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28.戸惑う二人
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リオンが襲われてから一週間が経ったが、女の素性は結局分からずじまいだった。状況からして誰か別の首謀者がいることは明白だったが、王室の力を持ってしてもその正体と目的を突き止めることはできていないらしい。
リオンは深手を負ったものの致命傷にはいたらず、傷口を縫い合わせる手術をして今は療養している最中だ。でもミーアは、あれからリオンと顔を合わせていない。
「ミーア様、失礼いたします。リオン殿下が、ミーア様にお会いしたいとおっしゃっております。今日こそはどうか、お部屋に足を運んでいただけませんか」
「す、すみません……お断りしてください」
昨日もこうしてリオンの部屋に呼ばれたのだが、ミーアは会いに行かなかった。あの日のことを思い出すと、いまだに体ががたがたと震えだすのだ。
己に向かって振り上げられた刃。自分を庇って前に立ったリオンの腕が切り裂かれる音と、錆びた鉄のような血の臭い。そして、目の前でいとも簡単に失われた命。
そのすべてが恐ろしくて、あの日以降ミーアは満足に眠れていなかった。事件のことを聞いた父がミーアをいたく心配して毎日部屋を訪れてくれるものの、それでも恐怖は完全には拭えず、ふとした瞬間に恐怖が蘇るのだ。
ミーアを庇い大怪我を負ったリオンのことを見舞いに行きたい気持ちはあるが、どんな顔をして彼に会えばいいのかが分からない。それに、リオンの顔を見たらあの時のことがさらに鮮明に蘇ってしまう気がして、ミーアは部屋に籠ることしかできずにいた。
ミーアがリオンからの誘いを断ると、侍女はそれを予想していたかのように頷き、続けて別の提案をした。
「ミーア様がどうしても来られないのなら、リオン殿下は自らこちらのお部屋に伺う、とおっしゃっておりました。それならよろしいでしょうか?」
「えっ!? で、でも、まだ怪我は治っていませんよね?」
「はい。医者からはできる限り体を動かさぬよう言われているそうなのですが、どうしてもミーア様のお顔を見たいからそのようにする、とのことです」
「だっ、駄目でしょう!? それなら私が殿下のお部屋に伺いますから、どうか動かないようにと伝えてください!」
焦ったミーアが慌ててそう返すと、侍女はにっこりと笑って「かしこまりました」と頭を下げる。やられた、と気付いたところでもう遅く、侍女はさっさと支度を整えてミーアの手を引き廊下へと連れ出した。
策に嵌められた気がしないでもないが、彼の様子が気にかかっているのは確かだ。ミーアは大人しく侍女の後をついていきながら、手の震えを止めるように拳を作ってぎゅっと握りしめた。
◇
「――失礼します。リオン殿下、お体の具合は……」
「ミーア! やっと来てくれたんだな。会いたいと言っているのに一週間も顔を見せてくれないから、気鬱になっているんじゃないかと心配していたんだ」
緊張しながら部屋の扉を開けると、待ってましたと言わんばかりの勢いでリオンが嬉しそうにミーアの名を呼んだ。彼が座っている寝台の側にはトガミとルカの姿もあって、それを見たミーアは思わず眉根を寄せて後退りする。
「やだなあ、そんなあからさまに避けないでくださいよ。ミーア様も、この度は災難でしたねえ」
「でも、こいつは怪我一つしてないんだろ? そのくせにすぐ見舞いにも来ないで、いいご身分だよな」
「そう言うな、ルカ。あんなことがあれば、誰でも部屋から出るのが恐ろしくなるに決まっている。それに、ミーアがあの女に桶を投げつけて足止めしてくれたから私はこの怪我だけで済んだのだ」
寝台に座ったまま、リオンが「近くに来てくれ」と手招きをする。ミーアがおずおずと近付くと、トガミはにやつきながら、ルカは不満そうに舌打ちをしてから少し後ろに下がった。
「ミーア、大丈夫か? 顔色が悪いな。それに、少し痩せたように見える」
「あ……いえ、私は大丈夫です。それより、殿下のお怪我の方は……」
「ああ、さすがにまだ痛みは残っているが、見ての通り元気だよ。完治するには二ヶ月ほどかかるらしいが、もう少しすれば普段通りの生活に戻っていいと医者が言っていた」
「そうですか……よかった」
それを聞いたミーアがほっと胸を撫で下ろすと、横で二人のやりとりを見つめていたトガミがぱんっと手を叩いた。そして、隣に立つルカの腕をぐいぐいと引っ張って部屋を出て行こうとする。
「な、なんだよ!?」
「僕たちはお邪魔でしょうから、とっとと帰りましょう。これ以上見てたら野暮ってやつですよ」
「はあ!? なんで俺が邪魔になるんだよ、お前だけ出て行けばいいだろ」
「もう、ルカ殿下は鈍いですねえ。久しぶりの逢瀬なんですから、二人きりにして差し上げましょうよ。あ、ミーア様、そろそろいつものお薬が無くなる頃でしょうから、あとで侍女に渡しておきます。それではごゆっくりー」
そう言い残して、トガミとルカはどたばたと部屋を後にした。残されたミーアがその場に立ち尽くしていると、「座ってくれ」とリオンが寝台の傍に置いてある椅子を指差した。こくりと頷いて、ミーアはその椅子に腰掛ける。
「あの……リオン殿下。一つだけ、お尋ねしてもよろしいでしょうか」
「ああ、もちろん。なんだ?」
リオンのもつ黄金に輝く瞳と、痛々しく包帯の巻かれた左腕とを交互に見て、ミーアはぼそぼそと呟くように問いかけた。
「あのとき……なぜ、私を庇ったのですか」
その問いかけに、リオンは意表を突かれたように目を剥いた。しかし、すぐにふっと笑ってミーアを見つめ返しながら答える。
「なぜ……だろうな。きみを失うかもしれないと思ったら、勝手に体が動いていた」
「そんな……! いくら世継ぎを生むために私が必要だとしても、あなたが死んでしまえば意味が無いでしょう!?」
「そんなこと、あの時は微塵も考えていなかった。ただ、きみを失いたくなかった……それだけだよ」
当然のようにそう言ったリオンを目の前にして、ミーアはぐっと唇を噛み締める。しかしすぐに、堪えきれなくなった涙が一筋だけ彼女の頬を伝っていった。
「ミーア……私のために、泣いてくれるのか?」
「ち……違います。これは、ただ……あの時のことを思い出すと、怖くて」
「……ああ、そうだろうな。きみを危険に晒してすまなかった。賊の目的はまだ分からないが、あれから警護を強化しているから大丈夫だ。きみの周囲は特に厳重に見守っているから、安心して眠るといい」
この一週間、ミーアがまともに睡眠を取れていないことをリオンは察しているようだった。彼は右腕を伸ばし、俯くミーアの目元を指先でそっと拭う。
「こんな血腥い場所に、きみを閉じ込めて……私は何をしたいのだろうな」
ぽつりと、リオンが弱音を吐くかのように声を漏らす。ミーアはそれに一瞬目をみはるも、すぐに言葉を返した。
「……子を、孕ませたいのでしょう」
「そう……だな。そうなんだが……」
歯切れ悪く何かを語ろうとするリオンを、ミーアは涙に濡れた瞳でじっと見つめる。彼は右手でミーアの頬をするりと撫でてから、膝の上に置かれている彼女の白い手を力強く握りしめた。
「あのような危険な目に遭わせてしまったというのに……以前よりもずっと強く、きみを手放したくないと思っている。……すまない」
「……どうして、謝るんですか」
「どうして、だろうな……こんなにも自分の気持ちが分からないのは、初めてだ」
自嘲気味に笑うリオンを、ミーアはただ無言で見つめ返す。黄金の瞳は戸惑いに揺れながらも、目の前にいるミーアの姿だけを映していた。
しばらくの間、二人は言葉を交わすこともなく、互いの手に伝わる温度だけを感じていた。
リオンは深手を負ったものの致命傷にはいたらず、傷口を縫い合わせる手術をして今は療養している最中だ。でもミーアは、あれからリオンと顔を合わせていない。
「ミーア様、失礼いたします。リオン殿下が、ミーア様にお会いしたいとおっしゃっております。今日こそはどうか、お部屋に足を運んでいただけませんか」
「す、すみません……お断りしてください」
昨日もこうしてリオンの部屋に呼ばれたのだが、ミーアは会いに行かなかった。あの日のことを思い出すと、いまだに体ががたがたと震えだすのだ。
己に向かって振り上げられた刃。自分を庇って前に立ったリオンの腕が切り裂かれる音と、錆びた鉄のような血の臭い。そして、目の前でいとも簡単に失われた命。
そのすべてが恐ろしくて、あの日以降ミーアは満足に眠れていなかった。事件のことを聞いた父がミーアをいたく心配して毎日部屋を訪れてくれるものの、それでも恐怖は完全には拭えず、ふとした瞬間に恐怖が蘇るのだ。
ミーアを庇い大怪我を負ったリオンのことを見舞いに行きたい気持ちはあるが、どんな顔をして彼に会えばいいのかが分からない。それに、リオンの顔を見たらあの時のことがさらに鮮明に蘇ってしまう気がして、ミーアは部屋に籠ることしかできずにいた。
ミーアがリオンからの誘いを断ると、侍女はそれを予想していたかのように頷き、続けて別の提案をした。
「ミーア様がどうしても来られないのなら、リオン殿下は自らこちらのお部屋に伺う、とおっしゃっておりました。それならよろしいでしょうか?」
「えっ!? で、でも、まだ怪我は治っていませんよね?」
「はい。医者からはできる限り体を動かさぬよう言われているそうなのですが、どうしてもミーア様のお顔を見たいからそのようにする、とのことです」
「だっ、駄目でしょう!? それなら私が殿下のお部屋に伺いますから、どうか動かないようにと伝えてください!」
焦ったミーアが慌ててそう返すと、侍女はにっこりと笑って「かしこまりました」と頭を下げる。やられた、と気付いたところでもう遅く、侍女はさっさと支度を整えてミーアの手を引き廊下へと連れ出した。
策に嵌められた気がしないでもないが、彼の様子が気にかかっているのは確かだ。ミーアは大人しく侍女の後をついていきながら、手の震えを止めるように拳を作ってぎゅっと握りしめた。
◇
「――失礼します。リオン殿下、お体の具合は……」
「ミーア! やっと来てくれたんだな。会いたいと言っているのに一週間も顔を見せてくれないから、気鬱になっているんじゃないかと心配していたんだ」
緊張しながら部屋の扉を開けると、待ってましたと言わんばかりの勢いでリオンが嬉しそうにミーアの名を呼んだ。彼が座っている寝台の側にはトガミとルカの姿もあって、それを見たミーアは思わず眉根を寄せて後退りする。
「やだなあ、そんなあからさまに避けないでくださいよ。ミーア様も、この度は災難でしたねえ」
「でも、こいつは怪我一つしてないんだろ? そのくせにすぐ見舞いにも来ないで、いいご身分だよな」
「そう言うな、ルカ。あんなことがあれば、誰でも部屋から出るのが恐ろしくなるに決まっている。それに、ミーアがあの女に桶を投げつけて足止めしてくれたから私はこの怪我だけで済んだのだ」
寝台に座ったまま、リオンが「近くに来てくれ」と手招きをする。ミーアがおずおずと近付くと、トガミはにやつきながら、ルカは不満そうに舌打ちをしてから少し後ろに下がった。
「ミーア、大丈夫か? 顔色が悪いな。それに、少し痩せたように見える」
「あ……いえ、私は大丈夫です。それより、殿下のお怪我の方は……」
「ああ、さすがにまだ痛みは残っているが、見ての通り元気だよ。完治するには二ヶ月ほどかかるらしいが、もう少しすれば普段通りの生活に戻っていいと医者が言っていた」
「そうですか……よかった」
それを聞いたミーアがほっと胸を撫で下ろすと、横で二人のやりとりを見つめていたトガミがぱんっと手を叩いた。そして、隣に立つルカの腕をぐいぐいと引っ張って部屋を出て行こうとする。
「な、なんだよ!?」
「僕たちはお邪魔でしょうから、とっとと帰りましょう。これ以上見てたら野暮ってやつですよ」
「はあ!? なんで俺が邪魔になるんだよ、お前だけ出て行けばいいだろ」
「もう、ルカ殿下は鈍いですねえ。久しぶりの逢瀬なんですから、二人きりにして差し上げましょうよ。あ、ミーア様、そろそろいつものお薬が無くなる頃でしょうから、あとで侍女に渡しておきます。それではごゆっくりー」
そう言い残して、トガミとルカはどたばたと部屋を後にした。残されたミーアがその場に立ち尽くしていると、「座ってくれ」とリオンが寝台の傍に置いてある椅子を指差した。こくりと頷いて、ミーアはその椅子に腰掛ける。
「あの……リオン殿下。一つだけ、お尋ねしてもよろしいでしょうか」
「ああ、もちろん。なんだ?」
リオンのもつ黄金に輝く瞳と、痛々しく包帯の巻かれた左腕とを交互に見て、ミーアはぼそぼそと呟くように問いかけた。
「あのとき……なぜ、私を庇ったのですか」
その問いかけに、リオンは意表を突かれたように目を剥いた。しかし、すぐにふっと笑ってミーアを見つめ返しながら答える。
「なぜ……だろうな。きみを失うかもしれないと思ったら、勝手に体が動いていた」
「そんな……! いくら世継ぎを生むために私が必要だとしても、あなたが死んでしまえば意味が無いでしょう!?」
「そんなこと、あの時は微塵も考えていなかった。ただ、きみを失いたくなかった……それだけだよ」
当然のようにそう言ったリオンを目の前にして、ミーアはぐっと唇を噛み締める。しかしすぐに、堪えきれなくなった涙が一筋だけ彼女の頬を伝っていった。
「ミーア……私のために、泣いてくれるのか?」
「ち……違います。これは、ただ……あの時のことを思い出すと、怖くて」
「……ああ、そうだろうな。きみを危険に晒してすまなかった。賊の目的はまだ分からないが、あれから警護を強化しているから大丈夫だ。きみの周囲は特に厳重に見守っているから、安心して眠るといい」
この一週間、ミーアがまともに睡眠を取れていないことをリオンは察しているようだった。彼は右腕を伸ばし、俯くミーアの目元を指先でそっと拭う。
「こんな血腥い場所に、きみを閉じ込めて……私は何をしたいのだろうな」
ぽつりと、リオンが弱音を吐くかのように声を漏らす。ミーアはそれに一瞬目をみはるも、すぐに言葉を返した。
「……子を、孕ませたいのでしょう」
「そう……だな。そうなんだが……」
歯切れ悪く何かを語ろうとするリオンを、ミーアは涙に濡れた瞳でじっと見つめる。彼は右手でミーアの頬をするりと撫でてから、膝の上に置かれている彼女の白い手を力強く握りしめた。
「あのような危険な目に遭わせてしまったというのに……以前よりもずっと強く、きみを手放したくないと思っている。……すまない」
「……どうして、謝るんですか」
「どうして、だろうな……こんなにも自分の気持ちが分からないのは、初めてだ」
自嘲気味に笑うリオンを、ミーアはただ無言で見つめ返す。黄金の瞳は戸惑いに揺れながらも、目の前にいるミーアの姿だけを映していた。
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