107 / 127
Episode4 プロデュース第三弾
最高の夜は二人でつくりあげるもの ⑤
しおりを挟む
朝の陽ざしを浴びて、一華はまどろみから目覚める。
ああ、あのまま私、寝てしまったんだわ。
あまりにも甘美な時間は、身も心もとろとろに溶かしてくれた。
残っているのは蜂蜜のように肌に纏わる糖分。
全てのエネルギーを使い果たした後の疲労感は、心地よさも感じさせてくれる。
すべすべのシーツに、もう一度肌を滑らせた。
目の前の龍輝の顔を、何にも邪魔されずに眺められる喜びに、一華は静かに微笑んだ。
満ち足りたように無防備に無邪気な寝顔を晒している龍輝。
少年のような表情を、一華はずっと眺めていたくなる。
でも昨夜は……
最高に、傲慢で繊細な男だった―――
まだ残る体の疼きを反芻する。
二人で最高の初めてを経験した後、続けて何度も最高を味わった。
思っていた以上に、龍輝は貪欲だった。
一華にとっては嬉しい誤算だったが。
二人で貪るように互いを与え合った後は、泥のように眠り込んでしまったのだった。
でも、私の方が早く目覚めることができたわ。
ラッキー!
龍輝の寝顔見放題!
ニマニマと眺めていたら、急にぱちりと龍輝が目を開けた。
「おはよう」
「お、おはよう」
慌てて掛布団を目元まで引き上げた一華。
「ん? どうしたの?」
「ううん。何でもない」
悪戯っぽい瞳で笑った龍輝が、優しく一華を抱き寄せた。
「体、痛くない?」
「うん、大丈夫」
「最高だった」
「私も、最高だった」
二人で顔を見合わせて、フワリとキスを交わし合う。
だが次の瞬間、龍輝にまたスイッチが入ってしまった。
「朝の光の中って言うのも、いいね」
「え、龍輝? ん、んあっ」
優しい舌と指先に、一華の体はアッと言う間に熱を持ち始める。
「もう、しょうがないなぁ」
「しょうがないの? そんなはずないよね。君の体は正直だよ」
「意地悪」
笑いながら一華に襲い掛かる龍輝。口とは裏腹に龍輝に肌を寄せる一華。
最高の夜は、最高の朝に―――龍輝が想像していた最高の朝が明けきるのは、幸せな夢の時間の後のようだ。
明るい中、汗だくで抱き合った二人。
快感に痺れた体には、流石にもう力が入らなくてぐったりと横になった。
「今日はのんびりしよう」
しばらくして、龍輝が言う。
「うん」
そのまま二人で語り合う。
でも、ぽつりぽつりと思いつくままに。呟くような語り。
龍輝の落ち着いた低音と、一華のよく通るソプラノ。
互いの声が心地良くて、耳を傾けながらまたまどろむ。
そんなダラダラとしたひと時が、たまらなく愛おしかった。
ああ、あのまま私、寝てしまったんだわ。
あまりにも甘美な時間は、身も心もとろとろに溶かしてくれた。
残っているのは蜂蜜のように肌に纏わる糖分。
全てのエネルギーを使い果たした後の疲労感は、心地よさも感じさせてくれる。
すべすべのシーツに、もう一度肌を滑らせた。
目の前の龍輝の顔を、何にも邪魔されずに眺められる喜びに、一華は静かに微笑んだ。
満ち足りたように無防備に無邪気な寝顔を晒している龍輝。
少年のような表情を、一華はずっと眺めていたくなる。
でも昨夜は……
最高に、傲慢で繊細な男だった―――
まだ残る体の疼きを反芻する。
二人で最高の初めてを経験した後、続けて何度も最高を味わった。
思っていた以上に、龍輝は貪欲だった。
一華にとっては嬉しい誤算だったが。
二人で貪るように互いを与え合った後は、泥のように眠り込んでしまったのだった。
でも、私の方が早く目覚めることができたわ。
ラッキー!
龍輝の寝顔見放題!
ニマニマと眺めていたら、急にぱちりと龍輝が目を開けた。
「おはよう」
「お、おはよう」
慌てて掛布団を目元まで引き上げた一華。
「ん? どうしたの?」
「ううん。何でもない」
悪戯っぽい瞳で笑った龍輝が、優しく一華を抱き寄せた。
「体、痛くない?」
「うん、大丈夫」
「最高だった」
「私も、最高だった」
二人で顔を見合わせて、フワリとキスを交わし合う。
だが次の瞬間、龍輝にまたスイッチが入ってしまった。
「朝の光の中って言うのも、いいね」
「え、龍輝? ん、んあっ」
優しい舌と指先に、一華の体はアッと言う間に熱を持ち始める。
「もう、しょうがないなぁ」
「しょうがないの? そんなはずないよね。君の体は正直だよ」
「意地悪」
笑いながら一華に襲い掛かる龍輝。口とは裏腹に龍輝に肌を寄せる一華。
最高の夜は、最高の朝に―――龍輝が想像していた最高の朝が明けきるのは、幸せな夢の時間の後のようだ。
明るい中、汗だくで抱き合った二人。
快感に痺れた体には、流石にもう力が入らなくてぐったりと横になった。
「今日はのんびりしよう」
しばらくして、龍輝が言う。
「うん」
そのまま二人で語り合う。
でも、ぽつりぽつりと思いつくままに。呟くような語り。
龍輝の落ち着いた低音と、一華のよく通るソプラノ。
互いの声が心地良くて、耳を傾けながらまたまどろむ。
そんなダラダラとしたひと時が、たまらなく愛おしかった。
0
あなたにおすすめの小説
とっていただく責任などありません
まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、
団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。
この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!?
ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。
責任を取らなければとセルフイスから、
追いかけられる羽目に。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
手を伸ばした先にいるのは誰ですか~愛しくて切なくて…憎らしいほど愛してる~【完結】
まぁ
恋愛
ワイン、ホテルの企画業務など大人の仕事、そして大人に切り離せない恋愛と…
「Ninagawa Queen's Hotel」
若きホテル王 蜷川朱鷺
妹 蜷川美鳥
人気美容家 佐井友理奈
「オークワイナリー」
国内ワイナリー最大手創業者一族 柏木龍之介
血縁関係のない兄妹と、その周辺の何角関係…?
華やかな人々が繰り広げる、フィクションです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
次期騎士団長の秘密を知ってしまったら、迫られ捕まってしまいました
Karamimi
恋愛
侯爵令嬢で貴族学院2年のルミナスは、元騎士団長だった父親を8歳の時に魔物討伐で亡くした。一家の大黒柱だった父を亡くしたことで、次期騎士団長と期待されていた兄は騎士団を辞め、12歳という若さで侯爵を継いだ。
そんな兄を支えていたルミナスは、ある日貴族学院3年、公爵令息カルロスの意外な姿を見てしまった。学院卒院後は騎士団長になる事も決まっているうえ、容姿端麗で勉学、武術も優れているまさに完璧公爵令息の彼とはあまりにも違う姿に、笑いが止まらない。
お兄様の夢だった騎士団長の座を奪ったと、一方的にカルロスを嫌っていたルミナスだが、さすがにこの秘密は墓場まで持って行こう。そう決めていたのだが、翌日カルロスに捕まり、鼻息荒く迫って来る姿にドン引きのルミナス。
挙句の果てに“ルミタン”だなんて呼ぶ始末。もうあの男に関わるのはやめよう、そう思っていたのに…
意地っ張りで素直になれない令嬢、ルミナスと、ちょっと気持ち悪いがルミナスを誰よりも愛している次期騎士団長、カルロスが幸せになるまでのお話しです。
よろしくお願いしますm(__)m
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ドリンクバーさえあれば、私たちは無限に語れるのです。
藍沢咲良
恋愛
同じ中学校だった澄麗、英、碧、梨愛はあることがきっかけで再会し、定期的に集まって近況報告をしている。
集まるときには常にドリンクバーがある。飲み物とつまむ物さえあれば、私達は無限に語り合える。
器用に見えて器用じゃない、仕事や恋愛に人付き合いに苦労する私達。
転んでも擦りむいても前を向いて歩けるのは、この時間があるから。
〜main cast〜
・如月 澄麗(Kisaragi Sumire) 表紙右から二番目 age.26
・山吹 英(Yamabuki Hana) 表紙左から二番目 age.26
・葉月 碧(Haduki Midori) 表紙一番右 age.26
・早乙女 梨愛(Saotome Ria) 表紙一番左 age.26
※作中の地名、団体名は架空のものです。
※この作品はエブリスタ、小説家になろうでも連載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる