完璧を目指す一華さんは自分好みのスパダリも育成しちゃいます!

涼月

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Episode2 プロデュース第一弾

馬子にも衣裳なんて言わせない (一華side)②

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 動画には指を触れないようにして、水島へ『おやすみ』のスタンプを送る。
 すると、珍しく直ぐに既読がついた。

「おっ」

 これまた珍しく直ぐにメッセージが届く。

『草間さん、おやすみ前にすみません。明日は仕事なんですが、明後日の日曜日はお休みできそうです。良かったら、一緒に出かけませんか?』

「きたー!」
 一華は小さく叫んで跳ね起きる。呼吸を整えてからタップ。
 そして、ニヤリと意味深な笑みを浮かべた。

『明後日、是非お会いしたいです。できればこの間より長くお話したいのですが、生憎お昼の後ヘアサロンの予約を入れていまして。でもやっぱりランチをご一緒したいです。もしよろしければ、一緒にランチもヘアサロンも行きませんか? セットだけなのでそれほどお時間取らせませんので。ご一緒できたら嬉しいのですが……ああ、でもそれは私のわがままですね。ごめんなさい』

 さて、なんと返ってくるかしら。ランチだけとか、ヘアサロンの後でとか言ってくるのが普通のパターンよね。男性は女性の用事に付き合わされるのはあまり好きでないから。
 でも、彼なら……

『別にいいですよ。ヘアサロンの間、待合室でお待ちしています。そうすれば、その後もご一緒できますし』
 
 よっしゃー!
 誰の視線も無いと言う気安さで、一華は思わずガッツポーズをした。
 普段、外では絶対に見せない姿。

『水島さん、ありがとうございます。嬉しいです。楽しみにしています』
『そう言っていただけて、俺も嬉しいです。お誘いして良かった。こちらこそよろしくお願いします』
 
 律儀な水島の返信の後、互いに『おやすみなさい』のスタンプを送り合った。
 一華はもう一度満足そうに微笑む。
 
 うふふ。ヘアサロンと言うのは、私のためじゃ無いんだな。これが。

 忙しい水島は、きっとまだ髪を切りに行かれていないだろう。
 だったら、一緒に行って私好みの髪型にしちゃうんだからね。

 腕が鳴るわーと思わず両手を組み合わせた。
 
 行きつけのスタイリストさんには既に予約済みだった。水島とのデートが無ければ、普通に自分がスタイリングしてもらおうと考えていたが、チャンスが上手く到来した。

 あの、ぼさぼさで手入れされていない髪は折角の面差しを台無しにしている。
 もったいなくてもったいなくて、ムズムズしていたのよね。
 私好みの、スタイリッシュな髪型に変身させよう。

 一華ははしゃぐ心のまま、当日着て行く洋服を選び始めた。

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