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(24)悪役令嬢様のご乱心です
しおりを挟む『ラーラ・リストはアンリエール・フェルズにいじめられている』
それは、ここ一、二週間で急激に広まった噂だ。
その噂を聞いて義憤にかられた何人かの男子生徒が、騎士役を買って出たようだ。彼女の取り巻きは常時四、五人ほどに増えていた。
その中にはもちろん以前からナイト気取りのジュリオやトマスの姿もある。二人の顔色は以前に比べると優れないが。
味方が増えるのはやぶさかではないがぽっと出の人間たちにラーラを取られないか警戒しているというところだろうか。
ラーラの教科書が落書きされていたり、ロッカーに保管してあったはずの私物が泥水に投げ込まれていたり。
園庭のスプリンクラーが誤作動してびしょ濡れになったり、中には教室のバルコニーの手すりが崩れやすく細工されているなど他の生徒にも危険が及ぶようなものもあったらしい。
ちなみにどの現場からも立ち去る偽アンリの姿が目撃されている。
また、最近まことしやかにささやかれている『ラーラ・リストは元平民』だという噂も彼女が原因だと思われていた。
頼りがいのある騎士たちも噂を断ち切るために奔走していたようだが、火のないところに煙は立たないというか、噂は一向に立ち消える様子はなかった。
いやそれよりも偽アンリ……偽者といえど今は公爵令嬢なんだから、いくらでもやりようはあったはずなのに、自ら手を下すなんてやり方がお粗末すぎないかな?
自分の肉体だというのに、その仕事の雑さには呆れるしかない。
もし本物の公爵令嬢である私なら、こっそり人を使ってバレないようにするのに……って、そういえばもともと手伝ってくれる友だちなんているわけがなかったわ。
それなら自分でやるしかないよね。まぁ、仕方ないか。
「はぁ……」
イアンが憂鬱そうにため息をついている。
「イアン!」
「またか……」
なぜかイアンの行く先々に姿を現すラーラ。イアンはその姿を認めると、眉をしかめて額に手を当てる。
「これを見てください!」
彼女はイアンに駆け寄ってくると、鎖が切れてバラバラになったペンダントを差し出してイアンに見せた。
「お父さんの形見なのに……ひどくないですか?!」
グスっと鼻を鳴らしながら涙目でイアンを見上げるラーラ。ちなみにトマスやジュリオを筆頭とした彼女の騎士たちは、イアンから一歩引いた場所でこちらの様子をうかがっている。
「もしかしてそれもアンリが……? ああ、もう言わなくてもいいよ──はぁ……」
ため息もつきたくなるだろう。ここのところこういったやりとりが毎日のように続いているのだ。「めんどくさい……」って誰にも聞こえないよう小声でにつぶやいているイアン。
「はい、アンリエール様がペンダントを見せて欲しいと言うので、見せたら……」
「ああもう、頭が痛いなぁ……」
「えっ?」
「いや、こっちの話だよ。わかった。アンリに会った時、僕が言っておくから」
イアンがニコッとすると、ラーラの頬が薔薇色に染まった。わかる! 愛想笑いでもいいのよね~。
「あんな人と婚約者だなんて、イアンもかわいそうです」
「そう?」
イアンが上の空で返事をしたにもかかわらず、ラーラは力強くうなずいた。
「そうです! 身分は釣り合うのかもしれないけど、性格が全然合わないですよぉ! イアンはこんなに優しいのに……あんな意地悪な人が婚約者だなんて。いくら政略結婚だとしても納得がいきません!」
「へぇ……じゃあ、君はいったい誰が僕の婚約者にふさわしいと思う? この国の未来を一緒に背負ってくれる相手として?」
「そ、それは……」
イアンがいたずらっぽく微笑みながら聞くと、ラーラは口ごもった。
そりゃね。どんな不思議ちゃんだとしても今この流れで自分だとは言い出せないよね。
「アンリが婚約者になったのは身分がつり合うからだけじゃないよ?」
「えっ……」
「ま、君が知る必要はないけどね。さて、僕はもう行かなきゃならないんだけど……」
「あ、そうですよね! ごめんなさい! あたしも次の授業に行かなくちゃ!」
彼女が階段を上ろうとすると、今まで遠巻きにしていたトマスたちもまた階段の方へ向かった。その時──。
「きゃぁっ!」
甲高い悲鳴が聞こえて、ハッとそちらを見やるとラーラが階段の上から落ちてくるところだった。
「危ないっ!」
とっさに、イアンが踵を返して彼女の落下地点付近まで駆け寄る。
間に合う距離じゃないと思ったんだけど。
──ボスッ!!!
彼は無事に、落ちてくる彼女を受け止めたようだった。
「待てっ! アンリエール!」
悲鳴とは違う鋭い声がして今度はそっちを見ると、後ろ姿の偽アンリらしき人物をトマスが追いかけていくところだった──あの地味な茶髪は間違いなく偽アンリだろう。
「あ……あたし……」
イアンの腕の中のラーラもさすがに震えているだろう──と思ったんだけど、なぜか彼女は顔を赤くしたままイアンの顔をじっと見上げて固まっていた。
「あの、助けてくれてありがとう……」
「いや……ケガはないみたいだけど、念のために保健室に行っておいた方がいいかもね」
「イベントってわかってても、こ、怖かったぁ……」
ラーラはぶるっと身を震わせて、抱きとめたままのイアンの腕にしがみついた。
そりゃ、階段の上から突き落とされたらやっぱり恐怖よね。うん。
──んん?
イアンはとても冷めた表情をしてるけど……気のせいかな?
私が首を傾げた瞬間、イアンはニッコリ笑った。すると、こちらに注目していた女子生徒がいっせいに口を押さえて目をそらした。ところどころに男子生徒も混じっているが──あれ? この光景見覚えがあるな?
ラーラだけはキラキラした瞳でガン見だったけど。
「アンリエール様があんな人だとは思いませんでした。いくらあたしが目ざわりでもまさか階段の上から突き落とすだなんて──ここまでひどいことはしないと信じてたのに」
いやいや、信じるも信じないもないよね? 私と君は元々友人でもなんでもないんだし。
「私情で他人を害そうとするなんて……やっぱり、彼女だけはイアンのお相手にふさわしくないと思います!」
プンスカ怒ってるその姿も様になるなんて羨ましいぞ、美少女!
「い……いったぁーい! 足をひねって歩けないみたいですぅ! このまま保健室まで運んでくれませんか、イアン?」
甘えるようにしてラーラはイアンの首に手を回した。
イアンはチッとかあからさまに舌打ちしてるのに……この図太い神経、ちょっと見習いたいわ。
顔は笑ってるけど目は笑ってないからね、この人……。
チラッと周囲を見渡したけど、みんな遠巻きに眺めるだけだ。手助けのために近寄ってくるような人はいなかった。
「はぁ……」
本日何度目かのため息をつくと、イアンはラーラをサッと抱き上げた。
「きゃっ」
ラーラはかわいらしい悲鳴をあげて、ますますイアンに寄り添った。
イアンとラーラの身体がピタッとくっついて──そう。必然、私のいるポケットはぎゅうぎゅうと押しつぶされることになる。
『く、苦しい……』
必然的にイアンの硬い胸とラーラの柔らかい胸の間に挟まれることになった私。
痛くはないけど圧迫感がすごい!
ポケットの前の視界がふさがって前が全く見えないし!
私は保健室へつくまでの時間を悶々としながら過ごしたのであった。
「あの、イアン……」
「じゃあ、僕先生を呼んでくるから。ちょっと待ってて」
イアンはラーラを保健室のベッドに降ろすと、口を開きかけたラーラの言葉を遮った。
「あの、でも……!」
「いい子で待っててね」
「は、はいっ」
振り返りざまの微笑みも捨てがたいよね!
瞬間的に二つ返事をしてしまったラーラの気持ちは、ものすごくわかる。結局イアンはどんな顔でも素敵なんだけど。
「どうなるかと思ったけど、階段落ちイベントも無事に終わったし、助けてくれたのはイアンだから、イアンルートに入ってることは確かよね?
これで悪役令嬢との婚約破棄イベントのフラグは立ったと思うんだけど……ちょっとまた王妃様に相談しようかしら?
それにしてもイアンってやっぱり顔がいいわぁ。間近で見ると破壊力がすごい! あんなイケメンにこれから溺愛されるだなんて、あたしって幸せ者よね!」
私たちが去る直前、ラーラはため息つきながらそんなことをつぶやいていたけれど、何のことかさっぱりわからなかった。
イアンの顔がいいってところだけは激しく同意しかないけどね!
保健室の扉を閉めたイアンは、胸に──私のいるポケットに手を当てた。
「アンリ、大丈夫? つぶれてない?」
大丈夫だよ──私はその言葉の代わりにイアンの胸をポンッとたたいた。
「よかった。あの女がアンリをつぶしちゃわないか心配だったんだ」
大丈夫だよ。なんと言ってもおもちゃだからね!
何だかんだで、おもちゃのカエル歴ももう二ヶ月近くになる。そろそろ私もおもちゃでいることに慣れてきたと思う。
もうこのまま戻れなくてもいいかな? なんて、時々そう考えてしまうこともあるけど、やはり実家のみんなが心配だ。どうしても戻る方法が見つからなければ、私はカエルのままでもいいかもしれないが、できれば身体は取り戻しておきたい。
「ねぇ、アンリ。ちょっとお願いがあるんだ」
イアンは私をポケットから取り出しながら言った。
──改まってなんでしょう?
「危険かもしれないから本当はお願いしたくないんだけど……」
カエルアンリに不可能なんてないぞ。なんなりと申しつけたまえ。
「このまま、あの女の荷物に紛れてくれないかな? 彼女は十中八九この後母上の元へ向かうだろう。なぜだかそんな気がするんだ。何を話すのか知りたい」
おっけーおっけー! 諜報のお仕事ですね!ばっちこーい!
あ、でもできればこの身体の色を何とかしてくれないかな?
最近はちょっと気に入ってきた極彩色カラー──はっきりいって隠密行動にはむかないんだよね、これ。
「いいよ。ちょっと目をつぶってて」
言われた通りに目を閉じると、私の身体を暖かい膜のようなものがふわっと包み込むのを感じた。
「さぁ、目を開けてごらん」
目を開けてみると──。
『えっ……何コレ?』
「じゃーん! こんなこともあろうかと、作らせておいたんだよね、マント!」
恐る恐る目を開けた私の身体を覆っていたのは、何だか黒っぽい布だった。布といっても上等なものには違いない。ビロウドのように艶やかな光を放っている。
『……マント?』
「うん! これで身体の色は隠れるでしょ? ……それに、こうしたらチャーリーの名前も隠れるし……」
確かに身体の色は隠れるけども──いやに身体にピッタリとしている。まさかのオーダーメイドで私用のマントを作らせたってこと!?
「チャーリーにおもちゃをおろしている商会にね、お願いしてみたんだ。マントの他にも色々作らせたんだよ? パジャマとか、ドレスとか。また後で試着してみようね! あと、これもつけていってね」
シャラッと軽やかな音がして、硬質な何かが首に触れる。どうやら何か首に巻かれたようだった。
「すごく似合ってるよ、アンリ……これには必ず僕の元へ帰ってこられるようにおまじないをかけてあるから、絶対外しちゃダメだよ?」
私を眺めてなぜだかうっとりするイアン。理解不能だ。
いったい何を巻かれたのだろうか? 首がそこまで曲がらないため、自分では見ることができない。
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ただ、カエルのぬいぐるみとかわいらしいうさぎのぬいぐるみとでは、服を着せた印象もずいぶん違うと思うのだけど。
これはあんまり深く考えるとダメなやつだな、うん。とりあえずこの場は流しておこう。
『ありがとう、イアン。それじゃあこの格好で行ってくるね!』
その任務、早速承るとしましょう!
これでも幼い頃は物語で読んだ女スパイさんに憧れたこともありますからね、私! 諜報活動をするために必要な運動神経がからきしだったから、その夢は諦めるしかなかったけれど。
「ふぅん。それは知らなかった」
まぁね、言ったことないから。
「スパイってことは他国へ行くってことだよね……アンリは僕と離れて暮らしてもいいってこと?」
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「そう……なんで僕にはそのことを教えてくれなかったの?」
──え……それは……なんでだっけ? ほ、ほら。イアンと出会う前だったかもしれないし。
「へぇ……」
ねぇ、オウジサマ? 声が低いのなんでですかね?
「これからは同じ目的を持つもの同士、なんでも包み隠さず話さなきゃダメだよ?」
わ、わっかりましたぁ!
もうこれ、いいえとか返事できる雰囲気じゃないよね?
「でないと僕、アンリに何するかわからないからね?」
『…………』
何をされるんだろうか?
おかしいな。なぜ脅迫されてるんだろう。ブルブル……。
そういうわけで私は保健室に戻されて、手っ取り早くラーラの鞄の中に忍びこんでみたのだった。
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