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目撃
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それは、放課後のこと。
私は忘れ物をし、部活帰りに教室へ戻ると
教室でズボンとパンツを下ろし
自慰しているクラスメイトの谷部がいた。
谷部はとんでもなく取り乱して、股間を隠さずに
右往左往していたが私は悲鳴をあげること無く
ため息を吐いた。
海沢「とにかくズボン履いて」
このクラスは、38人。
そして、部活をやってる
クラスメイトは過半数。
部活は基本夜遅くまで
やっているところもある為、
私のように部活後に忘れ物取りに戻る生徒は
少なからず居る。
そんなわけで、放課後教室での自慰は
バレるリスクが高いわけである。
海沢「放課後の教室とか
バレるリスク高いとこで
変な事しないでよ。
あと、そういうバレるスリルを
味わってるんだったら
そんな取り乱さないでよ」
私が冷静でいられるのは、
過去に、家で何度も何度も性懲りも無く
兄の自慰を目撃したからである。
鍵掛けろ、時間帯考えろ、リビングですんなと
何度も兄を怒った嫌な思い出が頭をよぎる。
そんな詰めの甘い兄も
今は家を出て社会人やってんだよな…
谷部「べっ別にスリルを味わってる訳じゃねぇ!
俺は水越の事が好きで」
谷部は、水越さんの机の前で自慰をしていたので
言われなくても誰が好きなのか
一目瞭然である。
海沢「水越さんも、運動部なんだからさ…
もしかしたら私じゃなくて水越さんが
出くわしたかもしれなかったよ」
谷部にとっては、結果オーライになる可能性も
あるが、一般的に軽蔑レベルの目撃だ。
下半身全部脱ぐなよと思う。
谷部「そっそれは困る」
海沢「困るのか…
とにかく、いい加減ズボン履いてよ」
谷部の谷部がブラブラしていて、
目のやり場に困る。
海沢「見られて困るなら、無計画に
教室でなんかするなよ」
谷部「…」
谷部は黙って、ズボンを履き出した。
海沢「じゃあ、私行くから。
さっき、教頭が見回りしてたから
谷部もちゃっちゃと帰りな」
私の席は廊下側の為、
すぐに荷物を取る事が出来た。
谷部「おい」
教室から出ようとすると、
後ろから呼び止められる。
谷部「この事、黙っててくれよ」
海沢「え? あぁ、こんな事
誰にも言わないよ」
言いたくもない。
谷部「ほっ本当か?」
海沢「見た事忘れたいくらいだわ」
谷部「海沢はいい奴なんだな」
教室で自慰してた奴に言われても
全く嬉しくないなと、
黙って教室を後にした。
~
次の日
朝から谷部はソワソワと私の方を
チラ見しまくってきて、
その挙動にクラスメイト達も気付いた。
「谷部ー、谷部~、谷部ッ!」
授業とか関係なく見てくる谷部は、
先生に怒られていた。
「谷部は、そんなに海沢が気になるのか?」
谷部「違いますよ!
俺、別に好きな子居ますよ」
谷部は、まぁまぁ大きい声でそう言い放つと、
教室に私がフラれたみたいな空気が流れる。
「じゃあ、なんで海沢を見てるんだ」
谷部「海沢って、いい奴なんですよ!」
にっと笑う谷部に、先生はため息を吐いた。
「…はぁ、とにかく授業は集中しろ」
谷部「はい!」
谷部って、こんな馬鹿っぽかったっけ?
あまり話した事無いが、
同じクラスになってから見る印象は、
気さくで顔が良く、クラスの中心に居るタイプ…
…いや、思い返せば谷部がドジかましてる所
多々あったわ…
あれは、体育祭の時
ハチマキを忘れて、別クラスのハチマキ借りて
敵としてリレー走ってたな…
誰も止めなかったのもどうかと思うが、
クラスメイトと、ゴール直前のせめぎ合いして
一位をもぎ取って、負かしたクラスメイトと
ハイタッチしてたな。
文化祭でも、出し物のクレープ屋をやった際、
クレープ生地をひっくり返して全部ダメにしたり、
クリームも砂糖と間違えて塩入れて駄目にしたり
なんかそれ以外にも諸々やらかし、
クレープ屋出来なかったんだった。
改めて思うが、
谷部は馬鹿なんだな。
私は忘れ物をし、部活帰りに教室へ戻ると
教室でズボンとパンツを下ろし
自慰しているクラスメイトの谷部がいた。
谷部はとんでもなく取り乱して、股間を隠さずに
右往左往していたが私は悲鳴をあげること無く
ため息を吐いた。
海沢「とにかくズボン履いて」
このクラスは、38人。
そして、部活をやってる
クラスメイトは過半数。
部活は基本夜遅くまで
やっているところもある為、
私のように部活後に忘れ物取りに戻る生徒は
少なからず居る。
そんなわけで、放課後教室での自慰は
バレるリスクが高いわけである。
海沢「放課後の教室とか
バレるリスク高いとこで
変な事しないでよ。
あと、そういうバレるスリルを
味わってるんだったら
そんな取り乱さないでよ」
私が冷静でいられるのは、
過去に、家で何度も何度も性懲りも無く
兄の自慰を目撃したからである。
鍵掛けろ、時間帯考えろ、リビングですんなと
何度も兄を怒った嫌な思い出が頭をよぎる。
そんな詰めの甘い兄も
今は家を出て社会人やってんだよな…
谷部「べっ別にスリルを味わってる訳じゃねぇ!
俺は水越の事が好きで」
谷部は、水越さんの机の前で自慰をしていたので
言われなくても誰が好きなのか
一目瞭然である。
海沢「水越さんも、運動部なんだからさ…
もしかしたら私じゃなくて水越さんが
出くわしたかもしれなかったよ」
谷部にとっては、結果オーライになる可能性も
あるが、一般的に軽蔑レベルの目撃だ。
下半身全部脱ぐなよと思う。
谷部「そっそれは困る」
海沢「困るのか…
とにかく、いい加減ズボン履いてよ」
谷部の谷部がブラブラしていて、
目のやり場に困る。
海沢「見られて困るなら、無計画に
教室でなんかするなよ」
谷部「…」
谷部は黙って、ズボンを履き出した。
海沢「じゃあ、私行くから。
さっき、教頭が見回りしてたから
谷部もちゃっちゃと帰りな」
私の席は廊下側の為、
すぐに荷物を取る事が出来た。
谷部「おい」
教室から出ようとすると、
後ろから呼び止められる。
谷部「この事、黙っててくれよ」
海沢「え? あぁ、こんな事
誰にも言わないよ」
言いたくもない。
谷部「ほっ本当か?」
海沢「見た事忘れたいくらいだわ」
谷部「海沢はいい奴なんだな」
教室で自慰してた奴に言われても
全く嬉しくないなと、
黙って教室を後にした。
~
次の日
朝から谷部はソワソワと私の方を
チラ見しまくってきて、
その挙動にクラスメイト達も気付いた。
「谷部ー、谷部~、谷部ッ!」
授業とか関係なく見てくる谷部は、
先生に怒られていた。
「谷部は、そんなに海沢が気になるのか?」
谷部「違いますよ!
俺、別に好きな子居ますよ」
谷部は、まぁまぁ大きい声でそう言い放つと、
教室に私がフラれたみたいな空気が流れる。
「じゃあ、なんで海沢を見てるんだ」
谷部「海沢って、いい奴なんですよ!」
にっと笑う谷部に、先生はため息を吐いた。
「…はぁ、とにかく授業は集中しろ」
谷部「はい!」
谷部って、こんな馬鹿っぽかったっけ?
あまり話した事無いが、
同じクラスになってから見る印象は、
気さくで顔が良く、クラスの中心に居るタイプ…
…いや、思い返せば谷部がドジかましてる所
多々あったわ…
あれは、体育祭の時
ハチマキを忘れて、別クラスのハチマキ借りて
敵としてリレー走ってたな…
誰も止めなかったのもどうかと思うが、
クラスメイトと、ゴール直前のせめぎ合いして
一位をもぎ取って、負かしたクラスメイトと
ハイタッチしてたな。
文化祭でも、出し物のクレープ屋をやった際、
クレープ生地をひっくり返して全部ダメにしたり、
クリームも砂糖と間違えて塩入れて駄目にしたり
なんかそれ以外にも諸々やらかし、
クレープ屋出来なかったんだった。
改めて思うが、
谷部は馬鹿なんだな。
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