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第三章 これからこの世界で生きるために
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それからまず話し合うのはそれぞれの国の盟約という名の絶対的な牽制だ。
明「まずそれぞれに話した通り、盟約には幾つか条件を載せてある。」
第一条 何時いかなる時各国を揺るがす悪意を牙を向けてはならない
第二条 奴隷制度を廃止する事、もし違反や貴族、
商人に関わらず加担する者がいれば即刻永久に幽閉する事。若しくは国の王自らが手を下すこと。
第三条 今後両国近隣国との戦、略奪行為等した場合その国は一人の手により滅ぶという事を肝に銘じる事
第四条 民が飢えや貧困、孤児などが居る場合成人するまで国の機関が支援する制度、学びの場やそれに付随するものを受けられる場所を整備していく事
第五条 お互いの国々が困ってる時は助け合う事。
知恵や技術は惜しみなく発展するために皆で共有し、豊かにする事に使う事。私利私欲に使わぬ事。
明「ひとまずこれが盟約の内容。これでも譲歩した方だからね。寧ろ最低限と言ってもいいくらいだ。」
内容は幾らかえげつないが、この世界には必要な事が多い。中にある通りこの世界の教育基準も低く、
貴族しか通えてないのも現状なのだ。それもどの国でも似たようなものだ。
計算や文字を書くこともままならないのも常で、
他にも貧困に関しては孤児が多く、孤児院も財政難に近い。
変えなきゃ行けない事は沢山ある。
ダグ「ふむ、確かに一理ある。俺の国も他国より少しマシだが、足りない所もまだ沢山あるのは事実だ。だが、それをするにも金もいる。」
ル「そうだな。我らの国も確かに先の戦で親を亡くした子も多いと聞く。それに我々貴族ばかりが知識を付けてきたのも事実だ。だが、ダグニエル殿の言う通り実現しようにも貴族達は平民に対して差別意識も在る。学びの場や支援となると問題が増える。」
ギ「お二人の言うことは最もですが、このまま現状何もせず国は衰退してるのも事実だと思います。
その為にアキラ様はこの場を儲けたのも有るのですよね?」
此方へ一様に視線が刺さる中
明「そうだね。言ってる事が無茶苦茶なのは承知の上だよ。けどね。元異世界人としては見過ごせない事が余りにもこの世界は多すぎるし、
酷いの一言なんだよ。………言いたい事分かるかい?、
まず金の事なら何も問題ないだろう。
私服を肥やす貴族達から叩き落とすのも手だ。
それに冒険者ギルドにも財はある。後は王城。それと神殿。金なら転がってる。」
明「やれる事はある。グチグチ文句言う腐った貴族なんて蹴り上げればいい。階級社会なんてものは古いんだ。今の時代。世界が違くとも魔法や言葉国柄が違うだけで同じ生き物で、人種が入り交じってても変わりやしないんだよ。この際だから差別社会諸共ぶっ壊して差し上げるよ。」
静まり返る室内。と、
ダグ「………プッ、はははははっ!!……くくっ…、……やはり俺の目には狂いは無いな!。
アキラは規格外と言ったろう、ギース。
コイツはこの世界を変える存在だ。エンシェントエルフとか関係無く、こいつ自身とんでも無くぶっ飛んでるだ」
ヒーヒー笑いながら涙を拭いつつギースへ言うダグニエル。
ギ「えぇ、確かにやはり初めてお会いした時と同じく最後まで通すつもりなのですね、」
と少し呆れながら仕方ないですねと言う顔で小さく笑うギース
ア「……アキラよ、変えるならこの世界の神はどう思うか分かっているのだろう?。只でさえ勇者達の一件で目をつけられているだろうに。」
少し呆れ目を向ける魔王様事アシュフェル
ル「相変わらず末恐ろしい考えをサラリと言うが、此度の事も貴族達や神殿の者たちは余りいい顔をしなかったのだ。それでも強行するのか?」
こちらは疲れた顔をする皇帝事ルシフェル
明「何事も有言実行だよ。それに神殿はこの世界の創造神を信仰してるから勇者召喚の際に力を貸したのに仇なしたから気に食わないんだろ。この機会に会っておきたいから丁度いい。それと、失敗もしない。」
明「さぁ、皆はこの条約呑む?のまないの?。呑むものは挙手してね。」
その瞳は有無を言わせない位爛々と妖しく光る
………………………………
そして目の前には四人それぞれ片手を上げ挙手しており、
明「…ふふっ、それじゃ、可決という事で。
この条約書にサインして、それぞれの刻印を押してね。これは一度交わされればこの国が終演する時まで消えない魔法陣が刻まれてるのと、
約束を違えると国王のみならずその者の大切なモノの命を握りつぶす事も簡単な代物だから。だから、慎重にね?」
それは文字通り悪魔との契約より厳しく、戒める為と絶対的な服従に近く。
そんな魔法を作る明もまたこの盟約にサインしている1人である。
自分だけが安全な場所にいるつもりは無いのだ。
やるからに徹底的に。
そして書き終えた盟約場状を異空間収納へあ仕舞い
ア「それで、我らが主君よ。これからどう動く。」
明「私は主君じゃないだろう。巫山戯てるとその羽毟るよ」
ア「巫山戯けては無い。アキラ、お前は我らの命を引いては他の命を握ってるに等しい。それに絶対的な関係だ。」
明「まぁ、アレはあれだ。で、これからどう動くのか話そうか。」
そして再びそれぞれに目を向け話し合いを再開するのであった。
それからまず動いたのはそれぞれの国王達と側近達。
そして貴族達を精査し、違反いたもの達を一掃したのだ。
それは同盟国全部で行われ、ある貴族は爵位を剥奪され追放か若しくは幽閉や平民落ち。
他には貴族院を解体し新たな制度を儲け才ある者を集め盟約の元その者達に結ばせる事により貴族として生きる事を許し、国への忠誠を再度誓わせたのだ。
それからも数々の政策を打ち出していき…………
………………
明は今日神殿へ来ている。
なかなか神殿からの音沙汰が無く手間だがわざわざ来た。
正直とことん舐められているのか、はたまた神託のお陰かガン無視の模様。
明「…………どうも初めまして、神殿長さん。」
目の前には一人の神殿の人間であり神官長である、
見た目は神を具現したような美貌。
名前はクロムエル・アスフェルド・アーチャー
髪色は腰まで伸ばしたプラチナブロンドと瞳は左がアパタイトを想わせる青色と右がイエローダイヤ色のオッドアイである。
ク「貴方が噂の世界を変革する者ですか。」
その目は冷ややかで部屋の中に満ちる魔力の量が増しており、少し肌がピリピリする
明「どうも。アスフェルド女神を崇拝し、その身に名を持ち恩恵を受ける神官長さん」
さして盛れる魔力をスルーし、足を組み寛ぐ明さん
ク「口を慎みなさい。女神様には敬称をつけ、敬えと存じてるでしょう。」
ピリピリする室内だが、まぁ、そもそも敬うも何も女神が何を考えて私をこの世界へ転生させたのか理由も神官長から聞きたかったのだ。
明「本題にはいるけど、その女神様から神託を受けてるよね。神官長。」
ク「受けていてもそれを態々言う義理があるのですか」
明「大アリだよ。一応私も恩恵持ちだから。
それにここへ送った張本人なんだから。勿論、私が来る日の事も聴いてたんだよね?」
ク「……つくづく気に喰わない人ですね。貴方は。
私は崇拝して女神様が創造されたこの世界を愛しています。ですがやたらと転生者を呼び込みたくないのも事実です。だから貴方の転生も知っています。
それに何かした時は対処して欲しいとも言われました。」
明「ふーん、でも神託受けてたのに私は放置されたのか。しかも本来神殿に転生者は降臨するはずなのに、態々座標をずらしたのも神官長、アンタの部下がやったんだよね…………?」
ニコリと目は笑っていないまま威圧感を出すと
ク「!…………その精神操作は私には効きませんよ。」
明「効くか効かぬかは試してみないと、だけど。で、どうなの」
ク「………確かに神殿の過激派の一派がやったのは事実です。ですが、事は終わっています。罰を与え、剥奪されました。なので貴方が此処へ来る意味は無いはずですが。」
明「その件については二の次だよ。私が来たのは、先の盟約についてだよ。例外は無いよ。例え神殿と国家が別物でもね。尚且つ女神様の配下は特に。」
ク「他の者たちみたく結ばせて命でも握るのですか?」
明「よく分かってるじゃん。神殿にも協力する義務はあるよね。此処に居る見習いの子達も元は孤児で、
国から召し上げて来たのは良くある事で更には此処でもろくに学ばせて無いみたいだし。」
ク「飽くまで見習いの身では必要のない事。神官になる事が決まれば自ずと習わせてますので。」
明「それも間違ってるんだよ。本来子供の内から学べる事は腐るほどある。学ばないから偏りが生まれて神殿独特の教養しか身に付かない。
それは貴族達も同じ事。そんなんじゃ何時まで経っても成長しない国にしかならないんだよ。」
トントンとテーブルを叩く明。そこには持ってきたこの国引いては世界の歴史と神殿の歴史が載る書物
内容はまぁまぁ、酷い歴史だ。日本に例えるなら江戸時代を彷彿とさせる戦の繰り返しと文化の歴史が書かれてた。
とても褒められた内容じゃない。
ク「ならその盟約の通りに此処の者達にも同じ様にさせると言うのですか。学ばせる価値も無いと言うのに?」
心底呆れた様なそしてお前に出来るのかと馬鹿にするような顔をされる
明「馬鹿にするのは結構。だがもう国々は動いてるんだよ。後は各国の神殿だけだ。神殿の中にある孤児院も例外じゃない。」
ク「…………はぁ、好きにすると良いでしょう。
我々は手は貸しません。出すのは資金だけです。」
明「それだけで良い。後は此方で好きにさせてもらう。」
それから宣言通り盟約状にサインをしてもらい、神官たちにも記入させることに成功するのであった。
…………………………
それから数ヶ月の間はかなり忙しかった。
何せ言い出したのは私だからだ。その為にギルマスや皇帝や他の国へ声をかけたり、新たな学校や保育園を創設したりと奔走した。
目まぐるしく時は過ぎていき、気付けば二度目の春を迎えていた。
………………イシュタル歴497年……………
明「それで、私が忙しくしてる間に皇帝は父親になってるは、ギルマスには2人目の子供が出来てるは、人が馬車馬になってる間に何しとんねん!」
ラ「まぁまぁ、落ち着いてよ、アキラ」
?「あらあら~、せっかく可愛いのにもったいないわよ~」
目の前にはギルマス夫婦。ライゼルの隣に居る人族の女性は奥さんのサーシャさんだ。
とても美人でとても大きな子供がいるように見えない
明「………はあ。まぁ、おめでとう御座います。お祝いは今度付与したおもちゃとか服とか持ってきます」
疲れ顔の明は半分諦めているのである。
サ「まぁ~、楽しみにしてるわ!。アキラちゃんの作った物は半永久ですものね」
ふふ、とフワフワした雰囲気の人である。一生頭が上がりそうにない。
そんな感じでいつも通りクエストを幾つかこなして帰路に着く。
それと最近は我が家にも家族が増えた。
メイドの一人であるルロイがうちで働くコックであるニコライと結婚して子供が生まれた。
その子も将来家で侍女になるらしい。しかももう1人子供が居りその子は男の子で執事にするとか。
…………in執務室
明「……………(ふむ、ひとまず孤児院や学校とかも整備して落ち着いてきた。幸いこの世界には印刷技術も有って私の知識も役に立つ。)」
意外と半年程度で落ち着いてきたこの世界だが、
盟約国以外とも輪が広がりつつあるし、派遣出来る側近も出来たから随分助かる。
大事な交渉以外は大きな役目もないからここの所冒険者としてこなす位。お金もこの屋敷で給金を払う以外は寄付やら発展資金に使われてる。
魔法具やこの世界に無いものも作って商人に広がり、平民たちの間でも使われている。
良く有るとしたら、ピーラーやソースや醤油、カツサンドや米や簡単に組み立てられるテントや様々だ。
特に米や醤油鰹節などは、日本に近い和の国に近い文化のある場所の特産で常日頃から食べているのを知り、交渉をして流通する様になり浸透し始めている。
其れにより倭国(わこく)も盛んになり更に豊かになった。
と、
ヨ「アキラ様、聞いておられますか」
フイと見やると何やら少し怒るヨーゼフがそこに居た
明「………あぁ、ごめん。何だっけ??」
リ「先程も申した通り、アキラ様に見合いが舞い込んできてるのです。」
明「えぇ、何で私の所に来るかな」
ヨ「それはあきら様が爵位を得て領主になられたのと、盟約が元で後ろ盾が出来た為かと。後は、あきら様の種族が大きいかと。こちらに来られた頃も有ったでは有りませんか。」
そう。何故か無理やり爵位やら領主やら押し付けられして待ったのだ。
勿論突っぱねた。だが、やる事が大きすかなたせいか功績を上げたのも事実で、その為只にとはと言われて結局爵位を持つ事になったのだ。
明「………肩書きなんて有っても枷にしかならんのは知ってる癖に当て付けと嫌がらせなんだよ。アイツらにとってはささやかな抵抗だろう。それに種族は後付けだよ。」
心底面倒と思う。その先には積み上がる写真と手紙たち。それは全部見合いの手紙である。
ヨ「それでもそれ程の功績を積まれたのはアキラ様です。寧ろ誇るべきかと。」
明「……何も誇られるほどの人間では無いよ。ただの死に損ない。」
パラッと1番上の写真を観るとケモ耳の男性の写真。
一応この世界にも写真なるものがある。私が提供した中にもカメラがあったのを思い出す。
ヨ「………アキラ様は悔いておいでなのですね。元の世界の事も、ご子息様の事も。」
少し耳が垂れるヨーゼフその顔は悲しそうで。
明「……無い物ねだりだよ。それに戻っても私は死んでるからね。それと私の存在は無かった事になってるだろうし。悔いてないとは言えないけど、もうこの世界の住民なんだ。」
目線は手元にあり、何枚目かの写真を捲っている。
その傍らには手紙もある。
ヨ「でしたら、尚更あきら様はこの世界で幸せになるべき方です。幾らか人種が変わろうとも適齢期が御座います。アキラ様は今年で27になるのですよ。」
明「………適齢期ね。別段結婚にも興味無いんだよねぇ~。それに元既婚者としては懲り懲りな所もあるし。」
と言いつつ写真たちを片付け手紙は返信を書きそれをリーファに渡す明である。
ヨ「はぁ、……一度でいいのでお見合いをして下さいませ。」
と一礼して退出して行くヨーゼフ。
明「(今更結婚してましてや子供を設けるとか考えられないんだよ。それに二度もあんな目に遭うのも…)」
窓際のソファへ腰掛け窓の外を観るその目はこの世界の先を観てるように思えた
明「まずそれぞれに話した通り、盟約には幾つか条件を載せてある。」
第一条 何時いかなる時各国を揺るがす悪意を牙を向けてはならない
第二条 奴隷制度を廃止する事、もし違反や貴族、
商人に関わらず加担する者がいれば即刻永久に幽閉する事。若しくは国の王自らが手を下すこと。
第三条 今後両国近隣国との戦、略奪行為等した場合その国は一人の手により滅ぶという事を肝に銘じる事
第四条 民が飢えや貧困、孤児などが居る場合成人するまで国の機関が支援する制度、学びの場やそれに付随するものを受けられる場所を整備していく事
第五条 お互いの国々が困ってる時は助け合う事。
知恵や技術は惜しみなく発展するために皆で共有し、豊かにする事に使う事。私利私欲に使わぬ事。
明「ひとまずこれが盟約の内容。これでも譲歩した方だからね。寧ろ最低限と言ってもいいくらいだ。」
内容は幾らかえげつないが、この世界には必要な事が多い。中にある通りこの世界の教育基準も低く、
貴族しか通えてないのも現状なのだ。それもどの国でも似たようなものだ。
計算や文字を書くこともままならないのも常で、
他にも貧困に関しては孤児が多く、孤児院も財政難に近い。
変えなきゃ行けない事は沢山ある。
ダグ「ふむ、確かに一理ある。俺の国も他国より少しマシだが、足りない所もまだ沢山あるのは事実だ。だが、それをするにも金もいる。」
ル「そうだな。我らの国も確かに先の戦で親を亡くした子も多いと聞く。それに我々貴族ばかりが知識を付けてきたのも事実だ。だが、ダグニエル殿の言う通り実現しようにも貴族達は平民に対して差別意識も在る。学びの場や支援となると問題が増える。」
ギ「お二人の言うことは最もですが、このまま現状何もせず国は衰退してるのも事実だと思います。
その為にアキラ様はこの場を儲けたのも有るのですよね?」
此方へ一様に視線が刺さる中
明「そうだね。言ってる事が無茶苦茶なのは承知の上だよ。けどね。元異世界人としては見過ごせない事が余りにもこの世界は多すぎるし、
酷いの一言なんだよ。………言いたい事分かるかい?、
まず金の事なら何も問題ないだろう。
私服を肥やす貴族達から叩き落とすのも手だ。
それに冒険者ギルドにも財はある。後は王城。それと神殿。金なら転がってる。」
明「やれる事はある。グチグチ文句言う腐った貴族なんて蹴り上げればいい。階級社会なんてものは古いんだ。今の時代。世界が違くとも魔法や言葉国柄が違うだけで同じ生き物で、人種が入り交じってても変わりやしないんだよ。この際だから差別社会諸共ぶっ壊して差し上げるよ。」
静まり返る室内。と、
ダグ「………プッ、はははははっ!!……くくっ…、……やはり俺の目には狂いは無いな!。
アキラは規格外と言ったろう、ギース。
コイツはこの世界を変える存在だ。エンシェントエルフとか関係無く、こいつ自身とんでも無くぶっ飛んでるだ」
ヒーヒー笑いながら涙を拭いつつギースへ言うダグニエル。
ギ「えぇ、確かにやはり初めてお会いした時と同じく最後まで通すつもりなのですね、」
と少し呆れながら仕方ないですねと言う顔で小さく笑うギース
ア「……アキラよ、変えるならこの世界の神はどう思うか分かっているのだろう?。只でさえ勇者達の一件で目をつけられているだろうに。」
少し呆れ目を向ける魔王様事アシュフェル
ル「相変わらず末恐ろしい考えをサラリと言うが、此度の事も貴族達や神殿の者たちは余りいい顔をしなかったのだ。それでも強行するのか?」
こちらは疲れた顔をする皇帝事ルシフェル
明「何事も有言実行だよ。それに神殿はこの世界の創造神を信仰してるから勇者召喚の際に力を貸したのに仇なしたから気に食わないんだろ。この機会に会っておきたいから丁度いい。それと、失敗もしない。」
明「さぁ、皆はこの条約呑む?のまないの?。呑むものは挙手してね。」
その瞳は有無を言わせない位爛々と妖しく光る
………………………………
そして目の前には四人それぞれ片手を上げ挙手しており、
明「…ふふっ、それじゃ、可決という事で。
この条約書にサインして、それぞれの刻印を押してね。これは一度交わされればこの国が終演する時まで消えない魔法陣が刻まれてるのと、
約束を違えると国王のみならずその者の大切なモノの命を握りつぶす事も簡単な代物だから。だから、慎重にね?」
それは文字通り悪魔との契約より厳しく、戒める為と絶対的な服従に近く。
そんな魔法を作る明もまたこの盟約にサインしている1人である。
自分だけが安全な場所にいるつもりは無いのだ。
やるからに徹底的に。
そして書き終えた盟約場状を異空間収納へあ仕舞い
ア「それで、我らが主君よ。これからどう動く。」
明「私は主君じゃないだろう。巫山戯てるとその羽毟るよ」
ア「巫山戯けては無い。アキラ、お前は我らの命を引いては他の命を握ってるに等しい。それに絶対的な関係だ。」
明「まぁ、アレはあれだ。で、これからどう動くのか話そうか。」
そして再びそれぞれに目を向け話し合いを再開するのであった。
それからまず動いたのはそれぞれの国王達と側近達。
そして貴族達を精査し、違反いたもの達を一掃したのだ。
それは同盟国全部で行われ、ある貴族は爵位を剥奪され追放か若しくは幽閉や平民落ち。
他には貴族院を解体し新たな制度を儲け才ある者を集め盟約の元その者達に結ばせる事により貴族として生きる事を許し、国への忠誠を再度誓わせたのだ。
それからも数々の政策を打ち出していき…………
………………
明は今日神殿へ来ている。
なかなか神殿からの音沙汰が無く手間だがわざわざ来た。
正直とことん舐められているのか、はたまた神託のお陰かガン無視の模様。
明「…………どうも初めまして、神殿長さん。」
目の前には一人の神殿の人間であり神官長である、
見た目は神を具現したような美貌。
名前はクロムエル・アスフェルド・アーチャー
髪色は腰まで伸ばしたプラチナブロンドと瞳は左がアパタイトを想わせる青色と右がイエローダイヤ色のオッドアイである。
ク「貴方が噂の世界を変革する者ですか。」
その目は冷ややかで部屋の中に満ちる魔力の量が増しており、少し肌がピリピリする
明「どうも。アスフェルド女神を崇拝し、その身に名を持ち恩恵を受ける神官長さん」
さして盛れる魔力をスルーし、足を組み寛ぐ明さん
ク「口を慎みなさい。女神様には敬称をつけ、敬えと存じてるでしょう。」
ピリピリする室内だが、まぁ、そもそも敬うも何も女神が何を考えて私をこの世界へ転生させたのか理由も神官長から聞きたかったのだ。
明「本題にはいるけど、その女神様から神託を受けてるよね。神官長。」
ク「受けていてもそれを態々言う義理があるのですか」
明「大アリだよ。一応私も恩恵持ちだから。
それにここへ送った張本人なんだから。勿論、私が来る日の事も聴いてたんだよね?」
ク「……つくづく気に喰わない人ですね。貴方は。
私は崇拝して女神様が創造されたこの世界を愛しています。ですがやたらと転生者を呼び込みたくないのも事実です。だから貴方の転生も知っています。
それに何かした時は対処して欲しいとも言われました。」
明「ふーん、でも神託受けてたのに私は放置されたのか。しかも本来神殿に転生者は降臨するはずなのに、態々座標をずらしたのも神官長、アンタの部下がやったんだよね…………?」
ニコリと目は笑っていないまま威圧感を出すと
ク「!…………その精神操作は私には効きませんよ。」
明「効くか効かぬかは試してみないと、だけど。で、どうなの」
ク「………確かに神殿の過激派の一派がやったのは事実です。ですが、事は終わっています。罰を与え、剥奪されました。なので貴方が此処へ来る意味は無いはずですが。」
明「その件については二の次だよ。私が来たのは、先の盟約についてだよ。例外は無いよ。例え神殿と国家が別物でもね。尚且つ女神様の配下は特に。」
ク「他の者たちみたく結ばせて命でも握るのですか?」
明「よく分かってるじゃん。神殿にも協力する義務はあるよね。此処に居る見習いの子達も元は孤児で、
国から召し上げて来たのは良くある事で更には此処でもろくに学ばせて無いみたいだし。」
ク「飽くまで見習いの身では必要のない事。神官になる事が決まれば自ずと習わせてますので。」
明「それも間違ってるんだよ。本来子供の内から学べる事は腐るほどある。学ばないから偏りが生まれて神殿独特の教養しか身に付かない。
それは貴族達も同じ事。そんなんじゃ何時まで経っても成長しない国にしかならないんだよ。」
トントンとテーブルを叩く明。そこには持ってきたこの国引いては世界の歴史と神殿の歴史が載る書物
内容はまぁまぁ、酷い歴史だ。日本に例えるなら江戸時代を彷彿とさせる戦の繰り返しと文化の歴史が書かれてた。
とても褒められた内容じゃない。
ク「ならその盟約の通りに此処の者達にも同じ様にさせると言うのですか。学ばせる価値も無いと言うのに?」
心底呆れた様なそしてお前に出来るのかと馬鹿にするような顔をされる
明「馬鹿にするのは結構。だがもう国々は動いてるんだよ。後は各国の神殿だけだ。神殿の中にある孤児院も例外じゃない。」
ク「…………はぁ、好きにすると良いでしょう。
我々は手は貸しません。出すのは資金だけです。」
明「それだけで良い。後は此方で好きにさせてもらう。」
それから宣言通り盟約状にサインをしてもらい、神官たちにも記入させることに成功するのであった。
…………………………
それから数ヶ月の間はかなり忙しかった。
何せ言い出したのは私だからだ。その為にギルマスや皇帝や他の国へ声をかけたり、新たな学校や保育園を創設したりと奔走した。
目まぐるしく時は過ぎていき、気付けば二度目の春を迎えていた。
………………イシュタル歴497年……………
明「それで、私が忙しくしてる間に皇帝は父親になってるは、ギルマスには2人目の子供が出来てるは、人が馬車馬になってる間に何しとんねん!」
ラ「まぁまぁ、落ち着いてよ、アキラ」
?「あらあら~、せっかく可愛いのにもったいないわよ~」
目の前にはギルマス夫婦。ライゼルの隣に居る人族の女性は奥さんのサーシャさんだ。
とても美人でとても大きな子供がいるように見えない
明「………はあ。まぁ、おめでとう御座います。お祝いは今度付与したおもちゃとか服とか持ってきます」
疲れ顔の明は半分諦めているのである。
サ「まぁ~、楽しみにしてるわ!。アキラちゃんの作った物は半永久ですものね」
ふふ、とフワフワした雰囲気の人である。一生頭が上がりそうにない。
そんな感じでいつも通りクエストを幾つかこなして帰路に着く。
それと最近は我が家にも家族が増えた。
メイドの一人であるルロイがうちで働くコックであるニコライと結婚して子供が生まれた。
その子も将来家で侍女になるらしい。しかももう1人子供が居りその子は男の子で執事にするとか。
…………in執務室
明「……………(ふむ、ひとまず孤児院や学校とかも整備して落ち着いてきた。幸いこの世界には印刷技術も有って私の知識も役に立つ。)」
意外と半年程度で落ち着いてきたこの世界だが、
盟約国以外とも輪が広がりつつあるし、派遣出来る側近も出来たから随分助かる。
大事な交渉以外は大きな役目もないからここの所冒険者としてこなす位。お金もこの屋敷で給金を払う以外は寄付やら発展資金に使われてる。
魔法具やこの世界に無いものも作って商人に広がり、平民たちの間でも使われている。
良く有るとしたら、ピーラーやソースや醤油、カツサンドや米や簡単に組み立てられるテントや様々だ。
特に米や醤油鰹節などは、日本に近い和の国に近い文化のある場所の特産で常日頃から食べているのを知り、交渉をして流通する様になり浸透し始めている。
其れにより倭国(わこく)も盛んになり更に豊かになった。
と、
ヨ「アキラ様、聞いておられますか」
フイと見やると何やら少し怒るヨーゼフがそこに居た
明「………あぁ、ごめん。何だっけ??」
リ「先程も申した通り、アキラ様に見合いが舞い込んできてるのです。」
明「えぇ、何で私の所に来るかな」
ヨ「それはあきら様が爵位を得て領主になられたのと、盟約が元で後ろ盾が出来た為かと。後は、あきら様の種族が大きいかと。こちらに来られた頃も有ったでは有りませんか。」
そう。何故か無理やり爵位やら領主やら押し付けられして待ったのだ。
勿論突っぱねた。だが、やる事が大きすかなたせいか功績を上げたのも事実で、その為只にとはと言われて結局爵位を持つ事になったのだ。
明「………肩書きなんて有っても枷にしかならんのは知ってる癖に当て付けと嫌がらせなんだよ。アイツらにとってはささやかな抵抗だろう。それに種族は後付けだよ。」
心底面倒と思う。その先には積み上がる写真と手紙たち。それは全部見合いの手紙である。
ヨ「それでもそれ程の功績を積まれたのはアキラ様です。寧ろ誇るべきかと。」
明「……何も誇られるほどの人間では無いよ。ただの死に損ない。」
パラッと1番上の写真を観るとケモ耳の男性の写真。
一応この世界にも写真なるものがある。私が提供した中にもカメラがあったのを思い出す。
ヨ「………アキラ様は悔いておいでなのですね。元の世界の事も、ご子息様の事も。」
少し耳が垂れるヨーゼフその顔は悲しそうで。
明「……無い物ねだりだよ。それに戻っても私は死んでるからね。それと私の存在は無かった事になってるだろうし。悔いてないとは言えないけど、もうこの世界の住民なんだ。」
目線は手元にあり、何枚目かの写真を捲っている。
その傍らには手紙もある。
ヨ「でしたら、尚更あきら様はこの世界で幸せになるべき方です。幾らか人種が変わろうとも適齢期が御座います。アキラ様は今年で27になるのですよ。」
明「………適齢期ね。別段結婚にも興味無いんだよねぇ~。それに元既婚者としては懲り懲りな所もあるし。」
と言いつつ写真たちを片付け手紙は返信を書きそれをリーファに渡す明である。
ヨ「はぁ、……一度でいいのでお見合いをして下さいませ。」
と一礼して退出して行くヨーゼフ。
明「(今更結婚してましてや子供を設けるとか考えられないんだよ。それに二度もあんな目に遭うのも…)」
窓際のソファへ腰掛け窓の外を観るその目はこの世界の先を観てるように思えた
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