36 / 42
新首都構想と、転生アイドル
しおりを挟む
ナチュラル王国を併合して一週間後。
新しい首都の開発が進む中、私はミナエモン城に戻り、今日こそはと昼寝しようとしていた。
「姫様、修練のお時間です」
「ちょ、新国家の計画を練っていたのに!」
「私には昼寝をしているようにしか見えませんでしたが」
「昼寝じゃない。瞑想していただけよ! で、一応どういう修練よ」
「101回のプロポーズをする修練です。出来ればトラックに跳ねられる寸前がいいですね」
「あれ運転手目線ただの迷惑行為だからね!」
「では修練をしましょう」
「トラックどうやって用意するのよ」
そんないつものやり取りをしていると、
「姫様、ミナエモン村を捨て拠点を変えると聞いたけど本当なの?」
ミナエモン村の村長を任せているエルフのヴィオラが訪ねてきた。
ため息をついて絶望のオーラを少しだけ出す。
「ここは山奥すぎてどこに行くにしても遠いからのぅ」
「でも、村の人たちは心配しています。この土地は姫様と一緒に開いた場所ですから」
ヴィオラの金の髪が、揺れる。彼女の表情には、ほんの少し寂しさがあった。
オカリナが割り込む。
「安心するがいい。この村は姫様のご復活の地として観光地となる。そう。まさにここは聖地となるのよ」
「聖地!」
ヴィオラの目が輝いた。
「ヴィオラよ。職人に命じるがいい。姫様グッズを作れと。温泉施設に置いたらたちまち売れきれ御免になって財政はウハウハになろうぞ!」
「え?」
「そうね! その資金で新都市とミナエモン村を線路で繋げば日帰りで列車で往復できるわね!」
「まてヴィオラよ。お主列車と言ったか!?」
「うん。プリンセス・サーバンツに、列車男って呼ばれてたって人が来てね。雷の四天王と共にリニアモーターカー?っていうのを開発してるの。でも完成には資金がなくてね」
「リニアモーターカーとか、この村だけ世界観が狂ってるのぅ」
「他の国は食べるのにさえ、困っていましたからね」
「よく考えたらこの村だけ学校だの温泉だの化粧品だの言っていたからのぅ」
「そうですね。私たちも一週間前は他国で畑作って喜ばれてましたからね」
「この村だけ、実はものすごい発展をしているのではなかろうか?」
私は頭を抱えていると、
「姫様。お役に立てるならなんでも言って。なんていったって、ここは聖地になるんだから!」
「エルフってのは聖地って言葉に弱い生き物なのか? まぁなんだ。せっかくだからこの村も改名しよう。なんかあるか?」
「じゃあ聖地カスタネットがいいわ」
そんなわけで、ミナエモン村が聖地カスタネットに変更されたのであった。
ヴィオラがスキップで出ていくと、絶望のオーラを消して、
「オカリナ。新ミナエモン城だけど、この村の無駄に発展している技術が欲しいなと」
「かまいませんが資金がありません。城だけで姫様の溜め込んだ小遣いぶっ飛んでますし」
「オカリナも住むんだから出してくれるんでしょ?」
「え? 嫌ですよ。欲しいものあるんですから」
「じゃあ、オカリナの寝床は物置ね」
「喜んで投資致します! で、どんな技術を取り入れるつもりですか?」
「なんというか、カラクリ屋敷みたいな?」
「無駄遣いじゃないですか。却下します。大浴場や展望台ならかまいません。あと図書館も併設しましょう」
「あと水の四天王に頼んだら水洗トイレ作ってくれそうだよね。炎の四天王には暖炉作ってもらって、土の四天王には立派な庭を作ってもらおう」
「四天王をインフラの業者と勘違いしている気がしますが」
「雷の四天王がリニアモーターカーの開発してるくらいなんだから暇なんでしょ?」
「いや、彼の仕事って悪ガキを怒鳴るくらいしかないからだと」
こうして新城のイメージを漫画家たちに伝えて、イラストを描いてもらい、四天王たちに築城の手伝いをしてもらうのであった。
私はというと新国家樹立に向けての人事や方針を固める羽目になるのであった。
そんな中、プリンセス・サーバンツのホルンが一人の女性を連れてきた。
「姫様。紹介したい人を連れて参りました」
彼女の背後に立つその人物――どこか見覚えのある顔をしていた。
「姫様?」
ホルンと女性が心配そうに見てくる。
思い出した。死ぬ前テレビで引っ張りだこだった鈴木香澄だ。アイドル顔負けの華やかさと、まっすぐにこちらを見つめる瞳。まっすぐな視線と、整いすぎた微笑み。
かつて画面越しにしか見られなかった「鈴木香澄」が、今は目の前に立っている。
「大丈夫じゃ。で、お主、名は?」
「姫様。はじめまして。エストレアと申します。是非、新都市において私を働かせて欲しいんです」
頭を下げるエストレア。その声には落ち着きがあり、しかし人を惹きつける力が確かにあった。
「新都市で? まだ城の建造しか始まっておらんが」
「この聖地カスタネットにはプリンセス・サーバンツがございますが、新都市にも必要があると思っています。是非新都市にも作らせてください!」
プリンセス・サーバンツは、今はいわば役場みたいなものと化している。住民登録料を取る代わりに、学校や病院を無料にしている他、仕事を斡旋している。
「新都市にも。か」
「はい。ですがこちらは寄せられた依頼を冒険者に斡旋する方向に振り切りたいと思っています」
「なるほど。依頼登録料で経営を成り立たせるつもりか。てっきりアイドルをやりたいと言い出したらどうしようかと思ったぞ」
そう言うと項垂れるエストレア。
「さすが姫様。全てお見通しなんですね」
「え?」
「私、死ぬ前はアイドルを生業としていました。ですが常にマスコミに監視される生活は嫌なんです。折角この世界に転生したんだから受付嬢やりたいんです!」
「受付嬢ってそんなにいい仕事か?」
私が問うと、エストレアは目をキラキラさせて頷いた。
「はい! だって、受付嬢って……お客様の笑顔を毎日間近で見られるじゃないですか! 私、あのときの握手会とかライブで、皆の笑顔を見て幸せになれたんです! だから新都市の人々にも、毎日ハッピーを配りたいんです!」
「……それ、完全にアイドル時代のノリで言っておるな」
「えっ、違います! 私は……ほ、本当に仕事としてやりたいんです! 毎日笑顔を届けるって、立派な職務だと思います!」
「まぁ良いわ。どっちにしろ新都市にもプリンセス・サーバンツを置きたいと思っていたからホルンに相談しようと思っていたのじゃ。現地に建設するよう取り計らっておこう」
「ありがとうございます! 姫様」
「ところでエストニア。あのイケメングループとの熱愛報道本当じゃったのか?」
「さすが姫様。私の前世までお見通しとは」
テレビであんだけ騒いでいたら。とは言わない私。
「嘘ですよ。まぁ……迫られて断ったら、逆上されて殺されたっぽいですけどね」
エストレアはあっけらかんと笑った。
その笑顔に、一瞬だけアイドルだった頃の輝きが見えた気がした。
「……やっぱりアイドルって命懸けの職業だったんじゃな」
新しい首都の開発が進む中、私はミナエモン城に戻り、今日こそはと昼寝しようとしていた。
「姫様、修練のお時間です」
「ちょ、新国家の計画を練っていたのに!」
「私には昼寝をしているようにしか見えませんでしたが」
「昼寝じゃない。瞑想していただけよ! で、一応どういう修練よ」
「101回のプロポーズをする修練です。出来ればトラックに跳ねられる寸前がいいですね」
「あれ運転手目線ただの迷惑行為だからね!」
「では修練をしましょう」
「トラックどうやって用意するのよ」
そんないつものやり取りをしていると、
「姫様、ミナエモン村を捨て拠点を変えると聞いたけど本当なの?」
ミナエモン村の村長を任せているエルフのヴィオラが訪ねてきた。
ため息をついて絶望のオーラを少しだけ出す。
「ここは山奥すぎてどこに行くにしても遠いからのぅ」
「でも、村の人たちは心配しています。この土地は姫様と一緒に開いた場所ですから」
ヴィオラの金の髪が、揺れる。彼女の表情には、ほんの少し寂しさがあった。
オカリナが割り込む。
「安心するがいい。この村は姫様のご復活の地として観光地となる。そう。まさにここは聖地となるのよ」
「聖地!」
ヴィオラの目が輝いた。
「ヴィオラよ。職人に命じるがいい。姫様グッズを作れと。温泉施設に置いたらたちまち売れきれ御免になって財政はウハウハになろうぞ!」
「え?」
「そうね! その資金で新都市とミナエモン村を線路で繋げば日帰りで列車で往復できるわね!」
「まてヴィオラよ。お主列車と言ったか!?」
「うん。プリンセス・サーバンツに、列車男って呼ばれてたって人が来てね。雷の四天王と共にリニアモーターカー?っていうのを開発してるの。でも完成には資金がなくてね」
「リニアモーターカーとか、この村だけ世界観が狂ってるのぅ」
「他の国は食べるのにさえ、困っていましたからね」
「よく考えたらこの村だけ学校だの温泉だの化粧品だの言っていたからのぅ」
「そうですね。私たちも一週間前は他国で畑作って喜ばれてましたからね」
「この村だけ、実はものすごい発展をしているのではなかろうか?」
私は頭を抱えていると、
「姫様。お役に立てるならなんでも言って。なんていったって、ここは聖地になるんだから!」
「エルフってのは聖地って言葉に弱い生き物なのか? まぁなんだ。せっかくだからこの村も改名しよう。なんかあるか?」
「じゃあ聖地カスタネットがいいわ」
そんなわけで、ミナエモン村が聖地カスタネットに変更されたのであった。
ヴィオラがスキップで出ていくと、絶望のオーラを消して、
「オカリナ。新ミナエモン城だけど、この村の無駄に発展している技術が欲しいなと」
「かまいませんが資金がありません。城だけで姫様の溜め込んだ小遣いぶっ飛んでますし」
「オカリナも住むんだから出してくれるんでしょ?」
「え? 嫌ですよ。欲しいものあるんですから」
「じゃあ、オカリナの寝床は物置ね」
「喜んで投資致します! で、どんな技術を取り入れるつもりですか?」
「なんというか、カラクリ屋敷みたいな?」
「無駄遣いじゃないですか。却下します。大浴場や展望台ならかまいません。あと図書館も併設しましょう」
「あと水の四天王に頼んだら水洗トイレ作ってくれそうだよね。炎の四天王には暖炉作ってもらって、土の四天王には立派な庭を作ってもらおう」
「四天王をインフラの業者と勘違いしている気がしますが」
「雷の四天王がリニアモーターカーの開発してるくらいなんだから暇なんでしょ?」
「いや、彼の仕事って悪ガキを怒鳴るくらいしかないからだと」
こうして新城のイメージを漫画家たちに伝えて、イラストを描いてもらい、四天王たちに築城の手伝いをしてもらうのであった。
私はというと新国家樹立に向けての人事や方針を固める羽目になるのであった。
そんな中、プリンセス・サーバンツのホルンが一人の女性を連れてきた。
「姫様。紹介したい人を連れて参りました」
彼女の背後に立つその人物――どこか見覚えのある顔をしていた。
「姫様?」
ホルンと女性が心配そうに見てくる。
思い出した。死ぬ前テレビで引っ張りだこだった鈴木香澄だ。アイドル顔負けの華やかさと、まっすぐにこちらを見つめる瞳。まっすぐな視線と、整いすぎた微笑み。
かつて画面越しにしか見られなかった「鈴木香澄」が、今は目の前に立っている。
「大丈夫じゃ。で、お主、名は?」
「姫様。はじめまして。エストレアと申します。是非、新都市において私を働かせて欲しいんです」
頭を下げるエストレア。その声には落ち着きがあり、しかし人を惹きつける力が確かにあった。
「新都市で? まだ城の建造しか始まっておらんが」
「この聖地カスタネットにはプリンセス・サーバンツがございますが、新都市にも必要があると思っています。是非新都市にも作らせてください!」
プリンセス・サーバンツは、今はいわば役場みたいなものと化している。住民登録料を取る代わりに、学校や病院を無料にしている他、仕事を斡旋している。
「新都市にも。か」
「はい。ですがこちらは寄せられた依頼を冒険者に斡旋する方向に振り切りたいと思っています」
「なるほど。依頼登録料で経営を成り立たせるつもりか。てっきりアイドルをやりたいと言い出したらどうしようかと思ったぞ」
そう言うと項垂れるエストレア。
「さすが姫様。全てお見通しなんですね」
「え?」
「私、死ぬ前はアイドルを生業としていました。ですが常にマスコミに監視される生活は嫌なんです。折角この世界に転生したんだから受付嬢やりたいんです!」
「受付嬢ってそんなにいい仕事か?」
私が問うと、エストレアは目をキラキラさせて頷いた。
「はい! だって、受付嬢って……お客様の笑顔を毎日間近で見られるじゃないですか! 私、あのときの握手会とかライブで、皆の笑顔を見て幸せになれたんです! だから新都市の人々にも、毎日ハッピーを配りたいんです!」
「……それ、完全にアイドル時代のノリで言っておるな」
「えっ、違います! 私は……ほ、本当に仕事としてやりたいんです! 毎日笑顔を届けるって、立派な職務だと思います!」
「まぁ良いわ。どっちにしろ新都市にもプリンセス・サーバンツを置きたいと思っていたからホルンに相談しようと思っていたのじゃ。現地に建設するよう取り計らっておこう」
「ありがとうございます! 姫様」
「ところでエストニア。あのイケメングループとの熱愛報道本当じゃったのか?」
「さすが姫様。私の前世までお見通しとは」
テレビであんだけ騒いでいたら。とは言わない私。
「嘘ですよ。まぁ……迫られて断ったら、逆上されて殺されたっぽいですけどね」
エストレアはあっけらかんと笑った。
その笑顔に、一瞬だけアイドルだった頃の輝きが見えた気がした。
「……やっぱりアイドルって命懸けの職業だったんじゃな」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して二年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
【ご報告】
2月15日付で、誤字脱字の修正および一部表現の見直しを行いました。
ただし、記載内容の趣旨に大きな変更はございません。
引き続きよろしくお願いいたします。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる