2 / 6
ペンダント 2
しおりを挟む
学校が終わる。
「ユキ。今日暇?」
友達が声をかけてくれる。
僕は彼に対し手を合わせ言った。
「悪い。今日バイトなんだ。」
「あっならいいわ。ごめんな。」
友達が謝ってくれる。
むしろ僕の方が断っているのにもかかわらずいいやつだなと思う。こいつは基本的にバカだと思ってはいるがこういうところは素直に尊敬できる。
「じゃあまた明日な」
「おう!」
彼に言い、僕はバイト先に急ぐ。
学校を出て商店街へ歩く。その商店街の外れにある古びた洋館。それが俺のバイト先、ひだまり堂だ。ここの店主は高梨花咲。まだ20代前半の若い女性で、俺は花咲さんと呼んでいる。
花咲さんはここで修理士としてお店を営んでいる。
修理士。
きっと聞いたことがない人がほとんどだろう。実際僕も彼女に出会うまで聞いたことがなかった。
修理士とは言葉の通りで要は修理する人のことだ。
彼女なんでも修理する。ぬいぐるみから時計、ペンダント、キーホルダー、楽器に至るまで。なんでも。
そんな彼女にはある不思議な力がある。それは触ったものの記憶が見えるというのだ。信じられないかもしれないが本当だ。そのおかげで救われた人が何人もいる。そう言う僕もその1人だ。
彼女は真実を見、それを伝える。普段の体たらくで怠け者の様子からは想像できない。
これはそんな彼女の元に現れる人達の物語。
僕は洋館の扉を開ける。今日はどんな人が来ているだろう。
「ユキ。今日暇?」
友達が声をかけてくれる。
僕は彼に対し手を合わせ言った。
「悪い。今日バイトなんだ。」
「あっならいいわ。ごめんな。」
友達が謝ってくれる。
むしろ僕の方が断っているのにもかかわらずいいやつだなと思う。こいつは基本的にバカだと思ってはいるがこういうところは素直に尊敬できる。
「じゃあまた明日な」
「おう!」
彼に言い、僕はバイト先に急ぐ。
学校を出て商店街へ歩く。その商店街の外れにある古びた洋館。それが俺のバイト先、ひだまり堂だ。ここの店主は高梨花咲。まだ20代前半の若い女性で、俺は花咲さんと呼んでいる。
花咲さんはここで修理士としてお店を営んでいる。
修理士。
きっと聞いたことがない人がほとんどだろう。実際僕も彼女に出会うまで聞いたことがなかった。
修理士とは言葉の通りで要は修理する人のことだ。
彼女なんでも修理する。ぬいぐるみから時計、ペンダント、キーホルダー、楽器に至るまで。なんでも。
そんな彼女にはある不思議な力がある。それは触ったものの記憶が見えるというのだ。信じられないかもしれないが本当だ。そのおかげで救われた人が何人もいる。そう言う僕もその1人だ。
彼女は真実を見、それを伝える。普段の体たらくで怠け者の様子からは想像できない。
これはそんな彼女の元に現れる人達の物語。
僕は洋館の扉を開ける。今日はどんな人が来ているだろう。
0
あなたにおすすめの小説
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
【完結】ドアマットに気付かない系夫の謝罪は死んだ妻には届かない
堀 和三盆
恋愛
一年にわたる長期出張から戻ると、愛する妻のシェルタが帰らぬ人になっていた。流行病に罹ったらしく、感染を避けるためにと火葬をされて骨になった妻は墓の下。
信じられなかった。
母を責め使用人を責めて暴れ回って、僕は自らの身に降りかかった突然の不幸を嘆いた。まだ、結婚して3年もたっていないというのに……。
そんな中。僕は遺品の整理中に隠すようにして仕舞われていた妻の日記帳を見つけてしまう。愛する妻が最後に何を考えていたのかを知る手段になるかもしれない。そんな軽い気持ちで日記を開いて戦慄した。
日記には妻がこの家に嫁いでから病に倒れるまでの――母や使用人からの壮絶な嫌がらせの数々が綴られていたのだ。
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
私も処刑されたことですし、どうか皆さま地獄へ落ちてくださいね。
火野村志紀
恋愛
あなた方が訪れるその時をお待ちしております。
王宮医官長のエステルは、流行り病の特効薬を第四王子に服用させた。すると王子は高熱で苦しみ出し、エステルを含めた王宮医官たちは罪人として投獄されてしまう。
そしてエステルの婚約者であり大臣の息子のブノワは、エステルを口汚く罵り婚約破棄をすると、王女ナデージュとの婚約を果たす。ブノワにとって、優秀すぎるエステルは以前から邪魔な存在だったのだ。
エステルは貴族や平民からも悪女、魔女と罵られながら処刑された。
それがこの国の終わりの始まりだった。
離婚する両親のどちらと暮らすか……娘が選んだのは夫の方だった。
しゃーりん
恋愛
夫の愛人に子供ができた。夫は私と離婚して愛人と再婚したいという。
私たち夫婦には娘が1人。
愛人との再婚に娘は邪魔になるかもしれないと思い、自分と一緒に連れ出すつもりだった。
だけど娘が選んだのは夫の方だった。
失意のまま実家に戻り、再婚した私が数年後に耳にしたのは、娘が冷遇されているのではないかという話。
事実ならば娘を引き取りたいと思い、元夫の家を訪れた。
再び娘が選ぶのは父か母か?というお話です。
ほんの少しの仕返し
turarin
恋愛
公爵夫人のアリーは気づいてしまった。夫のイディオンが、離婚して戻ってきた従姉妹フリンと恋をしていることを。
アリーの実家クレバー侯爵家は、王国一の商会を経営している。その財力を頼られての政略結婚であった。
アリーは皇太子マークと幼なじみであり、マークには皇太子妃にと求められていたが、クレバー侯爵家の影響力が大きくなることを恐れた国王が認めなかった。
皇太子妃教育まで終えている、優秀なアリーは、陰に日向にイディオンを支えてきたが、真実を知って、怒りに震えた。侯爵家からの離縁は難しい。
ならば、周りから、離縁を勧めてもらいましょう。日々、ちょっとずつ、仕返ししていけばいいのです。
もうすぐです。
さようなら、イディオン
たくさんのお気に入りや♥ありがとうございます。感激しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる