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しおりを挟む行灯が棗の肢体を淡く照らす。
恥じらう彼女の表情と、なめらかな曲線を描く身体に影が落ちている様は、実に煽情的であった。
襦袢を棗の身体から取り去ると、右月は触れるか触れないかの距離で彼女の脇腹に指を伝わせる。棗はこそばゆさと触れる指の冷たさで軽く身を捩った。
「……っ……」
「ふふ、女の子の肌は温かくて柔っこいね。
ねえ、僕にも口付けをさせてよ。……口を開けて?」
右月は柔らかい笑みを浮かべ棗に被さると、くすぐるような声で囁く。頬を染めた棗がこくりと頷き、薄く唇を開くと、その隙間から右月の舌が侵入した。
「んっ…………ん、ふ……」
右月は優しく、しかし的確に棗の弱い場所を舌でくすぐる。思考を 蕩かす口付けに、棗はされるがままに時折甘い呻き声を上げるだけとなった。
ふわふわとした意識の中、右月に身を任せていると、太腿に何か冷たいものが触れる。
「ひぁ……!」
背を伝う刺激に目を見開いた棗が、右月の胸を押し上半身を起こすと、左月が彼女の内腿に手を添え口付けていた。視線を感じた左月は妖しい笑みを浮かべて、棗に見せつけるようにそこに舌を這わせる。
「……っ!さ、左月さん、驚かせないでください……」
棗は呼吸を整えながらそう言うが、左月は気にも留めずあちらこちらに唇を落とす。
「棗様、この程度で驚かれていては困りますよ。私達の相手をするということは、そういうことです。」
左月がふと顔を上げて呟いた言葉に、棗の腰がぞくりと痺れる。脚に口付ける左月から目を離せなくなっていると、いつの間にか後ろにいた右月が棗の目を手で覆う。視界が遮られて棗は身を縮こめた。
「余所見しちゃ駄目だよ。……棗ちゃん、さっき驚いたときに僕の舌、噛んじゃったよね?」
「えっ……ご、ごめんなさい……!」
困惑した様子ですまなそうに謝る棗に情欲を煽られ、右月は耳を柔く噛みながら嫌に優しい声で囁く。
「謝れて良い子。でも、主に同じことをしないように躾けないと駄目だね。」
棗がその意味を理解する前に、彼女を振り向かせ深く口付けた。
今度は先程のような甘く優しい口付けではなく、喉の周辺まで蛇の舌で蹂躙される。棗は息が続かず右月の胸を叩くが、なかなか解放してはもらえない。
「んっ、ぁ、う……ふ、んぅ……!」
長い舌が口内を蹂躙し、そのいやらしい音が脳に響く。左月の責めも相まって、棗はもう何も考えられなかった。
目に溜まった涙が零れ落ちそうになったところで、右月は名残惜しそうに舌を絡めながら棗を解放した。彼女はとろんとした瞳で右月にもたれ掛かり、咳き込む。
「よしよし。少し苦しかったね。」
右月は彼女の呼吸が落ち着くまでその髪を撫でていたが、ふとあることに気付き、くすりと笑うと手を伸ばした。
「棗ちゃん、ここ、硬くなってる。さっきの口付け、そんなに好かった?」
つん、と尖った胸の先端をすりすりと指で擦ってやると、棗は右月の着物を掴み甘えたような声を上げる。
「ひゃ、ぁ……やぁ……」
一方、左月は脚から腹部に責めの場所を移し、白い滑らかな肌に舌や指を滑らせていた。時折、臍にしゅるりと舌を挿し入れてやると、棗は面白いほどに身体を震わせた。
「ああ、雪が積もったように白く綺麗な肌だ。ここに紅い花を咲かせることが出来れば、どんなに綺麗なことでしょうか。」
左月は、脇腹をちろりと舐め上げると歯を立てる振りをする。
「はは、同感だ。それも我が主の特権だね。」
右月は、胸の膨らみにくるくると指を滑らせながらそう返す。棗はそれが何を指すのか分からず、ただただ二人の愛撫に吐息を漏らした。
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