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45.おとなとこども⑥
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「中、もう一回慣らそうか? 中断しちゃったし」
「えっ!? い、いい! しなくていいっ!」
「そう? じゃあ、もう挿れるね」
先ほど痴態を晒したことを思い出してぶんぶんと首を振ると、立岡は早速明希の両脚を割ってその間に身を置いた。
そして、手慣れた様子でベッドのすぐ脇に置いているチェストの引き出しを開けると、そこから避妊具を一つ取り出してそそり立った自身に被せる。準備が早すぎるんだけど、と明希は心の中でぼやいた。
「……そういえば。明希ちゃん、どの体位でするのが一番好き?」
「はっ!? た、たいい……!?」
「うん。俺の感覚では、やっぱり正常位の時が一番感じてるかなぁって気がするんだけど。合ってる?」
「あ、合ってるって……っ、わ、分かんないよそんなの!」
「うーん、そっか。それじゃ、今日は俺の好きな体位にしようね」
そう言って憎らしいほど良い笑顔を見せる立岡に、明希は自分が選択肢を間違えたことを理解する。
慌てて待ったをかけようとしたけれど、それよりも早く明希の体は彼によってくるっとひっくり返されてしまった。四つん這いにされたことで、彼がこれからどんな体勢で挿入しようとしているのかが嫌でも分かる。
「それじゃ、挿れるよ。力抜いて」
「あ……っ、ま、待って、ゆっくりっ、ゆっくりにしてっ」
「ふふっ、分かってるよ」
耳の裏にちゅっと軽いキスを落としてから、立岡の熱い先端が明希の蜜口をそっと割り開く。その刺激だけで「あっ」と明希の口から期待に満ちたような甘い声が漏れた。
「っはぁ、よかった……、明希ちゃんの中、まだぬるぬるしてる」
「や、やぁっ、言わないで……っ!」
「あ、目つぶっちゃ駄目だよ。ほら、下向いてみて? 俺と繋がってるところ見えるから」
言われるがまま顔を下に向けると、大きく開かれた脚の間から引き締まった立岡の太腿と、いやらしく濡れて光る陰茎が目に入った。あまりにも刺激的な光景に思わず息を飲むと、その陰茎は再びずずっと明希の体内に入り込んでくる。
「ぅあんっ、あああっ……!」
「っはあ、締まる……っ、明希ちゃん、そのまま見ててね? 俺、頑張ってイかないようにするから」
いっぱい突いてあげる、と耳元に吹き込まれ、体の奥までじんと痺れたような心地がした。
そして彼は宣言通り、硬くなった自身を先端まで一度引き抜いたかと思うと、すぐにまたびくびくとうねる膣内を穿つ。それを幾度も繰り返され、明希の目の前に火花が散る。他に何も考えられなくなって、ただ彼の言いつけ通りに剛直が自分の体を貫くさまをじっと見つめることしかできなかった。
「あ、ああっ、やぁっ、純、くんっ、だめ、そんなにしちゃだめぇっ」
「だめ、じゃないでしょ? もっと突いて、って言わないと……っ、ほら、抜いちゃってもいいの?」
「えっ……? っあ、あうぅぅっ!」
ぬぷっと水音を立てながら、それまで明希の蜜穴を犯していた陰茎があっさりと引き抜かれる。その刺激だけであられもない声が漏れ出て、明希は慌てて口を押さえた。
はあはあと息を整えながら、四つん這いのまま背後を振り返る。まさか本当に抜かれてしまうとは思っていなかった明希は、どこか物欲しげな眼差しを立岡に向けた。
「ふふ、どうしたの? 明希ちゃんがだめって言うから抜いたんだけど」
「あ……っ、だ、だって、激しすぎたからっ……」
「ふうん、そっか。じゃあ、もうやめる?」
頬を紅潮させた立岡がにたりと笑う。
普段の彼からは想像もできないその表情を初めて目にして、明希の脳裏には初々しい態度で「中里先輩!」と自分を呼ぶ立岡の姿が走馬灯のごとく蘇った。
「ん? 明希ちゃん、どうかした?」
「た……立岡くんは、そんな意地悪な笑い方しないっ……!」
「え……そんなこと言われても」
「あ、あの可愛かった純度100パーセントの立岡くんはどこに行っちゃったの!? こ、こんな、えっちな顔していやらしいことばっかり言う人だったなんて聞いてないっ!」
明希が本音を叫ぶと、それを聞いた立岡は目をぱちぱちと瞬かせた。
その仕草は可愛らしいものなのに、彼の股座にある自身は凶悪に思えるほどそそり立っている。つい先ほどまでそれを挿れられていたのだと思うと、ますます明希の頬は熱くなった。
「……でも明希ちゃんは、こんな俺でも好きでいてくれるんでしょ?」
「えっ」
「純度100パーセントじゃなくて、ちょっと申し訳ないけど。でも明希ちゃんは、俺のこと好きだもんね?」
自信たっぷりにそう言ってみせる立岡に、今度は明希が目を瞬かせた。
そうこうしているうちに、もう一度明希の入り口に彼の先端が押しつけられる。そして焦らすようにくちゅくちゅと擦り付けられて、自然と明希の体はこれから訪れる快感を予測して強張った。
「明希ちゃんもちゃんと俺のこと好きでいてくれてるんだって、今日はっきり分かったから。だから、遠慮なく甘えさせてもらおうと思って」
「っ……! そ、それならもっとこう、ハグとか膝枕とか、そういうのでっ」
「うーん、それもいいけど……今日は、明希ちゃんが泣くまで犯したい」
「えっ!? い、いい! しなくていいっ!」
「そう? じゃあ、もう挿れるね」
先ほど痴態を晒したことを思い出してぶんぶんと首を振ると、立岡は早速明希の両脚を割ってその間に身を置いた。
そして、手慣れた様子でベッドのすぐ脇に置いているチェストの引き出しを開けると、そこから避妊具を一つ取り出してそそり立った自身に被せる。準備が早すぎるんだけど、と明希は心の中でぼやいた。
「……そういえば。明希ちゃん、どの体位でするのが一番好き?」
「はっ!? た、たいい……!?」
「うん。俺の感覚では、やっぱり正常位の時が一番感じてるかなぁって気がするんだけど。合ってる?」
「あ、合ってるって……っ、わ、分かんないよそんなの!」
「うーん、そっか。それじゃ、今日は俺の好きな体位にしようね」
そう言って憎らしいほど良い笑顔を見せる立岡に、明希は自分が選択肢を間違えたことを理解する。
慌てて待ったをかけようとしたけれど、それよりも早く明希の体は彼によってくるっとひっくり返されてしまった。四つん這いにされたことで、彼がこれからどんな体勢で挿入しようとしているのかが嫌でも分かる。
「それじゃ、挿れるよ。力抜いて」
「あ……っ、ま、待って、ゆっくりっ、ゆっくりにしてっ」
「ふふっ、分かってるよ」
耳の裏にちゅっと軽いキスを落としてから、立岡の熱い先端が明希の蜜口をそっと割り開く。その刺激だけで「あっ」と明希の口から期待に満ちたような甘い声が漏れた。
「っはぁ、よかった……、明希ちゃんの中、まだぬるぬるしてる」
「や、やぁっ、言わないで……っ!」
「あ、目つぶっちゃ駄目だよ。ほら、下向いてみて? 俺と繋がってるところ見えるから」
言われるがまま顔を下に向けると、大きく開かれた脚の間から引き締まった立岡の太腿と、いやらしく濡れて光る陰茎が目に入った。あまりにも刺激的な光景に思わず息を飲むと、その陰茎は再びずずっと明希の体内に入り込んでくる。
「ぅあんっ、あああっ……!」
「っはあ、締まる……っ、明希ちゃん、そのまま見ててね? 俺、頑張ってイかないようにするから」
いっぱい突いてあげる、と耳元に吹き込まれ、体の奥までじんと痺れたような心地がした。
そして彼は宣言通り、硬くなった自身を先端まで一度引き抜いたかと思うと、すぐにまたびくびくとうねる膣内を穿つ。それを幾度も繰り返され、明希の目の前に火花が散る。他に何も考えられなくなって、ただ彼の言いつけ通りに剛直が自分の体を貫くさまをじっと見つめることしかできなかった。
「あ、ああっ、やぁっ、純、くんっ、だめ、そんなにしちゃだめぇっ」
「だめ、じゃないでしょ? もっと突いて、って言わないと……っ、ほら、抜いちゃってもいいの?」
「えっ……? っあ、あうぅぅっ!」
ぬぷっと水音を立てながら、それまで明希の蜜穴を犯していた陰茎があっさりと引き抜かれる。その刺激だけであられもない声が漏れ出て、明希は慌てて口を押さえた。
はあはあと息を整えながら、四つん這いのまま背後を振り返る。まさか本当に抜かれてしまうとは思っていなかった明希は、どこか物欲しげな眼差しを立岡に向けた。
「ふふ、どうしたの? 明希ちゃんがだめって言うから抜いたんだけど」
「あ……っ、だ、だって、激しすぎたからっ……」
「ふうん、そっか。じゃあ、もうやめる?」
頬を紅潮させた立岡がにたりと笑う。
普段の彼からは想像もできないその表情を初めて目にして、明希の脳裏には初々しい態度で「中里先輩!」と自分を呼ぶ立岡の姿が走馬灯のごとく蘇った。
「ん? 明希ちゃん、どうかした?」
「た……立岡くんは、そんな意地悪な笑い方しないっ……!」
「え……そんなこと言われても」
「あ、あの可愛かった純度100パーセントの立岡くんはどこに行っちゃったの!? こ、こんな、えっちな顔していやらしいことばっかり言う人だったなんて聞いてないっ!」
明希が本音を叫ぶと、それを聞いた立岡は目をぱちぱちと瞬かせた。
その仕草は可愛らしいものなのに、彼の股座にある自身は凶悪に思えるほどそそり立っている。つい先ほどまでそれを挿れられていたのだと思うと、ますます明希の頬は熱くなった。
「……でも明希ちゃんは、こんな俺でも好きでいてくれるんでしょ?」
「えっ」
「純度100パーセントじゃなくて、ちょっと申し訳ないけど。でも明希ちゃんは、俺のこと好きだもんね?」
自信たっぷりにそう言ってみせる立岡に、今度は明希が目を瞬かせた。
そうこうしているうちに、もう一度明希の入り口に彼の先端が押しつけられる。そして焦らすようにくちゅくちゅと擦り付けられて、自然と明希の体はこれから訪れる快感を予測して強張った。
「明希ちゃんもちゃんと俺のこと好きでいてくれてるんだって、今日はっきり分かったから。だから、遠慮なく甘えさせてもらおうと思って」
「っ……! そ、それならもっとこう、ハグとか膝枕とか、そういうのでっ」
「うーん、それもいいけど……今日は、明希ちゃんが泣くまで犯したい」
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