ダーティーホワイトエルブズ ~魔物退治してた現代転移の苦労人エルフ、“主人公”への復讐を決意する~

きさまる

文字の大きさ
70 / 128
第三章 現代編

第69話 ─ ビデオレターフロムミトラ ─…ある男の独白

しおりを挟む
この話は、ぼかして書いてはいますがかなり凄惨な話なので、そういうのが苦手な方はスルーを推奨します。


*****


『ヤッホー兄貴見てるかぁい? コレでこの女は俺のモンだ! 悔しい? 悔しい? ねえねえ今どんな気持ちぃ? ヒャハハハハハハ!』

 狭い部屋にミトラの馬鹿笑いが響く。
 この部屋に立っている俺達三人は、誰も一言も声を発しない。

『駄目だぜえ兄貴ィ、意中の女はさっさとモノにしとかないと。こんな風にいつ男に食われるか分からねーんだからよ、ってもう遅いか。ハハハハハ!』

 画面からの光を顔面に受けてる事もあって、俺達三人の顔は真っ白に血の気を失っているかのように見えただろう。
 少なくとも俺とエヴァンは、間違いなく血の気が失せていた筈だ。……怒りで。

『おにーちゃん、可愛い弟のミトラ様からひとつアドバイスくれてやるよ。女ってのはな、運命って言葉にやたら弱いんだ。異世界から来た、知識のとぼしいこのエルフ女なんか、チョロくて仕方が無かったぜ!』

 ベイゼルは腕組みをして、無表情に画面を見続けている。
 エヴァンは下唇を噛み締めて血が出ている。両手も硬く握りしめ、手からも血がにじんでいる。
 俺は……何だこの感覚は。
 全身から血の気が失せて冷や汗が吹き出ながらも、心臓が早鐘のように鳴り続けている。そして頭の芯に、冷たく熱い殺意が硬く硬く尖っていくのを感じていた。

『もうそろそろバラしちまっても良いか。俺様はな、元々この世界の日本に住んでたんだよ。ちょいと事故って死んじまって、あっちの世界に転生しちまったがな』

 やはりそうか。ロングモーンやビッグママの話から、そうじゃないかと薄々思っていたが、コレで確定した。
 ロングモーンが、俺とミトラの魂が兄弟なのに違い過ぎる、と訝しんでいたのも納得だ。

『向こうの世界でも、それなりに無双出来て楽しかったけどよ、やっぱりこっちの世界は便利で良いよなぁ!』

 DVDかブルーレイのポータブルプレイヤーの小さな画面の向こうの空間。
 ミトラは醜悪に歪んだ笑顔を貼り付けながら、哄笑こうしょうをあげ続けていた。
 肉体的には血が繋がっているけれども、魂レベルでは全くの他人だった俺の弟。

 こんなに下劣極まりないクズなのに、世界は弟を……このミトラを“主人公”として扱うというのか。
 ただ“主人公属性”とやらをコイツが持っている、というだけで!?

 ならば俺は……。


*****


 あの後、無事に“騎士団”本部の街を脱出できた俺達は、自動車で出来るだけ遠くまで走行した後、“騎士団”の息が掛かっていない町を選んで宿を取った。
 ドラマや映画なんかでは、街中を包囲された中を突っ切って脱出するのが、見栄えがするんだろうけどな。
 でも実際問題、そんな風に囲まれて街中にウヨウヨ監視の目がある状況に追い込まれたら、もうその時点でほぼ詰んでるようなもんだ。


 安くてボロくて、防音もイマイチな宿だったが、俺達以外の宿泊客が居なかったので、とりあえず安心だろう。
 三人入ると窮屈に感じる大きさの部屋で、バフから手渡されたミトラの封筒を開ける。
 中には、ディスク挿入式のポータブルプレイヤーと、番号が振られたディスクが数枚入っていた。

 もうこの時点でミトラの意図は丸分かりではあったが、何かの手がかりがあるかもしれない以上、見ない訳にもいかない。
 ミトラもそれを予想しているのだろうな。分かるからこそ余計にムカつく。
 気が進まないながらも、一番の番号のディスクを入れて再生をする事にした。

『……本当に貴方がリーダーの弟さん?』

『うん。オレ、最近この世界に来たんだけどさ、兄さんが居てビックリしたよ。オレさ、いつも兄さんには迷惑かけてばかりで、すれ違ってばかりだったんだ。けど、いつか謝って、分かってもらいたい』

 最初は画面は真っ暗で、ただ音声だけが聞こえていた。
 しかし何だ、この気持ち悪い猫撫ねこなで声の男は。これがミトラのよそ行きの声なのか。

『でも兄さんはオレのヘマの事を怒っているからさ、どう近づいたら良いのか途方に暮れてたんだ。でも兄さんと一緒に居てる貴女とオレは、こうして知り合えた。これは運命の女神が、兄さんとの仲直りを応援してくれてると思うんだ』

『運命……』

『そう、そうだよ! 君がオレの前に現れたのはきっと運命だったんだよ! 兄さんとだって、血の繋がった家族っていう運命的な関係なんだ。今は離れていても、きっといつかはまた理解し合える! だって俺達は兄弟なんだから!!』

 アイラが運命という言葉に反応したとみるや、やたら“運命”を連呼するミトラ。それプラス兄弟や家族の絆の強調。アイラが引っかかるワードを奴はひたすら繰り返している。
 いや、これはアイラだけじゃないか。大抵の人なら刺さるワードだな。

そして一瞬の沈黙。

 その後、ようやく画面にどこかの部屋が映し出される。
 画面中央には大きなベッド。
 ガチャリと音がして、アイラに肩を貸すミトラが画面に入ってくる。

『大丈夫ですかアイラさん? 急に気分が悪くなるって。とりあえずベッドに横になってください』

 アイラを画面のベッドに寝かせた後、画面外に消えるミトラ。そして何処からか響く、服を脱ぐ衣擦きぬずれの音。
 この後は正直、スイッチをオフにしてやろうかと思った。
 だが俺は、肺腑はいふの奥から絞り出すような声で、歯軋はぎしりしながら二人に言った。

「くそっ。……よく覚えとけ二人共。が俺の弟のミトラだ」

 そしてアイラに襲いかかるミトラ。アイラの悲鳴。暴れる音と服が破られる音。暴れるアイラを平手打ちで黙らせるミトラ。

 そして……。

『ヤッホー兄貴見てるかぁい? コレでこの女は俺のモンだ! 悔しい? 悔しい? ねえねえ今どんな気持ちぃ? ヒャハハハハハハ!』

 だが残りのディスクを見た俺達は、こんなモノは序の口だった事を思い知る事になる。


*****


 部屋には大勢の一糸いっしまとわぬ少女達。そして彼女達を取り囲む、裸の壮年男性達。その口元は欲望でだらしなく歪んで笑っている。
 見た目は全く違うのに、まるでミトラのコピーのようだ。

 その少女達に、見知った顔が沢山いた。幹部会の時に乱入した、あの連中だ。
 だが画面の中の彼女達は怯えた目で、互いに身を寄せ合うばかり。

 そこへ新たに入室してきたのが、同じく一糸纏わぬ姿に首輪をつけた、アイラ。
 彼女を連れてきたのは、腹の突き出た中年男で、……そうだ、幹部会で何ひとつ動揺せずに悠然としてやがったあいつだ!
 考えれば当然だが、あいつもミトラと組んでやがったのか!!

 そして始まるけだものどもの狂宴。

 男共が少女達に襲いかかり、少女達の悲鳴だけが部屋に響き渡る。もちろん、その中にはアイラも混じっている。
 画面に映る男共の顔も、見覚えがある連中ばかりだった。ただし、奴等は“騎士団”の幹部やスポンサー、それ以外にも政財界のお偉いさん方だったが。

「ベイゼル」

 俺はそう呻く。

「シャーロットお嬢様を担ぐ連中の正体がか」

 ベイゼルも押し殺した声を絞り出す。
 エヴァンも俺に言葉を発した。

「リーダー……」

「今は抑えろエヴァン。だがその怒りは絶対に……絶対に忘れるな……!」

 いま画面に映るのは、身体を汚されて呆然とうつろな目をしたり、啜り泣いている少女達。
 このような暴虐が許されて良いのか……?

 だが俺達も彼女達も、これで終わっていたらまだ遥かにマシだった事を知った。なぜなら、ミトラの……男共の悪意には更に上があったからだ。


 男の一人が少女達の中に分け入り、一人の女を引っ張り出した。
 小麦色の肌に長い耳。間違いない、マルゴのパートナーのアマレットだ!
 彼女を男共が取り囲む。先ほどの狂宴に加わってなかった奴等だ。

 一人の男がアマレットを羽交い締めにする。両足も別の男が押さえた。

『この腐れエルフが……いつも俺を、汚物を見るような目で見やがって!』

 そう言った男がアマレットの腹を殴った。
 アマレットは苦痛に呻いていたが、顔を上げてその男に唾を吐き付けた。

『このあまぁ……ふざけるなぁ!!』

 その言葉を合図に始まる男共のアマレットへのリンチ。
 彼女が殴られる鈍い音が響き、それを見せつけられている少女達は真っ青な顔で身を寄せ合う。

 やがてぐったりしたアマレットを男共は椅子に座らせる。ただし、両足は椅子に括り付け、腕はは後ろ手に縛って。

『この程度でヘバって、情けない奴だ』

『これで終わりとは少々物足りませんな』

『では良い趣向がありますぞ』

 その言葉に、部屋のどこかから運び込まれるおぞましい道具の数々。
 クギ、ハンマー、ハサミ、ペンチ、ナイフ、ノコギリ……。

 そして奴等はアマレットを生きたままし始めた。その凄惨な様子を説明する事は、今の俺には無理だ!
 アマレットの返り血に染まった悪鬼共の狂った笑い声がいつまでも続く。

 俺達は胃の中のものを吐いた。三人共。

 だが画面の中の少女達は、死を覚悟した事だろう。泣いているのはまだマシで、失禁している少女も多かった。

 だが……。

『おっとしまった。死んでしまいましたな』

 そこにあったのは、アマレットの死体ですらなかった。見るも無残な肉塊だけが残されていた。

『まだまだ物足りませんな。もう少し……』

『だったら、そこのエルフが良いんじゃないかしら』

 いつの間にか部屋にいた女が、そう声を掛ける。そこに居たのは、シャーロット嬢ちゃん……。
 彼女は顔色ひとつ変えずに、平然と言い放つ。

『ただ、一度に二人も死体を始末するのは無理よ。殺さないようにね。つまり、顔や手なんかの目立つ所は傷つけちゃ駄目』

『構わんよ、儂等は苦痛にのたうつ悲鳴が聞きたいだけだからな』

 そう言って鬼共は、獣共はアイラを引き摺り出し、アマレットの死体を片付けた椅子に括り付けた。
 そして…………。

 彼女は、アイラは……。
 女としては……人としては、まともな生活は、もう……。

 俺は、幹部会の時に入ってきたアイラの、青白い顔とよろめく歩き方を思い出す。
 俺は……。
 俺は……っっっ!!

「……。エヴァン。ベイゼル。コイツらの顔を頭に焼き付けるぞ。必ずコイツらを破滅させる。後悔させてやる!」

「当たり前だ!」

「当然だ」

 画面の中では、ミトラがわざとらしい演技で部屋に押し入り、少女達を解放していた。
 なるほど、彼女達の狂信の理由はこれか。
 この地獄から救出してくれたと思い込んだら、確かに信者になるかもな。
 だが部屋から出る時に、ミトラはニヤリと嬢ちゃんと血塗れの男達に目配せをしていたのを、俺は見逃さない。

 俺はその場面で停止させ、血は繋がっているが魂の繋がらぬ弟に向かって、全身全霊の呪詛を込めて宣言した。

「もうお前が何者だろうと関係ねえ! ミトラ、お前は必ずこの俺が殺す!!」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~

草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。 レアらしくて、成長が異常に早いよ。 せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。 出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

企業再生のプロ、倒産寸前の貧乏伯爵に転生する 

namisan
ファンタジー
数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。  転生先は、帝国北部の辺境にあるアインハルト伯爵家の若き当主、アレク。  しかし、そこは「帝国の重荷」と蔑まれる、借金まみれで領民が飢える極貧領地だった。  凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。  詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。  それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。  「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」  前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。  痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。  そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。 これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。

『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』

チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。 気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。 「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」 「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」 最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク! 本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった! 「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」 そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく! 神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ! ◆ガチャ転生×最強×スローライフ! 無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!

【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
 女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!  HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。  跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。 「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」  最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!

攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】

水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】 【一次選考通過作品】 ---  とある剣と魔法の世界で、  ある男女の間に赤ん坊が生まれた。  名をアスフィ・シーネット。  才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。  だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。  攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。 彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。  --------- もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります! #ヒラ俺 この度ついに完結しました。 1年以上書き続けた作品です。 途中迷走してました……。 今までありがとうございました! --- 追記:2025/09/20 再編、あるいは続編を書くか迷ってます。 もし気になる方は、 コメント頂けるとするかもしれないです。

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、 23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。 急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。 完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。 そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。 最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。 すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。 どうやら本当にレベルアップしている模様。 「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」 最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。 他サイトにも掲載しています。

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

処理中です...