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番外編
兄妹VS姉弟 ②
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鈴音の頭の中に、兄が相手の女性から拒絶されるなんて発想は無い。
だって、お兄ちゃんはちゃんと身だしなみを整えたらかっこいいのだから。
お兄ちゃんが本気で迫ったら、NOと言えるわけが無いわ。
でも、兄の女性を見る目は……あまり信用していない。
素直で真っ直ぐな考え方しかできない兄に、女性の腹黒さはわからないだろうから。
だから、この彼女がどんな女性なのか、私がしっかりきっちりと見極めてあげないと!
でも、目の前の兄は、とても幸せそうに見えた。
大丈夫……なのかな?
いつものぼさぼさ髪では無くて、ふんわりゆる髪でオシャレ。洋服は相変わらずよれよれだけれど、部屋の中は綺麗に片づけられていた。
何より、溢れ出るのは、自信と大人の落ち着き。
お兄ちゃんをこんな風に変えたなんて、どんな女性なんだろう?
好奇心と、警戒心。ない交ぜの気持ち。
「そういう鈴音は彼氏いるの?」
悪びれもせずストレートに聞いてきた龍輝にムッとして現実に戻る。
「いないよ」
「そうなんだ。でも、大丈夫。鈴音は可愛くて優しいから、きっととびっきり素敵な彼氏に巡り会えるからな」
そんな慰めいらないんですけれど……
そう思いながら龍輝をまた睨んだ。
お兄ちゃんみたいにカッコいい男性なんて、そうそういないよ。目が肥えちゃって困ってるんですけれど。人の気も知らないで!
腹いせのようにねだってみた。
「ねえ、お兄ちゃんの彼女に会いたいな」
「お、会ってくれるのか? 一華喜ぶよ」
一華……呼び捨て!
鈴音の心にまた、物凄く気に入らないと言う気持ちが沸き上がる。
「じゃ、明日会えるかな?」
「ん、聞いてみるよ」
その時、タイミングよく一華からLineが入った。
その文章が、珍しく歯切れの悪い言葉。
『龍輝、もし嫌で無かったらでいいんだけれど』
『何? どうしたの?』
『弟の響が、どうしても直接龍輝に会いたいって言っていて。でも、無理しないでいいからね』
『いいよ』
即決で答える。
『いいの! ありがとう!』
ペコリと感謝のスタンプ。
『代わりにと言っては何だけど』
『何? なんでも言って!』
『俺の妹の鈴音にも会ってもらえるかな。明日』
『妹さん、喜んで!』
二人で内心ほっとし合う。
これで一気に弟妹の顔合わせセッティング完了。
ニコニコしている龍輝を複雑な気持ちで眺めている鈴音の内心には気づかずに、龍輝の心は明日のデートへと向かっていた。
だって、お兄ちゃんはちゃんと身だしなみを整えたらかっこいいのだから。
お兄ちゃんが本気で迫ったら、NOと言えるわけが無いわ。
でも、兄の女性を見る目は……あまり信用していない。
素直で真っ直ぐな考え方しかできない兄に、女性の腹黒さはわからないだろうから。
だから、この彼女がどんな女性なのか、私がしっかりきっちりと見極めてあげないと!
でも、目の前の兄は、とても幸せそうに見えた。
大丈夫……なのかな?
いつものぼさぼさ髪では無くて、ふんわりゆる髪でオシャレ。洋服は相変わらずよれよれだけれど、部屋の中は綺麗に片づけられていた。
何より、溢れ出るのは、自信と大人の落ち着き。
お兄ちゃんをこんな風に変えたなんて、どんな女性なんだろう?
好奇心と、警戒心。ない交ぜの気持ち。
「そういう鈴音は彼氏いるの?」
悪びれもせずストレートに聞いてきた龍輝にムッとして現実に戻る。
「いないよ」
「そうなんだ。でも、大丈夫。鈴音は可愛くて優しいから、きっととびっきり素敵な彼氏に巡り会えるからな」
そんな慰めいらないんですけれど……
そう思いながら龍輝をまた睨んだ。
お兄ちゃんみたいにカッコいい男性なんて、そうそういないよ。目が肥えちゃって困ってるんですけれど。人の気も知らないで!
腹いせのようにねだってみた。
「ねえ、お兄ちゃんの彼女に会いたいな」
「お、会ってくれるのか? 一華喜ぶよ」
一華……呼び捨て!
鈴音の心にまた、物凄く気に入らないと言う気持ちが沸き上がる。
「じゃ、明日会えるかな?」
「ん、聞いてみるよ」
その時、タイミングよく一華からLineが入った。
その文章が、珍しく歯切れの悪い言葉。
『龍輝、もし嫌で無かったらでいいんだけれど』
『何? どうしたの?』
『弟の響が、どうしても直接龍輝に会いたいって言っていて。でも、無理しないでいいからね』
『いいよ』
即決で答える。
『いいの! ありがとう!』
ペコリと感謝のスタンプ。
『代わりにと言っては何だけど』
『何? なんでも言って!』
『俺の妹の鈴音にも会ってもらえるかな。明日』
『妹さん、喜んで!』
二人で内心ほっとし合う。
これで一気に弟妹の顔合わせセッティング完了。
ニコニコしている龍輝を複雑な気持ちで眺めている鈴音の内心には気づかずに、龍輝の心は明日のデートへと向かっていた。
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