嬉しいことに僕は生け贄に選ばれたようです！

ご主人様、現れる

「やっと召喚されましたぞ！」


そんな声が聞こえたと共に意識は覚醒した。
いつもよりなんだか調子がいい。あんだけ、頭が痛かったのに今や人生でこんなに調子がいいことあったか？というくらい元気である。



ここは、どこなんだろう。

まわりを見渡せばローブをきた人たちが大勢いて自分の足元には召喚陣らしきものがあった。



「ファンダム公爵、受け取ってください。」
「あぁ。」


その中から高そうな衣装を纏った男と質感の良さそうなローブを来た男が前へと進み出てきた。

ファンダム公爵と呼ばれた男はローブ姿の老人から真っ黒な輪っかを貰い、僕に近づいてくる。


僕「そ、それは……？」

フ「従属の首輪だ。」


ガチャン


あっという間にゴツゴツとした無機質な首輪はつけられ何かに縛られるような感覚が心臓を襲った。


「おい、お前。」

僕「はい？」

「公爵に逆らうなよ。逆らえば心臓が絶え間ない苦しみを味わうことになる。」


僕「はぁ。」

「わかってるのか！！」


僕「ええ、わかりました。」



あまりにも受け入れが早い僕に困惑したようなローブを来た老人。



まぁ、





大していつもと変わらないからね。