113 / 128
最終章 汚くも真っ当な異世界人ども
第111話 ─ 言えずに隠してた辛い過去も ─…ある男の独白
しおりを挟む
「この我をここまで……。何者だ貴様!」
「ただの通りすがりのダーティーエルフさ」
そう言いながら俺は、紅乙女を右手で振るってソイツを切り捨てる。
この私立学園に出没していた性質の悪い地縛霊は、その一太刀で浄化されてしまった。
紅乙女は少女の姿に変わって俺に話す。
「楽勝でしたね、ご主人様!」
「ご苦労様、マロニー。バルバレスコさんも報酬もう少しオマケしてくれへんかなぁ」
そう言ったのはブランだ。
今は殿木部蘭と名乗っているんだったか。
「でんき」って何だ、と聞くと内緒と答えるブラン。まあ良いか。
「彼女には、バルバには借りがあるし、仕方無い」
「“借りがある”なんてカッコつけてるけど、要は借金やろ? あのタンカーと飛行機を手配してもらった」
「そうですスミマセン」
“本当、あん時は無茶をし過ぎだったぜ相棒”
「うるせえよ、マロニー」
「あ~。まーた『本当の』マロニーと話してる。やめてよね、ウチには聞こえへんねんから」
相棒が表に出てきてブランに抗議をする。
「何だよその言い方。俺様に出てきてもらっちゃ困るってか?」
「もう、そんな事言ってへんやんか。被害妄想やめーな」
そこへ紅乙女が俺の……相棒の身体に手を置いて、ニパッと笑って言った。
「大丈夫、マロニーが一番ブランちゃんを心配してたの、ご主人様の内側から声が聞こえてたから知ってますよ!」
相棒が顔を真っ赤にして紅乙女に抗議。
「な……ば、馬鹿言ってんじゃねーよ!」
「あらぁー? そうやったんや、マロニー」
「ちっ……う、うるせーよ」
そう駄弁りながら、俺達は私立学園を後にした。
*****
あれから一年。俺達は日本に居た。
さすがに少額とはいえ賞金首となり犯罪者となった俺が、ステイツに居るのは憚られたからだ。
一応、潜伏の為にカンサイの地に身を置いている。
時々、ビッグママやバルバレスコから、紅乙女の退魔の力を見込んで、魔物退治の仕事が入る。
そしてその報酬のウワマエを彼女達にはねられるのだ。借金のカタに。
一度、バルバに……バルバレスコに訊ねた事がある。確か日本にも魔物を退治できる連中が居るんじゃ無いか? と。
バルバの返答は簡潔だった。
「お前さんに頼めば、陰陽師共に依頼する金が節約出来るじゃないかえ」
俺達は薄暗いボロアパートに戻ってきた。
部屋の灯りをつけてブランと床に座り、スーパーの閉店間際の、値段が割引された弁当を広げる。
「いただきます」
そうブランは手を合わせて言うが早いか、弁当を食べ始める。
今までの“騎士団”でのクセから、食前の祈りをしようとした俺は苦笑した。
そうだな、俺はもう“騎士団”でもないし、ステイツにもいないんだ。
俺もまた、ブランに倣って「いただきます」とだけ言って弁当に手をつけた。
この一年で、箸はちゃんと使えるようになったんだからな!
「ねえマロニー」
「なんだ?」
「後悔してへん?」
ブランが俺の左手を見ながら言う。
あれからの彼女の口癖みたいなものだ。
胡座をかいて右太腿に弁当を乗せ、包帯を巻いた切り株状の左手で弁当を押さえながら食べていた俺は、手を止めて言った。
「ミトラを消した代償だ。そう考えたら安いもんだ。ほら、俺のオカズやるよ」
「あ、それ好きなヤツや、ありがとうマロニー。……莫大な借金を抱えてこんな生活しとっても?」
そう言いながら俺の弁当とボロアパートの部屋を見渡す。
俺は強がりを諦めて少し本音を漏らした。
「……正直、ほんのちょっぴり後悔してる」
*****
駅前で着ぐるみを着てポケットティッシュを配っていた俺とブランの前に、ビッグママが現れた。
いつもの赤いドレスてはなく、目立たない地味な服とズボンを着ている。
日差しを避けるサンバイザーににサングラス。茶色の半袖シャツ。
九月の頭だからか、まだ暑さはそれほど和らいじゃいない。
「ティッシュ配りはもう中止でいい。仕事だよ。飯も食わせてやるから付いてきな」
「バルバは?」
「ステイツに戻った。これから暫くはアタシが面倒見る」
俺達は餃子を売り文句にしている全国チェーンの中華料理店に入った。たしか将棋の駒の名前がついていたはず。
値段の安さが素敵な店だ。
そこの座敷に俺達は座っていた。
目の前には色々な料理が並んでいる。
餃子、ニラレバ炒め、唐揚げ、炒飯……。
ブランが料理を遠慮気味に食べていたが、ビッグママから「アンタは食べて身体を作るのが一番の仕事だよ!」の一喝で慌ててガッつき始めた。
あれだけ痩せていたのに。
女の子だなんて気付かないぐらいにガリガリだったのに。
上手く成長期とタイミングが合ったのか。
あれからブランは、食べ物を食べると見る間に成長していった。
この一年で今や十五、六の女の子ぐらいに身体が成長したと思う。
あとはきちんとした教育を与えてやりたいところだな。言葉に関してだけはママ達が教えてくれたが。
「今回は浮気調査だ。日本人と結婚したエルフが、旦那の浮気の証拠を押さえて欲しいと泣きついてきてね」
ビッグママがそう仕事の話を切り出した。
俺はとりあえず確認を兼ねて言う。
「そいつは私立探偵の領分じゃないか?」
「金が無いんだとさ。昔ここに居たよしみでなんとかしてくれとね」
「金にならない仕事はそちらにも迷惑だろ」
「まぁね。人件費を抑えたいからお前さんに頼む、て側面も正直大きいのは認める」
「その女は切った方が良いな。裏の社会は舐められたら終わりだろう。そいつ、この組織を舐め過ぎだ」
「マロニーかっこいい」
ごはん粒を頬に付けたブランが、俺への賛同も兼ねてそう言ってくれる。
だがママもさるもの、俺の動かし方はちゃんと心得ている。
ママは、金額を書いた紙を俺に提示しながら言う。
「今回は報酬のピンハネ無し。額そのものは少ないが、普段のお前さんからしたら大金じゃないかい?」
「謹んで仕事をお受けし、粉骨砕身お勤めを果たさせて頂きます」
俺は即座に土下座して平伏しママに返答。
ブランは醒めた目で呟く。
「マロニーかっこ悪い」
お黙り! 先立つものは必要なのよ!!
ほら、相棒だって俺の奥で深く同意してるじゃないの!!
“いや、俺様の同意はブランにゃ分からねえだろ”
*****
結論から言えば、ビッグママは一枚も二枚も上手だった。
ママに言われた旦那の浮気先に調査に行ったら、その旦那の浮気相手もまたエルフだったのだ。
この男はエルフ的な女が好みなのかと思っていた。
エルフ女も耳隠しの魔法をかけてたから、偶然なのかと思っていたのだが。
「ほい、今回の報酬。これでブランに良い物食べさせてやりな。服はお下がりで良けりゃ、また組織のメンバーの家族から寄付してもらうから」
「まぁ、あの女への手切れ金と考えたら格安で終われたって事だな」
「まあね。お前さんが言っていたように、あの女はアタシ等を舐め過ぎた。命を獲らなかっただけ有り難く思って欲しいぐらいさ」
そう、旦那の浮気相手だと思っていたエルフ女こそが、今回の依頼人だったのだ。
全ては計画的に離婚して慰謝料を踏んだくる為。
ハニートラップ紛いの雇われ女を旦那に会わせ、現場を俺達が押さえる形にする目論見だったらしい。
そして本当に浮気をしていたのは自分自身だったという事。
最初からそれをママに見抜かれ、自分の浮気現場の方を逆に押さえられたのだから、世話はない。
そしてママはそれをネタに、舐めたエルフ女を切り捨てた、という事だった。
その帰り道。ブランが俺に言った。
「ホームセンターに行きたいんでしょ、マロニー。ウチのことは気にせんでええよ」
「どうしたんだ急に」
「本当は死んだって思ってへんのやろ、弟のミトラの事」
俺は思わずブランを見る。
ブランも寂しげな目で俺を見ていた。
「知ってんねん。時々ホームセンターとか工務店とかに行ったりして、大量の釘とか圧力鍋とかを買ったりしてんの」
俺はブランの視線に耐えきれなくなって目を逸らす。
そしてそのまま、何処を見るともなしに俺は空を見上げた。
「──ああそうさ、感じるんだ。アイツが、ミトラが生きているのを。兄弟だからかな。……こんな時だけ、アイツと俺が兄弟である事を思い知るってのも皮肉なもんさ」
「ウチに手伝える事があるならバンバン言うてや。マロニーに助けられてから、ウチはマロニーの左手代わりになるって決めてんねんからな」
「それを言うなら俺の右腕になってくれよ」
「そんなん、言われんでも当たり前やんか」
ブランは俺の左側に寄り添うように並んで立つとそう言った。
「ただの通りすがりのダーティーエルフさ」
そう言いながら俺は、紅乙女を右手で振るってソイツを切り捨てる。
この私立学園に出没していた性質の悪い地縛霊は、その一太刀で浄化されてしまった。
紅乙女は少女の姿に変わって俺に話す。
「楽勝でしたね、ご主人様!」
「ご苦労様、マロニー。バルバレスコさんも報酬もう少しオマケしてくれへんかなぁ」
そう言ったのはブランだ。
今は殿木部蘭と名乗っているんだったか。
「でんき」って何だ、と聞くと内緒と答えるブラン。まあ良いか。
「彼女には、バルバには借りがあるし、仕方無い」
「“借りがある”なんてカッコつけてるけど、要は借金やろ? あのタンカーと飛行機を手配してもらった」
「そうですスミマセン」
“本当、あん時は無茶をし過ぎだったぜ相棒”
「うるせえよ、マロニー」
「あ~。まーた『本当の』マロニーと話してる。やめてよね、ウチには聞こえへんねんから」
相棒が表に出てきてブランに抗議をする。
「何だよその言い方。俺様に出てきてもらっちゃ困るってか?」
「もう、そんな事言ってへんやんか。被害妄想やめーな」
そこへ紅乙女が俺の……相棒の身体に手を置いて、ニパッと笑って言った。
「大丈夫、マロニーが一番ブランちゃんを心配してたの、ご主人様の内側から声が聞こえてたから知ってますよ!」
相棒が顔を真っ赤にして紅乙女に抗議。
「な……ば、馬鹿言ってんじゃねーよ!」
「あらぁー? そうやったんや、マロニー」
「ちっ……う、うるせーよ」
そう駄弁りながら、俺達は私立学園を後にした。
*****
あれから一年。俺達は日本に居た。
さすがに少額とはいえ賞金首となり犯罪者となった俺が、ステイツに居るのは憚られたからだ。
一応、潜伏の為にカンサイの地に身を置いている。
時々、ビッグママやバルバレスコから、紅乙女の退魔の力を見込んで、魔物退治の仕事が入る。
そしてその報酬のウワマエを彼女達にはねられるのだ。借金のカタに。
一度、バルバに……バルバレスコに訊ねた事がある。確か日本にも魔物を退治できる連中が居るんじゃ無いか? と。
バルバの返答は簡潔だった。
「お前さんに頼めば、陰陽師共に依頼する金が節約出来るじゃないかえ」
俺達は薄暗いボロアパートに戻ってきた。
部屋の灯りをつけてブランと床に座り、スーパーの閉店間際の、値段が割引された弁当を広げる。
「いただきます」
そうブランは手を合わせて言うが早いか、弁当を食べ始める。
今までの“騎士団”でのクセから、食前の祈りをしようとした俺は苦笑した。
そうだな、俺はもう“騎士団”でもないし、ステイツにもいないんだ。
俺もまた、ブランに倣って「いただきます」とだけ言って弁当に手をつけた。
この一年で、箸はちゃんと使えるようになったんだからな!
「ねえマロニー」
「なんだ?」
「後悔してへん?」
ブランが俺の左手を見ながら言う。
あれからの彼女の口癖みたいなものだ。
胡座をかいて右太腿に弁当を乗せ、包帯を巻いた切り株状の左手で弁当を押さえながら食べていた俺は、手を止めて言った。
「ミトラを消した代償だ。そう考えたら安いもんだ。ほら、俺のオカズやるよ」
「あ、それ好きなヤツや、ありがとうマロニー。……莫大な借金を抱えてこんな生活しとっても?」
そう言いながら俺の弁当とボロアパートの部屋を見渡す。
俺は強がりを諦めて少し本音を漏らした。
「……正直、ほんのちょっぴり後悔してる」
*****
駅前で着ぐるみを着てポケットティッシュを配っていた俺とブランの前に、ビッグママが現れた。
いつもの赤いドレスてはなく、目立たない地味な服とズボンを着ている。
日差しを避けるサンバイザーににサングラス。茶色の半袖シャツ。
九月の頭だからか、まだ暑さはそれほど和らいじゃいない。
「ティッシュ配りはもう中止でいい。仕事だよ。飯も食わせてやるから付いてきな」
「バルバは?」
「ステイツに戻った。これから暫くはアタシが面倒見る」
俺達は餃子を売り文句にしている全国チェーンの中華料理店に入った。たしか将棋の駒の名前がついていたはず。
値段の安さが素敵な店だ。
そこの座敷に俺達は座っていた。
目の前には色々な料理が並んでいる。
餃子、ニラレバ炒め、唐揚げ、炒飯……。
ブランが料理を遠慮気味に食べていたが、ビッグママから「アンタは食べて身体を作るのが一番の仕事だよ!」の一喝で慌ててガッつき始めた。
あれだけ痩せていたのに。
女の子だなんて気付かないぐらいにガリガリだったのに。
上手く成長期とタイミングが合ったのか。
あれからブランは、食べ物を食べると見る間に成長していった。
この一年で今や十五、六の女の子ぐらいに身体が成長したと思う。
あとはきちんとした教育を与えてやりたいところだな。言葉に関してだけはママ達が教えてくれたが。
「今回は浮気調査だ。日本人と結婚したエルフが、旦那の浮気の証拠を押さえて欲しいと泣きついてきてね」
ビッグママがそう仕事の話を切り出した。
俺はとりあえず確認を兼ねて言う。
「そいつは私立探偵の領分じゃないか?」
「金が無いんだとさ。昔ここに居たよしみでなんとかしてくれとね」
「金にならない仕事はそちらにも迷惑だろ」
「まぁね。人件費を抑えたいからお前さんに頼む、て側面も正直大きいのは認める」
「その女は切った方が良いな。裏の社会は舐められたら終わりだろう。そいつ、この組織を舐め過ぎだ」
「マロニーかっこいい」
ごはん粒を頬に付けたブランが、俺への賛同も兼ねてそう言ってくれる。
だがママもさるもの、俺の動かし方はちゃんと心得ている。
ママは、金額を書いた紙を俺に提示しながら言う。
「今回は報酬のピンハネ無し。額そのものは少ないが、普段のお前さんからしたら大金じゃないかい?」
「謹んで仕事をお受けし、粉骨砕身お勤めを果たさせて頂きます」
俺は即座に土下座して平伏しママに返答。
ブランは醒めた目で呟く。
「マロニーかっこ悪い」
お黙り! 先立つものは必要なのよ!!
ほら、相棒だって俺の奥で深く同意してるじゃないの!!
“いや、俺様の同意はブランにゃ分からねえだろ”
*****
結論から言えば、ビッグママは一枚も二枚も上手だった。
ママに言われた旦那の浮気先に調査に行ったら、その旦那の浮気相手もまたエルフだったのだ。
この男はエルフ的な女が好みなのかと思っていた。
エルフ女も耳隠しの魔法をかけてたから、偶然なのかと思っていたのだが。
「ほい、今回の報酬。これでブランに良い物食べさせてやりな。服はお下がりで良けりゃ、また組織のメンバーの家族から寄付してもらうから」
「まぁ、あの女への手切れ金と考えたら格安で終われたって事だな」
「まあね。お前さんが言っていたように、あの女はアタシ等を舐め過ぎた。命を獲らなかっただけ有り難く思って欲しいぐらいさ」
そう、旦那の浮気相手だと思っていたエルフ女こそが、今回の依頼人だったのだ。
全ては計画的に離婚して慰謝料を踏んだくる為。
ハニートラップ紛いの雇われ女を旦那に会わせ、現場を俺達が押さえる形にする目論見だったらしい。
そして本当に浮気をしていたのは自分自身だったという事。
最初からそれをママに見抜かれ、自分の浮気現場の方を逆に押さえられたのだから、世話はない。
そしてママはそれをネタに、舐めたエルフ女を切り捨てた、という事だった。
その帰り道。ブランが俺に言った。
「ホームセンターに行きたいんでしょ、マロニー。ウチのことは気にせんでええよ」
「どうしたんだ急に」
「本当は死んだって思ってへんのやろ、弟のミトラの事」
俺は思わずブランを見る。
ブランも寂しげな目で俺を見ていた。
「知ってんねん。時々ホームセンターとか工務店とかに行ったりして、大量の釘とか圧力鍋とかを買ったりしてんの」
俺はブランの視線に耐えきれなくなって目を逸らす。
そしてそのまま、何処を見るともなしに俺は空を見上げた。
「──ああそうさ、感じるんだ。アイツが、ミトラが生きているのを。兄弟だからかな。……こんな時だけ、アイツと俺が兄弟である事を思い知るってのも皮肉なもんさ」
「ウチに手伝える事があるならバンバン言うてや。マロニーに助けられてから、ウチはマロニーの左手代わりになるって決めてんねんからな」
「それを言うなら俺の右腕になってくれよ」
「そんなん、言われんでも当たり前やんか」
ブランは俺の左側に寄り添うように並んで立つとそう言った。
0
あなたにおすすめの小説
SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~
草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。
レアらしくて、成長が異常に早いよ。
せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。
出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
企業再生のプロ、倒産寸前の貧乏伯爵に転生する
namisan
ファンタジー
数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。
転生先は、帝国北部の辺境にあるアインハルト伯爵家の若き当主、アレク。
しかし、そこは「帝国の重荷」と蔑まれる、借金まみれで領民が飢える極貧領地だった。
凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。
詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。
それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。
「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」
前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。
痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。
そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。
これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!
HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。
跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。
「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」
最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる