私の片想い

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小学生

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    あの人の事が好きだと気づいたのは、小学4年生の時でした。
 

    あの人の第一印象は、ぱっちり二重で色白で、ふわふわとした髪が可愛らしい子でした。頭が良くて、運動神経も良く、クラスの中心人物の1人という認識でした。
 小学生の頃の私は極度の人見知りで、あまり他人に心を開かない子供でした。学校の先生からしても扱いにくい子供だったでしょう。あの人は自分と真逆なタイプの子だったこともあり、本当に、ただ密かに、憧れていただけでした。
   

 そのアイドルに憧れるような気持ちが恋心に変わったのは、小学校の遠足で同じ班になった時です。

 レクリエーション中、班対抗の鬼ごっこをしていました。運動神経の悪い私は、別の班の鬼役の子から集中的に狙われ、追いかけまわされていました。
「どうにかして制限時間まで逃げなきゃ!」
逃げることに集中しすぎて足元を見ていなかった私は段差に気づかず、思い切り転けてしまいました。膝や顎、手のひらを擦りむいた痛み、思った以上に血が出ていたことへの恐怖に私は大泣きし、パニックになり、息が出できなくなりました。

 「大丈夫、落ち着いて。僕に合わせて息吸ってみて。」

   周りの子達が私を怖がって遠ざかる中、そう言って背中を擦ってくれたのがあの人でした。

    同い年だというのに、落ち着いて私の介抱をし、他の子達に先生を呼んでこいと指示をしている姿に感動しました。そして、ただ可愛らしいクラスの中心人物という認識が、頼りになるかっこいい子、「この人が好きだ」という恋心に変わった瞬間でした。


   私の通っていた学校はとても田舎にあり、人数も少なかったためクラス替えはなく、その後もずっと一緒のクラスでした。話す機会は沢山あったにも関わらず、人見知りが激しい私はあの人に自分から話しかけることができず、ずっと片想いのまま中学校に進学しました。

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