となくこの色、好きでさ。別に悪ぶってるつもりはねぇけど」
それを受け取り、更に大きく膨らませて返す晶。
「つもりでなくても、充分そう見えるんだけど?」
「言ってくれるじゃん」
既に冗談の通じる友人のようだ。
ふと、思い出したように直人が訊く。
「そう言えば、今日はどうして病院に?」
「風邪だよ、風邪。春の風邪は、外で居眠りこいてる大馬鹿がひくもんだって先生に言われて、自分で納得したけどな」
「外で居眠りって?」
「いやー。あんまり日差しが気持ち良くて、公園の芝生でついウトウトしちまってよ。寒くて目が覚めたら、もう真っ暗になってた」
「その割に、咳もくしゃみもしてないね」
「それが今年の流行らしいぜ。自覚症状はなんもねぇのに、知らねぇうちに馬鹿になっていくんだと。――まぁ、俺はこれ以上なりようがねぇから大丈夫だけど」
プッと吹き出した直人に釣られて晶も笑い出す。こんなに腹の底から笑いっ放しなのは、随分久し振りのような気がした。
自分の話に綺麗な笑顔を見せる直人に視線を向ける。
(マジに…こんな綺麗な男見たことねぇよ。こんなに、話してて楽しくなれる奴にも逢ったことねぇ…)
晶には友人と呼べるような存在は無い。街へ繰り出して、その場その場で顔を合わせた悪ガキ共と遊び呆ける。夜半を過ぎ明け方が近付いて、深夜徘徊常習犯のガキ共が渋々家へ引き揚げれば、そこで本日のお友達ごっこは終わり。また独りに戻る――。
恋愛にしたってそうだ。今まで恋人を作ったことなど無い。直人ほどとは言わないまでも、晶だって充分に『端整』と評されるに足る容貌の持ち主なのだ。高い鼻、引き締まった眉。そしてその下の、人を射竦めるような灼熱色の眼差し。加えてこの上背だ。中高時代の下足箱の中は、押し込まれたラブレターでいつもいっぱいだった。告白してくる女子(まれに男子)も後を絶たなかった。だが、晶はその中の誰とも付き合ってはいない。そんな気になれなかった。そして、そんな気にさせてくれる相手もいなかった。
高校を辞めた後、何人もの女性と関係を持った。ナンパして誘った一夜限りの関係。聞く人間が聞けばその年でと蔑まれるのだろうが、今日びの若者の現実とはそんなものだ。
多くの他者と接した日々――しかし、それでも晶は心満たされる相手には出逢えなかった。いや、寧ろ出逢うのを避けていた感がある。
いつからか、晶は他人との深い繋がりよりも、浅く軽い付き合いを好むようになっていた。それにはある理由があったからでもあるが――。
強く固執したところで、所詮他人は他人だ。入れ込んだ分、自分が馬鹿を見る。こだわらず、曖昧に、軽く。それが、今の世の中の一番気楽な渡り方。傷付くことも傷付けることも無い、一番幸せな処世術――。
――今日初めて会った男。恐らく彼も、晶にとってはその他多数と同じ、他人の一人。なのに、胸に感じるこの刺激は何なのだろう。目の前の人物に心を開けと言わんばかりの衝動は、晶の与り知らぬところから湧き出してくるように思われた。
世捨て人のような生き方をする晶に、とうの昔に忘れた筈のこんな感情を思い起こさせる相手――直人。その美しさは独り占めしたくなるほどに独占欲を煽り、その無邪気さは心を許せる友になれるかも知れないという期待感を抱かせる。
今までに感じたことの無い高揚感が晶の心を開放した。が、やはり真剣にでは無い。飽くまでも軽く、だ。
(ま、ものは試しってヤツだ。一度くらいこんな奴相手にしてみんのもおもしれぇかも知んねぇ。どうせ『ノー』って言われる確率の方が高ぇけどな)
「…なぁ、直人…」
ひと頻り笑い合い、落ち着いた頃を見計らって、晶は笑い過ぎで出た涙を拭っている直人に声を掛ける。
「ん、何?」
「お前、彼女とかいる?」
「? …いや、いないけど」
「…じゃぁさ――」
「うん」
「――俺と付き合わねぇ?」
「……え?」
直人の目が点になる。
「…ごめん。もう一度…言ってくれる?」
「お、れ、と、つ、き、あ、わ、ね、え、かっつってんだけど」
一音一音、言い聞かせるように区切ってもう一度言う。これ以上無いほどに見開かれた灰色の瞳が晶を見詰めた。
「…それって…どういう意味で…?」
恐らく、遊びに付き合うとか買い物に付き合うという意味の『付き合う』だと考えようとしているのだろう。晶は腕組みして説明を始める。
「なんつーかさ、俺、お前のこと気に入ったんだよね。てゆうか、好きになっちまったみてぇ。お前すっげぇ綺麗だし。だからぁ、よく言うだろ? 『お友達から――』ってヤツ」
何とも身勝手でいい加減な告白だ。年来の友人から言われたのならからかっているとしか思えないような言葉を、初対面の晶がニコニコしながら投げてくる。
「どう? 別に損はしねぇと思うけど?」
返事を促す晶に、漸く意味を理解した直人がおずおずと口を開く。
「…俺…」
――そら来た。
晶は腕を組んだまま、目を閉じてベンチに凭れる。
今日知り合ったばかりのそれも男からあんなセリフを吐かれて、引かない男はいないだろう。答えは始めから分かっているようなものだ。さて、このあとに続くのは怒声か嘲りか蔑みか、はたまた御座なりの断り文句か――。
「…いいよ…」
「――は?!」
思いもかけない言葉に、晶の腰はベンチからずり落ちそうになった。
「…付き合ってもいいよ。…俺も、君のこと好きだし…」
「ま、マジで?」
コクリと頷いて美麗な笑みを零す直人。その微笑みの陰に、手の掛かる悪戯っ子を見守るような表情がチラリと見える。自らを『ふざけた性格』と言い放つ晶の、気分に任せた軽いお遊びだと気付いたらしい。
(我が儘なガキの遊び相手にでもなってやろうってトコか)
まあ、それでもいい。なまじ最初から解っている分、後で面倒なことにならなくて済む。
晶は立ち上がり、直人の正面に立つともう一度握手した。
「改めて、これからよろしくな、直人」
「こちらこそ、よろしくね」
「取り敢えずさ、今日ヒマ?」
「うん。午後は予定ないけど」
直人はカバンを肩に掛けて立ち上がる。どちらからともなく歩き出した。
「んじゃぁ、昼飯食ってから映画にでも行かねぇ?」
「いいけど――映画か。ちょっと意外」
「何が?」
「晶って、そういうトコ行きそうにない気がして」
「なんだよ、それ。映画っつったらデートの定番じゃん」
「そうだけどさ」
「心配すんなって。『お友達から』っつっただろ? 変なトコ連れてったりしねぇから。…まぁ、そのうち押し倒すかも知んねぇけど」
「…それって、ふざけてる?」
「当たり♪」
並んで大通りへと歩いていく二人の姿が、だんだんと小さくなる。
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