どうしたらいいか分からない

なゆか

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好きの行方

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何で?

意味分かんない…

どゆこと?

朝、私は久藤がさやの事が好きだって言ったから
失恋確定したのに、訳分かんない事
言われてキスされた。

夢?

いや、唇に感触が残ってるし…

なら、何でキスされた?

お情け?
いや、久藤に限ってそんな事はしない…はず…

じゃあ、何で?

訳分からな過ぎて爆発してしまいそうだ。

ガタン

久藤は平然と隣の席に着くし、
なんなの…これ…

失恋したから、諦めないといけないのに
キスなんてされたら、諦められなくなるし…
どんどん好きになっちゃうし…

どうしていいのか分からない。

久藤「傲慢でごめんね」

コソッとそんな事を言われ、
私はまた熱が出た。



やめてよ…
さやの事好きなんでしょ…
なら、そんな顔しないでよ…
私の事馬鹿にしてる?
いや、久藤はそんな事しない…
私は失恋確定してんのに…
でも、久藤の唇柔らかかった…

籠山「うわーッ!」

「何騒いでるのよ、
風邪ぶり返したんだから、
頭冷やして休んでなさい」

母に保冷剤を投げられ、
私はキャッチ出来ず、顔を当たって落ちた。

籠山「お母さんって、お父さんとどんな恋をして
結婚したの?」

「は?急ね」

籠山「教えてよ」

「どうしていいのか分からない分からないって
騒ぐから、結婚したのよ」

籠山「えぇっそれだけ⁈」

「それだけよ、深く考えるだけ無駄よ。
好きだからってテンパられる
こっちの身になりなさい。
こっちこそ、どうしたらいいか
分からなかったわよ」

母への質問では何も解決しなかったが、
お父さんと私はやっぱり似ていたようだ。



久藤「お邪魔します」

久藤がお見舞いに部屋にやって来た。
勿論、私は疑問をぶつける。

籠山「好きを無くすってなんだよ!」

久藤「籠山さんが言ったんだよ」

籠山「そうだけどッ!
久藤はさやが好きなんでしょ?」

久藤「でも、失恋確定してるんだ」

籠山「なら、何…」

久藤「まだ、鞘田さんへの好きは残っているから
上書きして欲しいんだ」

籠山「分かんないッ!」

久藤「数値にすると分かりやすいかもしれないね」

籠山「はぁ?数値?」

久藤「例えば、俺の鞘田さんへの
好きは100%だとする。
それで、籠山さんの俺への好きが
30%だったら、残りの70%は…」

籠山「意味分かんないって!
それに、私の好き低過ぎでしょ!
舐めんなよ、300%くらい好きだわッ」

久藤「計算に合わないよ」

籠山「変な計算しようとするから、
訳分かんなくなるんだよ!」

また熱上がるわと布団を被る。

久藤「じゃあ、好きの上書きって」

籠山「知らんッ!」

久藤「難しいね」

籠山「難しくしてんのは、久藤でしょ!
失恋を分析すんな!」

久藤「でも、この膨れ上がった鞘田さんへの好きを
どうにかしないと、籠山さんと向き合えないよ。
ほら、胸がチクチクするのは罪悪感で」

バサッ

私は布団から出る。

籠山「…え、向き合うって」

久藤「向き合うって、そのままの意味だよ。
俺はまだ鞘田さんの事が好きだけど、
この好きを無くす事が出来たら、
籠山さんに本気で向き合えるのかなって」

どんな展開?

いや、でも…久藤がただ優柔不断なんじゃ?

久藤「籠山さんを好きになる為に、
どうしたらいいか分からなくて」

籠山「…ま…まじ?」

久藤「だから、この好きを無くさない限りは
籠山さんの気持ちに応えられない」

籠山「なんでだよッ」

失恋してんのか、してないのか
訳分かんない…

でも、久藤のさやへの好きを
私が上回ったら…いや、上回ってると思うけど
とにかく、上書きしたら…私の好きは実る?

籠山「あーどうしたらいいのか分かんない!」

おわり
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