7 / 77
第三章 微動
第7話 後編
しおりを挟む
買い物を終えて家路に就く。
――画材店を出てからコーヒーショップで昼食を摂った二人。あとは書店とショッピングセンターの地下へ行くだけだった筈が、結局何だかんだと見て回っているうちに時間は過ぎ、バスを降りた頃にはもう日が傾いていた。
正面に夕日を浴びながら、肩を並べて直人のアパートへの道を辿る。辺りは橙色の光の波に包まれていた。
「まだ明るいけど、もうすぐ7時だ。遅くなっちゃったね」
「いいさ。モールでデートってのも、結構楽しかったしな」
直人は自分が持つ荷物の中から画材店の袋を探すと、そこから何か小さい物を取り出した。
「晶、これ見て」
呼ばれて目を向けたそれは、一本のアクリルガッシュ。その色は――
「バーント・シェンナー(赤茶色)。晶の髪の色に似てるだろ?」
そう言われればそうか、と晶はまじまじとそのチューブを見詰める。
「仕事ではあまり使わない色なんだけど、店で見掛けて思わず買っちゃった。『あ、晶の色だ』って思ってね」
「俺の色ねぇ…。別にこだわりがあるわけじゃねぇけど。ただこの色が好きなだけでさ」
少し首を傾げてみせる晶に、直人は綺麗な笑みを零した。それは、暮れ行く赤に彩られて煌めくように晶の瞳の中に広がる。
「俺も好きだよ。晶に凄く良く似合ってると思う。こうして夕日が当たると、まるで太陽の紅炎みたいで――」
ふわりと吹く夕暮れの風が二人の周囲を舞った。
派手な色の割に、晶はムースやワックスを使わない。風のままに踊る髪が、まさに噴き上がる紅炎を思わせる。
「俺の頭ん中はお日様だってか?」
「そんな意味じゃないよ」
お互い小さく笑う。
遠く遠山の頂に掛かる眩しさの向こうに、目指す建物が漸く姿を現した。
直人の部屋は、きちんと掃除が行き届いていた。
ありふれた1Rの室内。一方の壁際にシングルベッドと小さなテレビがあり、その反対側に置かれた大型の棚には、沢山の道具が綺麗に並べられている。隅の方には折り畳んだイーゼルと、白い画布が丸めて立て掛けてあった。
「へぇ、部屋もキレイにしてんじゃん。俺とは大違いだな」
小さなローテーブルの前にあぐらをかいて、部屋の中をキョロキョロ見回しながら晶が言う。直人は買ってきた食材をシンクの横に置くと、エプロンを着けた。あのカバンと同じ若草色のエプロンがとても良く似合っている。
「一つ仕事上げたらちゃんと掃除しておかないと、次の本描きの時に作品汚しちゃうからね。――さてと、すぐ作るから待ってて」
そう言ってシンクに向かう。沢山の食材達は実に手際良くその姿を変えていった。部屋中に、鍋から噴き上がる美味しそうな匂いが漂う。
自分に背を向けて包丁を使う直人を見ながら、晶はテーブルに頬杖を突いた。トントンと野菜を刻む軽快な音が耳に心地好く響く。
「なぁ。やっぱお前ってそういうの似合い過ぎ」
「えー? そうかなぁ?」
向こうを向いたまま答える直人に、晶は自分の思ったことをストレートに伝える。
「主婦やってる方が向いてそうだよな」
「主婦って…、あのねぇ」
「んで、旦那役は俺」
包丁を持つ手を止めて振り返る直人。晶の姿を捉えたその瞳が、微かに大きくなっていた。が、すぐに細められる。
「また…ふざけてるだろ」
「かもな」
その返答に小さく微笑んで、直人は再び手を動かした。
テーブルに並べられた料理に晶は目を瞠った。
椎茸と素麺の澄まし汁、鶏胸肉の揚げ物、厚揚げとひじきの炒煮、法蓮草のお浸し、そして今が旬のイサキの焼物。小さなテーブルは二人分の皿や小鉢で溢れそうになっている。こんな、家庭料理の見本のような料理の数々に、暫し呆然としていた。
帰ってきてからまだ三十分強しか経っていない。目の前の光景が信じられずに、横でご飯をよそう直人に訊いてみた。
「これ…本当に今作ったのか?」
「そうだけど…?」
「全部?」
「勿論」
それを聴いて、晶は半分呆れたように溜息をつく。
「すげぇな。どこをどうやったら三十分くらいでこんなに山ほど出来んだよ」
「魚はお腹出してあったし、そんなに時間が掛かる物はないよ。でも、結構慌てて作ったから味は保証出来ないな。口に合うといいんだけど」
はいと渡されたご飯茶碗を左手に、箸を掴む。
「んじゃ、いただきますっ」
直人が向かい側に座るのを待たずに、勢いよく皿に箸を伸ばした。炒煮を口の中に放り込む。醤油と胡麻油の柔らかな香ばしさが口いっぱいに広がった。
「美味ぇっ!」
「本当に?」
「ああ、マジ美味ぇよ。梶原の小母さんも料理上手だけど、それ以上だな。こんな飯なら毎日だって食いてぇよ」
次々と箸を進める晶に、直人は嬉しそうに微笑んで安堵の息を漏らす。
「良かった。不味いって言われたらどうしようと思ってたんだ」
「これが不味いなんて言う奴は、何にも食えねぇだろ」
直人も座って食べ始める。二人は談笑しながら、楽しい夕餉の時間を過ごした。
午後9時半――。
後片付けを済ませた直人と一緒にテレビを見ていた晶は、時計に目を遣って立ち上がった。
「さーて、そろそろ帰るか」
棚の端に掛けておいたベストを肩に引っ掛けて玄関へ行くと、靴を履く。直人が見送りに立った。
「今日はありがとう。ごめんね、散々引っ張り回した上に荷物持ちまでさせちゃって」
「気にすんなって。それに礼を言うのはこっちの方だ。飯、美味かったぜ。ごっそーさん」
また頼むな、と言いながら、ドアを開けようとノブを掴んだ晶の手が止まる。怪訝そうに声を掛けようとした直人の顔を、クルリと振り向いて伸ばされた二つの掌が包んだ。
「あき……」
目の前にいる相手の名を紡ぎ掛けた唇が、晶のそれで塞がれる。――一秒…。たったそれだけの間押し付けられていた温もりは、滑るように直人から離れていった。
「じゃぁな、おやすみ」
ガチャンと大きな金属音を立ててドアが閉まる。遠退いていく足音を聴きながら、直人はその場に立ち尽くしていた。
晶の唇が触れたそこに、そっと指を当ててみる。いつもと変わらぬ軽い口付けだった筈なのに、そこは僅かに熱を帯びていた。
――帰り際、何も言わずに晶が残していった本日二度目のキス。それは、何故だか少し寂しさを含んでいたように感じる。今までに何度も奪われ、重ねてきた唇。晶のそれが、一瞬だけ小さく震えたような気がしたのだ。
「晶……」
閉じたドアの前で、直人は見えない相手を見送り続けた――。
「…やべぇよな…」
月明かりの歩道を歩きながら、晶は独り言ちる。今日の自分は何処か変だった。バスの中でも、直人の部屋でも――。
立ち止まって目を閉じると、直人の綺麗な笑顔が浮かぶ。それを払おうと頭を振った。
今朝の秀一の言葉が脳裏に蘇る。
『気を付けるんだよ』
「ああ、分かってる」
一群の雲に、月光が遮られる。
――こだわらず、軽く――
「…だな」
己に言い聞かせるかのような呟きは生温い風に乗って、夜の闇の中へと消えていった。
★★★次回予告★★★
第四章前編は、いよいよ初H! …の前哨部分です(汗)。中編で回想が入るので、やむなく本番は先延ばしになりました。前編1と前編2に分かれております。
――画材店を出てからコーヒーショップで昼食を摂った二人。あとは書店とショッピングセンターの地下へ行くだけだった筈が、結局何だかんだと見て回っているうちに時間は過ぎ、バスを降りた頃にはもう日が傾いていた。
正面に夕日を浴びながら、肩を並べて直人のアパートへの道を辿る。辺りは橙色の光の波に包まれていた。
「まだ明るいけど、もうすぐ7時だ。遅くなっちゃったね」
「いいさ。モールでデートってのも、結構楽しかったしな」
直人は自分が持つ荷物の中から画材店の袋を探すと、そこから何か小さい物を取り出した。
「晶、これ見て」
呼ばれて目を向けたそれは、一本のアクリルガッシュ。その色は――
「バーント・シェンナー(赤茶色)。晶の髪の色に似てるだろ?」
そう言われればそうか、と晶はまじまじとそのチューブを見詰める。
「仕事ではあまり使わない色なんだけど、店で見掛けて思わず買っちゃった。『あ、晶の色だ』って思ってね」
「俺の色ねぇ…。別にこだわりがあるわけじゃねぇけど。ただこの色が好きなだけでさ」
少し首を傾げてみせる晶に、直人は綺麗な笑みを零した。それは、暮れ行く赤に彩られて煌めくように晶の瞳の中に広がる。
「俺も好きだよ。晶に凄く良く似合ってると思う。こうして夕日が当たると、まるで太陽の紅炎みたいで――」
ふわりと吹く夕暮れの風が二人の周囲を舞った。
派手な色の割に、晶はムースやワックスを使わない。風のままに踊る髪が、まさに噴き上がる紅炎を思わせる。
「俺の頭ん中はお日様だってか?」
「そんな意味じゃないよ」
お互い小さく笑う。
遠く遠山の頂に掛かる眩しさの向こうに、目指す建物が漸く姿を現した。
直人の部屋は、きちんと掃除が行き届いていた。
ありふれた1Rの室内。一方の壁際にシングルベッドと小さなテレビがあり、その反対側に置かれた大型の棚には、沢山の道具が綺麗に並べられている。隅の方には折り畳んだイーゼルと、白い画布が丸めて立て掛けてあった。
「へぇ、部屋もキレイにしてんじゃん。俺とは大違いだな」
小さなローテーブルの前にあぐらをかいて、部屋の中をキョロキョロ見回しながら晶が言う。直人は買ってきた食材をシンクの横に置くと、エプロンを着けた。あのカバンと同じ若草色のエプロンがとても良く似合っている。
「一つ仕事上げたらちゃんと掃除しておかないと、次の本描きの時に作品汚しちゃうからね。――さてと、すぐ作るから待ってて」
そう言ってシンクに向かう。沢山の食材達は実に手際良くその姿を変えていった。部屋中に、鍋から噴き上がる美味しそうな匂いが漂う。
自分に背を向けて包丁を使う直人を見ながら、晶はテーブルに頬杖を突いた。トントンと野菜を刻む軽快な音が耳に心地好く響く。
「なぁ。やっぱお前ってそういうの似合い過ぎ」
「えー? そうかなぁ?」
向こうを向いたまま答える直人に、晶は自分の思ったことをストレートに伝える。
「主婦やってる方が向いてそうだよな」
「主婦って…、あのねぇ」
「んで、旦那役は俺」
包丁を持つ手を止めて振り返る直人。晶の姿を捉えたその瞳が、微かに大きくなっていた。が、すぐに細められる。
「また…ふざけてるだろ」
「かもな」
その返答に小さく微笑んで、直人は再び手を動かした。
テーブルに並べられた料理に晶は目を瞠った。
椎茸と素麺の澄まし汁、鶏胸肉の揚げ物、厚揚げとひじきの炒煮、法蓮草のお浸し、そして今が旬のイサキの焼物。小さなテーブルは二人分の皿や小鉢で溢れそうになっている。こんな、家庭料理の見本のような料理の数々に、暫し呆然としていた。
帰ってきてからまだ三十分強しか経っていない。目の前の光景が信じられずに、横でご飯をよそう直人に訊いてみた。
「これ…本当に今作ったのか?」
「そうだけど…?」
「全部?」
「勿論」
それを聴いて、晶は半分呆れたように溜息をつく。
「すげぇな。どこをどうやったら三十分くらいでこんなに山ほど出来んだよ」
「魚はお腹出してあったし、そんなに時間が掛かる物はないよ。でも、結構慌てて作ったから味は保証出来ないな。口に合うといいんだけど」
はいと渡されたご飯茶碗を左手に、箸を掴む。
「んじゃ、いただきますっ」
直人が向かい側に座るのを待たずに、勢いよく皿に箸を伸ばした。炒煮を口の中に放り込む。醤油と胡麻油の柔らかな香ばしさが口いっぱいに広がった。
「美味ぇっ!」
「本当に?」
「ああ、マジ美味ぇよ。梶原の小母さんも料理上手だけど、それ以上だな。こんな飯なら毎日だって食いてぇよ」
次々と箸を進める晶に、直人は嬉しそうに微笑んで安堵の息を漏らす。
「良かった。不味いって言われたらどうしようと思ってたんだ」
「これが不味いなんて言う奴は、何にも食えねぇだろ」
直人も座って食べ始める。二人は談笑しながら、楽しい夕餉の時間を過ごした。
午後9時半――。
後片付けを済ませた直人と一緒にテレビを見ていた晶は、時計に目を遣って立ち上がった。
「さーて、そろそろ帰るか」
棚の端に掛けておいたベストを肩に引っ掛けて玄関へ行くと、靴を履く。直人が見送りに立った。
「今日はありがとう。ごめんね、散々引っ張り回した上に荷物持ちまでさせちゃって」
「気にすんなって。それに礼を言うのはこっちの方だ。飯、美味かったぜ。ごっそーさん」
また頼むな、と言いながら、ドアを開けようとノブを掴んだ晶の手が止まる。怪訝そうに声を掛けようとした直人の顔を、クルリと振り向いて伸ばされた二つの掌が包んだ。
「あき……」
目の前にいる相手の名を紡ぎ掛けた唇が、晶のそれで塞がれる。――一秒…。たったそれだけの間押し付けられていた温もりは、滑るように直人から離れていった。
「じゃぁな、おやすみ」
ガチャンと大きな金属音を立ててドアが閉まる。遠退いていく足音を聴きながら、直人はその場に立ち尽くしていた。
晶の唇が触れたそこに、そっと指を当ててみる。いつもと変わらぬ軽い口付けだった筈なのに、そこは僅かに熱を帯びていた。
――帰り際、何も言わずに晶が残していった本日二度目のキス。それは、何故だか少し寂しさを含んでいたように感じる。今までに何度も奪われ、重ねてきた唇。晶のそれが、一瞬だけ小さく震えたような気がしたのだ。
「晶……」
閉じたドアの前で、直人は見えない相手を見送り続けた――。
「…やべぇよな…」
月明かりの歩道を歩きながら、晶は独り言ちる。今日の自分は何処か変だった。バスの中でも、直人の部屋でも――。
立ち止まって目を閉じると、直人の綺麗な笑顔が浮かぶ。それを払おうと頭を振った。
今朝の秀一の言葉が脳裏に蘇る。
『気を付けるんだよ』
「ああ、分かってる」
一群の雲に、月光が遮られる。
――こだわらず、軽く――
「…だな」
己に言い聞かせるかのような呟きは生温い風に乗って、夜の闇の中へと消えていった。
★★★次回予告★★★
第四章前編は、いよいよ初H! …の前哨部分です(汗)。中編で回想が入るので、やむなく本番は先延ばしになりました。前編1と前編2に分かれております。
0
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。
オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?
中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」
そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。
しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は――
ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。
(……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ)
ところが、初めての商談でその評価は一変する。
榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。
(仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな)
ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり――
なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。
そして気づく。
「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」
煙草をくゆらせる仕草。
ネクタイを緩める無防備な姿。
そのたびに、陽翔の理性は削られていく。
「俺、もう待てないんで……」
ついに陽翔は榊を追い詰めるが――
「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」
攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。
じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。
【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】
主任補佐として、ちゃんとせなあかん──
そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。
春のすこし手前、まだ肌寒い季節。
新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。
風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。
何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。
拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。
年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。
これはまだ、恋になる“少し前”の物語。
関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。
(5月14日より連載開始)
【完結】取り柄は顔が良い事だけです
pino
BL
昔から顔だけは良い夏川伊吹は、高級デートクラブでバイトをするフリーター。25歳で美しい顔だけを頼りに様々な女性と仕事でデートを繰り返して何とか生計を立てている伊吹はたまに同性からもデートを申し込まれていた。お小遣い欲しさにいつも年上だけを相手にしていたけど、たまには若い子と触れ合って、ターゲット層を広げようと20歳の大学生とデートをする事に。
そこで出会った男に気に入られ、高額なプレゼントをされていい気になる伊吹だったが、相手は年下だしまだ学生だしと罪悪感を抱く。
そんな中もう一人の20歳の大学生の男からもデートを申し込まれ、更に同業でただの同僚だと思っていた23歳の男からも言い寄られて?
ノンケの伊吹と伊吹を落とそうと奮闘する三人の若者が巻き起こすラブコメディ!
BLです。
性的表現有り。
伊吹視点のお話になります。
題名に※が付いてるお話は他の登場人物の視点になります。
表紙は伊吹です。
逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、
隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。
しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです…
オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が
なかたのでした。
本当の花嫁じゃない。
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される
マンスーン
BL
王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。
泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる