ひだまり堂へようこそ

柚月奏

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ペンダント 2

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学校が終わる。

「ユキ。今日暇?」

友達が声をかけてくれる。

僕は彼に対し手を合わせ言った。

「悪い。今日バイトなんだ。」

「あっならいいわ。ごめんな。」

友達が謝ってくれる。

むしろ僕の方が断っているのにもかかわらずいいやつだなと思う。こいつは基本的にバカだと思ってはいるがこういうところは素直に尊敬できる。

「じゃあまた明日な」

「おう!」

彼に言い、僕はバイト先に急ぐ。

学校を出て商店街へ歩く。その商店街の外れにある古びた洋館。それが俺のバイト先、ひだまり堂だ。ここの店主は高梨花咲タカナシサキ。まだ20代前半の若い女性で、俺は花咲さんと呼んでいる。
花咲さんはここで修理士としてお店を営んでいる。

修理士。

きっと聞いたことがない人がほとんどだろう。実際僕も彼女に出会うまで聞いたことがなかった。

修理士とは言葉の通りで要は修理する人のことだ。
彼女なんでも修理する。ぬいぐるみから時計、ペンダント、キーホルダー、楽器に至るまで。なんでも。

そんな彼女にはある不思議な力がある。それは触ったものの記憶が見えるというのだ。信じられないかもしれないが本当だ。そのおかげで救われた人が何人もいる。そう言う僕もその1人だ。

彼女は真実を見、それを伝える。普段の体たらくで怠け者の様子からは想像できない。

これはそんな彼女の元に現れる人達の物語。

僕は洋館の扉を開ける。今日はどんな人が来ているだろう。
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