上 下
6 / 11

温もり ※

しおりを挟む
※18禁になります

ルーナは緊張していた。

ルーナとキースは甘い雰囲気のまま、王城へ戻った。
二人で晩御飯を済ませ寝る支度をすると、キースの待つ寝所にルーナは訪れた。

ローブに身を包むキースはいつにも増して魅力的で色気があるように感じた。
ルーナはなんだか恥ずかしくなり、キースと反対向きにベッドに横たわった。
キースはそんはルーナを後ろから抱きしめ、耳元で囁いた。

「今晩はルーンを愛したい。」

ルーナが高鳴る鼓動を抑えながら振り向くと、キースから唇を奪われ二人は深い接吻をした。
そしてしばらくしてキースの唇はルーナの首筋に移り、ルーナは甘い声を上げた。

「ルーンは首下、弱いんだね?」
「そう…ですね。」
「いっぱい攻めてあげるよ。」

キースは柔らかい唇でルーナの首元を攻め、ルーナのローブの紐を解いた。
そして顕になったルーナの裸をキースは自分の身体で包み込んだ。

「暖かいですね。」
「そうだね。裸で抱き合うのは気持ち良いな。」

キースはそう言うと乱れたルーナの金色の髪を掻き上げ、おでこを合わせた。
鼻先が触れ合うか触れないかの距離で、またキースはルーナの唇を重ねフレンチキスをした。

「こんなに愛おしいと思った人を抱くのは初めてたよ。」
「そう…なんですか?」
「あぁ。自分でも驚いてるよ。妃をこんなに愛することになるとは。」

キースはそう言うと、ルーナの胸の中に顔を埋め、乳房を優しく揉んだ。

ルーナはキースがそんなに想ってくれるほど自分にはどんな魅力があるのかよく分からなかった。

やがてキースの唇はルーナの乳頭に触れ、ルーナは余計なことを考える間も無く快楽に浸ることとなった。


キースはルーナに人形を触るかのように優しく触れ、その扱いにルーナはまた胸が熱くなった。
そして快楽に反応し甘い声を出せば出すほど、キースはルーナを攻めていく。
キースの手はついにルーナの淫部に届いた。

「すごい濡れている。私にこんなに感じてくれるんだね、ルーン。」
「キース様、あっ。」

一瞬のうちにルーナの秘部はキースの唾液で濡れていた。
ルーナの秘部を貪るキースはまるで獣のようであった。

「キース様、刺激がっ。」
「気持ち良いのか。初めてであるのによく感じてくれるな、ルーン。」

キースは満足そうな笑みで、ルーナの秘部に長い指を挿入して攻めていた。

ルーナは今世では初めての行為であったが、前世の記憶では嫌になるほど恥辱な場面を覚えている。
なんだか不思議な感覚であったが、さすが経験値の高いキースの技術は凄まじく、ルーナは耐えることに必死だった。

「キース様。それ以上したら、イってしまいます…っ。」
「いいんだよ。気持ち良くなってくれ、ルーナ。」

キースはルーナを攻める指を離さず、より丁寧にルーナの中を弄った。
そしてルーナは今世で初めての絶頂を味わうこととなった。

「キース様…!」

ルーナは絶頂の瞬間、キースの身体を強く抱きしめ、快楽の波に浸った。
そしてルーナが落ち着いた頃、ルーナは自分の腹部に硬い膨らみが当たっていることに気付いた。

「キース様も感じていたんですね。」
「あぁ、もちろん。好きな女が蠢く姿に感じないわけがないだろう。」
「ふふっ。」

ルーナはそう言うと腰を丸め、キースの秘部に手を触れた。
処女である自分の中にこれからこんなに巨大な陰茎が入ることを考えると、ルーナは全身が身震いしそうになった。

「キース様。舐めても良いですか?」
「あぁ。」

ルーナはそう言うとキースの秘部を頬張り、両手で上下に動かすとキースの表情が綻んだ。
感じているキースの顔に、ルーナもまた快楽を覚えていた。

そしてキースの秘部を堪能したルーナはいいところで寸止めし、キースの胸元に戻った。
キースは優しくルーナの髪を撫でて言った。

「今日はもうこのくらいにしておこう。」
「キース様?」
「だって、まだ私はルーンの心の全てを掴んでいないだろう?」

ルーナがキースを見上げると、キースは悲しそうな顔をしていた。
ルーナは俯くと、またキースの胸の中に顔を埋めた。
もちろんまだ秘部の熱りはあったが、ルーナはまだ心の奥にある蟠りが頭の中を巡っていた。

ー怖い。

キースを相手に、性行為をすることに躊躇いはなかった。
しかし自分にはまだ忘れられないカランへの恋情や、前世で性に溺れた末に起きた苦難が恐怖感を植え付けていた。
キースがどこまで自分の胸の内を悟ったのかは分からないが、ルーナはやはりこれ以上進む覚悟ができなかった。

「でもせめてキース様だけでも果てませんか?」
「ふふっ。ルーン。望むところではあるが、大事な時のためにまだとっておくよ。」

キースはそう言って微笑むと、ルーナの身体にローブと毛布をかけた。
そしてキースはルーナの隣に横たわると、愛しそうにルーナを見つめるのであった。

「ルーンのアイスブルーの瞳が好きだ。その瞳の中に私がずっと映っているといいと思っているよ。」
「ずっと…ですか?」
「あぁ、死ぬ瞬間までずっとね。」

ルーナは真面目に答えるキースの表情につい笑みが溢れてしまった。

「ルーン、私のこと重いと思っただろう?」
「えぇ。」
「ルーナも早くこの私に堕ちてくれないか?」
「…時間の問題かもしれませんね。」

ルーナは穏やかにそう言うと、キースは顔をルーナの胸の中に埋めていた。
これはキースが一番好きな寝る態勢だ。

「キース様のように真っ直ぐに人を愛することができるといいのに。」

ルーナがキースの白色の髪をほぐしながらそう囁いた声は、眠ってしまったキースには届いていなかった。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

愛しているフリはもうおしまい。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:433pt お気に入り:1,591

放逐された転生貴族は、自由にやらせてもらいます

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:241pt お気に入り:3,129

妹に婚約者を奪われたけど、婚約者の兄に拾われて幸せになる

恋愛 / 完結 24h.ポイント:740pt お気に入り:342

短編まとめ

BL / 連載中 24h.ポイント:397pt お気に入り:102

【R18】君に触れる、全てのものから

BL / 連載中 24h.ポイント:418pt お気に入り:93

政略結婚はお互い様なので自由度もお互い様でいいですね。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:220pt お気に入り:250

【R-18】泥中の女

大衆娯楽 / 連載中 24h.ポイント:134pt お気に入り:52

処理中です...