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16.幸運の札
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男が仕事帰りに道を歩いていると、後ろから声をかけられた。
振り返ってみると帽子を深々とかぶった1人の女性が立っていた。顔は帽子の影でよく見えないが、長い髪がとても綺麗だった。彼女は言った。
「私は魔女の見習いをしている者です。先日作った物の効果を試したいのでこれを貰ってくれませんか」
そういうと彼女は1枚のお札を差し出した。なにやらよくわからない字が所々に書かれている。男は尋ねた。
「これは?」
「これはこのお札に自分の名前を書いた人を幸福にするお札です」
「へぇ、本当に効果があるのかい」
「おそらく効果はあると思いますが、まだわかりませんので試してもらいたいんです。成功すれば、そのお札が燃えて私に伝わるはずですので」
「ふぅん、じゃあ一応もらっておくよ。お金とかはいいのかい」
「はい、大丈夫です」
男は帰りながらもうすぐ妻の誕生日だと言うことを思い出した。
「妻とはいつも喧嘩ばかりで迷惑をかけてきたからな。これを妻に渡そう」
男は家に着くと、さっきあったことを一通り説明して妻に例の札を渡した。
「本当に効果があるんでしょうね」
「あぁ、多分」
妻は半信半疑でお札に自分の名前を書いた。
すると、急に男の胸が苦しみだした。だんだん意識が遠くなってゆく。男は思った。
「くそ、騙された。これは幸福にするのではなく不幸にする札だったのか」
男の意識が薄れていくとき、妻は言った。
「なんだ、本当に効果があったんじゃない」
そして男は死んだ。
振り返ってみると帽子を深々とかぶった1人の女性が立っていた。顔は帽子の影でよく見えないが、長い髪がとても綺麗だった。彼女は言った。
「私は魔女の見習いをしている者です。先日作った物の効果を試したいのでこれを貰ってくれませんか」
そういうと彼女は1枚のお札を差し出した。なにやらよくわからない字が所々に書かれている。男は尋ねた。
「これは?」
「これはこのお札に自分の名前を書いた人を幸福にするお札です」
「へぇ、本当に効果があるのかい」
「おそらく効果はあると思いますが、まだわかりませんので試してもらいたいんです。成功すれば、そのお札が燃えて私に伝わるはずですので」
「ふぅん、じゃあ一応もらっておくよ。お金とかはいいのかい」
「はい、大丈夫です」
男は帰りながらもうすぐ妻の誕生日だと言うことを思い出した。
「妻とはいつも喧嘩ばかりで迷惑をかけてきたからな。これを妻に渡そう」
男は家に着くと、さっきあったことを一通り説明して妻に例の札を渡した。
「本当に効果があるんでしょうね」
「あぁ、多分」
妻は半信半疑でお札に自分の名前を書いた。
すると、急に男の胸が苦しみだした。だんだん意識が遠くなってゆく。男は思った。
「くそ、騙された。これは幸福にするのではなく不幸にする札だったのか」
男の意識が薄れていくとき、妻は言った。
「なんだ、本当に効果があったんじゃない」
そして男は死んだ。
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