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光道真術学院【マラナカン】編
三十
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『仕方ねぇな……じじい――話せよ』
「あのひよっこにちょっかい出そうとする輩がいるらしいんじゃ、とある筋から儂の耳にちょこっとな。しかも、今回の遠征中に」
「誰の事だよ?話を端折り過ぎて、わけわかんねーぞ」
「ほんま、察しの悪い奴じゃのぉ……」
「お話し中すいません、もしかして……ロニー先輩の事ですか?」
「これじゃよこれ。やはりマラナカンの教諭は頭が良くて助かるわい。頭が悪いと、人生も苦労するじゃろうなぁ」
「関係ないだろ!つーか最初からそう言えよ……それに、今更アイツを狙ってどうしようってんだよ。なんかメリットあんのか?」
「確かに……先輩は、前線から三年近く離れていますし、一桁騎士団内部の、有用な情報など持ってないように思いますが」
「だよね~、レイルちゃん。その為に、あいつに異例と言えるほど、長期で奉仕活動をさせているんだろ?それが終わりかけの今になって、何だって言うんだよ……」
「(レイルちゃん……?)」
リンギオのその発言には義憤に近いニュアンスが含まれる。ロニーを巻き込せまいという親心に近い感情だろうか。
「……暴走」
ボソッと呟いたゲルトに、リンギオの頭の中にあの日の出来事がフラッシュバックする。
「あれは、アイツが悪いわけじゃないでしょう!」
「そう思わない奴もいるんじゃろ……」
「そう思わない?自発的に起こしたとでも?」
「わしゃ知らんよ、アイツの胸の内は……あの時いた面子で、アイツが悪いと思ったやつは一人もいないじゃろうが……アイツが狙ってやったのを否定すも奴もいないじゃろうな。それほどの才能よ、ヤツは……」
潜在的及び、現実的な才能の過多――ロニーとは四番隊【隊長・副隊長】という間柄で、幾多もの戦場を駆け抜けたリンギオにとって、それは目の当たりにした事実。
「……だとしても、なんでその話が漏れてんだよ、何のための箝口令だった」
「人の口に戸は立てられんのじゃろ……まぁ、あの場の事をいうなら、幾人かの文官もおったしのぉ」
「……チッ」
「すいません、暴走?……ですか?」
一人置いてけぼりを食らったレイルが説明を求める。
「おおそうじゃな、話しが逸れたわい」
「早く話せよじじい」
二人が、あからさまに話を逸らしたのは、それ以上追及するなという言外の指示。
レイルの追求したい気持ちは強いが、今はまだその時ではないと悟る。
「まぁとにかくじゃ、アイツは狙われている(かも)知れないというのは分かったじゃろ?」
「あぁ」「はい」
「それもあって、あやつの最後の奉仕活動をマラナカンに指定させてもらったのじゃ」
「随分、趣味悪いと思っていたが……じじい、アンタが主導したのかよ」
「まぁ、あそこならある程度、問題が起きても大丈夫じゃろうてな……」
「それで、レイルちゃんがここにいるってことかい、学院の中で動きやすくするために……学院長には?」
「大体当たりじゃが、少し違うのぉ。レイル君には既に動いてもらっておる。無理やり渦中に放り込まんと、あの婆さんを動かせんのじゃよ。上手く二個目の計画まで進んだら、儂から連絡するわい(あの婆さんには、後でコッテリ絞られるじゃろうけど……嫌じゃなぁ……)」
「騎士団トップが言うセリフかよ……」
「しゃあないじゃろうが……まぁ、そのおかげで今の所、上手い方向に進んでいるんじゃ。のう、レイル君?」
「あ、はい。心苦しいですが、大丈夫そうな生徒さんに、少し力を分けて貰いました」
「無理矢理、使わせたの間違いだろ」
「……否定は、しません。ロニー先輩の為ですから」
「(……どこがいんだよ、あんな奴の)」
「後に、後遺症が残るようなことはありませんから、ご心配なく。でも、少しばかり先輩を馬鹿にし過ぎましたので、残りの先輩の授業を受けられない程度には、ダメージは調整をしましたけど」
「((怖っ!))」
レイルの割り切り方に少しだけ肌寒さを感じる二人であった。
「……まぁなんじゃ、レイル君は計画どうり次の行動を頼むぞい。これが、次回必要なものじゃ、ほれっ」
手に持つ小さな小瓶のようなものをレイルに投げてよこす。
「これは……魔道具!」
受け取ったレイルが瞠目する。
「おいおい、どこからくすねてきたんだよこんな貴重なもん」
「長く生きていると、これくらい、どうとでもなるもんじゃよ」
「で、結局の所、俺は何をすればいんだよ」
「一つは、今のあやつの実力を確かめて欲しいのじゃ。それによっては、増員も考えねばならんしの」
「何個もあんのかよ……」
「もう一つだけじゃよ。これは、起こった場合のみのことじゃな。そうなった場合は、お主というより、四番隊の仕事じゃから……」
「そっちのほうが憂鬱だねぇ。今、うちの隊は俺を除くと若い子ばかりだから、血気盛んで面倒くさい事この上ないのよ」
「そうなんですか?副隊長のイルシオニスタさんって、若くはありますが、優秀な品行方正な方だと聞いていますけど……」
「勿論、優秀だよ、それこそ才能だけで言えば、ロニーと遜色ないかもね……副隊長最速最年少昇進記録の持ち主だしね」
「でしたら――」
「今のクオリティジャッジの問題点、とも言えるけど……もう少し、経験を積んでから昇格の方が、彼女の為にもよかったとは常々思うよ」
「しょうがないじゃろ。あの時は、欠員がいきなり数人出てしもうたんじゃから」
「それこそ、もう少しロニーの下で、経験つめれば良かったんだけど……」
ロニー在籍時の四番隊に、次代のエース(主役)候補と期待されていたイルシオニスタは編成された。擦った揉んだと色々あったのだが、それはまた別のお話。
「言うても、しゃあないじゃろ。お前が何とかせいよ」
「今のメンバー編成……絶対わざとだろ、どんな嫌がらせだよ」
リンギオの口から愚痴がこぼれる。
「ほんに小さい男じゃのう、ぐちぐちと、諦めんかい。それとレイル君、引き続き次の仕掛けを頼むぞい。【魔道具】こいつは、ちぃとばかし危険なしろもんじゃからの……くれぐれも取り扱いには気を付けてくれよ」
「……はい」
神妙な面持ちで小瓶を見つめるレイル。
「ま、難しい話はこの辺にしておくとするかの。あとは儂の驕りじゃ好きなもん頼んでくれや」
「言われなくてもな!ところで、レイルちゃん。今、彼氏いるの?」
リンギオのいきなりの変貌ぶりに軽くひくレイル。
「……」
レイルの抱いた、この人うざいなという感想は、奇しくもイルシオニスタと同じであったのである。
「あのひよっこにちょっかい出そうとする輩がいるらしいんじゃ、とある筋から儂の耳にちょこっとな。しかも、今回の遠征中に」
「誰の事だよ?話を端折り過ぎて、わけわかんねーぞ」
「ほんま、察しの悪い奴じゃのぉ……」
「お話し中すいません、もしかして……ロニー先輩の事ですか?」
「これじゃよこれ。やはりマラナカンの教諭は頭が良くて助かるわい。頭が悪いと、人生も苦労するじゃろうなぁ」
「関係ないだろ!つーか最初からそう言えよ……それに、今更アイツを狙ってどうしようってんだよ。なんかメリットあんのか?」
「確かに……先輩は、前線から三年近く離れていますし、一桁騎士団内部の、有用な情報など持ってないように思いますが」
「だよね~、レイルちゃん。その為に、あいつに異例と言えるほど、長期で奉仕活動をさせているんだろ?それが終わりかけの今になって、何だって言うんだよ……」
「(レイルちゃん……?)」
リンギオのその発言には義憤に近いニュアンスが含まれる。ロニーを巻き込せまいという親心に近い感情だろうか。
「……暴走」
ボソッと呟いたゲルトに、リンギオの頭の中にあの日の出来事がフラッシュバックする。
「あれは、アイツが悪いわけじゃないでしょう!」
「そう思わない奴もいるんじゃろ……」
「そう思わない?自発的に起こしたとでも?」
「わしゃ知らんよ、アイツの胸の内は……あの時いた面子で、アイツが悪いと思ったやつは一人もいないじゃろうが……アイツが狙ってやったのを否定すも奴もいないじゃろうな。それほどの才能よ、ヤツは……」
潜在的及び、現実的な才能の過多――ロニーとは四番隊【隊長・副隊長】という間柄で、幾多もの戦場を駆け抜けたリンギオにとって、それは目の当たりにした事実。
「……だとしても、なんでその話が漏れてんだよ、何のための箝口令だった」
「人の口に戸は立てられんのじゃろ……まぁ、あの場の事をいうなら、幾人かの文官もおったしのぉ」
「……チッ」
「すいません、暴走?……ですか?」
一人置いてけぼりを食らったレイルが説明を求める。
「おおそうじゃな、話しが逸れたわい」
「早く話せよじじい」
二人が、あからさまに話を逸らしたのは、それ以上追及するなという言外の指示。
レイルの追求したい気持ちは強いが、今はまだその時ではないと悟る。
「まぁとにかくじゃ、アイツは狙われている(かも)知れないというのは分かったじゃろ?」
「あぁ」「はい」
「それもあって、あやつの最後の奉仕活動をマラナカンに指定させてもらったのじゃ」
「随分、趣味悪いと思っていたが……じじい、アンタが主導したのかよ」
「まぁ、あそこならある程度、問題が起きても大丈夫じゃろうてな……」
「それで、レイルちゃんがここにいるってことかい、学院の中で動きやすくするために……学院長には?」
「大体当たりじゃが、少し違うのぉ。レイル君には既に動いてもらっておる。無理やり渦中に放り込まんと、あの婆さんを動かせんのじゃよ。上手く二個目の計画まで進んだら、儂から連絡するわい(あの婆さんには、後でコッテリ絞られるじゃろうけど……嫌じゃなぁ……)」
「騎士団トップが言うセリフかよ……」
「しゃあないじゃろうが……まぁ、そのおかげで今の所、上手い方向に進んでいるんじゃ。のう、レイル君?」
「あ、はい。心苦しいですが、大丈夫そうな生徒さんに、少し力を分けて貰いました」
「無理矢理、使わせたの間違いだろ」
「……否定は、しません。ロニー先輩の為ですから」
「(……どこがいんだよ、あんな奴の)」
「後に、後遺症が残るようなことはありませんから、ご心配なく。でも、少しばかり先輩を馬鹿にし過ぎましたので、残りの先輩の授業を受けられない程度には、ダメージは調整をしましたけど」
「((怖っ!))」
レイルの割り切り方に少しだけ肌寒さを感じる二人であった。
「……まぁなんじゃ、レイル君は計画どうり次の行動を頼むぞい。これが、次回必要なものじゃ、ほれっ」
手に持つ小さな小瓶のようなものをレイルに投げてよこす。
「これは……魔道具!」
受け取ったレイルが瞠目する。
「おいおい、どこからくすねてきたんだよこんな貴重なもん」
「長く生きていると、これくらい、どうとでもなるもんじゃよ」
「で、結局の所、俺は何をすればいんだよ」
「一つは、今のあやつの実力を確かめて欲しいのじゃ。それによっては、増員も考えねばならんしの」
「何個もあんのかよ……」
「もう一つだけじゃよ。これは、起こった場合のみのことじゃな。そうなった場合は、お主というより、四番隊の仕事じゃから……」
「そっちのほうが憂鬱だねぇ。今、うちの隊は俺を除くと若い子ばかりだから、血気盛んで面倒くさい事この上ないのよ」
「そうなんですか?副隊長のイルシオニスタさんって、若くはありますが、優秀な品行方正な方だと聞いていますけど……」
「勿論、優秀だよ、それこそ才能だけで言えば、ロニーと遜色ないかもね……副隊長最速最年少昇進記録の持ち主だしね」
「でしたら――」
「今のクオリティジャッジの問題点、とも言えるけど……もう少し、経験を積んでから昇格の方が、彼女の為にもよかったとは常々思うよ」
「しょうがないじゃろ。あの時は、欠員がいきなり数人出てしもうたんじゃから」
「それこそ、もう少しロニーの下で、経験つめれば良かったんだけど……」
ロニー在籍時の四番隊に、次代のエース(主役)候補と期待されていたイルシオニスタは編成された。擦った揉んだと色々あったのだが、それはまた別のお話。
「言うても、しゃあないじゃろ。お前が何とかせいよ」
「今のメンバー編成……絶対わざとだろ、どんな嫌がらせだよ」
リンギオの口から愚痴がこぼれる。
「ほんに小さい男じゃのう、ぐちぐちと、諦めんかい。それとレイル君、引き続き次の仕掛けを頼むぞい。【魔道具】こいつは、ちぃとばかし危険なしろもんじゃからの……くれぐれも取り扱いには気を付けてくれよ」
「……はい」
神妙な面持ちで小瓶を見つめるレイル。
「ま、難しい話はこの辺にしておくとするかの。あとは儂の驕りじゃ好きなもん頼んでくれや」
「言われなくてもな!ところで、レイルちゃん。今、彼氏いるの?」
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