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来るな変態!
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『お父様、お母様、私を今まで育ててくれてありがとう。
私に残せる物は何もありませんが、私を育ててくれた感謝を忘れる事はありません。
二人共、健康には気をつけて・・・・・・』
花梨は今日も日記帳に遺書を書いていた。
花梨は医者からいつ死んでもおかしくないと言われていた。
だから、いつ死んでもいいように毎日日記に遺書を書いていた。
過去の日記を振り返れば、色んなバリーエーションの遺書が書かれていた。
毎日毎日、闘病する苦しみや死を意識した事ばかりを書いてきた。
だが、最近になってその変わる事がなかった毎日に変化が起こってきていた。
あの男の存在だ。
「鈴村さーーーーん!! 見舞いに来たぞ!」
「ひぃっ!」
健の声が聞こえた。
だが、姿は見えない。
「鈴村さーーーーん!! ここを開けてくれまいか?」
ドンドンと窓を叩く音が聞こえ、花梨は窓を見ると健はガラス窓にへばりつくように立っていた。
「ちょっ、ちょっと! ここ三階なのよっ! なんであたなはいつもいつも外から来るのよ、危ないじゃない!」
花梨は痛む体を起こすと窓の鍵を外し健を中に入れた。
「ロッククライミング健康法だ、問題ない」
「問題大ありよ! 落ちたら危ないじゃない」
「だって、いつも面会謝絶になってるから外から入るしかないじゃないか」
「・・・・・・あんたがいつもいつも来るからよ!」
屋上から飛び降りようとしたあの日から、健は毎日のように見舞いに来るようになった。
「そうだ、これお見舞いの品だ!」
健は花梨にスーパーの袋を差し出した。
中を覗き込むと、そこには花梨でも良く知る黄色く長細い物体がそこにあった。
「何これ・・・・・・バナナ?」
「バナナはいいぞー、超栄養満点だ! 豊富なビタミン、豊富なミネラル、豊富な食物繊維、エネルギー源として優れた糖質(中略)なんといっても医者が認めるのはその低カロリーなのに脳への栄養補給が素晴らしく(中略)精神的にもリラックスできるとされていて、免疫力が向上するのも勿論アミノ酸が(中略)夜食としても朝食としても、昼食にしたってバッチリなんだ。まぁ俺のおすすめは朝食だが(中略)そしてポリフェノールがうんたらかんたら・・・・・・」
「長いわ! この健康オタクが!」
健は毎日のようにこういった果物や、栄養食品、サプリメントなんかを持ってきては毎度長ったらしいウンチクを垂れ流していた。
花梨は健から袋をひったくるように受け取ると健の背中を押して出口へと追いやった。
「さ、もういいでしょう! さっさと帰ってよね!」
「ええっ、もう帰らねばならんのか?」
健は雨の日に濡れた子犬の様な目をして言った。
「うっ・・・・・・、そもそも今日は面会謝絶なんだからね! 明日からは・・・・・・ちゃんと扉から入ってきなさいよね」
そう言うと、健は電球のようにパッと顔を明るくさせた。
「おおお、それは明日も来ても良いという事だな!」
「か、勘違いしないでよね! また壁を登ったりして怪我とか、運悪く死んじゃったりとかしたら、私が死んだ時に未練が残って天国にいけないかもしれないじゃない!」
「おおおおおお、奇跡だ! 正々堂々とお見舞いをしていいというお許しが!」
健は花梨の言っている事も喜びで耳に入らず、自分の尻尾を追いかける犬の様にクルクルと回りだした。
「~~~~~~聞きなさいよっ!」
私に残せる物は何もありませんが、私を育ててくれた感謝を忘れる事はありません。
二人共、健康には気をつけて・・・・・・』
花梨は今日も日記帳に遺書を書いていた。
花梨は医者からいつ死んでもおかしくないと言われていた。
だから、いつ死んでもいいように毎日日記に遺書を書いていた。
過去の日記を振り返れば、色んなバリーエーションの遺書が書かれていた。
毎日毎日、闘病する苦しみや死を意識した事ばかりを書いてきた。
だが、最近になってその変わる事がなかった毎日に変化が起こってきていた。
あの男の存在だ。
「鈴村さーーーーん!! 見舞いに来たぞ!」
「ひぃっ!」
健の声が聞こえた。
だが、姿は見えない。
「鈴村さーーーーん!! ここを開けてくれまいか?」
ドンドンと窓を叩く音が聞こえ、花梨は窓を見ると健はガラス窓にへばりつくように立っていた。
「ちょっ、ちょっと! ここ三階なのよっ! なんであたなはいつもいつも外から来るのよ、危ないじゃない!」
花梨は痛む体を起こすと窓の鍵を外し健を中に入れた。
「ロッククライミング健康法だ、問題ない」
「問題大ありよ! 落ちたら危ないじゃない」
「だって、いつも面会謝絶になってるから外から入るしかないじゃないか」
「・・・・・・あんたがいつもいつも来るからよ!」
屋上から飛び降りようとしたあの日から、健は毎日のように見舞いに来るようになった。
「そうだ、これお見舞いの品だ!」
健は花梨にスーパーの袋を差し出した。
中を覗き込むと、そこには花梨でも良く知る黄色く長細い物体がそこにあった。
「何これ・・・・・・バナナ?」
「バナナはいいぞー、超栄養満点だ! 豊富なビタミン、豊富なミネラル、豊富な食物繊維、エネルギー源として優れた糖質(中略)なんといっても医者が認めるのはその低カロリーなのに脳への栄養補給が素晴らしく(中略)精神的にもリラックスできるとされていて、免疫力が向上するのも勿論アミノ酸が(中略)夜食としても朝食としても、昼食にしたってバッチリなんだ。まぁ俺のおすすめは朝食だが(中略)そしてポリフェノールがうんたらかんたら・・・・・・」
「長いわ! この健康オタクが!」
健は毎日のようにこういった果物や、栄養食品、サプリメントなんかを持ってきては毎度長ったらしいウンチクを垂れ流していた。
花梨は健から袋をひったくるように受け取ると健の背中を押して出口へと追いやった。
「さ、もういいでしょう! さっさと帰ってよね!」
「ええっ、もう帰らねばならんのか?」
健は雨の日に濡れた子犬の様な目をして言った。
「うっ・・・・・・、そもそも今日は面会謝絶なんだからね! 明日からは・・・・・・ちゃんと扉から入ってきなさいよね」
そう言うと、健は電球のようにパッと顔を明るくさせた。
「おおお、それは明日も来ても良いという事だな!」
「か、勘違いしないでよね! また壁を登ったりして怪我とか、運悪く死んじゃったりとかしたら、私が死んだ時に未練が残って天国にいけないかもしれないじゃない!」
「おおおおおお、奇跡だ! 正々堂々とお見舞いをしていいというお許しが!」
健は花梨の言っている事も喜びで耳に入らず、自分の尻尾を追いかける犬の様にクルクルと回りだした。
「~~~~~~聞きなさいよっ!」
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