風使い魔王の逆襲英雄譚

SchweinDikiy

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3〜魔王会議〜

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今日は他の魔王達との会議。
議題は「この世界の調停について」だそうだ。
俺としては正直どうでもいい。
俺の本来の野望は世界の調停ではなく、魔王殲滅なのだから。

俺の野望を叶えるためにはまずは油断させるのも必要だと思って今は空魔王として働いているのだ。
俺の野望のために俺は様々な物事を捨ててきたのだ。
魔王になるくらいは想定の範囲内だ。

俺の他に魔王は7柱。
そいつら全員を殺す。
それ以外考えたことなどない。

魔王会議は年に多い時でも三回、少ないときでも一回は行われている。

魔王一柱一柱に仕事がある。
俺の仕事は基本的に世界の風の流れを感じ取り、小さなゆがみやひずみの修復。
この俺がいる星、アスタの大気の整備など……。
俺が使う式的にも好都合な仕事だ。
他の魔王達もそれぞれ違うがアスタを守る仕事をしている。

魔王会議ではそれらの現状報告等を総魔王にする。
普段の議題なら「現状報告」なのだが、
今回は調停について、だった。

調停については今まで総魔王が舵取りをしていた。
それは先代から変わらないのだが、あえて議題にしたということは何か問題が発生しているのだろう。
上手く調停が取れない状態になっている理由を俺は少し考える。

ふと、ここ最近人間が俺によく手を出して来たことを思い出す。
昔から魔王に歯向かう人間はいたが先日俺の正体を聞いてくるような奴らがかなりいた気がする。

俺は基本的に攻撃されない限り攻撃しない、と決めている。
その掟を破ってくるのだから仕方なくやり返してるだけである。
とりあえず俺が一人でここで考えても無駄だと思った。

魔王会議の会場に行ってさっさと会議を終わらせてしまう方が楽だと判断し、会場に向かう。

場所は総魔王が拠点としている、ガシテルタ大陸。
ガシテルタ大陸は大陸と名がついているが俺が住むスリザット大陸の四分の一程しかない。
しかし、このガシテルタ大陸は不毛の地と言われ、全土が砂漠であり、天から振り下ろされる日差しは刺さるように熱く痛い、そんな大陸だ。

総魔王の住居まで行けばなんのダメージもないが着くまではかなり暑い。

人間の場合は日から身を守れる装備であり、水分を持てるだけ持っていたとしても総魔王の住居に辿り着けるかどうかのレベルだ。
空魔王の俺は俺自身の真上に大気を厚く作り、身を守っている。

半日ほどたってやっと総魔王の住居に着く。
住居と言っても魔王城のようなものでは無い。
ただ禍々しい門があるだけ。
この門をくぐれば総魔王の住居兼魔王会議の会場だ。

ちなみにだが、門に入れるのは総魔王が許可を下ろしている俺ら魔王以外は居ない。

後は勇者と呼ばれる人間だけである。
それ以外は身体が霧散してしまう。
何式を用いているのかは詳しく分からない為、この門は危険でしかない。
いつもここを通るのは少し躊躇してしまう。

そんなことを思いながら門をくぐる。

中ではもう全ての魔王が揃っていた……。
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