16 / 18
第16話 家族
しおりを挟む
イーターと名乗るドラゴンの精霊は話を続けた。
国民へ両族の結婚を公表すると、歓迎と祝福のムードだった…その一部の者達を除いては。
3年の月日が経った頃、ちょうどその姫、リゼッタが妊娠し、1人の女の子を出産した。
とても可愛い子だった。
今後もいまのような平和な世が続く、皆そう思っていた矢先…人間の反乱軍が竜族の城を襲撃した。
竜族用の巨大な城だとはいえ、人間達が作った城だ。城の見取り図や構造は全て筒抜けだった。
そして、奴らはこんなことの為に、秘密裏に強力な武器を製造していた。
それは、竜の堅い皮膚を切り裂く剣や刀、全てを焼き尽くし破壊する火炎瓶や爆弾だった。
奴らは、スキル保持者も何名か引き連れていた。
重力を操作する『グラビティ』
強い洗脳ができる『マインド』
相手を完全に真似できる『コピー』
この3つのスキル保持者だった。
これがまた厄介で、重力操作の攻撃を受けたドラゴンは空を飛べなくなり、地上戦を強いられた。
その重力操作の効力が強く、地面に叩きつけられたまま身動きが取れない者もいた。
そこを洗脳により統率の取れた動きをする、通常より格段に強くなった反乱市民により、なす術もなく斬りつけられ命を散らしていった。
自慢の尻尾と剛力で、必死に抵抗するものもいたが、人間の武器が強すぎた。
爆発で四肢をもがれたり、尻尾を切り落とされたり、それは惨いさまだった。
また、コピーの能力により、同じ姿になりすまし、我々の中に紛れて背後から闇討ちする卑怯な人間もいた。
たちまち竜族の王城は炎の海に包まれた。
人間達の侵攻が早く、我が城を捨て逃げることを余儀なくされた。
近衛隊達には、感謝しかなかった。
反乱軍と同じ種族、人間である妻のリゼッタに刃を向けることなどせず、「我々が残り敵を食い止めます。時間稼ぎにしかなりませんが、王はリゼッタ王妃を連れて早く空からお逃げください。貴方がいれば、いつでも我々の国は再建できます。」と。
最期に彼ら、ドラゴン達は我に言った。
「貴方の配下になれて光栄でした。
もし、来世があるなら、また貴方の元へ必ず。」
そう、彼らは死を悟っていた。
皆、我のために玉砕の覚悟だった。
「お前達…必ず助けに戻る!」
そう言い残して、我とリゼッタ王妃、そして我が子を抱いて、燃え上がる城から脱出し、遠く離れた山の洞窟へ避難した。
その後、我はリゼッタ王妃と我が子を洞窟へ残し、城へ配下を助けに戻った。
そこで、力の限り奮闘し、配下を何体か戦場から逃すことが出来た。
リゼッタ王妃と我が子のことを思い、闘い抜き洞窟へ戻ろうとしたが…
人間に制圧され、焼け野原となった城内で力尽き、我はそのまま殺された。
そして、生き残ったドラゴン達に祀られ、崇められて精霊となった。
リゼッタ王妃と別れた洞窟で、我はもう二度と戻らないかもしれないと悟っていた。
だから、別れ際の最後にリゼッタと我が子に声をかけた。」
リゼットは、ハッとして同じ言葉を口ずさんだ。
「「強く生きるんだぞ…」」と。
「まさか、貴方は…」
「あぁ、我はお前の産みの父親。そして、お前は人間と竜族との間に産まれた竜人だ。
いままで、寂しい思いをさせて悪かったな…」
「そんな、あなたが…父親だったなんて。
なら、母親は? まだ生きてるはずだよね?」
「いや、お前の生みの親であるリゼッタ王妃は、もう死んでいる…」
「どうして? 洞窟で小さな頃の私と一緒に居たんじゃ…」
「いや、お前の母親、リゼッタ王妃は反乱軍からすれば同じ人間であっても、敵の存在…リゼッタ王妃の王族の城も竜族の城と同じく反乱軍により焼け落ちた。
リゼッタ王妃は反乱軍が仕向けた残党狩りにより、自分が我が子と一緒に殺されることを恐れた。
だから、洞窟に我が子を隠し、我が子へ捜索の目が行かぬよう逃れようとしたのだろう。
おかげで、お前は生き延びた。
心優しい村の男に拾われてな。」
リゼットは、再び目に涙を浮かべ泣いていた。
「私は両親に捨てられたとばかり思って生きてきた…
なのに、本当は違った。
まさか、そんな事情があったなんて。」
「すまなかった。我もお前の成長を最後まで見届けたかった。だが、国王である以上は、国王としての責務も果たさなければならなかったのだ。
許せとは言わない…父親として失格だ。」
「なら…今度は『最期』まで見届けてよ!
私の中で、私が死ぬ最期のその時まで…」
「あぁ、もちろんだ。
それから、もう気づいていると思うが、お前の名…『リゼット』は、母親の名前である「リゼッタ」から取っている。
仮にもし離れ離れになったとしても、あなたは1人じゃない。私たちがついていると。
お前の母親は名付ける時にそう言った。」
「私、最初から1人じゃなかったんだ…母親は常に側で見守ろうとしてくれてたんだね。」
「あぁ、我とリゼッタはいつもどこでも、我が子であるお前のことを見守っているぞ。」
リゼットは、心の中に渦巻いていたわだかまりが、スーッと消えていった気がした。
ちょうどその時、真っ暗な世界に天から光が差し込んだ。
「さぁ、もうそろそろ目覚める時間だ。スキルの能力は教えた。あとはいろいろ試して学べ。」
「わかった。頑張ってみるよ。」
リゼットは頷いた。
「あぁ、それと最後に1つ…くれぐれも固定観念に縛られるな。自分でわざわざ重い足枷をつける必要はない。
自由に生きよ、我が娘。
お前を止められる者はいない。元気でな。」
「また、会って話せるかな?父さん。」
「あぁ、きっとな。いつでもお前と共にいるぞ。」
「ありがとう。じゃあね、行って来る!」
こうしてリゼットは、真っ暗な世界の中で光のさす天の方へと一気に飛んでいった。
そして、ようやく現実の世界で、「いままでの自分」という檻から抜け出した野獣が目覚めた…
リゼットがいなくなった真っ暗な世界で、黄金色のドラゴン、イーターは言う。
「やはり、顔がリゼッタに似ていたな。」
すると、後ろから白いドラゴンが現れた。
「えぇ、そうね。生きていた頃の人間の私によく似ていたわ。」
「あの子と話さなくて良かったのか?」
「私は、殺されないためとはいえ、あの子を洞窟に置いてきてしまった。会う資格なんてないわよ。」
母親である、リゼッタ王妃は自分の生前の行いに負い目を感じていた。
「…もし、我が同じ立場だったとしても、同じ選択をしたと思うぞ。目の前で自分の子供が殺されるのを見るのは耐え難い。
それよりかは、自分が死んで犠牲になることを我も選ぶ。結果的にあの子は生きている。
それで十分じゃないか。」
そう言って、イーターは白いドラゴンとなったリゼッタの頭に自身の頭で慰めるかのように優しく頬擦りをした。
「…えぇ、そうね。ありがとう、あなた。」
白いドラゴンも応えるかのように、優しく身を寄せた。
リゼッタ王妃は、反乱軍が仕向けた残党狩りに森の中で見つかり殺されていた。
リゼッタ王妃は死んでもなお、父と娘と共に居たいと強く願った。
その不昧不落の強い意志から、あの世へ行くことができず、現世に留まり彷徨い続けていた。それを見かねた神が、イーターと同じ精霊として白いドラゴンの姿にし、娘のスキルとして、イーターと共にリゼットの中へ送ったのだった。
彼ら夫婦、そして親子の仲を邪魔できる者は、もう誰一人としていないだろう。
リゼットがこの事実を知るのは、まだまだ先の話である…
国民へ両族の結婚を公表すると、歓迎と祝福のムードだった…その一部の者達を除いては。
3年の月日が経った頃、ちょうどその姫、リゼッタが妊娠し、1人の女の子を出産した。
とても可愛い子だった。
今後もいまのような平和な世が続く、皆そう思っていた矢先…人間の反乱軍が竜族の城を襲撃した。
竜族用の巨大な城だとはいえ、人間達が作った城だ。城の見取り図や構造は全て筒抜けだった。
そして、奴らはこんなことの為に、秘密裏に強力な武器を製造していた。
それは、竜の堅い皮膚を切り裂く剣や刀、全てを焼き尽くし破壊する火炎瓶や爆弾だった。
奴らは、スキル保持者も何名か引き連れていた。
重力を操作する『グラビティ』
強い洗脳ができる『マインド』
相手を完全に真似できる『コピー』
この3つのスキル保持者だった。
これがまた厄介で、重力操作の攻撃を受けたドラゴンは空を飛べなくなり、地上戦を強いられた。
その重力操作の効力が強く、地面に叩きつけられたまま身動きが取れない者もいた。
そこを洗脳により統率の取れた動きをする、通常より格段に強くなった反乱市民により、なす術もなく斬りつけられ命を散らしていった。
自慢の尻尾と剛力で、必死に抵抗するものもいたが、人間の武器が強すぎた。
爆発で四肢をもがれたり、尻尾を切り落とされたり、それは惨いさまだった。
また、コピーの能力により、同じ姿になりすまし、我々の中に紛れて背後から闇討ちする卑怯な人間もいた。
たちまち竜族の王城は炎の海に包まれた。
人間達の侵攻が早く、我が城を捨て逃げることを余儀なくされた。
近衛隊達には、感謝しかなかった。
反乱軍と同じ種族、人間である妻のリゼッタに刃を向けることなどせず、「我々が残り敵を食い止めます。時間稼ぎにしかなりませんが、王はリゼッタ王妃を連れて早く空からお逃げください。貴方がいれば、いつでも我々の国は再建できます。」と。
最期に彼ら、ドラゴン達は我に言った。
「貴方の配下になれて光栄でした。
もし、来世があるなら、また貴方の元へ必ず。」
そう、彼らは死を悟っていた。
皆、我のために玉砕の覚悟だった。
「お前達…必ず助けに戻る!」
そう言い残して、我とリゼッタ王妃、そして我が子を抱いて、燃え上がる城から脱出し、遠く離れた山の洞窟へ避難した。
その後、我はリゼッタ王妃と我が子を洞窟へ残し、城へ配下を助けに戻った。
そこで、力の限り奮闘し、配下を何体か戦場から逃すことが出来た。
リゼッタ王妃と我が子のことを思い、闘い抜き洞窟へ戻ろうとしたが…
人間に制圧され、焼け野原となった城内で力尽き、我はそのまま殺された。
そして、生き残ったドラゴン達に祀られ、崇められて精霊となった。
リゼッタ王妃と別れた洞窟で、我はもう二度と戻らないかもしれないと悟っていた。
だから、別れ際の最後にリゼッタと我が子に声をかけた。」
リゼットは、ハッとして同じ言葉を口ずさんだ。
「「強く生きるんだぞ…」」と。
「まさか、貴方は…」
「あぁ、我はお前の産みの父親。そして、お前は人間と竜族との間に産まれた竜人だ。
いままで、寂しい思いをさせて悪かったな…」
「そんな、あなたが…父親だったなんて。
なら、母親は? まだ生きてるはずだよね?」
「いや、お前の生みの親であるリゼッタ王妃は、もう死んでいる…」
「どうして? 洞窟で小さな頃の私と一緒に居たんじゃ…」
「いや、お前の母親、リゼッタ王妃は反乱軍からすれば同じ人間であっても、敵の存在…リゼッタ王妃の王族の城も竜族の城と同じく反乱軍により焼け落ちた。
リゼッタ王妃は反乱軍が仕向けた残党狩りにより、自分が我が子と一緒に殺されることを恐れた。
だから、洞窟に我が子を隠し、我が子へ捜索の目が行かぬよう逃れようとしたのだろう。
おかげで、お前は生き延びた。
心優しい村の男に拾われてな。」
リゼットは、再び目に涙を浮かべ泣いていた。
「私は両親に捨てられたとばかり思って生きてきた…
なのに、本当は違った。
まさか、そんな事情があったなんて。」
「すまなかった。我もお前の成長を最後まで見届けたかった。だが、国王である以上は、国王としての責務も果たさなければならなかったのだ。
許せとは言わない…父親として失格だ。」
「なら…今度は『最期』まで見届けてよ!
私の中で、私が死ぬ最期のその時まで…」
「あぁ、もちろんだ。
それから、もう気づいていると思うが、お前の名…『リゼット』は、母親の名前である「リゼッタ」から取っている。
仮にもし離れ離れになったとしても、あなたは1人じゃない。私たちがついていると。
お前の母親は名付ける時にそう言った。」
「私、最初から1人じゃなかったんだ…母親は常に側で見守ろうとしてくれてたんだね。」
「あぁ、我とリゼッタはいつもどこでも、我が子であるお前のことを見守っているぞ。」
リゼットは、心の中に渦巻いていたわだかまりが、スーッと消えていった気がした。
ちょうどその時、真っ暗な世界に天から光が差し込んだ。
「さぁ、もうそろそろ目覚める時間だ。スキルの能力は教えた。あとはいろいろ試して学べ。」
「わかった。頑張ってみるよ。」
リゼットは頷いた。
「あぁ、それと最後に1つ…くれぐれも固定観念に縛られるな。自分でわざわざ重い足枷をつける必要はない。
自由に生きよ、我が娘。
お前を止められる者はいない。元気でな。」
「また、会って話せるかな?父さん。」
「あぁ、きっとな。いつでもお前と共にいるぞ。」
「ありがとう。じゃあね、行って来る!」
こうしてリゼットは、真っ暗な世界の中で光のさす天の方へと一気に飛んでいった。
そして、ようやく現実の世界で、「いままでの自分」という檻から抜け出した野獣が目覚めた…
リゼットがいなくなった真っ暗な世界で、黄金色のドラゴン、イーターは言う。
「やはり、顔がリゼッタに似ていたな。」
すると、後ろから白いドラゴンが現れた。
「えぇ、そうね。生きていた頃の人間の私によく似ていたわ。」
「あの子と話さなくて良かったのか?」
「私は、殺されないためとはいえ、あの子を洞窟に置いてきてしまった。会う資格なんてないわよ。」
母親である、リゼッタ王妃は自分の生前の行いに負い目を感じていた。
「…もし、我が同じ立場だったとしても、同じ選択をしたと思うぞ。目の前で自分の子供が殺されるのを見るのは耐え難い。
それよりかは、自分が死んで犠牲になることを我も選ぶ。結果的にあの子は生きている。
それで十分じゃないか。」
そう言って、イーターは白いドラゴンとなったリゼッタの頭に自身の頭で慰めるかのように優しく頬擦りをした。
「…えぇ、そうね。ありがとう、あなた。」
白いドラゴンも応えるかのように、優しく身を寄せた。
リゼッタ王妃は、反乱軍が仕向けた残党狩りに森の中で見つかり殺されていた。
リゼッタ王妃は死んでもなお、父と娘と共に居たいと強く願った。
その不昧不落の強い意志から、あの世へ行くことができず、現世に留まり彷徨い続けていた。それを見かねた神が、イーターと同じ精霊として白いドラゴンの姿にし、娘のスキルとして、イーターと共にリゼットの中へ送ったのだった。
彼ら夫婦、そして親子の仲を邪魔できる者は、もう誰一人としていないだろう。
リゼットがこの事実を知るのは、まだまだ先の話である…
0
あなたにおすすめの小説
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
愚者による愚行と愚策の結果……《完結》
アーエル
ファンタジー
その愚者は無知だった。
それが転落の始まり……ではなかった。
本当の愚者は誰だったのか。
誰を相手にしていたのか。
後悔は……してもし足りない。
全13話
☆他社でも公開します
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
冤罪で殺された聖女、生まれ変わって自由に生きる
みおな
恋愛
聖女。
女神から選ばれし、世界にたった一人の存在。
本来なら、誰からも尊ばれ大切に扱われる存在である聖女ルディアは、婚約者である王太子から冤罪をかけられ処刑されてしまう。
愛し子の死に、女神はルディアの時間を巻き戻す。
記憶を持ったまま聖女認定の前に戻ったルディアは、聖女にならず自由に生きる道を選択する。
あなたがそう望んだから
まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」
思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。
確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。
喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。
○○○○○○○○○○
誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。
閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*)
何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる