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何故そうなる①
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着替え後、教室へ向かいながら
村野君の姿を思い出していた。
一美とは、クラスが違う為
村野君が大柄って事くらいしか頭に浮かばない。
一美「本気でダイブするつもり?」
那須野「そりゃ、土下座は覚悟してる」
一美「全くどうなっても、
知らないからね」
遂に折れた一美はため息を吐き、
一美のクラスに着いた。
那須野「村野君…村野君…村野君」
一美「まだ、登校して来てない」
那須野「ふぅ…あのさ、
ぶっちゃけ話した事無いんだよね」
一美「だろうね」
衝動的な計画な為、
どう本人に切り出そうかと悩む。
一美「とりあえず村野君って、
いつも何か食べてるから、
食べ物献上してお願いすれば?」
一美は、私が食べようとしている
朝食のパンを指差し、
アドバイスをしてくれた。
一美「そこまで詳しくないけど、
どっかの運動部入ってるみたいで
いつもお弁当4つとかって話し」
那須野「それなら、食べ物献上で
ダイブ許可獲れそうだわ!
一美、ナイス!」
さっき頭に浮かべたのは、
太ってる大柄だったが、ガッシリ系の大柄っぽい。
那須野「ガッシリ系にダイブは、
痛いかな?」
一美「…知らない、知るわけが無い。
ほら、村野君来たよ」
廊下をのそのそ歩いて来ている村野君。
遠目でも大柄なのが分かる。
那須野「身長どの位あんだろ」
一美「座ってても大きくて、
座席は1番後ろキープしてるから…
190とか?」
身長190cm…何だか想像つかないが
近づいて来る村野君の名前を呼んだ。
那須野「村野君!!!」
ほぼ、初見の村野君は顔を上げ、
更に近づいて来た。
村野「んー、何?」
目の前に立つ村野君。
那須野「…ぉ…おぉ」
大柄な村野君を初めて間近に見上げ、
本当に熊みたいだなと実感し
心が躍り出した。
那須野「パンをどうぞ!」
村野「わーい、ありがとー」
私はパンを村野君に渡し、
後ろ向いててと距離を取った。
一美「本気?」
那須野「本気と書いて、ガチ!」
一美「後ろから抱きつくの?」
那須野「正面は流石にね」
私はクラウチングスタート体制に入る。
一美「そんな勢い良く行くつもりだったの⁈」
一美には驚かれたが、
私はこの時を待っていた。
那須野「熊ダイブ…
私の夢が今ここに」
そして、
私はスタートを切った。
~
那須野「熊ダイッ」
村野君の背中目前で
事件は起こった。
明地「あれぇ~
村ちゃん、こんなところで何し…」
那須野「うわッ!」
ドサッ
明地「うわぁッ⁈」
一美「ぎゃーッ!」
色んな声が同時に響き、
最初に動いたのは私だった。
那須野「なんなんだッ!」
私は明地君から離れる。
パンッ
那須野「痛ッ⁈
ちょっ、何すんの一美!」
一美に叩かれた所を抑える。
一美「なんて事やらかしてるのッ」
ブチギレ一美に再び殴られ、
何で怒ってんのか謎になる。
一美「明地君に
抱きつくなんてッ」
那須野「それが原因か!」
明地君はモデルかなんかやってて
身長高くてモテる。
ただ、今の私にとっては家の近くにある
何故そこに立てた邪魔な電柱にしか思えない。
つまり、熊の魅力が一切無い為
抱きついても何も満たされない。
那須野「これは不可抗力ってか、
私の前に飛び出して来た明地君のせいで」
一美「何、明地君のせいにしようとしてるの!」
私は、一美と言い争い、
そこに割って入ってきた明地君。
明地「もぅ~なんなの?」
一美「那須野ッ邪魔!
ごめんね、明地君!
怪我ない?穢されてない??」
一美は頬を染めながら、
明地君を過保護に心配する。
明地「怪我ないけどぉ~
状況が理解出来てないの俺だけ?」
一美「そうだよねッ!」
一美って、明地君のファンなのかなと
必死に説明している一美の腕を引く。
那須野「一美、村野君居なくなったんだけど」
一美「うるさい黙れッ」
那須野「ひど!」
村野君居ないし、自分の教室に行くかと
話してる2人を放置してこの場を去った。
~
放課後の部活にて
先輩「あぁ、失敗しちゃったんだね」
那須野「そうなんですよ…」
ゴッ
那須野「痛いッ」
一美「那須野の馬鹿!
明地君に土下座しろ!」
村野君の姿を思い出していた。
一美とは、クラスが違う為
村野君が大柄って事くらいしか頭に浮かばない。
一美「本気でダイブするつもり?」
那須野「そりゃ、土下座は覚悟してる」
一美「全くどうなっても、
知らないからね」
遂に折れた一美はため息を吐き、
一美のクラスに着いた。
那須野「村野君…村野君…村野君」
一美「まだ、登校して来てない」
那須野「ふぅ…あのさ、
ぶっちゃけ話した事無いんだよね」
一美「だろうね」
衝動的な計画な為、
どう本人に切り出そうかと悩む。
一美「とりあえず村野君って、
いつも何か食べてるから、
食べ物献上してお願いすれば?」
一美は、私が食べようとしている
朝食のパンを指差し、
アドバイスをしてくれた。
一美「そこまで詳しくないけど、
どっかの運動部入ってるみたいで
いつもお弁当4つとかって話し」
那須野「それなら、食べ物献上で
ダイブ許可獲れそうだわ!
一美、ナイス!」
さっき頭に浮かべたのは、
太ってる大柄だったが、ガッシリ系の大柄っぽい。
那須野「ガッシリ系にダイブは、
痛いかな?」
一美「…知らない、知るわけが無い。
ほら、村野君来たよ」
廊下をのそのそ歩いて来ている村野君。
遠目でも大柄なのが分かる。
那須野「身長どの位あんだろ」
一美「座ってても大きくて、
座席は1番後ろキープしてるから…
190とか?」
身長190cm…何だか想像つかないが
近づいて来る村野君の名前を呼んだ。
那須野「村野君!!!」
ほぼ、初見の村野君は顔を上げ、
更に近づいて来た。
村野「んー、何?」
目の前に立つ村野君。
那須野「…ぉ…おぉ」
大柄な村野君を初めて間近に見上げ、
本当に熊みたいだなと実感し
心が躍り出した。
那須野「パンをどうぞ!」
村野「わーい、ありがとー」
私はパンを村野君に渡し、
後ろ向いててと距離を取った。
一美「本気?」
那須野「本気と書いて、ガチ!」
一美「後ろから抱きつくの?」
那須野「正面は流石にね」
私はクラウチングスタート体制に入る。
一美「そんな勢い良く行くつもりだったの⁈」
一美には驚かれたが、
私はこの時を待っていた。
那須野「熊ダイブ…
私の夢が今ここに」
そして、
私はスタートを切った。
~
那須野「熊ダイッ」
村野君の背中目前で
事件は起こった。
明地「あれぇ~
村ちゃん、こんなところで何し…」
那須野「うわッ!」
ドサッ
明地「うわぁッ⁈」
一美「ぎゃーッ!」
色んな声が同時に響き、
最初に動いたのは私だった。
那須野「なんなんだッ!」
私は明地君から離れる。
パンッ
那須野「痛ッ⁈
ちょっ、何すんの一美!」
一美に叩かれた所を抑える。
一美「なんて事やらかしてるのッ」
ブチギレ一美に再び殴られ、
何で怒ってんのか謎になる。
一美「明地君に
抱きつくなんてッ」
那須野「それが原因か!」
明地君はモデルかなんかやってて
身長高くてモテる。
ただ、今の私にとっては家の近くにある
何故そこに立てた邪魔な電柱にしか思えない。
つまり、熊の魅力が一切無い為
抱きついても何も満たされない。
那須野「これは不可抗力ってか、
私の前に飛び出して来た明地君のせいで」
一美「何、明地君のせいにしようとしてるの!」
私は、一美と言い争い、
そこに割って入ってきた明地君。
明地「もぅ~なんなの?」
一美「那須野ッ邪魔!
ごめんね、明地君!
怪我ない?穢されてない??」
一美は頬を染めながら、
明地君を過保護に心配する。
明地「怪我ないけどぉ~
状況が理解出来てないの俺だけ?」
一美「そうだよねッ!」
一美って、明地君のファンなのかなと
必死に説明している一美の腕を引く。
那須野「一美、村野君居なくなったんだけど」
一美「うるさい黙れッ」
那須野「ひど!」
村野君居ないし、自分の教室に行くかと
話してる2人を放置してこの場を去った。
~
放課後の部活にて
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