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「も、桃……頼む、そろそろ着替えさせてくれ」
「えー、でもせっかくだからもう少し……って、んん?」
何かが動いた気がして、もう一度彼の股間に目を落とす。すると、先ほどよりも少しばかり大きくなった彼のものが、ぐいぐいと可憐な下着を押し上げているのが見えた。
「あれ? 威さん、もしかして……」
「っ……! ちがう、これは、桃があんまり近くで見るから……!」
「えへ、興奮しちゃいました?」
おどけるように言うと、威さんの頬はますます赤く染まる。こんな彼を見るのは初めてで、私の中のいたずら心がむくむくと沸き起こってきた。
「威さん、えっちなパンツ穿いてえっちなこと考えちゃったんですか?」
「なっ……! ち、違う! 桃っ、いい加減にしないと怒るぞ!」
「ええー。私に隠れて、こっそりえっちなパンツ買ったのは威さんなのに? 知らなかったなあ、威さんがこういうの好きだったなんてー」
「ぐっ……そ、それは」
やはり引け目に感じている部分があるのか、威さんは見るからに言葉に詰まってしまう。困惑しきった彼の表情を見ていると、なんだか私まで興奮してきた気がする。おかしいな、Sっ気なんか無かったはずなのに。
ひとまず、リビングのど真ん中で突っ立っている彼をそっとソファの方に誘導して座らせる。私もその隣に座って、わざとらしいくらいゆっくりと彼の引き締まった太ももに手を伸ばした。
「ねえ、威さん? このパンツ、私に穿かせてどうするつもりだったんですか?」
「そ、れは……」
「えっちなこと、しようとしてたんでしょ」
耳元に息を吹き込みながらそう囁くと、彼の体がぴくんと跳ねた。
黙りこくってしまった威さんを責めるように、そろそろと彼の股間に指を這わせる。そこはすっかり膨張していて、可愛らしいお花の刺繍が破れそうなほどだ。
「こうやって、パンツ穿いたまま触ったり?」
「っ、く……!」
「あは、ぴくってした。図星でした? 威さんって、意外とむっつりすけべだったんですね。私に相談もなく、えっちな下着買ってえっちなことしようとしてたなんて……そんな人だとは思わなかったなぁ」
わざと咎めるような言い方をすると、私が本気で怒っているとでも思ったのか「すまなかった」と威さんが謝る。
もちろん、本気で怒っているわけがない。最初の頃は私がいくら好きだと告白してもちっとも振り向いてくれなかった威さんが、「桃に着せてえっちなことがしたい」とこっそりセクシーランジェリーを買ってくれるなんて、あの頃の私からしてみれば夢のような話だ。怒ったり幻滅したりするどころか、ますます彼のことが愛しくなった。
でも、今は怒っていることにした方が都合が良さそうだ。これを口実に、普段できないことを心ゆくまでやってみたい。
「……本当に悪いと思ってないでしょ。だって威さんのここ、さっきより大きくなってるもん」
「す、すまん……でも、これはその、生理現象で」
「ふーん?」
怒っているふりをしながら、盛り上がった威さんの一物をぎゅっと握る。「うあっ」という少し苦しそうな彼の声を聞いて思わず手を離しそうになったけれど、そこはぐっと堪えてそのまま彼自身を擦り上げた。
「も、桃っ、やめてくれ……!」
「どうして? 威さんだって、いつも私が『やめて』って言っても触るのやめてくれないくせに」
「す、すまん……っ、せ、せめて、下着を脱がせ」
「ふふっ、いやです。せっかく買ったんだから、ちゃんと穿かないと。ね?」
にっこりと笑顔を見せて言うと、威さんの顔が引きつった。その表情にどうしようもないくらい興奮して、彼のものを擦る手が自然と早くなる。
「う、あっ……! 桃っ、だめだ!」
「気持ちいいですか? 威さん」
「っ……、気持ち、いい、が……っ、こんな格好でなんて……」
「でも、このパンツを選んだのは威さんでしょう? あ、先っぽ濡れてきた」
指先が湿った感覚がしてそう口に出すと、威さんの眉根が切なげに寄る。恥ずかしいらしい。ああもう、私の旦那様はなんて可愛いんだろう。
こういった夜の営みで主導権を握っているのは、いつも威さんだった。私にとって初めての相手は威さんだったし、彼との行為に不満なんて無かったから、今まで何の疑問も持たずに彼にされるがままになっていた。
でも、今初めてこうして攻める立場になってみて思う。頑張れば熊にだって勝てそうなほど立派な体躯を持つ「鬼教官」をいじめるのって、めちゃくちゃ楽しい!!
「えー、でもせっかくだからもう少し……って、んん?」
何かが動いた気がして、もう一度彼の股間に目を落とす。すると、先ほどよりも少しばかり大きくなった彼のものが、ぐいぐいと可憐な下着を押し上げているのが見えた。
「あれ? 威さん、もしかして……」
「っ……! ちがう、これは、桃があんまり近くで見るから……!」
「えへ、興奮しちゃいました?」
おどけるように言うと、威さんの頬はますます赤く染まる。こんな彼を見るのは初めてで、私の中のいたずら心がむくむくと沸き起こってきた。
「威さん、えっちなパンツ穿いてえっちなこと考えちゃったんですか?」
「なっ……! ち、違う! 桃っ、いい加減にしないと怒るぞ!」
「ええー。私に隠れて、こっそりえっちなパンツ買ったのは威さんなのに? 知らなかったなあ、威さんがこういうの好きだったなんてー」
「ぐっ……そ、それは」
やはり引け目に感じている部分があるのか、威さんは見るからに言葉に詰まってしまう。困惑しきった彼の表情を見ていると、なんだか私まで興奮してきた気がする。おかしいな、Sっ気なんか無かったはずなのに。
ひとまず、リビングのど真ん中で突っ立っている彼をそっとソファの方に誘導して座らせる。私もその隣に座って、わざとらしいくらいゆっくりと彼の引き締まった太ももに手を伸ばした。
「ねえ、威さん? このパンツ、私に穿かせてどうするつもりだったんですか?」
「そ、れは……」
「えっちなこと、しようとしてたんでしょ」
耳元に息を吹き込みながらそう囁くと、彼の体がぴくんと跳ねた。
黙りこくってしまった威さんを責めるように、そろそろと彼の股間に指を這わせる。そこはすっかり膨張していて、可愛らしいお花の刺繍が破れそうなほどだ。
「こうやって、パンツ穿いたまま触ったり?」
「っ、く……!」
「あは、ぴくってした。図星でした? 威さんって、意外とむっつりすけべだったんですね。私に相談もなく、えっちな下着買ってえっちなことしようとしてたなんて……そんな人だとは思わなかったなぁ」
わざと咎めるような言い方をすると、私が本気で怒っているとでも思ったのか「すまなかった」と威さんが謝る。
もちろん、本気で怒っているわけがない。最初の頃は私がいくら好きだと告白してもちっとも振り向いてくれなかった威さんが、「桃に着せてえっちなことがしたい」とこっそりセクシーランジェリーを買ってくれるなんて、あの頃の私からしてみれば夢のような話だ。怒ったり幻滅したりするどころか、ますます彼のことが愛しくなった。
でも、今は怒っていることにした方が都合が良さそうだ。これを口実に、普段できないことを心ゆくまでやってみたい。
「……本当に悪いと思ってないでしょ。だって威さんのここ、さっきより大きくなってるもん」
「す、すまん……でも、これはその、生理現象で」
「ふーん?」
怒っているふりをしながら、盛り上がった威さんの一物をぎゅっと握る。「うあっ」という少し苦しそうな彼の声を聞いて思わず手を離しそうになったけれど、そこはぐっと堪えてそのまま彼自身を擦り上げた。
「も、桃っ、やめてくれ……!」
「どうして? 威さんだって、いつも私が『やめて』って言っても触るのやめてくれないくせに」
「す、すまん……っ、せ、せめて、下着を脱がせ」
「ふふっ、いやです。せっかく買ったんだから、ちゃんと穿かないと。ね?」
にっこりと笑顔を見せて言うと、威さんの顔が引きつった。その表情にどうしようもないくらい興奮して、彼のものを擦る手が自然と早くなる。
「う、あっ……! 桃っ、だめだ!」
「気持ちいいですか? 威さん」
「っ……、気持ち、いい、が……っ、こんな格好でなんて……」
「でも、このパンツを選んだのは威さんでしょう? あ、先っぽ濡れてきた」
指先が湿った感覚がしてそう口に出すと、威さんの眉根が切なげに寄る。恥ずかしいらしい。ああもう、私の旦那様はなんて可愛いんだろう。
こういった夜の営みで主導権を握っているのは、いつも威さんだった。私にとって初めての相手は威さんだったし、彼との行為に不満なんて無かったから、今まで何の疑問も持たずに彼にされるがままになっていた。
でも、今初めてこうして攻める立場になってみて思う。頑張れば熊にだって勝てそうなほど立派な体躯を持つ「鬼教官」をいじめるのって、めちゃくちゃ楽しい!!
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