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こんなイケメンは嫌だ。
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イケメンと付き合いたいと、
私は心の底で思っている。
夏菜子「いや、溢れ出ちゃってるからね」
原「え?」
夏菜子「えじゃなくて、原が男子を見る目って
なんつうの?獲物を狩る獣的な目?」
髪の毛を指でクルクルしているのは、
友達かつ、リア充の夏菜子。
夏菜子は私を馬鹿にしたように笑う。
夏菜子「馬鹿にしたようにじゃなくて、
ちゃんと、馬鹿にしてるから」
原「夏菜子は、心読めんの?」
夏菜子「全部、声に出てる」
原「まじか」
夏菜子「まじまじ、原が
イケメンと付き合いって言ってんの
クラスのみんな知ってるから」
原「だから、モテないのか⁈」
夏菜子「だからじゃなくて、
原は根本的にモテないでしょ」
夏菜子に笑われる。
原「根本的にモテないってなんだよ!」
夏菜子「なんつうの?残念な馬鹿」
原「酷いな!」
本当イケメンと付き合う以前に、
異性からモテたいなと心の底から思う。
夏菜子「心の底から思ってるだけじゃん。
あっそうそう、先週隣のクラスの子
事故死したじゃん?」
夏菜子は、倫理観欠落してんなと
確かにそんな事件が起こり、
先週は学級閉鎖になった。
夏菜子「その死んじゃった子の彼氏、
確かイケメンだったよ」
原「え?どゆこと」
夏菜子「彼女に死なれて、弱ってるでしょ。
よく弱ったイケメンは狙い目だって言うでしょ」
原「夏菜子…あんた、やばいぜ」
隣のクラスだとしても、同級生の死を
平然と話す夏菜子に呆れる。
~
そんな話をした日の放課後。
鹿目「…話って何かな」
夏菜子「コレ、原って言うんだけど
鹿目君が心配なんだってさ」
放課後、夏菜子に教室に残ってろと
ジュースで買収され、小1時間待っていると
夏菜子がイケメンを連れて教室に戻って来た。
そして、まじ神経疑うよと彼女を亡くした
イケメン彼氏を私にあてがって来た。
原「ちょ…まじか」
夏菜子「じゃあ、私帰るから」
原「ちょっと、正気⁈」
夏菜子「彼氏待たせてるから」
夏菜子は手をヒラヒラさせて、
教室から出て行った。
信じられないくらいの気まずい空気の中、
そのイケメン彼氏鹿目君は口を開いた。
鹿目「…えと、原さん…俺の事心配してくれてたの?」
原「え⁈…ぁあ、はい」
鹿目「初対面だよね?」
鹿目君は、当たり前だが不審そうにしていて、
私の心臓はバクバクいっている。
夏菜子の馬鹿野郎…これは本気で不謹慎過ぎる。
鹿目「汗凄いけど、平気?」
原「いや、えと…あの…鹿目君の方が…
平気じゃなくて…あっ…いや、違う」
焦り過ぎて、
なんて言ってるのかも、
どう切り出うかも思いつかない。
鹿目「確かに…平気では無いかな」
鹿目君の瞳から涙が流れ出し、更に焦る。
鹿目「…ぅッ…ごめんね」
どうしよう…夏菜子の不謹慎のせいで
また辛い想いをさせてしまったッ
どうしよう…ハンカチ…あっ…
私、普段持ち歩いてないや…
どうしよう…
鹿目「ハンカチは大丈夫だよ」
また声に出してたのか、いつの間に鹿目君に
手を握られていた。
鹿目「俺の事、心配してくれたんだね」
原「…あっ」
鹿目「ありがとう、原さん」
~
夏菜子「ほら、言ったでしょ。
弱ってるイケメンは狙い目だって」
確かに、夏菜子が言った通り
あれ以降、鹿目君と付き合う事になった。
原「…夏菜子」
夏菜子「何」
原「『ミュンヒハウゼン症候群』って
知ってる?」
夏菜子「は?知らないけど」
原「簡単に言うと同情されたいから、
自分の事傷付ける的な」
夏菜子「突然、何?」
原「…はぁ」
ピピピピピ…
原「…あー」
夏菜子「何なの?
スマホ超鳴ってんじゃん」
原「はぁ…鹿目君さ、あの人やばいよ」
付き合いだして、3日も満たないのに
すぐに鹿目君がやばいヤツだと判明してしまった。
連続で送られ続けるメッセージを開くと、
鹿目君が自ら手首を少しずつ切っている
写メの連写である。
私は堪らず鹿目君の元に走って向かう。
原「何でこんな事するんだッ」
鹿目「あっ原さん、来てくれたんだね」
鹿目君は手首血だらけで私に笑顔を向けてくる。
原「カッター、下ろして」
鹿目「俺の事、心配?」
原「心配」
鹿目「俺の事、好き?」
原「それよりも、手当てしないと」
鹿目「俺の事、好き?」
原「…好きだよ」
鹿目「ありがとう」
鹿目君の傷は浅く死ぬつもりは無いのは、
2、3度の手当てで分かっている。
イケメンでも、メンヘラは嫌だ。
鹿目「そうだ、前に原さんの家に行った時にさ
原さんって結構いびきかくから驚いたよ」
原「…え」
鹿目「原さんの日記見たけど、
俺の事書いてたよね」
原「何…どういう…」
鹿目「1年の時からずっと
イケメンと付き合いたいって、
沢山書いてたよね」
原「…」
私がいびきって事は、
夜勝手に家に入って来たと言う事だ。
それに、日記って最近は新しいヤツ買って
1年の時に使ってた古い日記は
家の倉庫にしまったはず…
不法侵入するイケメンなんて嫌だ。
鹿目「これからも、末永くよろしくね」
鹿目君の彼女は事故死したって事になってるけど、
本当は誰かに心配される為に
鹿目君が殺したんじゃないかと疑っている。
だとしたら、同情される事に物足りなくなったら
私も殺されるかもしれない。
夏菜子の馬鹿…とんでもないイケメンと
付き合う事になっちゃったじゃないか。
こんなイケメンは嫌だ。
私は心の底で思っている。
夏菜子「いや、溢れ出ちゃってるからね」
原「え?」
夏菜子「えじゃなくて、原が男子を見る目って
なんつうの?獲物を狩る獣的な目?」
髪の毛を指でクルクルしているのは、
友達かつ、リア充の夏菜子。
夏菜子は私を馬鹿にしたように笑う。
夏菜子「馬鹿にしたようにじゃなくて、
ちゃんと、馬鹿にしてるから」
原「夏菜子は、心読めんの?」
夏菜子「全部、声に出てる」
原「まじか」
夏菜子「まじまじ、原が
イケメンと付き合いって言ってんの
クラスのみんな知ってるから」
原「だから、モテないのか⁈」
夏菜子「だからじゃなくて、
原は根本的にモテないでしょ」
夏菜子に笑われる。
原「根本的にモテないってなんだよ!」
夏菜子「なんつうの?残念な馬鹿」
原「酷いな!」
本当イケメンと付き合う以前に、
異性からモテたいなと心の底から思う。
夏菜子「心の底から思ってるだけじゃん。
あっそうそう、先週隣のクラスの子
事故死したじゃん?」
夏菜子は、倫理観欠落してんなと
確かにそんな事件が起こり、
先週は学級閉鎖になった。
夏菜子「その死んじゃった子の彼氏、
確かイケメンだったよ」
原「え?どゆこと」
夏菜子「彼女に死なれて、弱ってるでしょ。
よく弱ったイケメンは狙い目だって言うでしょ」
原「夏菜子…あんた、やばいぜ」
隣のクラスだとしても、同級生の死を
平然と話す夏菜子に呆れる。
~
そんな話をした日の放課後。
鹿目「…話って何かな」
夏菜子「コレ、原って言うんだけど
鹿目君が心配なんだってさ」
放課後、夏菜子に教室に残ってろと
ジュースで買収され、小1時間待っていると
夏菜子がイケメンを連れて教室に戻って来た。
そして、まじ神経疑うよと彼女を亡くした
イケメン彼氏を私にあてがって来た。
原「ちょ…まじか」
夏菜子「じゃあ、私帰るから」
原「ちょっと、正気⁈」
夏菜子「彼氏待たせてるから」
夏菜子は手をヒラヒラさせて、
教室から出て行った。
信じられないくらいの気まずい空気の中、
そのイケメン彼氏鹿目君は口を開いた。
鹿目「…えと、原さん…俺の事心配してくれてたの?」
原「え⁈…ぁあ、はい」
鹿目「初対面だよね?」
鹿目君は、当たり前だが不審そうにしていて、
私の心臓はバクバクいっている。
夏菜子の馬鹿野郎…これは本気で不謹慎過ぎる。
鹿目「汗凄いけど、平気?」
原「いや、えと…あの…鹿目君の方が…
平気じゃなくて…あっ…いや、違う」
焦り過ぎて、
なんて言ってるのかも、
どう切り出うかも思いつかない。
鹿目「確かに…平気では無いかな」
鹿目君の瞳から涙が流れ出し、更に焦る。
鹿目「…ぅッ…ごめんね」
どうしよう…夏菜子の不謹慎のせいで
また辛い想いをさせてしまったッ
どうしよう…ハンカチ…あっ…
私、普段持ち歩いてないや…
どうしよう…
鹿目「ハンカチは大丈夫だよ」
また声に出してたのか、いつの間に鹿目君に
手を握られていた。
鹿目「俺の事、心配してくれたんだね」
原「…あっ」
鹿目「ありがとう、原さん」
~
夏菜子「ほら、言ったでしょ。
弱ってるイケメンは狙い目だって」
確かに、夏菜子が言った通り
あれ以降、鹿目君と付き合う事になった。
原「…夏菜子」
夏菜子「何」
原「『ミュンヒハウゼン症候群』って
知ってる?」
夏菜子「は?知らないけど」
原「簡単に言うと同情されたいから、
自分の事傷付ける的な」
夏菜子「突然、何?」
原「…はぁ」
ピピピピピ…
原「…あー」
夏菜子「何なの?
スマホ超鳴ってんじゃん」
原「はぁ…鹿目君さ、あの人やばいよ」
付き合いだして、3日も満たないのに
すぐに鹿目君がやばいヤツだと判明してしまった。
連続で送られ続けるメッセージを開くと、
鹿目君が自ら手首を少しずつ切っている
写メの連写である。
私は堪らず鹿目君の元に走って向かう。
原「何でこんな事するんだッ」
鹿目「あっ原さん、来てくれたんだね」
鹿目君は手首血だらけで私に笑顔を向けてくる。
原「カッター、下ろして」
鹿目「俺の事、心配?」
原「心配」
鹿目「俺の事、好き?」
原「それよりも、手当てしないと」
鹿目「俺の事、好き?」
原「…好きだよ」
鹿目「ありがとう」
鹿目君の傷は浅く死ぬつもりは無いのは、
2、3度の手当てで分かっている。
イケメンでも、メンヘラは嫌だ。
鹿目「そうだ、前に原さんの家に行った時にさ
原さんって結構いびきかくから驚いたよ」
原「…え」
鹿目「原さんの日記見たけど、
俺の事書いてたよね」
原「何…どういう…」
鹿目「1年の時からずっと
イケメンと付き合いたいって、
沢山書いてたよね」
原「…」
私がいびきって事は、
夜勝手に家に入って来たと言う事だ。
それに、日記って最近は新しいヤツ買って
1年の時に使ってた古い日記は
家の倉庫にしまったはず…
不法侵入するイケメンなんて嫌だ。
鹿目「これからも、末永くよろしくね」
鹿目君の彼女は事故死したって事になってるけど、
本当は誰かに心配される為に
鹿目君が殺したんじゃないかと疑っている。
だとしたら、同情される事に物足りなくなったら
私も殺されるかもしれない。
夏菜子の馬鹿…とんでもないイケメンと
付き合う事になっちゃったじゃないか。
こんなイケメンは嫌だ。
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