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ストーリーテラーとは…
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朝のHRが終わり、
あれだけクラスの女子達は沸いてたのに
転校生3人の眼中には百合沢しか無い為
百合沢への嫉妬心が渦巻いている。
的井「百合沢、手痛い」
百合沢「駄目、ずっと一緒に居て」
百合沢は手を放してくれない。
赤根「今から絢音って呼ぶからな、
それで運命の人って言うのは…」
どうしてなのか、百合沢は私の方を向いてるのに
隣の席の赤根は1人で話している。
青前「絢音さんは、趣味は何ですか?
私は読書が好きで年間…」
百合沢の後ろの席の青前も
勝手に話し出した。
桃原「絢音ちゃん、学校の近くに
可愛いカフェを見つけたんだ~
放課後一緒に行こうね」
百合沢の正面の席の桃原も話し出した。
百合沢「…うぅ、的井さん」
3方向から話され続ける百合沢の顔は歪んでいる。
的井「百合沢は聖徳太子なの?」
百合沢「違うの、コレはオートモードで
私が顔を向けた人と話した事になるの」
的井「オートモード…怖」
これ、そっと出て行ったら
どうなるんだろうと百合沢の手を引き
席を立つと、3人とも立ち上がり
3方向をキープしたまま着いてくる。
的井「怖ッ!」
百合沢「ゲームの世界だから」
どうなってるんだと私は赤根の前に出てみると
赤根は話を止め、他の2人も静かになった。
赤根「邪魔するなって言ってるのが分からないのか!」
青前「彼女と一緒にいるなど、
身の程を知りなさい」
桃原「そうそう、絢音ちゃんの隣に並んでると
君の醜さが浮き彫りになるからね」
邪魔するとオートモード止まるんだなと笑う。
桃原「きっしょ、笑わないでよ」
赤根「その汚ねー面見せんな」
オートモードが切れた途端に凄い文句言われ、
次、オートモードに入ったら、
女子トイレ行ってみよう…
でも、入って来そうだなと笑う。
桃原「まじでキモイから!」
百合沢「的井さんにそんな事言わないで、
的井さんは私の…恋人なんだから!」
承諾したけど、そんな宣言しちゃうんだなと
私と違い百合沢の声は教室中に響いた途端に
頭が痛くなった。
~
~
?「あの、邪魔しないでくれませんかね」
これもゲームの世界だからなのか、
時間が止まったのか周りは動かなくなり
神様みたいな風貌の青年が突然現れた。
的井「神様?」
アズタナ「いえ、ボクはストーリーテラーを
生業としているアズタナと申します」
的井「ストーリーテラー?」
アズタナ「詳細は伏せさせていただきますが、
貴方の行動が、ボクの世界をおかしくさせるので
百合沢絢音から距離を取っていただけませんか?」
的井「百合オチは?」
アズタナ「それも忘れてください。
彼女は赤根、青前、桃原の3人と
結ばれる運命なのです」
的井「最悪な未来って言ってたけど」
アズタナ「乙女ゲームにおいて、
BAD ENDはエンターテイメントの一つなのです」
的井「不幸がエンターテイメント?」
アズタナ「そうなのです。不幸こそ、
彼女の輝きを引き出す最大の要素なのです」
的井「ほう」
アズタナ「何パターンもあった
赤根、青前、桃原ルートは既に作り終えました。
このストーリーで完結の大団円BADなのです」
的井「大宴会?」
未成年なのに、酒飲むのか?
的井「あぁ、警察に怒られて終わりか」
アズタナ「大団円です。
このストーリーの締めが、
警察に怒られるにするわけないじゃないですか。
沢山あるBAD ENDを踏まえ、
ラストを締めるのにふさわしいのが
大団円なのです」
的井「そうなのですか」
百合沢が言っていた
何度も繰り返したと言うのは
アズタナが色んなパターンのBAD ENDを
作っていたからなのか…
アズタナ「貴方は今まで登場しなかったのに、
今回に限って、何故出て来てしまったのかは
不明ですが、とにかく貴方は私の世界には
不要な存在なのです」
的井「ほう」
不要と言われても、クラスメイトだしなと
私はその場に座り込む。
アズタナ「死ねとまでは言いません。
今回でこのストーリーは完結するので、
ただ、彼女と距離を取り
彼女の輝きの邪魔をしないでください」
的井「ほう」
私は今までのうのうと生きて来たけど、
このアズタナって人がこの世界を操作して、
百合沢はそれに苦しんでるんだなと
とんでも事実に、なるほどなと手を叩く。
今回でこの世界は完結…
的井「ほうほう」
アズタナ「貴方は私の言う事を
聞く気が無さそうですね」
的井「バレたか」
アズタナ「はぁ、今まで順調に進んでいたのに…
全くフラグというモノは…」
アズタナはブツブツ文句を言った後、
姿を消し周りが動き出した。
あれだけクラスの女子達は沸いてたのに
転校生3人の眼中には百合沢しか無い為
百合沢への嫉妬心が渦巻いている。
的井「百合沢、手痛い」
百合沢「駄目、ずっと一緒に居て」
百合沢は手を放してくれない。
赤根「今から絢音って呼ぶからな、
それで運命の人って言うのは…」
どうしてなのか、百合沢は私の方を向いてるのに
隣の席の赤根は1人で話している。
青前「絢音さんは、趣味は何ですか?
私は読書が好きで年間…」
百合沢の後ろの席の青前も
勝手に話し出した。
桃原「絢音ちゃん、学校の近くに
可愛いカフェを見つけたんだ~
放課後一緒に行こうね」
百合沢の正面の席の桃原も話し出した。
百合沢「…うぅ、的井さん」
3方向から話され続ける百合沢の顔は歪んでいる。
的井「百合沢は聖徳太子なの?」
百合沢「違うの、コレはオートモードで
私が顔を向けた人と話した事になるの」
的井「オートモード…怖」
これ、そっと出て行ったら
どうなるんだろうと百合沢の手を引き
席を立つと、3人とも立ち上がり
3方向をキープしたまま着いてくる。
的井「怖ッ!」
百合沢「ゲームの世界だから」
どうなってるんだと私は赤根の前に出てみると
赤根は話を止め、他の2人も静かになった。
赤根「邪魔するなって言ってるのが分からないのか!」
青前「彼女と一緒にいるなど、
身の程を知りなさい」
桃原「そうそう、絢音ちゃんの隣に並んでると
君の醜さが浮き彫りになるからね」
邪魔するとオートモード止まるんだなと笑う。
桃原「きっしょ、笑わないでよ」
赤根「その汚ねー面見せんな」
オートモードが切れた途端に凄い文句言われ、
次、オートモードに入ったら、
女子トイレ行ってみよう…
でも、入って来そうだなと笑う。
桃原「まじでキモイから!」
百合沢「的井さんにそんな事言わないで、
的井さんは私の…恋人なんだから!」
承諾したけど、そんな宣言しちゃうんだなと
私と違い百合沢の声は教室中に響いた途端に
頭が痛くなった。
~
~
?「あの、邪魔しないでくれませんかね」
これもゲームの世界だからなのか、
時間が止まったのか周りは動かなくなり
神様みたいな風貌の青年が突然現れた。
的井「神様?」
アズタナ「いえ、ボクはストーリーテラーを
生業としているアズタナと申します」
的井「ストーリーテラー?」
アズタナ「詳細は伏せさせていただきますが、
貴方の行動が、ボクの世界をおかしくさせるので
百合沢絢音から距離を取っていただけませんか?」
的井「百合オチは?」
アズタナ「それも忘れてください。
彼女は赤根、青前、桃原の3人と
結ばれる運命なのです」
的井「最悪な未来って言ってたけど」
アズタナ「乙女ゲームにおいて、
BAD ENDはエンターテイメントの一つなのです」
的井「不幸がエンターテイメント?」
アズタナ「そうなのです。不幸こそ、
彼女の輝きを引き出す最大の要素なのです」
的井「ほう」
アズタナ「何パターンもあった
赤根、青前、桃原ルートは既に作り終えました。
このストーリーで完結の大団円BADなのです」
的井「大宴会?」
未成年なのに、酒飲むのか?
的井「あぁ、警察に怒られて終わりか」
アズタナ「大団円です。
このストーリーの締めが、
警察に怒られるにするわけないじゃないですか。
沢山あるBAD ENDを踏まえ、
ラストを締めるのにふさわしいのが
大団円なのです」
的井「そうなのですか」
百合沢が言っていた
何度も繰り返したと言うのは
アズタナが色んなパターンのBAD ENDを
作っていたからなのか…
アズタナ「貴方は今まで登場しなかったのに、
今回に限って、何故出て来てしまったのかは
不明ですが、とにかく貴方は私の世界には
不要な存在なのです」
的井「ほう」
不要と言われても、クラスメイトだしなと
私はその場に座り込む。
アズタナ「死ねとまでは言いません。
今回でこのストーリーは完結するので、
ただ、彼女と距離を取り
彼女の輝きの邪魔をしないでください」
的井「ほう」
私は今までのうのうと生きて来たけど、
このアズタナって人がこの世界を操作して、
百合沢はそれに苦しんでるんだなと
とんでも事実に、なるほどなと手を叩く。
今回でこの世界は完結…
的井「ほうほう」
アズタナ「貴方は私の言う事を
聞く気が無さそうですね」
的井「バレたか」
アズタナ「はぁ、今まで順調に進んでいたのに…
全くフラグというモノは…」
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姿を消し周りが動き出した。
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