色んなストーカー

なゆか

文字の大きさ
48 / 53

愛は異常

しおりを挟む
「貴方の事好き過ぎて、
貴方の記憶に残りたいの!
愛してるから、見てて」

一番最初の彼女は、そう発狂し
俺の目の前で包丁を首に押し当てて引いた。

「好き好き好き好きッ!
愛してるからっ!
貴方の為に死ぬわ!」

2番目の彼女は、そう言って
走行車の前に飛び出した。

「貴方を愛してるの
だからこの幸福感のまま死なせてね」

3番目の彼女はそう言って、
マンションのベランダから身を投げた。

「愛してる」

4番目の彼女はその言葉を最後に、
自宅で首を吊った。

恋は盲目だったら、愛は異常だ。

なんで俺の彼女達は
自ら命を経ってしまうんだろう。

俺は死神なのかもしれない…
だったら、みんなに優しくならないと…

「俺はみんなが幸せになる世界がいいな」

5番目「戯言だね」

5番目の彼女は、そう言った。

でも、きっとこのまま俺と付き合っていたら
死んでしまうんだろうな…

「お願い!
貴方が居ないと私は駄目なの!」

5番目の彼女がいる中、
新たな子が現れた。

俺は人に優しくしないといけないから
俺を必要としてる6番目の
彼女の元に行かないといけない。

「あのね、あの子には俺が居ないと
いけなくて…だから、別れて欲しいんだ」

5番目「分かった」

「…ありがとう」

5番目の彼女は、それ以上何も言わずに
離れていった。

そして、また…

「彼女が死んでしまったんだ」

俺は6番目の彼女を亡くし、
その事を報告に5番目の彼女の元に訪れた。

5番目「…え」

驚いた顔をする彼女に問う。

「どうして?」

なんで、俺の彼女達は
自ら命を経ってしまうんだろう。

5番目「知らないよ…付き合ってたなら、
何か思い当たる節はないの?」

「ないよ」

彼女にも分からないようだ…
あっこの報告もしないと。

「でもね、俺が支えないといけない子が
また居るんだ」

5番目「…はあ」

「付き合う事になったんだ」

5番目「…そうなんだ」

元彼「俺、幸せになるよ」

だから、見ててね。



それから、何人死んじゃったっけな…
彼女が死ぬ度に5番目の彼女に報告しに行った。

「俺、幸せになってみせるね」

5番目の彼女は、俺と顔を合わせる度に
表情を歪ませる。

「君も…いや」

その歪んだ表情を笑顔にしてあげたいけど、
俺には出来ない…でも、
俺のせいで死なないのは君だけなんだと
伝えたいけど言えなかった。

「またね」

次、会いに来た時に
伝えられたらいいな。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】

絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。 下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。 ※全話オリジナル作品です。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

処理中です...