108 / 121
どうも、聖剣です
どうも、侵入者です
しおりを挟む
「勇者も一応実力があるとわかって良かったよ」
「これまでがアレだったからな…」
「まともに戦ってるの、見たことないわよね?」
「覚えて…な…」
勇と王女がイチャイチャしながら進む後ろで、さっきの戦闘を思い出したフレイ、クレア、リズ、ペタが勇者への評価を見直していた。
これまでルイスやシラに食ってかかって口論ばかりしている姿を見せられていたのだ、たかがベア1頭倒しただけで株が上がるのも無理はない……いや、調子が良すぎるとは思うが、これも勇者のチャームだろうか、などとアゲハは眺めながら殿を進む。
さすがにベアの死体の横でくつろげるわけもなく、勇者一行は短いひと息をついたのち、すぐに移動を始めていた。
しかし先頭にバカップルを立たせて良いものだろうか。
迷子になる心配をした矢先、皆の足が止まった。
「行き止まりだ…」
場違いなほど他人事な勇の素っ頓狂な声。
「ここまで分岐はなかったよな?」
「実はあったけど見逃してた、とか?」
「平民どもが、勇様の魔法を疑うわけ? 死刑よ死刑!」
フレイとクレアが他の可能性を検討していただけで、勇の照明魔法が貶されたと思い込むヒステリック王女。正直いらない。そのうち城へ送り返してやろう。
「他の道の気配はなかったけど……あ」
残る魔力と体力は少ないながらも探知は続けていたリズは、何かに気づいて行き止まりの岩肌を指差した。
「この向こうに空間があるはずよ。風の流れがあるもの」
存外ミケルの「風を感じろ」指導が役に立っている。
「壁の向こうにあるって言われても、壁がなあ…」
「よっしゃ! こんな壁俺が壊してやるぜ! 【フレアボム】!」
ドカンと1発。
「何も変わってなさそうね」
「加減しすぎたー!?」
「いや、最下層で最大火力使って壁壊したら、最悪生き埋めになるだろ。正しい判断だよ」
頭を抱えるフレイを慰めるクレア。リズは壁を検分している。
「ボクが…」
「待ってペタ。ここ、何かおかしいわ」
ちっこいくせに攻撃力は最大なペタを制して、リズはクレアを手招きする。ペタはそれに従い、攻撃しようとした手を止めて岩肌に指先をつたわせた。
ちなみにさっきまでうるさかったバカップルは空気と化している。
「これは…攻撃を無効化する術がかけられているようだ。壁を壊すのは不可能だろうな」
リズやペタと一緒に壁に触れて検分していたクレアが断言した。地味に博識なクレアが言うのなら間違いない、と一行は信じる。
ちなみにアゲハも同感なので、実際クレアは間違っていない。が、しかし。
不可能と言われると、破壊してみたくなるのが魔王の性。
「待って! どこかにスイッチがあるはずよ」
無意識のうちに手のひらに魔力を集めようとしていたアゲハを止めるリズの言葉。そして。
「スイッチ…」
全員が1人を見る。
「トラップマスター!!」
全員がハモった。
「いやいやそんな、僕なんかが、リズちゃんもわからなかったスイッチを見つけるだなんて……」
カチッ。
「あ……?」
恐れ多いと両手を顔の前で振りながら一歩後退した勇の足下が四角くくぼんだ。
ゴゴゴゴガガガガガッ! と工事現場の解体作業中のような音を立てながら、壁は横へとずれて奥の空間をあらわにする。
「まさかのスライド式…」
これまで落下のトラップばかりだっただけに、アゲハは壁がスライド移動したことに妙な感慨を覚えてしまった。
アゲハ以外は、岩肌の壁がスライドするという世にも奇妙な現象に唖然としている。地球現代の自動ドアを知らないのだから仕方ない。
「皆、行こう!」
勇が初めて勇者らしい声をかけ、先頭を切って隠し扉奥の部屋へと足を踏み入れた。皆もぞろぞろと続く。今回もアゲハは殿だ。
「これは…聖剣の部屋ってことで合ってるのか?」
「そうらしいな…聖剣らしきものがある」
一面白く輝く部屋の中央には、祭壇らしき円形の台があり、さらにその中央には煌めきを放つ黄金の剣が刺さっていた。祭壇に剣を突き刺して保存するとは、奇っ怪な人間もいたものである。これだけ凝った装飾ならば宝物庫にでも入っていそうなものを。
「ショート…カット…」
皆が剣を見上げるなかで、ペタが反対側の壁を指差した。そこには凝った装飾の施された柱に囲まれた大きな扉がある。
「なるほど。正規ルートは別にあって、俺たちはトラップのせいで裏ルートからたどり着いたのか」
全員で勇を見る。遠回りせずに済んで感謝すべきなのか、メンバー2人の魔力にダークベア6体との戦闘という、アゲハなしにはくぐり抜けられ得なかったコースを辿らせたことへの不満をぶつけるべきか。
王女だけは「さすが勇様ですわあ」などとのたまっていたが、戦力外要員の言葉など聞くに値しないので聞こえなかったことにする。
「……まあ、今はとりあえず聖剣見ようぜ。これが聖剣なら問題なしだろ?」
おおらかなフレイが、険悪になりかけた雰囲気を変えた。
クレアも頭を数度横に振ってから頷く。
「聖剣取るために寄らされたわけだしな。用が済むならそれで、さっさと休ませてもらおう」
クレアはリズの顔色を気にしていた。微かにだが、いつもより血の気がない。よく見なければわからないが、よく見ればわかる程度には顔色が悪いのだ。魔力やら探知やらの使いすぎだろう。早く休ませなければ……と、クレアは自分の身を差し置いて考えていた。
「勇様! さあ剣を抜いてくださいませ! 聖剣は勇者様にしか抜けないのですわ!」
「そうなの? じゃあ……」
シュラッ!
王女が勇の腕に絡みつきながら媚び媚びの声で促し、説明は合っているので他も一応黙って見守るなか、謎の影が現れたかと思いきや、聖剣を抜いた。
「え?」
「敵はどこだ!」
突然祭壇上に現れた影――ローブ姿の見慣れた金髪碧眼――我らが頼れる生徒会長――ルイスは、抜きたての聖剣を片手に、勇者のような雄々しさで、困惑する皆の前で声を張り上げた。
「これまでがアレだったからな…」
「まともに戦ってるの、見たことないわよね?」
「覚えて…な…」
勇と王女がイチャイチャしながら進む後ろで、さっきの戦闘を思い出したフレイ、クレア、リズ、ペタが勇者への評価を見直していた。
これまでルイスやシラに食ってかかって口論ばかりしている姿を見せられていたのだ、たかがベア1頭倒しただけで株が上がるのも無理はない……いや、調子が良すぎるとは思うが、これも勇者のチャームだろうか、などとアゲハは眺めながら殿を進む。
さすがにベアの死体の横でくつろげるわけもなく、勇者一行は短いひと息をついたのち、すぐに移動を始めていた。
しかし先頭にバカップルを立たせて良いものだろうか。
迷子になる心配をした矢先、皆の足が止まった。
「行き止まりだ…」
場違いなほど他人事な勇の素っ頓狂な声。
「ここまで分岐はなかったよな?」
「実はあったけど見逃してた、とか?」
「平民どもが、勇様の魔法を疑うわけ? 死刑よ死刑!」
フレイとクレアが他の可能性を検討していただけで、勇の照明魔法が貶されたと思い込むヒステリック王女。正直いらない。そのうち城へ送り返してやろう。
「他の道の気配はなかったけど……あ」
残る魔力と体力は少ないながらも探知は続けていたリズは、何かに気づいて行き止まりの岩肌を指差した。
「この向こうに空間があるはずよ。風の流れがあるもの」
存外ミケルの「風を感じろ」指導が役に立っている。
「壁の向こうにあるって言われても、壁がなあ…」
「よっしゃ! こんな壁俺が壊してやるぜ! 【フレアボム】!」
ドカンと1発。
「何も変わってなさそうね」
「加減しすぎたー!?」
「いや、最下層で最大火力使って壁壊したら、最悪生き埋めになるだろ。正しい判断だよ」
頭を抱えるフレイを慰めるクレア。リズは壁を検分している。
「ボクが…」
「待ってペタ。ここ、何かおかしいわ」
ちっこいくせに攻撃力は最大なペタを制して、リズはクレアを手招きする。ペタはそれに従い、攻撃しようとした手を止めて岩肌に指先をつたわせた。
ちなみにさっきまでうるさかったバカップルは空気と化している。
「これは…攻撃を無効化する術がかけられているようだ。壁を壊すのは不可能だろうな」
リズやペタと一緒に壁に触れて検分していたクレアが断言した。地味に博識なクレアが言うのなら間違いない、と一行は信じる。
ちなみにアゲハも同感なので、実際クレアは間違っていない。が、しかし。
不可能と言われると、破壊してみたくなるのが魔王の性。
「待って! どこかにスイッチがあるはずよ」
無意識のうちに手のひらに魔力を集めようとしていたアゲハを止めるリズの言葉。そして。
「スイッチ…」
全員が1人を見る。
「トラップマスター!!」
全員がハモった。
「いやいやそんな、僕なんかが、リズちゃんもわからなかったスイッチを見つけるだなんて……」
カチッ。
「あ……?」
恐れ多いと両手を顔の前で振りながら一歩後退した勇の足下が四角くくぼんだ。
ゴゴゴゴガガガガガッ! と工事現場の解体作業中のような音を立てながら、壁は横へとずれて奥の空間をあらわにする。
「まさかのスライド式…」
これまで落下のトラップばかりだっただけに、アゲハは壁がスライド移動したことに妙な感慨を覚えてしまった。
アゲハ以外は、岩肌の壁がスライドするという世にも奇妙な現象に唖然としている。地球現代の自動ドアを知らないのだから仕方ない。
「皆、行こう!」
勇が初めて勇者らしい声をかけ、先頭を切って隠し扉奥の部屋へと足を踏み入れた。皆もぞろぞろと続く。今回もアゲハは殿だ。
「これは…聖剣の部屋ってことで合ってるのか?」
「そうらしいな…聖剣らしきものがある」
一面白く輝く部屋の中央には、祭壇らしき円形の台があり、さらにその中央には煌めきを放つ黄金の剣が刺さっていた。祭壇に剣を突き刺して保存するとは、奇っ怪な人間もいたものである。これだけ凝った装飾ならば宝物庫にでも入っていそうなものを。
「ショート…カット…」
皆が剣を見上げるなかで、ペタが反対側の壁を指差した。そこには凝った装飾の施された柱に囲まれた大きな扉がある。
「なるほど。正規ルートは別にあって、俺たちはトラップのせいで裏ルートからたどり着いたのか」
全員で勇を見る。遠回りせずに済んで感謝すべきなのか、メンバー2人の魔力にダークベア6体との戦闘という、アゲハなしにはくぐり抜けられ得なかったコースを辿らせたことへの不満をぶつけるべきか。
王女だけは「さすが勇様ですわあ」などとのたまっていたが、戦力外要員の言葉など聞くに値しないので聞こえなかったことにする。
「……まあ、今はとりあえず聖剣見ようぜ。これが聖剣なら問題なしだろ?」
おおらかなフレイが、険悪になりかけた雰囲気を変えた。
クレアも頭を数度横に振ってから頷く。
「聖剣取るために寄らされたわけだしな。用が済むならそれで、さっさと休ませてもらおう」
クレアはリズの顔色を気にしていた。微かにだが、いつもより血の気がない。よく見なければわからないが、よく見ればわかる程度には顔色が悪いのだ。魔力やら探知やらの使いすぎだろう。早く休ませなければ……と、クレアは自分の身を差し置いて考えていた。
「勇様! さあ剣を抜いてくださいませ! 聖剣は勇者様にしか抜けないのですわ!」
「そうなの? じゃあ……」
シュラッ!
王女が勇の腕に絡みつきながら媚び媚びの声で促し、説明は合っているので他も一応黙って見守るなか、謎の影が現れたかと思いきや、聖剣を抜いた。
「え?」
「敵はどこだ!」
突然祭壇上に現れた影――ローブ姿の見慣れた金髪碧眼――我らが頼れる生徒会長――ルイスは、抜きたての聖剣を片手に、勇者のような雄々しさで、困惑する皆の前で声を張り上げた。
45
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる