色んなストーカー

なゆか

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好みと天秤

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ルックス、スタイルが私的にパーフェクト。
趣味や食の好み、生活リズムを合わせてくれる。
金銭面も申し分ない、
愛情も深く、裏切る事なんてない…
そんな良物件なストーカーが今、
私の前に現れた。

「気持ち悪い」

ストーカー「どうして?
君の事を調べて、沢山研究して
君の理想の男になったんだよ?
それなのに何が不満なの?」

良物件だとしても、
ストーカーはストーカー。
そんなもの、易々受け入れるわけがない。

ストーカー「君に何不自由させないよ?
退屈だってさせない」

「そりゃあ、危機感覚えてるんだから、
退屈では無いでしょ」

ストーカー「働かなくてもいいんだよ?
ほら、いつも会社辞めたいって
言ってたよね?」

「お前には言ってない」

ストーカー「この顔だって、
君好みに変えたんだよ!」

私好みに整形するレベルの異常者。

ストーカー「君の事を誰よりも愛してるし、
君の事を必ず幸せにするから」

「今までのストーカー行為の事、
忘れた訳じゃないでしょ?
どれだけ周りに
迷惑掛けてきてると思ってんの?」

私を幸せにするという不要な口実で、
コイツは周囲の人達に容赦無い事をする。

ストーカー「君の為に、
君の理想の男になったのに、
そんな事言うなんて、酷いよ」

「私の為じゃなくて自分の為でしょ」

ストーカー「違うよ、全て君の為だよ。
私は君の為なら、なんだって出来るよ」

「なら、ストーカー辞めて
2度とその面を見せないで」

ストーカー「分かった」

ごねると思っていたが、
意外にも承諾したストーカーは、
私の前から立ち去り、
これ以降、姿を見る事は無くなった。



しばらくして、私好みの男性が現れた。

顔も、性格も趣味も…全て理想通り…

もうこんな良物件現れないかもしれないと、
私はその男性とすぐに婚約をした。

この男なら大丈夫、
きっと私を幸せにしてくれる…

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