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2人のヒロイン
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怒る痛華を宥め諭す愛堂のやり取りを見始めて、
多分30分くらい経過した。
待ってれば、タクマか生徒会長来ないかなと
思っているが私の思う通りにはならない。
丸田「帰ろっと」
女キャラ、本当に興味無いんだよと
私は立ち上がるがずっとしゃがんでいた為、
足が痺れて、転んだ。
痛華「何してるのよ!」
あんだけ怒り狂ってた痛華は、
転んだ私に駆け寄って来て、手を差し出した。
愛堂「だいじょぶです?タエ君」
愛堂も手を差し出したが、
なんで名前知ってんの?と愛堂の手を掴んだ。
痛華「⁈」
丸田「何で私の名前知ってんの?」
怒り顔に戻った痛華はさておき、
愛堂の手により、私は立ち上がった。
愛堂「きみが丸田タエ君だとは知ってるです。
毎日、校門前で警備ロボに喧嘩を売っている
他校の生徒が居るって、
校内の掲示板に貼り出されてるです」
丸田「え、まじで?」
愛堂「え、まじでです。
ちゃんと顔写真付きなのです」
丸田「つまり…」
愛堂「青龍学園で、きみは認知されてますです」
丸田「え、まじで⁈」
痛華「何、私をシカトして
愛堂なんかの手を握り締めたままなのよッ!」
バチンッ
痛華に手を叩かれ、愛堂から手を離す。
愛堂「痛華さん、暴力はだめなのです」
痛華「こんなの暴力なんかじゃないわよッ、
それに丸田タエッ!」
私、青龍学園の生徒に認知されてんの?
丸田「え、まじで」
痛華「私の話を聞きなさいッ!」
つまり、楽満ショーリにも?
丸田「え、まじで」
愛堂「タエ君、嬉しくて頭バグりましたですね」
痛華「丸田タエッ!
丸田タエッ丸田タエッ!」
痛華にフルネームを連呼され、
我に返る。
丸田「愛堂!私、青龍学園の生徒に
認知されてんの⁈」
愛堂「はい、そうなのです」
痛華「私をシカトするんじゃないわよッ!」
痛華に腕を掴まれるが、
それどころではなかった。
丸田「楽満ショーリにも⁈」
愛堂「タエ君が、ショーリ君に会いたがってるのも
知ってるのです。勿論、本人にも」
丸田「え、まじで」
愛堂「え、まじでです」
丸田「うへへ」
何ということでしょう、
警備ロボと格闘してた甲斐があった。
痛華「丸田タエッ
何を勘違いしてるのか知らないけどね、
貴方は変質者だから、
生徒は関わるなと貼り出されてるのよッ!」
丸田「え、まじで?」
愛堂「え、まじでです」
丸田「私、変質者?」
愛堂「変質者もとい、危険人物なのです」
変質者…危険人物…
楽満ショーリも、私を変質者と認知してるのか…
入学式の次の日以降から毎日2度
警備ロボットと乱闘してるのに、
私に教員や生徒達が接して来ない理由は、
危険人物に関わるなと忠告されてたからだったのか…
丸田「…はぁ…なら、痛華は?
なんで、関わるなってなってんのに絡んでくんの?」
痛華「他の生徒に危害がいかない様に
見張ってるのよ」
丸田「…はぁ」
痛華「何ため息ついてるのよッ
あんなに警備ロボットに突っ掛かる一般人なんて
普通居ないのよッ」
丸田「でも、痛華が見張り出したのって
体育祭イベント以降じゃん、
それまでは無害そうに思ったって事なの?」
愛堂「タエ君は、ショーリ君を狙う異能力者の
刺客に操られてるんじゃないかって
能力感知をした事があるのですけど、
引っ掛からなかったのです」
丸田「誤解解けてもなお、私は変質者扱いなの⁈」
愛堂「操られてる訳でもないのに、
警備ロボさんに喧嘩売ってるので
尚更、気味悪がられてるのです」
丸田「だから、体育祭イベントで校内に入ったから、
変質者扱いされて、痛華を見張りに付けさせたって事?
ゔぉ…ぅ」
愛堂「タエ君が掲示板に危険人物かつ、
変質者だと貼り出されたのは
入学式2日目からなので、
変質者扱いも体育祭以降では無いのですよ。
あと、泣き方が汚いのです、
コレで鼻ちーんしてください」
愛堂は私の鼻にハンカチを当てた。
痛華「丸田タエッ何してるのよッ!」
丸田「ちーん」
痛華「丸田タエッ!」
丸田「ズズッ…うるさいな
分かったよ、私は変質者扱いされてたんでしょ。
で、痛華は学園から干されてぼっちになったから、
変質者の私を押し付けられたんでしょ」
痛華「干されたですって⁈
そんな事ないわ!私を誰だと思ってるのよッ」
丸田「痛華ミネン」
痛華「フルネームを答えろなんて言ってないわ!
この私を知らないなんて信じられない」
丸田「興味無いけど、
知ってるちゃ知ってるよ」
愛堂「私の事も知ってるです?」
丸田「愛堂ハレカ」
愛堂「正解なのです」
痛華「私は干されても、ぼっちでも
貴方を押し付けられた訳じゃ無いわ!
私の意思で丸田タエに注意喚起をしてるのよ!」
丸田「暇なの?」
痛華「丸田タエッ!」
痛華は再び毛を逆立たせ、
愛堂がそれを抑える。
丸田「はぁ…とにかく帰るわ」
私は落胆して、下校した。
多分30分くらい経過した。
待ってれば、タクマか生徒会長来ないかなと
思っているが私の思う通りにはならない。
丸田「帰ろっと」
女キャラ、本当に興味無いんだよと
私は立ち上がるがずっとしゃがんでいた為、
足が痺れて、転んだ。
痛華「何してるのよ!」
あんだけ怒り狂ってた痛華は、
転んだ私に駆け寄って来て、手を差し出した。
愛堂「だいじょぶです?タエ君」
愛堂も手を差し出したが、
なんで名前知ってんの?と愛堂の手を掴んだ。
痛華「⁈」
丸田「何で私の名前知ってんの?」
怒り顔に戻った痛華はさておき、
愛堂の手により、私は立ち上がった。
愛堂「きみが丸田タエ君だとは知ってるです。
毎日、校門前で警備ロボに喧嘩を売っている
他校の生徒が居るって、
校内の掲示板に貼り出されてるです」
丸田「え、まじで?」
愛堂「え、まじでです。
ちゃんと顔写真付きなのです」
丸田「つまり…」
愛堂「青龍学園で、きみは認知されてますです」
丸田「え、まじで⁈」
痛華「何、私をシカトして
愛堂なんかの手を握り締めたままなのよッ!」
バチンッ
痛華に手を叩かれ、愛堂から手を離す。
愛堂「痛華さん、暴力はだめなのです」
痛華「こんなの暴力なんかじゃないわよッ、
それに丸田タエッ!」
私、青龍学園の生徒に認知されてんの?
丸田「え、まじで」
痛華「私の話を聞きなさいッ!」
つまり、楽満ショーリにも?
丸田「え、まじで」
愛堂「タエ君、嬉しくて頭バグりましたですね」
痛華「丸田タエッ!
丸田タエッ丸田タエッ!」
痛華にフルネームを連呼され、
我に返る。
丸田「愛堂!私、青龍学園の生徒に
認知されてんの⁈」
愛堂「はい、そうなのです」
痛華「私をシカトするんじゃないわよッ!」
痛華に腕を掴まれるが、
それどころではなかった。
丸田「楽満ショーリにも⁈」
愛堂「タエ君が、ショーリ君に会いたがってるのも
知ってるのです。勿論、本人にも」
丸田「え、まじで」
愛堂「え、まじでです」
丸田「うへへ」
何ということでしょう、
警備ロボと格闘してた甲斐があった。
痛華「丸田タエッ
何を勘違いしてるのか知らないけどね、
貴方は変質者だから、
生徒は関わるなと貼り出されてるのよッ!」
丸田「え、まじで?」
愛堂「え、まじでです」
丸田「私、変質者?」
愛堂「変質者もとい、危険人物なのです」
変質者…危険人物…
楽満ショーリも、私を変質者と認知してるのか…
入学式の次の日以降から毎日2度
警備ロボットと乱闘してるのに、
私に教員や生徒達が接して来ない理由は、
危険人物に関わるなと忠告されてたからだったのか…
丸田「…はぁ…なら、痛華は?
なんで、関わるなってなってんのに絡んでくんの?」
痛華「他の生徒に危害がいかない様に
見張ってるのよ」
丸田「…はぁ」
痛華「何ため息ついてるのよッ
あんなに警備ロボットに突っ掛かる一般人なんて
普通居ないのよッ」
丸田「でも、痛華が見張り出したのって
体育祭イベント以降じゃん、
それまでは無害そうに思ったって事なの?」
愛堂「タエ君は、ショーリ君を狙う異能力者の
刺客に操られてるんじゃないかって
能力感知をした事があるのですけど、
引っ掛からなかったのです」
丸田「誤解解けてもなお、私は変質者扱いなの⁈」
愛堂「操られてる訳でもないのに、
警備ロボさんに喧嘩売ってるので
尚更、気味悪がられてるのです」
丸田「だから、体育祭イベントで校内に入ったから、
変質者扱いされて、痛華を見張りに付けさせたって事?
ゔぉ…ぅ」
愛堂「タエ君が掲示板に危険人物かつ、
変質者だと貼り出されたのは
入学式2日目からなので、
変質者扱いも体育祭以降では無いのですよ。
あと、泣き方が汚いのです、
コレで鼻ちーんしてください」
愛堂は私の鼻にハンカチを当てた。
痛華「丸田タエッ何してるのよッ!」
丸田「ちーん」
痛華「丸田タエッ!」
丸田「ズズッ…うるさいな
分かったよ、私は変質者扱いされてたんでしょ。
で、痛華は学園から干されてぼっちになったから、
変質者の私を押し付けられたんでしょ」
痛華「干されたですって⁈
そんな事ないわ!私を誰だと思ってるのよッ」
丸田「痛華ミネン」
痛華「フルネームを答えろなんて言ってないわ!
この私を知らないなんて信じられない」
丸田「興味無いけど、
知ってるちゃ知ってるよ」
愛堂「私の事も知ってるです?」
丸田「愛堂ハレカ」
愛堂「正解なのです」
痛華「私は干されても、ぼっちでも
貴方を押し付けられた訳じゃ無いわ!
私の意思で丸田タエに注意喚起をしてるのよ!」
丸田「暇なの?」
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私は落胆して、下校した。
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