37 / 42
新都市構想と、仙人
しおりを挟む
エストレアを城の書斎に呼んで、新都市におけるプリンセス・サーバンツ。いわゆる冒険者ギルドのイメージ図を書かせて、漫画家に清書してもらうことにした。
それにしても、転生者意外といるもんだ。街に一人は必ずいる気がした。
さて、あとは任せて昼寝をしよう。
私は邪魔しないように部屋を出ようとすると、
「姫様、修練のお時間です」
毎度お馴染みのオカリナである。
「一応聞くわ。どんな修練?」
「敵が必殺技を使ったら、それを解説をする修練です。今日は初級、冷や汗をかきながら『あれはまさかっ! あの技の使い手がいたとは!』と、知ってたフリをするところからはじめましょう」
「それ、主人公の私がやる役?」
「姫様は万能でなくてはなりませんので。さぁ早速やりましょう。目標は仲間から『知っているのか、雷電』と言われることです」
「誰よ雷電って。私がそう呼ばれるわけないじゃない!」
オカリナとそんなやり取りをしていると、
「姫様。新都市開発会議のお時間になりました。会議室までお越しくださいませ」
現在、新都市では城と冒険者ギルドしかない。優先順位を決めた施設の建築と人材募集をしなければいけない。といった内容だ。
「病院と宿屋と温泉施設、雑貨屋」
会議室のホワイトボードに次々と書かれる施設名。
「ホルンよ。プリンセス・サーバンツにて新都市移住希望者でそれぞれの施設で働いてくれる人を募集してほしい」
「かしこまりました」
「ところでオカリナよ。プリンセス・サーバンツのマスターであるホルンや、村長のヴィオラや元ナチュラル王国王女のフラットといった参加はわかるのじゃが、こいつ、一体誰じゃ?」
テーブルの隅っこながら堂々と参加している見たことのない老人が気になって仕方がない。
「姫様。彼はただの仙人です」
「何で仙人が会議に参加してるのじゃ?」
「なんでも新商品を売り込みに来たそうです」
「仙人である必要がないのでは?」
「食べていくために仙人も働く必要があるそうです」
「仙人も大変じゃな。一応何を売り込みに来たのじゃ? 発言を許すから申せ」
私は言うと、老人はプルプルしながら立ち上がり、
「ワシら仙人協会は、みんなが快適に使える家具を開発しておりますが、食べていくのが精一杯で誰も見てさえくれませぬ。ですが姫様の領地の民は豊かと聞いて、もしかしたら売れるかもと思い、フラット様に賄賂を渡してこの会議に参加させていただきました」
今、仙人のくせに賄賂ってサラッと言ったぞ。
ていうか、仙人協会ってなんだよ。
「フラットよ。賄賂ってなんじゃ?」
「え? あ、いえ。違うんです姫様。これは“お歳暮”です」
「中身は?」
「金貨10枚です」
「完全に賄賂じゃろが!!」
「違います。誠意です!」
「詭弁すぎる!」
私は頭を抱えた。
「で、仙人よ。何を売り込みたい。正直、妾は貴様をただのクソジジイとしか見ておらんぞ」
「雲の上ベッドです」
そう言うと、老人は袖の中から手のひら大の灰色の玉を取り出し、床に置いて、指先で軽く弾いた。
ポワン——。
白い煙が立ち上り、やがてその場にふわりと雲が浮かび上がった。まるで天界から切り取ってきたかのような、柔らかく光る雲。
「……まるで漫画みたいな雲じゃな。メガネをかけた少年が大好きそうじゃ」
「そうです。ハンモックをモチーフにして仙人三百名で開発しました」
「仙人多いな!」
「あと七百名おります!」
「つまらぬギャグはよい。で、試しに寝てみても良いか?」
「どうぞ!」
私は雲に乗ろうとすると、落ちてしまった。
「この雲は心の綺麗な者しか乗れませぬ」
「妾が古の悪魔姫とわかって言っておるのか?」
「ち、違いますぞ姫様! そういう意味ではなく、“心の乱れがない者”という意味でして……!」
老人が慌てて手を振る。
「なら最初からそう言え。で、どうすれば乗れるんじゃ?」
「魔力を少し注ぎ込んでください。姫様ほどの方なら、すぐに雲が懐きます」
私はため息をつきながら、手のひらから少しだけ魔力を流した。
すると雲がポヨンと震え、猫のようにすり寄ってくる。
「……なんか可愛いのぅ」
「でしょう! この“雲獣”は使用者の魔力を覚え、その人専用の寝心地に自動調整いたします。柔らかすぎず、沈みすぎず、そして眠気誘導魔法陣が内蔵されておりまして……」
「寝た瞬間に意識を刈り取る仕様じゃな?」
「まさしく! 名づけて“即眠(そくみん)モード”!」
「ネーミングセンスが最低じゃ」
「さらに、睡眠中は使用者の体から余剰魔力を吸収し、翌朝、自動的に還元してくれる。つまり——」
「寝ながら魔力回復できる、というわけか?」
「その通り! しかも吸収した魔力で雲自体が自家発電するため、夜でもふわふわ浮いたまま! 停電知らずのエコ設計!」
「いや、この世界に停電という概念はないが?」
「そこは雰囲気です!」
「ちなみに希望小売価格はいくらじゃ?」
「金貨五万枚です」
「国家予算より高いわ! 出直してまいれ!」
「そんな! ここでも売れなければ我が仙人協会は潰れてしまいます!」
ドラマの町工場かよ。
「妾を仙人協会へ案内しろ。建て直しをはかるぞ」
城から、北へしばらく飛んでいった森の中に仙人協会と書かれた大きな建物があった。まるで
工場だ。
そして囲むように小さな民家が連なっている。
「集落じゃな」
「ハッ。今まで存在を知りませんでした」
「まぁ仙人を名乗るくらいじゃから堂々とは生活はしないよな」
そんな会話をオカリナをしていると、
「はじめまして、姫様。ワシが仙人オブザ仙人――セン=ニンと申します」
明らかに会議にいた老人と見分けがつかない仙人が現れては挨拶をしてきた。
「……お主が、あのセン=ニンと申すか?」
「姫様、セン=ニンをご存じなのですか?」
「知らぬ。正直、会議にいたジジイと違いがわからぬわ。――しかしオカリナよ、そこは事前に把握しておらんかったのか雷電じゃ」
「迂闊《うかつ》でした……申し訳ございません」
「まぁよい。――で、ジジイよ。お主らは家具を作る集団と聞いたが?」
「はい。我ら仙人一同、魂を込めて手作りで家具を生み出しております」
「それが、金貨五万枚の“雲の上ベッド”とやらか」
「今は――百人乗っても大丈夫なベッドを開発中です!」
セン=ニンがどや顔で胸を張る。
「百人が一斉にベッドに乗る状況って、あるのか?」
「それは……」
「山に引きこもっておるから、現地の需要がわかっておらぬのじゃ」
「では、我らはどうしたら……?」
「お主ら仙人なんじゃろ? いっそ見た目を活かして法の番人でもやったらどうじゃ。『喝!』と言っておるだけで生活できるぞ」
「しかし仙人協会には千人おりますぞ。そんなに必要でしょうか」
「そんなうるさい奴、一人おれば充分じゃ。残り九百九十九人は――全世界の調査員じゃ」
「じ、調査員……?」
「仙人ならなんかできそうじゃろ。世界から有能な人材をスカウトするもよし、名産品を調べるもよし、情勢を調べるもよしじゃ」
「……扱いが雑でございます」
「あと、仙人全員、冒険者登録しておけ」
「せ、仙人は冒険者なのですか?」
「登録せんかったら、誰が誰かわからんじゃろうが! あと文官も欲しい。頭の良い仙人を何名かそっちにうつしてくれ」
「折角最高級のベッドを作ったのに。売れなければただのゴミですじゃ」
「仕方がない。それは妾がもらっておいてやろう」
「ありがとうございます。姫様!」
こうして仙人問題は解決した。
よし。これで妾は最高級のベッドで寝ることができる。これこそ悪魔の知恵じゃな。
と、ほくそ笑むのであった。
だが、しばらくして。
「姫様。雲獣がこの仙人協会の地から離れたくないと申しておりまして」
クラリが報告してきた。
「また妾の昼寝が遠のいたわ……」
それにしても、転生者意外といるもんだ。街に一人は必ずいる気がした。
さて、あとは任せて昼寝をしよう。
私は邪魔しないように部屋を出ようとすると、
「姫様、修練のお時間です」
毎度お馴染みのオカリナである。
「一応聞くわ。どんな修練?」
「敵が必殺技を使ったら、それを解説をする修練です。今日は初級、冷や汗をかきながら『あれはまさかっ! あの技の使い手がいたとは!』と、知ってたフリをするところからはじめましょう」
「それ、主人公の私がやる役?」
「姫様は万能でなくてはなりませんので。さぁ早速やりましょう。目標は仲間から『知っているのか、雷電』と言われることです」
「誰よ雷電って。私がそう呼ばれるわけないじゃない!」
オカリナとそんなやり取りをしていると、
「姫様。新都市開発会議のお時間になりました。会議室までお越しくださいませ」
現在、新都市では城と冒険者ギルドしかない。優先順位を決めた施設の建築と人材募集をしなければいけない。といった内容だ。
「病院と宿屋と温泉施設、雑貨屋」
会議室のホワイトボードに次々と書かれる施設名。
「ホルンよ。プリンセス・サーバンツにて新都市移住希望者でそれぞれの施設で働いてくれる人を募集してほしい」
「かしこまりました」
「ところでオカリナよ。プリンセス・サーバンツのマスターであるホルンや、村長のヴィオラや元ナチュラル王国王女のフラットといった参加はわかるのじゃが、こいつ、一体誰じゃ?」
テーブルの隅っこながら堂々と参加している見たことのない老人が気になって仕方がない。
「姫様。彼はただの仙人です」
「何で仙人が会議に参加してるのじゃ?」
「なんでも新商品を売り込みに来たそうです」
「仙人である必要がないのでは?」
「食べていくために仙人も働く必要があるそうです」
「仙人も大変じゃな。一応何を売り込みに来たのじゃ? 発言を許すから申せ」
私は言うと、老人はプルプルしながら立ち上がり、
「ワシら仙人協会は、みんなが快適に使える家具を開発しておりますが、食べていくのが精一杯で誰も見てさえくれませぬ。ですが姫様の領地の民は豊かと聞いて、もしかしたら売れるかもと思い、フラット様に賄賂を渡してこの会議に参加させていただきました」
今、仙人のくせに賄賂ってサラッと言ったぞ。
ていうか、仙人協会ってなんだよ。
「フラットよ。賄賂ってなんじゃ?」
「え? あ、いえ。違うんです姫様。これは“お歳暮”です」
「中身は?」
「金貨10枚です」
「完全に賄賂じゃろが!!」
「違います。誠意です!」
「詭弁すぎる!」
私は頭を抱えた。
「で、仙人よ。何を売り込みたい。正直、妾は貴様をただのクソジジイとしか見ておらんぞ」
「雲の上ベッドです」
そう言うと、老人は袖の中から手のひら大の灰色の玉を取り出し、床に置いて、指先で軽く弾いた。
ポワン——。
白い煙が立ち上り、やがてその場にふわりと雲が浮かび上がった。まるで天界から切り取ってきたかのような、柔らかく光る雲。
「……まるで漫画みたいな雲じゃな。メガネをかけた少年が大好きそうじゃ」
「そうです。ハンモックをモチーフにして仙人三百名で開発しました」
「仙人多いな!」
「あと七百名おります!」
「つまらぬギャグはよい。で、試しに寝てみても良いか?」
「どうぞ!」
私は雲に乗ろうとすると、落ちてしまった。
「この雲は心の綺麗な者しか乗れませぬ」
「妾が古の悪魔姫とわかって言っておるのか?」
「ち、違いますぞ姫様! そういう意味ではなく、“心の乱れがない者”という意味でして……!」
老人が慌てて手を振る。
「なら最初からそう言え。で、どうすれば乗れるんじゃ?」
「魔力を少し注ぎ込んでください。姫様ほどの方なら、すぐに雲が懐きます」
私はため息をつきながら、手のひらから少しだけ魔力を流した。
すると雲がポヨンと震え、猫のようにすり寄ってくる。
「……なんか可愛いのぅ」
「でしょう! この“雲獣”は使用者の魔力を覚え、その人専用の寝心地に自動調整いたします。柔らかすぎず、沈みすぎず、そして眠気誘導魔法陣が内蔵されておりまして……」
「寝た瞬間に意識を刈り取る仕様じゃな?」
「まさしく! 名づけて“即眠(そくみん)モード”!」
「ネーミングセンスが最低じゃ」
「さらに、睡眠中は使用者の体から余剰魔力を吸収し、翌朝、自動的に還元してくれる。つまり——」
「寝ながら魔力回復できる、というわけか?」
「その通り! しかも吸収した魔力で雲自体が自家発電するため、夜でもふわふわ浮いたまま! 停電知らずのエコ設計!」
「いや、この世界に停電という概念はないが?」
「そこは雰囲気です!」
「ちなみに希望小売価格はいくらじゃ?」
「金貨五万枚です」
「国家予算より高いわ! 出直してまいれ!」
「そんな! ここでも売れなければ我が仙人協会は潰れてしまいます!」
ドラマの町工場かよ。
「妾を仙人協会へ案内しろ。建て直しをはかるぞ」
城から、北へしばらく飛んでいった森の中に仙人協会と書かれた大きな建物があった。まるで
工場だ。
そして囲むように小さな民家が連なっている。
「集落じゃな」
「ハッ。今まで存在を知りませんでした」
「まぁ仙人を名乗るくらいじゃから堂々とは生活はしないよな」
そんな会話をオカリナをしていると、
「はじめまして、姫様。ワシが仙人オブザ仙人――セン=ニンと申します」
明らかに会議にいた老人と見分けがつかない仙人が現れては挨拶をしてきた。
「……お主が、あのセン=ニンと申すか?」
「姫様、セン=ニンをご存じなのですか?」
「知らぬ。正直、会議にいたジジイと違いがわからぬわ。――しかしオカリナよ、そこは事前に把握しておらんかったのか雷電じゃ」
「迂闊《うかつ》でした……申し訳ございません」
「まぁよい。――で、ジジイよ。お主らは家具を作る集団と聞いたが?」
「はい。我ら仙人一同、魂を込めて手作りで家具を生み出しております」
「それが、金貨五万枚の“雲の上ベッド”とやらか」
「今は――百人乗っても大丈夫なベッドを開発中です!」
セン=ニンがどや顔で胸を張る。
「百人が一斉にベッドに乗る状況って、あるのか?」
「それは……」
「山に引きこもっておるから、現地の需要がわかっておらぬのじゃ」
「では、我らはどうしたら……?」
「お主ら仙人なんじゃろ? いっそ見た目を活かして法の番人でもやったらどうじゃ。『喝!』と言っておるだけで生活できるぞ」
「しかし仙人協会には千人おりますぞ。そんなに必要でしょうか」
「そんなうるさい奴、一人おれば充分じゃ。残り九百九十九人は――全世界の調査員じゃ」
「じ、調査員……?」
「仙人ならなんかできそうじゃろ。世界から有能な人材をスカウトするもよし、名産品を調べるもよし、情勢を調べるもよしじゃ」
「……扱いが雑でございます」
「あと、仙人全員、冒険者登録しておけ」
「せ、仙人は冒険者なのですか?」
「登録せんかったら、誰が誰かわからんじゃろうが! あと文官も欲しい。頭の良い仙人を何名かそっちにうつしてくれ」
「折角最高級のベッドを作ったのに。売れなければただのゴミですじゃ」
「仕方がない。それは妾がもらっておいてやろう」
「ありがとうございます。姫様!」
こうして仙人問題は解決した。
よし。これで妾は最高級のベッドで寝ることができる。これこそ悪魔の知恵じゃな。
と、ほくそ笑むのであった。
だが、しばらくして。
「姫様。雲獣がこの仙人協会の地から離れたくないと申しておりまして」
クラリが報告してきた。
「また妾の昼寝が遠のいたわ……」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して二年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
【ご報告】
2月15日付で、誤字脱字の修正および一部表現の見直しを行いました。
ただし、記載内容の趣旨に大きな変更はございません。
引き続きよろしくお願いいたします。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる