最強は学校にいるらしい

れび

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学校っていいよね

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「りょーちょーさーーん!!」
「そんなでかい声出さなくてもわかるわ。ほら、鍵。」


「ありがとー」



俺の仕事。生徒の部屋の鍵の管理。門限までに生徒が帰ってきたかチェック。


それはまあ日中はぼぉっと出来る素敵な職業である。



「管理人さーん!」
「554号室な。」
「ありがとー」

あぁ、そうそうここは結構有名な学校で寮の建物は5階まである。生徒数500人を軽く収容できる装飾も豪華でホテルかって感じ。そして



「あいつらまだ馴れ合いしてるぜ。まだフェーズ開けもしてないっていうのに。」
「呑気な奴らだよな…。」


柱の向こうで聞こえる声でわざと話す彼ら。彼らは…



「貴族様だっ。」
「因縁付けられる前に部屋戻ろう。」




貴族。制服は上質な布。装飾も一般の生徒とは異なり豪華。なにより手の甲には鮮やかな刻印が施されている。あれは能力に目覚めた証。

貴族は魔人と戦える力を庶民より先に受け取り英才教育を受けさせられる。その代わり権力も財力も全て与えられる。ここだけの話ほとんど前線に立つのは庶民、危険な地に行くのも庶民なんだけ…


「あんな小さい部屋に住める神経がわかんないね。」
「あそこにいる寮長とかいうやつもね。庶民なんでしょ。」
「刻印が見えないからどこまでフェーズ開けたかわかんないしね。」




それでもここは平和だから、この穏やかな時間が好きだ。
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