2 / 9
百合とは…
しおりを挟む
結局、百合沢が何言ってんのか分からなかった為、
走って逃げ帰った。
的井「百合オチって、何だろ」
ネットで調べると、百合が女性同士の恋愛の事、
オチは物語の結末っぽかった。
的井「ほうほう」
とりあえず助けを求められたって事は
理解したが、何で百合オチの相手を
私にしたんだろうと思いながら鏡を見る。
鏡に映り出される自分は、
可愛いくも、美人でもなく、
頭が良くも、運動が出来るでも無し…
性格も冷めてるし、友達も多くない…
家も金持ちじゃないし、そもそも存在感が薄い。
的井「百合オチ相手に選ばれる要素無いのに、
何でだろう」
深く考えても解決しないし、
明日、聞いてみようかなと思ったが
今日は金曜日、明日明後日休みだわと
もやもやしながら、土日を終えた。
~
月曜日
やけに騒がしい通学路。
的井「ん?」
同じ学校の生徒達に、
赤髪と青髪とピンク髪の
高身長男子が囲まれている。
身長高いと、誰が囲まれてるのか一目瞭然で
あの髪色は校則的にアウトだなと思いながら、
横を通り過ぎようとすると、
正面に百合沢が突き飛ばされて出て来た。
百合沢「キャッ」
「邪魔なのよ!」
「そうよ!」
百合沢は、女子達に囲まれて
文句を言われ始めた。
的井「…」
コレが出会いってヤツなら、
止めるべきなんだろうが
私は颯爽と助けに行く度胸がなかった。
的井「…こら…百合沢が可哀想だから…」
度胸は無いけど、注意はしようと
話し掛けるが私の声はすぐに打ち消され、
百合沢を囲う女子達の
周りをうろちょろする事しか出来なかった。
「あぁっ鬱陶しい!何なのよッ」
やっと、1人に気付かれ
視線が私に突き刺さる。
的井「…こら…百合沢が可哀想だから…」
「何?ボソボソ言ってて、聞こえないんですけど」
的井「…こら」
「聞こえないって言ってるじゃん!」
囲う系女子達の声は大きいなと、耳を塞ぐ。
「何耳塞いでんのよ!
声小さいって言ってんの!」
的井「…こら」
「だから、聞こえないってば」
囲う系女子の1人が、私の口に耳を近づけた。
的井「…こ」
「きゃぁぁあぁああッ⁈
耳に息吹きかけないで!」
【こ】で、悲鳴を上げられ困ったなと、
こ、だけになと思いながら百合沢に手を差し出す。
百合沢「的井さん、ありがとう」
「いきなり、耳に息を吹きかけるなんて
この変態!」
囲う系女子は私に文句を言い出し、
意図して息を吹き掛けてないんだけどなと
会釈をする。
「私は変態って罵ったの!
何、会釈してんのよ!」
的井「へへ」
「何笑ってんの、気持ち悪い!」
百合沢「的井さん行こう!」
百合沢に手を引かれ、その場を後にした。
~
百合沢「金曜に話した事、
承諾してくれたって事だよね?」
百合沢に着いていくと、教室では無く
埃の被った入った事のない部屋に着いた。
的井「攻略キャラっていうのは、
あの校則違反の3人?」
百合沢「校則違反?」
的井「ほら、髪の毛の色がアウト」
百合沢「え…そうだね」
なんか滑った感じになったなと、
未だかつて無いくらい埃が積もっている棚を見る。
百合沢「あ、えと…ありがとう
協力してくれて」
的井「ネットで調べたよ、百合の事」
百合沢「ふぇ⁈」
百合沢は腑抜けたような声を出し、
私も驚いた。
的井「百合沢は、名字に百合入ってるから
女性同士の恋愛がしたいって事?」
百合沢「語弊があるよ、
名字とか関係なくて頼んだんだよ」
的井「女子が好きなの?」
百合沢「そういう訳でも無くて…
私が幸せな未来を掴む為には、
的井さんとの百合オチが不可欠でッ!
ごめん、つまりね…
的井さんを利用しようとしてる」
百合沢は泣き始めたが、
あいにく私はハンカチを持ち歩いていなかった。
百合沢「最低だよね、私…
でも、幸せになりたくて」
的井「幸せになる為に、
私を利用するのは分かったけど、
何で私なのかが分からないよ。
他に居ないの?」
百合沢「的井さんが良いの」
的井「それは、どうして?」
百合沢「百合オチするなら、
的井さんって決めてて」
的井「えと、その決め手は?」
そう聞いた時に、チャイムが鳴ってしまった。
百合沢「戻ろう!」
百合沢の涙は何処に消えたんだろうと、
彼女に手を引かれ、私は引き摺られて教室に向かった。
~
「喜べ女子、転校生だぞ」
担任の言葉に朝の3人が入って来て、
案の定女子達は沸いた。
的井「3人も増えたら、
このクラスだけ、43人だね」
百合沢「私と彼らを出会わせる強い力が働いて、
こんな無茶苦茶な展開なんだよ」
百合沢は、ノートで顔を隠している。
赤根「俺は赤根!
運命の人を探しにこの学校に来たんだ!」
赤い髪の毛だから、赤根。
何と安易なんだ…
青前「私は青前、私の運命の人を探しに来ました」
青い髪の毛だから、青前。
赤根と同じこと言ってるな…瞬間再放送だな。
桃原「僕は桃原でーす!桃ちゃんって呼んでね?
僕も運命の人探しに来たよ!」
ピンクの髪の毛だから、桃原。
3人の名前は、すぐ覚えられそうだなと思う。
3人とも運命の人を探しに転校して来たと言う事は…
的井「あの3人が言ってる運命の人が、
百合沢って事だよね」
百合沢「うん」
的井「あの髪の毛の色で
生徒指導の担任が怒らないのも
その強い力ってヤツなんだね」
百合沢「…え、まぁそうなのかな」
的井「ほうほう」
それなら、確かに百合沢の
言ってる事が頷ける。
百合沢「同じクラスだったら…
嫌でも出会っちゃう…」
的井「不可抗力だね」
ドンマイと言った瞬間、
3人が百合沢の正面に来た。
赤根「俺の運命の人!」
青前「いや、私の運命の人です」
桃原「違うよ、僕の運命の人だもんね」
ノートで顔隠してた意味無かったなと
同じ事を言われている百合沢に助けを求められ、
手を握られた。
百合沢「違う!
私は貴方達の運命の人なんかじゃない!」
的井「だそうなので、
席に着きなよ」
赤根「間違いなく運命の人だからな!
すぐに分かった」
私の事ガン無視なんだなと、
3人は百合沢に詰め寄る。
的井「…こら、先生の迷惑だから」
青前「君と私が出会ったのは運命なんですよ」
的井「…こら、席に着きなよ」
桃原「2人とも何言ってんの!
僕なんて、夢に出て来たもんね」
的井「…こら」
私の声全然届かないなと、
3人には百合沢しか見えてないんだなと思う。
でも、百合沢しか見えてないなら
私の手を握る百合沢の手は見えてるはずだ。
百合沢「的井さんっ」
的井「…こら」
赤根「何だよ、お前」
やっと気付かれ、
私が邪魔したと敵意剥き出しに睨まれるが
何故か怖さを感じなかった。
的井「…席に着きなよ」
赤根「聞こえねーよ、はっきり喋れ」
的井「…こら」
青前「声量が全く無いのですね、
何かあるのなら、
もっと口を開いたらどうですか?」
的井「…席に着きなよ」
桃原「聞こえない聞こえなーい!
聞き取れない声出すなら、喋らないでよ。
それより、彼女から手を放しなよ」
私が詰められ出したなと、
桃原は私の手を外そうとするが
百合沢の握力が強く放れない。
赤根「ブスが引っ込んでろ」
的井「…校則違反」
赤根「だから、聞こえねーんだよ!」
赤根は私の口元に耳を近づけて来て、
朝のデジャブかなと校則違反と言おうとしたが
また【こ】で、悲鳴を上げられ困ったなと
こ、だけになと笑う。
的井「はは」
青前「今笑うとは…
どういう神経をしているんですか」
桃原「まじで気持ち悪いんだけど!」
的井「へへ」
桃原「罵倒で喜ぶとか、変態じゃん」
赤根「とにかく、俺の邪魔すんな!」
やっと、3人は席に着くが
これも強い力というヤツなのか
今まで百合沢の正面、隣、後ろに座っていた
クラスメイトは席を移動していて、
その3人が配置についた。
走って逃げ帰った。
的井「百合オチって、何だろ」
ネットで調べると、百合が女性同士の恋愛の事、
オチは物語の結末っぽかった。
的井「ほうほう」
とりあえず助けを求められたって事は
理解したが、何で百合オチの相手を
私にしたんだろうと思いながら鏡を見る。
鏡に映り出される自分は、
可愛いくも、美人でもなく、
頭が良くも、運動が出来るでも無し…
性格も冷めてるし、友達も多くない…
家も金持ちじゃないし、そもそも存在感が薄い。
的井「百合オチ相手に選ばれる要素無いのに、
何でだろう」
深く考えても解決しないし、
明日、聞いてみようかなと思ったが
今日は金曜日、明日明後日休みだわと
もやもやしながら、土日を終えた。
~
月曜日
やけに騒がしい通学路。
的井「ん?」
同じ学校の生徒達に、
赤髪と青髪とピンク髪の
高身長男子が囲まれている。
身長高いと、誰が囲まれてるのか一目瞭然で
あの髪色は校則的にアウトだなと思いながら、
横を通り過ぎようとすると、
正面に百合沢が突き飛ばされて出て来た。
百合沢「キャッ」
「邪魔なのよ!」
「そうよ!」
百合沢は、女子達に囲まれて
文句を言われ始めた。
的井「…」
コレが出会いってヤツなら、
止めるべきなんだろうが
私は颯爽と助けに行く度胸がなかった。
的井「…こら…百合沢が可哀想だから…」
度胸は無いけど、注意はしようと
話し掛けるが私の声はすぐに打ち消され、
百合沢を囲う女子達の
周りをうろちょろする事しか出来なかった。
「あぁっ鬱陶しい!何なのよッ」
やっと、1人に気付かれ
視線が私に突き刺さる。
的井「…こら…百合沢が可哀想だから…」
「何?ボソボソ言ってて、聞こえないんですけど」
的井「…こら」
「聞こえないって言ってるじゃん!」
囲う系女子達の声は大きいなと、耳を塞ぐ。
「何耳塞いでんのよ!
声小さいって言ってんの!」
的井「…こら」
「だから、聞こえないってば」
囲う系女子の1人が、私の口に耳を近づけた。
的井「…こ」
「きゃぁぁあぁああッ⁈
耳に息吹きかけないで!」
【こ】で、悲鳴を上げられ困ったなと、
こ、だけになと思いながら百合沢に手を差し出す。
百合沢「的井さん、ありがとう」
「いきなり、耳に息を吹きかけるなんて
この変態!」
囲う系女子は私に文句を言い出し、
意図して息を吹き掛けてないんだけどなと
会釈をする。
「私は変態って罵ったの!
何、会釈してんのよ!」
的井「へへ」
「何笑ってんの、気持ち悪い!」
百合沢「的井さん行こう!」
百合沢に手を引かれ、その場を後にした。
~
百合沢「金曜に話した事、
承諾してくれたって事だよね?」
百合沢に着いていくと、教室では無く
埃の被った入った事のない部屋に着いた。
的井「攻略キャラっていうのは、
あの校則違反の3人?」
百合沢「校則違反?」
的井「ほら、髪の毛の色がアウト」
百合沢「え…そうだね」
なんか滑った感じになったなと、
未だかつて無いくらい埃が積もっている棚を見る。
百合沢「あ、えと…ありがとう
協力してくれて」
的井「ネットで調べたよ、百合の事」
百合沢「ふぇ⁈」
百合沢は腑抜けたような声を出し、
私も驚いた。
的井「百合沢は、名字に百合入ってるから
女性同士の恋愛がしたいって事?」
百合沢「語弊があるよ、
名字とか関係なくて頼んだんだよ」
的井「女子が好きなの?」
百合沢「そういう訳でも無くて…
私が幸せな未来を掴む為には、
的井さんとの百合オチが不可欠でッ!
ごめん、つまりね…
的井さんを利用しようとしてる」
百合沢は泣き始めたが、
あいにく私はハンカチを持ち歩いていなかった。
百合沢「最低だよね、私…
でも、幸せになりたくて」
的井「幸せになる為に、
私を利用するのは分かったけど、
何で私なのかが分からないよ。
他に居ないの?」
百合沢「的井さんが良いの」
的井「それは、どうして?」
百合沢「百合オチするなら、
的井さんって決めてて」
的井「えと、その決め手は?」
そう聞いた時に、チャイムが鳴ってしまった。
百合沢「戻ろう!」
百合沢の涙は何処に消えたんだろうと、
彼女に手を引かれ、私は引き摺られて教室に向かった。
~
「喜べ女子、転校生だぞ」
担任の言葉に朝の3人が入って来て、
案の定女子達は沸いた。
的井「3人も増えたら、
このクラスだけ、43人だね」
百合沢「私と彼らを出会わせる強い力が働いて、
こんな無茶苦茶な展開なんだよ」
百合沢は、ノートで顔を隠している。
赤根「俺は赤根!
運命の人を探しにこの学校に来たんだ!」
赤い髪の毛だから、赤根。
何と安易なんだ…
青前「私は青前、私の運命の人を探しに来ました」
青い髪の毛だから、青前。
赤根と同じこと言ってるな…瞬間再放送だな。
桃原「僕は桃原でーす!桃ちゃんって呼んでね?
僕も運命の人探しに来たよ!」
ピンクの髪の毛だから、桃原。
3人の名前は、すぐ覚えられそうだなと思う。
3人とも運命の人を探しに転校して来たと言う事は…
的井「あの3人が言ってる運命の人が、
百合沢って事だよね」
百合沢「うん」
的井「あの髪の毛の色で
生徒指導の担任が怒らないのも
その強い力ってヤツなんだね」
百合沢「…え、まぁそうなのかな」
的井「ほうほう」
それなら、確かに百合沢の
言ってる事が頷ける。
百合沢「同じクラスだったら…
嫌でも出会っちゃう…」
的井「不可抗力だね」
ドンマイと言った瞬間、
3人が百合沢の正面に来た。
赤根「俺の運命の人!」
青前「いや、私の運命の人です」
桃原「違うよ、僕の運命の人だもんね」
ノートで顔隠してた意味無かったなと
同じ事を言われている百合沢に助けを求められ、
手を握られた。
百合沢「違う!
私は貴方達の運命の人なんかじゃない!」
的井「だそうなので、
席に着きなよ」
赤根「間違いなく運命の人だからな!
すぐに分かった」
私の事ガン無視なんだなと、
3人は百合沢に詰め寄る。
的井「…こら、先生の迷惑だから」
青前「君と私が出会ったのは運命なんですよ」
的井「…こら、席に着きなよ」
桃原「2人とも何言ってんの!
僕なんて、夢に出て来たもんね」
的井「…こら」
私の声全然届かないなと、
3人には百合沢しか見えてないんだなと思う。
でも、百合沢しか見えてないなら
私の手を握る百合沢の手は見えてるはずだ。
百合沢「的井さんっ」
的井「…こら」
赤根「何だよ、お前」
やっと気付かれ、
私が邪魔したと敵意剥き出しに睨まれるが
何故か怖さを感じなかった。
的井「…席に着きなよ」
赤根「聞こえねーよ、はっきり喋れ」
的井「…こら」
青前「声量が全く無いのですね、
何かあるのなら、
もっと口を開いたらどうですか?」
的井「…席に着きなよ」
桃原「聞こえない聞こえなーい!
聞き取れない声出すなら、喋らないでよ。
それより、彼女から手を放しなよ」
私が詰められ出したなと、
桃原は私の手を外そうとするが
百合沢の握力が強く放れない。
赤根「ブスが引っ込んでろ」
的井「…校則違反」
赤根「だから、聞こえねーんだよ!」
赤根は私の口元に耳を近づけて来て、
朝のデジャブかなと校則違反と言おうとしたが
また【こ】で、悲鳴を上げられ困ったなと
こ、だけになと笑う。
的井「はは」
青前「今笑うとは…
どういう神経をしているんですか」
桃原「まじで気持ち悪いんだけど!」
的井「へへ」
桃原「罵倒で喜ぶとか、変態じゃん」
赤根「とにかく、俺の邪魔すんな!」
やっと、3人は席に着くが
これも強い力というヤツなのか
今まで百合沢の正面、隣、後ろに座っていた
クラスメイトは席を移動していて、
その3人が配置についた。
0
あなたにおすすめの小説
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
悪役令嬢の慟哭
浜柔
ファンタジー
前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。
だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。
※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。
※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。
「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。
「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
ちゃんと忠告をしましたよ?
柚木ゆず
ファンタジー
ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。
「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」
アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。
アゼット様。まだ間に合います。
今なら、引き返せますよ?
※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。
地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした
有賀冬馬
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる