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後日談の後日談 その2
第1話※ 本国送還
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伯爵領の領都を旅立ってはや数ヶ月。なぜか俺は、フロルとはるばる二人旅だ。
週の四日を工房に通い、二日を「コンラートを囲む会」で性豪たちの相手をさせられ。日曜日は休みとはいえ、俺は日に日に消耗していった。そもそも最初から貧弱だったのが、次第に枯れ木のように。突いたらポキリと折れそうな俺に、工房の親方始めドワーフの同胞たちが危機感を覚え、俺は本国に戻されることとなった。当然「囲む会」の猛者たちは反発したが、首謀者のバルドゥルが「まあ、そういうことなら」と俺の送還を容認。彼も飽きてきたんだろう。バルドゥルの望む閻魔大王のチャームは手に入ったことだし、ちんちくりんの俺を寄ってたかって輪姦したって面白くもなんともない。
しかし俺を護送するのに、「囲む会」の当事者であるフロルに依頼するのはどうかと思う。コイツは俺をすぐに魅了して、メロメロになった俺をコッテコテに抱くフザけた野郎だ。しかしドワーフのコミュニティと懇意であって、世界屈指の武芸者たちから俺を守り切ることのできる護衛といえば、フロルくらいしか見当たらないのも確かだ。彼は最大手暗殺者ギルドの長だけあって、本当に奴らの猛攻を振り切っている。竜人の英雄ディルク、太公代理でS級冒険者のアールト、国家権力で追手をかける王太子アイヴァン。一度バルドゥルもバルナバスとボニファティウスを嗾けて来たが、フロルは「よっと☆」という気の抜けた掛け声とともに瞬殺していた。「どうせ後でバルドゥルが蘇生させるから、殺しちゃってもいいよね?」ってことらしい。何それ怖い。
「だって殺さずに始末するのって面倒だもん。こんなワガママ聞けるの、僕くらいだよ?」
出来るだけ人死には避けたい。俺の注文は、確かにワガママかも知れない。だけど帝国子爵や大公国のプリンス、王太子殿下や一般兵士の皆さんに手を掛けてしまっては、国際問題に発展してしまう。フロルもその辺は分かっていて、しかし敢えてボヤかずにはいられないんだろう。そしてボヤきながらも見事にやってのける手腕がすごい。
「だからさあ…ちょっとくらいご褒美があってもいいと思うんだよ?」
しかしその見返りが、俺のケツなのが納得行かん。
執拗な追手を躱し、要領良く身を隠しながら、俺にちょっかいを出すほどの余裕。流石に俺の護衛クエスト中だけあって、拒否すれば「ちぇーっ」と言いながら引き下がるものの、ふとした瞬間に唇を奪われたり、水浴びをしていれば抜かれたり。そして何度か魅了の餌食になった。奴は「いいじゃんいいじゃん」とどこまでも軽く、横からポテチをつまみ食いするくらいの感覚しか持ち合わせていない。いや、ディルクやアイヴァン殿下みたいにマジで執着されても困るんだが———俺のことなんか、ちょっと遠くまでお届けのお荷物みたいなものなんだろう。やれやれ。
そんな旅も終わりを迎えようとしている。俺の故郷、クリューガー連邦はすぐそこだ。普通の馬車旅では二ヶ月で着く道のりを、全世界に散在するギルドの拠点を転々と迂回しながら、倍の時間を掛けて。
「さ、やぁっとここまで着いたね。はぁ、大変だったよぉ」
「…」
確かに大変だった。道中、あちこちで追手を振り切っては潜伏を繰り返し、俺たちはここまで来た。しかし、目的地は割れているんだ。一昨日は国境の荒野で、「囲む会」の面々が集結して待ち構えていた。一体俺の何に執着する必要があるんだろう。まさかケツの具合で、なんてことあるはずもなし。前世の記憶を持つ俺が物珍しいからか?
しかし俺一人だけのために高額な用心棒を雇う親方たちや本国にも悪いし、フロルだって命を賭けるほどの仕事じゃない。俺が投降すれば済むことじゃないかと思ったんだが、
「舐めてもらっちゃ困るよ、コンラート。君は僕に守られてりゃいいの♪」
そう言って、彼は本当に猛者たちをあっという間に倒して回った。何をどうしたのか、目では全く追うことができなかった。ただ彼の姿がかき消えたかと思うと、ディルクが、アールトが、アイヴァンが、バタバタと倒れる。そして次の瞬間には、バルドゥルの首元に匕首を突きつけるフロルが。
「言ったよね?邪魔しないでって。大事な最後の心臓、やっちゃうよ?」
石像のように動かなくなったバルドゥルに背を向け、「さ、行こっか♪」と何事もなく向き直るフロルに、俺は何と声を掛けていいのか分からなかった。
これが最後の野営だ。本国に着けば、俺は兄弟子の開いた工房に就職し、修行を続けながら縁談を世話してもらって、家庭を持ち、職人として精進するだろう。前世の記憶を取り戻す前は、それが当然だと思っていた。計画が少し前倒しになっただけだ。何も問題ない。
問題ないはずなんだが。
「ちょっとぉ。コンラート、シカト?」
ひょいと顔を覗き込むフロル。彼はいつも飄々として感情が読めない。というより、特別な感情も感慨もないのだろう。彼にとっては数ある任務の一つだ。
「ちぇっ、ノリ悪いの。最後の夜くらいご褒美があったって良くない?」
そう、今夜が最後。俺は故郷に帰って、ドワーフの男として普通にやってくんだ。だから———
「……なら…」
「何、聞こえない。コンラート、疲れてんの?」
「…魅了なしで、なら」
普段は人を食ったような態度で、どこまでも軽くチャラい男。なのに今夜は無言だ。フロルは黙って俺の顎を掬い、何度か唇を啄み、そして舌を絡めてきた。彼の碧い瞳に焚き火の炎が揺らめいて、ひどく心が掻き乱される。まるで彼の視線に熱がこもっているようで。
フロルに抱かれる時はいつも魅了にやられて、熱に冒されたみたいにフロルを求める。心も体もフロルが欲しくてどうにかなりそうで。だけど俺は気付いてしまった。腰を抱く腕、頬を滑る手のひら、甘い息遣い。魅了なんか無くたって、馬鹿みたいに感じる。そうか、俺はとっくにフロルのこと。
だけど気付くのが最後の夜なんて、俺は愚かだ。そしてこんな感情に気付かなければ良かった。フロルは暗殺ギルドの長で、セックスだって仕事のうちだ。彼のハーレムには数多の美女がいて、俺は凡庸なドワーフのオスで。彼はただドワーフとやってみたかっただけに過ぎない。気まぐれに欲を発散するだけの、セフレ以下の男。
「コンラートを囲む会」なんて馬鹿げた乱交パーティー。女将さんは「誰に嫁いだって安泰じゃないか」と慰めてくれたけど、俺は誰も選べなかった。だけどやっと分かった。あの中で、身も心も蕩けそうなほど感じていたのは誰だったのか。そして皮肉なことに、彼に限って俺のことなんて何とも思っちゃいない。最初から分かっていたんだ。これが決して実ることのない、不毛な感情だって。
まあいい。どうせ泣いても笑っても、これが最後だ。これから先、保守的なドワーフの社会の中で、男に抱かれることなんて一生ないだろう。そして順当に妻を娶って、順当に朽ちて行く。あんなに男に掘られたくない、童貞を捨てたいと願っていたのに。
「———フロル、んッ」
いつも饒舌なフロルが無言で俺を抱く。大きな瞳を細めて、まるで愛しいものを見つめるように。絡めた指で手の甲をなぞりながら、体も唇もぴったりとくっつけて、じっくりグラインド。こんなの、勘違いしちまうだろ。まるで本当に、恋人のような、愛されているかのようなセックス。魅了なんかなくたって、俺はもうすっかりフロルの虜だ。チョロい俺。バカな俺。こんなのズルい。
文句の一つも言ってやろうと思うのに、唇から漏れるのはフロルの名前と甘ったるいため息。そしてフロルを見上げる瞳から、ひっきりなしに涙。もういいだろ。どうせ最後だ。
「んはッ、フロルッ、好———」
しかしフロルは、その先を言わせない。ずっと甘く舌を絡められ、頭がボーッとする。滲んだ視界の向こうに、オス臭い表情のフロル。くそッ、俺より幼いナリをしてイケメンなんて詐欺だ。熱く硬いフロルに善いところをくまなく責められて、ずっとメスイキしてる。好きだ。好きだ。好き。
フロルの口付けが深くなり、繋いだ手を敷物に縫い付けられる。パチパチと薪の爆ぜる音と、遠くで啼く夜鳥の声。澄み切った月明かりの下、生まれたままの姿で、俺は身も心も全てフロルに捧げた。さよなら、俺の短い恋。そして俺が初めて心から愛した男。
「ふ、ンッ!ンンンッ!!!」
速まる抽送に断続的にアクメを決めながら、必死で彼にしがみつく。もうすぐ魔法が解ける。夢のような時間が終わってしまう。フロルの形、硬さ、熱。匂い、味、声、息遣い。滴る汗に、俺を昂らせる指先。ぴったりと重なる肌の感触に、唇の柔らかさ。ずっと忘れない。ああ、フロル、
「ンふゥッ!!!」
好きだ———。
週の四日を工房に通い、二日を「コンラートを囲む会」で性豪たちの相手をさせられ。日曜日は休みとはいえ、俺は日に日に消耗していった。そもそも最初から貧弱だったのが、次第に枯れ木のように。突いたらポキリと折れそうな俺に、工房の親方始めドワーフの同胞たちが危機感を覚え、俺は本国に戻されることとなった。当然「囲む会」の猛者たちは反発したが、首謀者のバルドゥルが「まあ、そういうことなら」と俺の送還を容認。彼も飽きてきたんだろう。バルドゥルの望む閻魔大王のチャームは手に入ったことだし、ちんちくりんの俺を寄ってたかって輪姦したって面白くもなんともない。
しかし俺を護送するのに、「囲む会」の当事者であるフロルに依頼するのはどうかと思う。コイツは俺をすぐに魅了して、メロメロになった俺をコッテコテに抱くフザけた野郎だ。しかしドワーフのコミュニティと懇意であって、世界屈指の武芸者たちから俺を守り切ることのできる護衛といえば、フロルくらいしか見当たらないのも確かだ。彼は最大手暗殺者ギルドの長だけあって、本当に奴らの猛攻を振り切っている。竜人の英雄ディルク、太公代理でS級冒険者のアールト、国家権力で追手をかける王太子アイヴァン。一度バルドゥルもバルナバスとボニファティウスを嗾けて来たが、フロルは「よっと☆」という気の抜けた掛け声とともに瞬殺していた。「どうせ後でバルドゥルが蘇生させるから、殺しちゃってもいいよね?」ってことらしい。何それ怖い。
「だって殺さずに始末するのって面倒だもん。こんなワガママ聞けるの、僕くらいだよ?」
出来るだけ人死には避けたい。俺の注文は、確かにワガママかも知れない。だけど帝国子爵や大公国のプリンス、王太子殿下や一般兵士の皆さんに手を掛けてしまっては、国際問題に発展してしまう。フロルもその辺は分かっていて、しかし敢えてボヤかずにはいられないんだろう。そしてボヤきながらも見事にやってのける手腕がすごい。
「だからさあ…ちょっとくらいご褒美があってもいいと思うんだよ?」
しかしその見返りが、俺のケツなのが納得行かん。
執拗な追手を躱し、要領良く身を隠しながら、俺にちょっかいを出すほどの余裕。流石に俺の護衛クエスト中だけあって、拒否すれば「ちぇーっ」と言いながら引き下がるものの、ふとした瞬間に唇を奪われたり、水浴びをしていれば抜かれたり。そして何度か魅了の餌食になった。奴は「いいじゃんいいじゃん」とどこまでも軽く、横からポテチをつまみ食いするくらいの感覚しか持ち合わせていない。いや、ディルクやアイヴァン殿下みたいにマジで執着されても困るんだが———俺のことなんか、ちょっと遠くまでお届けのお荷物みたいなものなんだろう。やれやれ。
そんな旅も終わりを迎えようとしている。俺の故郷、クリューガー連邦はすぐそこだ。普通の馬車旅では二ヶ月で着く道のりを、全世界に散在するギルドの拠点を転々と迂回しながら、倍の時間を掛けて。
「さ、やぁっとここまで着いたね。はぁ、大変だったよぉ」
「…」
確かに大変だった。道中、あちこちで追手を振り切っては潜伏を繰り返し、俺たちはここまで来た。しかし、目的地は割れているんだ。一昨日は国境の荒野で、「囲む会」の面々が集結して待ち構えていた。一体俺の何に執着する必要があるんだろう。まさかケツの具合で、なんてことあるはずもなし。前世の記憶を持つ俺が物珍しいからか?
しかし俺一人だけのために高額な用心棒を雇う親方たちや本国にも悪いし、フロルだって命を賭けるほどの仕事じゃない。俺が投降すれば済むことじゃないかと思ったんだが、
「舐めてもらっちゃ困るよ、コンラート。君は僕に守られてりゃいいの♪」
そう言って、彼は本当に猛者たちをあっという間に倒して回った。何をどうしたのか、目では全く追うことができなかった。ただ彼の姿がかき消えたかと思うと、ディルクが、アールトが、アイヴァンが、バタバタと倒れる。そして次の瞬間には、バルドゥルの首元に匕首を突きつけるフロルが。
「言ったよね?邪魔しないでって。大事な最後の心臓、やっちゃうよ?」
石像のように動かなくなったバルドゥルに背を向け、「さ、行こっか♪」と何事もなく向き直るフロルに、俺は何と声を掛けていいのか分からなかった。
これが最後の野営だ。本国に着けば、俺は兄弟子の開いた工房に就職し、修行を続けながら縁談を世話してもらって、家庭を持ち、職人として精進するだろう。前世の記憶を取り戻す前は、それが当然だと思っていた。計画が少し前倒しになっただけだ。何も問題ない。
問題ないはずなんだが。
「ちょっとぉ。コンラート、シカト?」
ひょいと顔を覗き込むフロル。彼はいつも飄々として感情が読めない。というより、特別な感情も感慨もないのだろう。彼にとっては数ある任務の一つだ。
「ちぇっ、ノリ悪いの。最後の夜くらいご褒美があったって良くない?」
そう、今夜が最後。俺は故郷に帰って、ドワーフの男として普通にやってくんだ。だから———
「……なら…」
「何、聞こえない。コンラート、疲れてんの?」
「…魅了なしで、なら」
普段は人を食ったような態度で、どこまでも軽くチャラい男。なのに今夜は無言だ。フロルは黙って俺の顎を掬い、何度か唇を啄み、そして舌を絡めてきた。彼の碧い瞳に焚き火の炎が揺らめいて、ひどく心が掻き乱される。まるで彼の視線に熱がこもっているようで。
フロルに抱かれる時はいつも魅了にやられて、熱に冒されたみたいにフロルを求める。心も体もフロルが欲しくてどうにかなりそうで。だけど俺は気付いてしまった。腰を抱く腕、頬を滑る手のひら、甘い息遣い。魅了なんか無くたって、馬鹿みたいに感じる。そうか、俺はとっくにフロルのこと。
だけど気付くのが最後の夜なんて、俺は愚かだ。そしてこんな感情に気付かなければ良かった。フロルは暗殺ギルドの長で、セックスだって仕事のうちだ。彼のハーレムには数多の美女がいて、俺は凡庸なドワーフのオスで。彼はただドワーフとやってみたかっただけに過ぎない。気まぐれに欲を発散するだけの、セフレ以下の男。
「コンラートを囲む会」なんて馬鹿げた乱交パーティー。女将さんは「誰に嫁いだって安泰じゃないか」と慰めてくれたけど、俺は誰も選べなかった。だけどやっと分かった。あの中で、身も心も蕩けそうなほど感じていたのは誰だったのか。そして皮肉なことに、彼に限って俺のことなんて何とも思っちゃいない。最初から分かっていたんだ。これが決して実ることのない、不毛な感情だって。
まあいい。どうせ泣いても笑っても、これが最後だ。これから先、保守的なドワーフの社会の中で、男に抱かれることなんて一生ないだろう。そして順当に妻を娶って、順当に朽ちて行く。あんなに男に掘られたくない、童貞を捨てたいと願っていたのに。
「———フロル、んッ」
いつも饒舌なフロルが無言で俺を抱く。大きな瞳を細めて、まるで愛しいものを見つめるように。絡めた指で手の甲をなぞりながら、体も唇もぴったりとくっつけて、じっくりグラインド。こんなの、勘違いしちまうだろ。まるで本当に、恋人のような、愛されているかのようなセックス。魅了なんかなくたって、俺はもうすっかりフロルの虜だ。チョロい俺。バカな俺。こんなのズルい。
文句の一つも言ってやろうと思うのに、唇から漏れるのはフロルの名前と甘ったるいため息。そしてフロルを見上げる瞳から、ひっきりなしに涙。もういいだろ。どうせ最後だ。
「んはッ、フロルッ、好———」
しかしフロルは、その先を言わせない。ずっと甘く舌を絡められ、頭がボーッとする。滲んだ視界の向こうに、オス臭い表情のフロル。くそッ、俺より幼いナリをしてイケメンなんて詐欺だ。熱く硬いフロルに善いところをくまなく責められて、ずっとメスイキしてる。好きだ。好きだ。好き。
フロルの口付けが深くなり、繋いだ手を敷物に縫い付けられる。パチパチと薪の爆ぜる音と、遠くで啼く夜鳥の声。澄み切った月明かりの下、生まれたままの姿で、俺は身も心も全てフロルに捧げた。さよなら、俺の短い恋。そして俺が初めて心から愛した男。
「ふ、ンッ!ンンンッ!!!」
速まる抽送に断続的にアクメを決めながら、必死で彼にしがみつく。もうすぐ魔法が解ける。夢のような時間が終わってしまう。フロルの形、硬さ、熱。匂い、味、声、息遣い。滴る汗に、俺を昂らせる指先。ぴったりと重なる肌の感触に、唇の柔らかさ。ずっと忘れない。ああ、フロル、
「ンふゥッ!!!」
好きだ———。
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