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挿話 公爵家侍女は笑わせたい(マリッサ視点)
しおりを挟む私は公爵家のしがない侍女です。
そこのお嬢様に仕えています。
八歳になる頃、私はこの公爵家に預けられました。預けられたといっても売られたも同然ですが。
折しも悪く不作の年、末の弟が流行病に罹ってしまい、治療のために高額な薬が必要だったのです。弟の薬代を稼ぐために、両親は私を公爵家に売ったのでした。
実家の農業を継ぐためにはどうしても長男の弟が必要だったのです。両親は日々の農作業で手一杯でしたし、妹は働くにはまだ小さすぎました。私が働きに出されるのは当然のなりゆきだったのでしょう。
どうしようもないことだとはわかっています。私が彼らの立場だったとしてもやはり同じ決断をするでしょうから。それでも、まだ八歳にも満たない子どもだったのです。せめて、別れる間際に泣いて、離れたくないと一言でも言ってもらえていたら何かが違ったかもしれません。
でも両親は私の二、三年分の給料の前払いを手にそそくさと帰っていき、私はそのまま公爵家に置き去りにされました。まるでそれは彼らに、もう家には帰ってくるなと言われているかのようでした。
今思えば、弟の病気のせいで両親は相当やつれていましたし、元気で健康な上の娘を慮る心の余裕がなかったのだと思います。公爵家にいれば満足な食事も与えてもらえるでしょうし、明日の食事すら心配しなければならないような家にいるよりは……という思いも少しはあったのかもしれませんが。
そうして八歳前に帰る家をなくした私はこの公爵家へとやってきたのでした。
公爵家には私より二つ年上のお坊ちゃまと、二つ年下のお嬢様がいらっしゃいました。
お坊ちゃまは両親によく似て大変眉目秀麗な方だという噂を聞いていましたが、お嬢様についてはあまり噂を聞いたことがありませんでした。
それまでにも何度かお金持ちのお嬢さんを見たことはありましたが、彼女たちはいつもその美しい顔をツンとすましておりました。
そして彼女たちは幼い幼くないに関わらず、使用人たちに偉そうに命令をしていました。そんな姿しか見たことがありません。
私のように下働きのさらに見習いである者は、お嬢様と直接顔を合わせることはありませんでしたが、お嬢様も彼女たちと似たようなものだと思っていました。
私は初めからお嬢様の侍女だったわけではなく、公爵家に入った当初はメイド見習いとして先輩たちの仕事を手伝わされていました。
早朝の水汲みやトイレの掃除、裏庭の草むしりなど朝から夜まで働きどおしでした。それらを八歳に満たない子どもにやらせるのですから、今考えたらとんでもない職場環境でした。でも、当時の私にはそれが当然で、働くことだけが生きる術だと思いこんでいました。
その当時はまだ婦長という役職が存在していて、彼女がメイドや侍女など女性の使用人たちの仕事を束ねていました。その役職はもうなくなっており、今は奥様が同じような仕事をされておりますが。
婦長はどうやら私が気に入らなかったようで、ことあるごとにいじめられておりました。私が何の力もない子どもだというのもあったのでしょう。
何か小さな失敗をする度に食事を抜かれたり、『教育』のために鞭打たれたり、寒い冬に半日冷たい井戸の掃除をさせられたり。
物置に閉じこめるというのも、そのお仕置のうちの一つでした。
物置は屋敷の中でも一番日当たりが悪くジメジメした場所にあり、虫やネズミなどが出ます。そんなところへほぼ一日閉じこめられるのです。
確かに貴族のご令嬢なら卒倒ものでしょう。
ですが、私は貧乏農家の娘。虫もネズミも暗闇でさえ、何も怖いものはありませんでした。冬場の井戸掃除よりはずっとマシです。
育ち盛りだった私には、食事を抜かれることだけは少しこたえましたが、それでも鞭打ちのように痛くありませんでしたし、ここから出てから食べればいい話です。空腹だけなら何とかこらえることができます。
これからこの何もない物置の中で何を考えながら過ごそうか、そんなことを考え始めたときでした。
「だぁれ?」
薄闇の中、突然私にかけられた声──それは、鈴の鳴るような透き通る声でした。
「私はマリッサです。あなたこそ誰ですか?」
物置の棚の陰から姿を現したのは、私より少し幼い少女でした。この少女も閉じこめられたのだろうか?
一瞬そう思いましたが、どうやら彼女は幼くとも私より上等な衣服を身につけているようです。もしや──。
「わたくしはアンリ。マリッサは何でこんなところにいるの?」
「アンリ……も、もしかしてアンリエールお嬢様?!」
そうです、私の目の前に現れたのはこの屋敷のお嬢様であるアンリエール様でした。直接見たことはありませんでしたが、名前だけは聞いたことがありました。
「私はちょっと……お嬢様こそなぜこんなところに……?」
「だって……わたくしはみんなを嫌な気持ちにさせるから……」
ポツリとつぶやいた寂しそうで悲しそうなあの顔は、今でも脳裏に焼きついていて、何年経っても忘れることができません。
「あなたは公爵家のお嬢様なんでしょう?」
「ええ。でも本当の娘じゃないかもしれないもの。わたくしは『公爵家の恥』なんですって」
そんなことを旦那様が──この屋敷に連れてこられた時にひと目お会いしただけですが、優しそうな旦那様でした。あの方が娘に向かってそんなことを言うなんて──。
「あ、いいえ。お父様に言われたわけじゃないの」
お嬢様は私の言葉を慌てて否定しました。
「お父様もお母様も兄様もとてもお優しいから──わたくしに言えないだけなの」
よくよく話を聞いてみると、それは使用人たちの言葉のようでした。使用人が仮にも主の娘に向かって言っていい言葉ではないはずです。私は驚きました。
「いいのよ、本当のことだから。ほら、わたくしは容姿が本当に地味でしょう? だから庶民の子を引き取ったのね、きっと。お父様もお母様も物好きよね。ふふ……」
それは、彼女の精一杯の強がりで言った冗談のようでしたが、私には笑うことができませんでした。
きっとそれも使用人たちから言われた言葉なのでしょう。そうでなければこんな子どもが、しかも公爵家のお嬢様が言うはずのない言葉なのですから。
──何もかも持っていると。
──雲の上の存在なんだと。
勝手に思いこんでいたことが急に恥ずかしくてたまらなくなりました。
私は間違いなく両親の子で、売られるも同然に家を出されましたが、それまで家族から邪険にされたことはありませんでした。捨てられたような気持ちになって、がむしゃらに働いてきましたが、本当に捨てられたわけではありません。私が勝手にそうやって拗ねているだけなのです。
でも、目の前のこの少女は、お嬢様は、何もかも手にしていてわがままにふるまえる立場だと言うのに、使用人たちのこころない言葉で傷ついてここに閉じこもるしかなかったのです。
「わたくしがここにいればお父様もお母様も……誰も嫌な思いをしないし、わたくしも嫌なことを聞かなくてすむの」
いったい何があれば、全てにわがままを通せるはずの彼女をそう思いこむほどまでに追い詰めることができるのでしょう。私にはわかりませんでした。
「お嬢様は間違いなく公爵様のお嬢様ですよ! 私が保証します! だって、目元がそっくりですもの!」
私は彼女を勇気づけようとそう告げましたが、お嬢様は悲しそうに目を伏せるだけでした。
「ありがとう……そう言ってもらえて嬉しいわ」
そう答えた彼女の声はちっとも嬉しそうじゃありませんでした。彼女の目には何も映っていなかったのです。何もかも諦めた、生の気配が希薄な少女──それが私のお嬢様に対する第一印象でした。
この少女を笑わせてみたい。
笑顔が見たい。
理由はわかりませんでしたが、そんな衝動が私の胸にわき起こりました。
それから半日ほど、お嬢様が夕食の席につかれるまで、私たちは色んな話をしました。
私の生い立ちを話すととても悲しんで、涙を流してくれました。
「マリッサはとても家族思いなのね」
二歳も下の彼女にそう言われて──何だか心の奥にこびりついていた恨みや妬みや色んな黒い感情が洗い流される気がしました。
私は家族を恨んでさえいたのに。そんなことにこだわっていたのがバカみたいで。お嬢様はそんな私に「家族思いの自分」という新しい価値を与えてくださったのでした。
──そう、私は売られたからここにいるわけじゃない。家族思いだからここにいるんだ。
家族思いの優しい人間でいてもいいんだ、家族を恨むような醜い人間でいなくてもいいんだ──そう思ったら、涙が次から次へと溢れだして止まりませんでした。お嬢様は自分も涙を流しながら、そっと白いハンカチを私に差し出してくれました。
見ず知らずの私のために泣いてくれるような心優しいお嬢様。使用人たちの心ない陰口で毎日のように傷つけられているお嬢様。
私も何かしてあげたいけれど、まだ子どものわたしにできることは何もなく。
せめて屋敷にいる間はお嬢様が快適に過ごせるようにメイドとしての仕事をがんばろう──彼女のハンカチをギュッと握りしめながら私は、そう決意したのでした。
「マリッサ、物置はどうだったかい? さぞ快適だっただろうね?」
半日ほど経って物置から出された後、下卑た笑いを浮かべながらそう聞いてくる先輩メイドに私は涙目で訴えました。
「ああ先輩、どうかもう二度とあんなところには閉じ込めないでください! 怖くて死んでしまいそうでした」
怯えたように告げれば彼女の嗜虐心がたいそう満足したようでした。
これでまた、何かあれば物置に閉じこめられることになるでしょう。
私は物置であったことを誰にも話すつもりはありませんでした。もし話せばお嬢様の安寧の地を奪ってしまうことになるかもしれません。
かと言って、その他にはやはり何もできることはなく。私にできたのは毎日の仕事を頑張ることと、時々少しばかりの失敗をしてまた物置に閉じこめられることだけでした。
普段辛い仕事も泣き言を言わずこなす私が、物置に閉じこめられて泣く姿がよほど愉快だったのでしょう。それからは失敗の度に物置へ閉じこめられるようになりました。
そんな時、私は涙目でしおらしくしながら先輩に許しを請います。
「お願いです、あそこにだけは行きたくありません! 許してください!」
そうすれば、確実に物置に閉じこめられることになるからです。
私は怯えた顔の下で常に、今日はお嬢様と何を話そうかと楽しみにしておりました。
お嬢様は家庭教師の先生がいらした時や食事の時以外は、たいがい物置にいらっしゃいましたから。
さすが公爵家と言うべきか、たかが物置と言えども広さだけはあり、使わなくなったソファや家具類などがそこに揃っており、後は退屈を紛らわせる話し相手さえいれば、軽い休憩のつもりで過ごす場所にしては良すぎるくらいの環境でした。
お嬢様は物置へよく本を持ち込んでいました。私が読み書きできないと知ると、教えてくださるようになりました。簡単な絵本が読めるようになると、お嬢様は私に絵本を読んで欲しいとせがんできました。
普段大人のようなふるまいをするお嬢様にも、こんな幼子のような一面があるのかと思って驚くとともに、何だか嬉しくなったものです。
いじめてくる先輩たちの話を面白おかしく話しながら、彼女たちからくすねてきたお菓子を一緒に食べたりもしました。
私はお嬢様と過ごすこの時間がいつの間にか大切なものへとなっていました。
そんなある日、突然私をいじめていた先輩たちがいなくなっていました。
どうやら公爵家全体で、使用人のほぼ半数以上を解雇したようでした。私をいじめていた先輩はともかくとして、重要な役職のように思われた婦長までもがいなくなったことにはびっくりでした。
新しい人間も順次雇われていきましたが、しばらくは目の回るような忙しさでした。
もう私を物置に閉じこめるような人間は誰もいなくなっていました。
それからまたしばらく経ち、突然旦那様に呼ばれました。
「マリッサ、お前をアンリつきの侍女にするから励め」
「──っ!!」
そのお言葉を聞いた時には天にも登る心地がしたものです。
ああ、これできっと私からもお嬢様に何かしてあげる事ができる!
もう二度とあんな悲しそうな顔をさせないように。
明るく楽しい毎日が送れるように。
私が失敗して怒られても常に笑顔でいるのはお嬢様のためです。
新しく雇われた使用人たちは、お嬢様の陰口をたたいたりすることはありませんでした。それでも、あの頃のことは決してなかったことにはなりません。お嬢様の心の中の傷は消えることもないでしょう。
最近、お嬢様の人が変わってしまったようで、私や家令のピーターさん以外の使用人はみな、誰もお嬢様に近づかなくなってしまいました。
お嬢様の逆鱗に触れて激しくなじられたり怪我をさせられたりといったことも増え、お屋敷勤めを辞する者がポツリポツリと出始めました。
先日はとうとう、ともにお嬢様のお世話をしていたカエラもお暇を頂いたようです。
このお屋敷も今や灯りが消えてしまったかのようでした。ほっと息がつけるのはお嬢様が学園に行っている間だけ。お嬢様が屋敷にいる間はみな息を殺して、できるだけ目につかないようにひっそりと働いています。
それでも私は。私だけは。
「私だけでも笑わなくちゃ」
お嬢様に二度とあんな悲しい顔をさせないために。
だから。
私だけでも顔を上げて笑わなくちゃ。
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