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蟲の王
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俺は親の顔も知らない、俺に優しくしてくれる人も知らない、そしてこの命も長くないらしい、伝染病か分からないけど医者に長くないって言われた体が死体みたいに腐っていくのが分かる。
鏡は見たくない。
街を一度歩いたことがある、気持ち悪いという理由でひどい目にあった、石を投げつけられたりした、虫を潰そうとする富豪を突き飛ばしたら街の人たちのリンチにあった、骨が折れた、もはやどこが折れたかわからない、医者も直してくれなかった、ひどい痛みに耐える夜がずっと続いた、どうして俺が、こんな目に会わなくちゃいけないんだ。
そうなんども思った、口にも出したけど答えてくれる友達も家族も恋人も誰もいなかった。
俺の友達はこの汚い路地裏にいる虫達だけだ、俺を嫌うわけでもなくそばにいてくれる。
だから俺は虫が大好きだった、こいつらもあいつらに嫌われて隅に追いやられてるんだから。
俺より弱い存在だから、なんて儚いんだろうと思った
でも俺の声は虫達には届かない、どうすれば届くんだろう。
そんな時あいつがきたんだ、黒い布頭巾を被ってとてもみすぼらしい格好をしたあいつが、
「君は虫が大好きみたいだね!だからこれは私からのプレゼントだ! 虫笛って言ってね、使う人によっては虫と意思を交わせるらしいよ!」
なんで見ず知らずの俺に?
「君は人間が支配するいまの世界が嫌いだろ?ならこの先の世界には君みたいな生き物が必要だ」
必要か、初めて言われたかもしれない
「じゃあいつかまた会おう」
そう言ってあの人は消えようとした
名前を教えてくれ
あの人は少し考えるとこう言った
「恩人だよお前の」
最後までよくわからん人だった
残されたのは虫と俺と虫笛だけだった。
信じてたわけじゃないけど虫笛を振り回してみたよくわからん音がヒューヒューなる。
虫も特に動かない、騙されたかと思った時だった
路地裏の陰から沢山の黒い影が出てきた、全部虫だった
とても嬉しかった、俺を中心にこんなにも沢山の虫が集まって、そして思ったんだ
こいつらであいつら、人間を殺せないかなって
そしたら虫達が飛び出した、まるで風みたいに黒い風となって俺を囲んでいる、おれは虫笛を回し続けてるそしてこう口に出した。
この街の人間を皆殺しにしろ!!!1人残らず!俺らを嫌うあいつらを!ぶっころせ!!
一斉に黒い風が街の中でそこらじゅうに上がった、とても気分が良かった、こいつらも気分が良さそうだった、長年の恨みが消化されたような気持ちだった。
街を歩けば体を食い荒らされた死体がたくさんあった、偉い奴も、美人も、良い人も罪人もみんなボロボロになって死んでた。
なんで気分が良いんだろう
虫の羽音しか聞こえないこの空間が俺の唯一の居場所に思えた。
少しづつ羽の音が小さくなってきた、なんだかとても眠い
虫達の気持ちまで分かるようになったつもりなんてなかったけど何故だろう虫達の羽音が悲しそうだった
悲しむなよ友達よ、少し寝てまた起きたら一緒に遊ぼう。
起きたら何をしようかな....
ーおやすみなさい、王様ー
その日から俺は死体の街の蟲の王になった
ーどこか別の街ー
黒い布頭巾を被った男はまた本に何かを書いていた
「黒い風があらゆる生き物の命を奪い尽くすそれを操るのは、死体の街にすむ 虫に愛された虫を束ねる蟲の王様らしい、王様は全ての生き物を平等にあるべき場所に返すらしい」
今でも時折とある街から黒い風が吹くらしい、それは本当に彼の心が虫達がに伝わっていた証なんだろうか、今となってはわからない
あいつは蟲として眠りについたのだろう
これで3体目か
鏡は見たくない。
街を一度歩いたことがある、気持ち悪いという理由でひどい目にあった、石を投げつけられたりした、虫を潰そうとする富豪を突き飛ばしたら街の人たちのリンチにあった、骨が折れた、もはやどこが折れたかわからない、医者も直してくれなかった、ひどい痛みに耐える夜がずっと続いた、どうして俺が、こんな目に会わなくちゃいけないんだ。
そうなんども思った、口にも出したけど答えてくれる友達も家族も恋人も誰もいなかった。
俺の友達はこの汚い路地裏にいる虫達だけだ、俺を嫌うわけでもなくそばにいてくれる。
だから俺は虫が大好きだった、こいつらもあいつらに嫌われて隅に追いやられてるんだから。
俺より弱い存在だから、なんて儚いんだろうと思った
でも俺の声は虫達には届かない、どうすれば届くんだろう。
そんな時あいつがきたんだ、黒い布頭巾を被ってとてもみすぼらしい格好をしたあいつが、
「君は虫が大好きみたいだね!だからこれは私からのプレゼントだ! 虫笛って言ってね、使う人によっては虫と意思を交わせるらしいよ!」
なんで見ず知らずの俺に?
「君は人間が支配するいまの世界が嫌いだろ?ならこの先の世界には君みたいな生き物が必要だ」
必要か、初めて言われたかもしれない
「じゃあいつかまた会おう」
そう言ってあの人は消えようとした
名前を教えてくれ
あの人は少し考えるとこう言った
「恩人だよお前の」
最後までよくわからん人だった
残されたのは虫と俺と虫笛だけだった。
信じてたわけじゃないけど虫笛を振り回してみたよくわからん音がヒューヒューなる。
虫も特に動かない、騙されたかと思った時だった
路地裏の陰から沢山の黒い影が出てきた、全部虫だった
とても嬉しかった、俺を中心にこんなにも沢山の虫が集まって、そして思ったんだ
こいつらであいつら、人間を殺せないかなって
そしたら虫達が飛び出した、まるで風みたいに黒い風となって俺を囲んでいる、おれは虫笛を回し続けてるそしてこう口に出した。
この街の人間を皆殺しにしろ!!!1人残らず!俺らを嫌うあいつらを!ぶっころせ!!
一斉に黒い風が街の中でそこらじゅうに上がった、とても気分が良かった、こいつらも気分が良さそうだった、長年の恨みが消化されたような気持ちだった。
街を歩けば体を食い荒らされた死体がたくさんあった、偉い奴も、美人も、良い人も罪人もみんなボロボロになって死んでた。
なんで気分が良いんだろう
虫の羽音しか聞こえないこの空間が俺の唯一の居場所に思えた。
少しづつ羽の音が小さくなってきた、なんだかとても眠い
虫達の気持ちまで分かるようになったつもりなんてなかったけど何故だろう虫達の羽音が悲しそうだった
悲しむなよ友達よ、少し寝てまた起きたら一緒に遊ぼう。
起きたら何をしようかな....
ーおやすみなさい、王様ー
その日から俺は死体の街の蟲の王になった
ーどこか別の街ー
黒い布頭巾を被った男はまた本に何かを書いていた
「黒い風があらゆる生き物の命を奪い尽くすそれを操るのは、死体の街にすむ 虫に愛された虫を束ねる蟲の王様らしい、王様は全ての生き物を平等にあるべき場所に返すらしい」
今でも時折とある街から黒い風が吹くらしい、それは本当に彼の心が虫達がに伝わっていた証なんだろうか、今となってはわからない
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