色んなストーカー

なゆか

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寄生虫

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その時の私は会社をリストラされ、お金が無かった。
部屋の家賃も払えず電気、水道を止められ
大家から出てけと催促、親にも頼れず
途方に暮れていた。

「見守り代行?」

そんな私の元に隣人の森野さんから
見守り代行…いや、ストーカー代行の話が来た。

森野「…さくらちゃんを見守るには、
お金が掛かるから…僕がお金を稼いでいる間に
君は、さくらちゃんを見守っていて」

さくらちゃんとは、
今住んでいるアパートの真向かいにある
マンションに暮らす女子大生らしい。

森野「報酬は渡すし、
この部屋に住んでも良いから」

ストーカー行為は、代行だからと言っても犯罪。
もし見つかったりしたら、私は捕まる。

でも、住処が失いつつある私に、
こんなおいしい話は無かった。

「分かりました」

それから、私は自分の部屋から出て
森野さんの部屋に住まう事になった。

毎日の日課は、さくらちゃんの部屋に
望遠カメラを向け、外に出た所を確認し
ゴミの回収、送付物のチェック
そして、彼女の後を尾行し、
彼女の行動を事細かく日記に綴る事だ。

森野さんは帰ってくると日記に目を通し、
ゴミを物色し、私と代わり望遠カメラを覗き
嬉しそうに笑っている。

隣で笑う異常者から金と住処を貰っているんだなと
私もこの人同様に異常者の一員になってしまった。



その生活が2ヶ月続いたある日の夜。

さくらちゃんの部屋に誰かが侵入し、
帰宅して来たさくらちゃんと揉み合いになり
部屋中に血飛沫が舞った。

「あーやっぱ、やられたか」

森野さんに見守り代行を頼まれた時、
さくらちゃんには、ストーカーが居て
そいつから守る為にも監視をしていると
自分のストーカー行為を正当化しようとしていた。

まぁ、案の定さくらちゃんは
そのストーカーに殺されてしまった。

「あー困ったな」

この事実を森野さんに告げたら、
私は住処を失ってしまう。

「あーそうだ、良いこと思いついた」

私は部屋から外に出ると、
さくらちゃんの部屋に向かった。

「なんだ…てめー」

流石異常者…
インターフォンを押すと、
血だらけの状態でストーカーは出て来た。

「手伝いますよ」

「は?」

「ソレ、処理しないとですよね?」

私は血まみれで白目を剥くさくらちゃんに指差す。

「…」

「困るんですよねー、
さくらちゃんが死んだって知られたら、
私の住処が無くなっちゃう」

「…」

ストーカーは黙っているが、
さっさとやらないと森野さん帰って来ちゃう。

「ほら、貴方は部屋の掃除をしてください。
こんな状態じゃ、すぐに警察来ますよ」

「…あぁ」

さてさて、私はさくらちゃんを何とかしないとなー



森野「…最近、さくらちゃんの姿が見えないんだけど」

「大丈夫ですよ、土日は丸一日、
平日も夜バイト始めたみたいで
ほら、平日の昼間はちゃんと
日記に書いてあるじゃないですか」

森野「…そうか、でもそんなにお金に困ってるなら
僕が何とか…」

「駄目ですよ、こうやってさくらちゃんを
見守ってる事がバレたら、彼女を傷付ける事になる」

森野「そうだよね…分かった、
余計な事せずに見守り続ける」

「ほら、見てください。
今日のゴミにさくらちゃんの髪の毛入ってますよ。
自分で切ったみたいですね」

森野「本当だ!」

森野さんは、嬉しそうに死んださくらちゃんの
髪に頬擦りをした。

あと、どのくらい誤魔化せるかなー

さくらちゃんが無くなったら
また何か考えないとなー

森野「はい、今日の報酬」

「ありがとうございまーす」

まっなんとかなるかな。
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