選択ミス

なゆか

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私じゃないでしょ

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冴野と言い争っていると、
美沢さんが登校してきた。

ここで、余計な事しても良いのかと悩むが
冴野と美沢さんがお似合いだと押しとかないと
私の方に来てしまう。

長宮「ほら、美沢さん。
可愛いいし良い子じゃん」

冴野「なんで、突然美沢?」

まじかよこいつ、自分が美沢さんに
好かれてる事を点で気づいていない。

長宮「美沢さんが不憫過ぎる」

冴野「は?」

長宮「ほら、見てみなよ
メガネを外したら美少女なんだよ?
奇跡でしょ、しかも性格すんごい良いし
優しいし極め付けに巨乳よ!
イケメン冴野とお似合いじゃん」

冴野「イケメン?」

長宮「引っ掛かる所、そこかよ…
冴野はイケメンじゃん、普通に」

冴野「そうなのか?」

長宮「何そこも無自覚なの⁈あのさ
今まで女子からモテて生きてきたでしょ?」

冴野「彼女出来た事ねえけど」

長宮「こっちも希少価値あんのか‼︎」

イケメンで今まで彼女いた事無いとか
周りの女子達は何してきたんだ…まぁでも、
美沢さんからの好意も気づいてないみたいだから
そういう奴なんだと思う。

冴野「そんな俺の事嫌いなのかよ」

長宮「別に嫌いじゃ無いけどさ、普通に
冴野と並んでお似合いなのは美沢さんなんだよ」

冴野「なんで美沢なんだよッ」

冴野が声を張ったせいで、
美沢さんが、こちらに気付いた。

美沢「ど…どうしたのかな」

美沢さんは、心配そうにこちらに近付いてきた。

冴野「長宮が、美沢と俺が」

長宮「待て待て待てッ‼︎」

何言っちゃいそうになってんだよ冴野。

美沢「私と旬斗君が⁇」

冴野「お似合いだって言ってくんだよ」

長宮「うわー言わないでよ」

美沢さんの顔は一気に赤らめた。

冴野「俺は長宮の事好きなのに」

しかし、その後の冴野の言葉に
ショックを受けた顔をした美沢さんは走って
教室から出て行った。

長宮「察してよ…なんで言うかな」

冴野「なんで長宮の事好きになったら
いけないんだよッ」

長宮「止めなっあれだから、私と付き合ったら
痛い目みるからさ、凄い嫌な奴だよ私」

冴野「そんな今咄嗟に思いついた嘘なんかに
騙されねぇよ」

長宮「好きな人居るから‼︎」

冴野「それでも、構わないッ‼︎」

長宮「私の気持ちを尊重して」

冴野「なんで長宮の気持ちだけ
尊重しねぇといけないんだよ‼︎
俺の気持ちを尊重しろよ」

そう怒鳴られた直後、チャイムが鳴った。
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